リレー小説===史上最強のパチプロ伝説===

史上最強のパチプロを主人公にしたリレー小説を書いていくスレです。
一人五行を上限に、連投は無しの方向でお願いします。
では、スタート！

一文無隼人、

それが俺の名だ!!

名は体をあらわす。――そう、その名の通り俺は無一文だ。
しかし、ふらりと入ったパチンコ店で５００円を拾い海物語を打ってみると……

普通に吸い取られたんだ。
まぁ当たり前さ。ドラマのようにうまくいく訳がない。
また無一文になった俺は友人の金満哲也(かねみつてつや)に金を借りに行くことにした。

金満の屋敷につくとパトカーが数台止まっていてあたりはざわついていた
一文無｢なにがあったんだ…？｣

金満｢おまえのせいだ！｣一文無は胸を刺され死んだ

金満を見て、昨日金満から言われた台詞を思い出した。
金満は胸を刺され死んだ。金は借りれなくなったが、今までの借金はチャラだ。ヒャッホイ！

ブツン！！！！！
急に打っていた台がの画面が真っ黒になる。
突確突入？
俺は17才の高校生、忘れられない淡い恋を思い出していた。
そう、そこには、忘れなれない女性…はるかの思い出があった。

はるかはパチンコ店で働く４０過ぎのババアだった。
大阪の出身らしく、女性なのに髪の毛はパチンパーマで信じられないほどの厚化粧をしていた。
タラコ唇からは真っ赤な口紅がいつもはみ出し、前歯が二本かけていた。
なんであんな女を好きになったのか、今でもよく分らない……。

完

俺は一文無隼人、

今日も愛車『細工論』で、MAX-SPEED限界突破､泣く子も黙る大連荘を呼ぶぜ!!

右打ち全開、ﾁｬｯｸも全開、後にゃあ戻れねぇぜ！命を賭けた、鉄骨渡り勝負編だ


















もぐらが命乞いをしている

貴方はどうしますか？

終

完全終了

ちょw盛り上がらなさすぎ！
パチサロのみんなで最高の小説作ろうぜ！
スタート

次回作にご期待下さい

一文無がパチンコで大連チャンするやいなや、妬みにかられた基地外たちがわらわらと集まってきた。
>>10「完だよ完。それ以上、連チャンするもんか。ぐへへへ」
>>12「終ったな。終りだ。その連チャンが終わったら、もう二度と当たりは引けないぜ。一生」
>>13「完全終了、うわっはっはっはっは。連チャンと同じくお前の人生も終わる。終わるに決まっている。その連チャンで全ての運を使い切ったんだから」
社会の底辺で働いているのであろうその基地外たちを見て無一文はゾッとした。

出たな、ショッカーめ!!

一文無は、この時期暑いとしか思えぬ上着のジッパーを下げた。
そして、変身用のベルトが顕になると、得意のポーズで周囲を威嚇し始める…

ダニ村｢行けショッカー達よ！｣

…と、その瞬間、なんと、バトルが終ってしまった！種無し完全終了である。

嬉々として、その場を去るダニショッカー軍団。

『なぜ運命は奴らに微笑むんだあああああああッ!!』失意の一文無を打ちのめすかの如く、急速に飲まれて逝く出玉、その数25000…

めでたし めでたし

一文無｢まだ終わっちゃいね〜〜！！！｣
カットインでアコム

ちゃんとやっていた>>5くらいに戻ってやり直し！

一文無は病院のベッドの上で目を覚ました。
「はっ、ここはどこだ……」すぐには自らが置かれている状況を判断できない。
金満の屋敷を訪れたところで記憶が途切れている。
長い夢を見ていたようだ、と一文無は思った。

金満哲也…通称カラス金と呼ばれる高利貸を営む彼は、麻雀の玄人(ﾊﾞｲﾆﾝ)から､ﾋﾟﾝｸﾛｰﾀｰの売人に鞍替えをして財を築いた漢である。
実は、
一文無の変身ベルトにも、ﾋﾟﾝｸﾛｰﾀｰと同じ原理が応用されていた。皆が知ってるﾏﾌﾞﾁﾓｰﾀｰが心臓部なのだ！

ｳｨﾝｳｨﾝｳｨﾝｳｨﾝ唸るﾓｰﾀｰ音が一文無隼人の闘争心に火を点ける…ｳｨﾝｳｨﾝｳｨﾝｳｨﾝｳｨﾝ､♪ｳｨﾝｳｨﾝｳｨﾝｳｨﾝｳｨﾝｳｨﾝｳｨﾝ!

完

と、言って近付いてきた男がいた。
あのパチンコ店で見かけた派遣労働者である。
彼は工場の油まみれの作業着で、片手には発砲酒を握りしめていた。顔が、赤い。
「ぐへへへ。今日も負けちゃったよ。なけなしの金がすっからかんだ。日給７５００円で朝から晩まで働いた金なのに……」男の血走った目に涙が浮かぶ。
「魚群を外しちまったんだ。連続で２３回。信じられるか、兄ちゃん。海物語の魚群リーチを２３も連続で外すなんてことが……」

あまりにも憐れすぎて一文無は言葉を失った…

『プッ、プレミアだあ〜』

と、貼り絵の吹き出し台詞を吐きながら、またも登場したダニショッカー軍団。

ハズレ魚群にも、45の倍数が当て嵌まると信じて疑わない派遣労働者達だ(笑)
彼等を救える者は、世界でただひとり、一文無隼人なのである。間違っても単発を引いてはイケない。そんなプレッシャーが彼を襲う

更に、そこへ立ちはだかるのは日本屈指の遠隔師達。果して一文無に勝機は訪れるのだろうか？

退院した一文無はその足でさっそくパチンコへ向った。
そして店に入るなり目にも止まらぬカニ歩き。――常人には信じられないほどのスピードで釘読みをしているのだ！
「よし、これだ！」一文無は１１２番台【花の慶次斬】の席に座った。

しかし画面が真っ暗だ
どうやら故障中のようだ

故障か…

なら隣の台でいーや♪

しかし隣の台にはすでにタバコが。

一文無はそのタバコを…

取る誘惑に駆られたものの、崇高な志を思い出し断念

そこで一文無は、ベルトのエネルギーを反転させて、画面復旧に漕ぎ着けた。
すると…！
驚いたことに、液晶画面が【蒼弓のﾌｧﾌﾅｰ】に、ﾁｪﾝｼﾞしているではないか!!
しかしそこに回転体は無い………ド〜する一文無!?

「ちがう台打とう」一文字は至極当たり前な結論に到った。

仕事人に座った一文無
一文無はある疑問が浮かぶ
すぐさま店員を読んだ
一文無「お金はどこに入れればいいんですか？」

店員｢だよシネ｣

「シネと言ったな、ならばしんで見せよう」

一文無は頭突きで台ガラスに頭をめり込ませた
一瞬にしてホールは血に染まった

「い、一文無君？一文無君だよね？」

そこにいたのは、見覚えのない女だった。

一文無「てめぇ、何者だ？」

女「忘れちゃったよね。私は…

「私は青春の幻影。若者にしか見えない時の流れの中を旅する女。
メーテルという名の一文無の思い出の中に残れば、それでいい。私はそれでいい。
さようなら・・・・、一文無。
あなたの青春と一緒に旅をした事を、私は永久に忘れない。
さようなら・・・、私の一文無。
さようなら・・・・」

女「わたしは…」

しかし血まみれになってもなお打ち続ける今の１文無しには女の素性などどうでもよかった

１文無し「邪魔をするな！」
1分間に10kを食わせる一文無しのポテンシャルに女はたちすくむことしかできなかった

その女は一文無の台にリーチがかかるたび横から液晶画面を強引にのぞき込んだ。
もはやリーチがかかった後の演出などは、いっさい分らない。一文無の目の前には女の後頭部しか映らないのである。
それくらい女は真近に液晶画面をガン見した！

一文無はイライラしてきた。

次回作にご期待下さい


完

そう言って女は顔を近付けてきた。
おそらく歯磨きなどロクにしていなのであろう黄色の欠けた乱杭歯が醜く露出する。
「あたしはねぇ、昨日も８万負けたんだ。年金を突っ込んでさぁ。家に居場所はないよ。親族全員に愛想を尽かされたのさ。あはははは」
蓬髪を振りみだし、眼球に赤の血管を幾筋も浮かび上がらせて笑う女……。
まさに狂女そのものであった。

一文無は席を立った。
「次はスロットでもやるか」
ｼﾞｬｸﾞﾗｰに着席。
暫くして隣に女の子が着席した。なんと女はｵｽｲﾁﾍﾟｶﾘをしたのだ。
しかし女はなかなかレバーを叩かない。チラチラ様子を伺っている。
『もしや目押しができないのか』
一文無「押してやろうか？」
女「すいません…、お願いします」
普通に７を揃え、女はペコッと頭を下げた。
しばらくしてまた、ｶﾞｺｯと女がﾍﾟｶｯた。
またどうしよｵｰﾗを出してﾓｿﾞﾓｿﾞしている。
一文無「お前人に押してもらってたら、いつまでも上達せんぞ。いいか、俺がﾀｲﾐﾝｸﾞで台を叩いてやるから、それと同時に押すんだ、いくぞ」
女「はい！」
ﾄﾝｯﾄﾝｯ、ビタ。ﾄﾝｯﾄﾝｯ、ビタ。
一文無「よし、最後の一つだ、いく…」

ﾘｽﾞﾑをとっていた一文無の手に女が自分の手を重ねてきたのだ。

女「この方が…ﾘｽﾞﾑ…取りやすいから…」
一文無「お、おぅ。いくぞ。」
ﾄﾝﾄﾝｯ、ビタ！
ﾊﾟﾗﾗﾊﾟﾝﾊﾟｶﾊﾟｰﾝ♪
女「ｷｬｯ!できた！私にもできた！嬉しい☆」
そう言いながらｷﾞｭｯと一文無の手を握り締めた。
一文無「よかったな、これからも頑張れよ」

一文無は店を後にした。そして店の出口で

女「すいません！！」
さっきの目押しの女だった。
女「私…パチンコ屋で優しくされたの初めで嬉しかったです。で、あの…、もしよかったら…お礼に食事でも…嫌ですよね！すいません、呼び止めたりして…」
一文無「俺は…↓」

↑↑↑↑↑↑
連投キボンヌ
↓↓↓↓↓↓

ホモなんだ…ごめん…

「そんなの許さない！私のこの恋心をどうするの！？この熱くほてった体を！」
女は一文無に抱きついてきた。

一文無「俺は一文無だ。」
女「そんな、お金なんて気にしないで下さい！私が誘ったんですから！」
一文無「いやだから、俺一文無って…」
女「そんなに私を信用できませんかﾌﾟﾝﾌﾟﾝ！これでも私は科学者なんですよ(笑)」
一文無「お、お前、面白いな。名前は？」
女「私はリツコって言います☆」
一文無「俺は一文無だ。」リ「もう、さっきからお金の話ばっかり(笑)じゃあお金の無い一文無ｻﾝ、行きましょうか♪」
一文無「おぅ」

二人は歩き出す

（しかしなんで俺なんかと…いや…まさか…こいつ新手の玄人!?）
一文無「おい、リツコとか言ったな。お前なんで会ったばかりの俺を誘った？」リ「ﾛｼﾞｯｸじゃないもの…。男も女も…。」

ﾋｭｰっと吹く夜風に髪を掻き上げるリツコ。

夏はすぐそこまで迫っていた。


リツコ「一文無ｻﾝは…ﾊﾟﾁﾝｺと女性…どちらがお好きですか？女から求めるのはダメ…ですか？」
一文無「俺は…↓

エヴァヲタが嫌いだから帰る。」
一文無は牛丼食って帰って寝た

朝起きたらチンチンに五寸釘が打ち込まれていて驚いた

しかしちんちんなどどうでもいい一文無は朝一でﾏｲﾎへ向かった

マイホにはあの女がいた。海物語を打っている。
「おら、止まれやゴルァ！」ただのノーマルリーチなのに物凄い勢いで台パンしていた。
あんな女とは関わり合いにならない方がいい……。
そう思って一文無は気付かれないように店を出た。

だが、マイホは全焼していた。一文無しはしょうがなく、１キロ先にあるちがうホールに向か
ったが、なんとそのホールも全焼しているではないか。一文無しの頭はそんなはずはないと、
隣町のマルハンと呼ばれるホールに向かうことにした。なんとそこでは、暴動が起きていた。
もはや落城は間近、一文無しはそこでひたすらオナニーをして気を紛らわした。

もちろん、狙うは朝一の潜伏台のみ。
駅前の犯○に向けて自転車を漕ぐ。

ちなみに、俺の得意技はカニ歩き。

〇犯に着いて血眼で探していると、剣客列伝の潜確が落ちているではないか！！一文無は迷わず…

座ったとたん肩を叩かれた。
振り向くとそこには身長２メートルはあろうかという巨漢が立っている。
「兄ちゃんいい度胸しているな。俺の台を横取りするなんて。」

一文無は襟首を掴まれパチンコ店の駐車場へ連れられていった。

一文無「けっ、俺とやるなんていい度胸だ」

一文無はそいつを瞬殺し、潜伏台に戻った。

しかし！その台には別の客が座っていた。

こいつもコロス。

「あっ、一文無ｻﾝ☆」

そいつはリツコだった。

リ「これすぐ当たったんですよ♪エヘヘ！」

一文無「それはよかったな」

ふっ、ｶﾜｲｲ奴だぜ。さて俺は何打つかな。そうだ…

女｢まぁ！私実は男よ｣

一文無が次に向かったのは藤商事の『レーザーシャトル』であった。
早速ハンドルを固定しようと硬貨を挟んだが、全くダメ。
で、仕方なく一文無は財布から歯医者の診察券を取り出し、これで固定を完了させた。
さあ実戦開始・・・

一文無はあっという間に全財産をのまれた。
固定ハンドルで保留止めもせずにオヤジ打ちをして、しかもストローク調整はデタラメ。
本来１Ｋ２０回転は回る台が一文無の手にかかれば１０回転以下の糞台へと変貌を遂げるのだ。
「今日は調子が悪いなぁ」一文無は頭をかきながら店を出た。
つぎに座った客が爆連したのは、いうまでもない。

頭をかかえながらと店をでると、なんとそこには3年前に勤めていた会社の社長が、、

全裸で仁王立ちしながら…

『一文無君じゃないか。君パチンコに詳しかったよね。最近私も夢中になってしまって。どうだろう今から二人でノリ打ちしないか』
と声をかけてきた。

「ノリ打ちだぁ〜？もちろんてめえの貯玉を使わせてもらえるんだよな？」
一文無は聞いた。
「貯玉？金玉ならあるぞ」
社長は左右に腰を振って袋を揺らせてみせた。

一文無は社長の金玉を袋から引きちぎってパチンコ台のレールへと流してみた。
あんのじょう入り口の所でつっかえてしまう。打ち出せない。
「ああ、やっぱり無理ですね。金玉をお返しします」
下半身から血をダラダラ流して気絶している社長に金玉をぶん投げた。

社長と別れしばらくホールを徘徊していると店内アナウンスが。
『お客様の一文無様、お忘れ物が届いております。至急カウンターまでお越し下さい』と。
忘れ物は先程ハンドルに固定していた診察券だった。
そしてそれを届けてくれたのは超VIPなセレブな婦人であった。

夫人はカウンターの横に突っ立ていた。
一文無を凝視している。

（気味の悪いババアだなぁ）と、一文無は思った。

ダメね…


の一言だけ残し夫人はさっていった

一文無は床に落ちている玉を拾い集め、缶コーヒーと交換しそれを夫人に渡した。
海で10箱積んでいた夫人は、一文無からコーヒーを受け取るとこう言った。
『今から一時間出かけるので、その間この台打ち続けてくれる』と。
台は今確変中。さあどうする一文無。

「俺をなめんなよ、一時間といわず、閉店まで打ち倒してやるよ？」
一文無しは言った。

「」

「帰ってくるまでに倍にして婦人を驚かせてやんよ！」
一文無が意気揚々と海を打ち始めると、1回転目に裏サメがテンパイ…

黒潮から２R確変突入!!

セーフ…。

しかし、また４リーチ！

でもパールフラッシュ！

セーフ…。

普段はからっきしダメだが、こういう時は異常な引きをみせる一文無。
10箱あったドル箱を15箱まで伸ばしまだ確変。
この時一文無は考えた。婦人が戻ったらきっとお礼があるに違いない。
そして倍までは届かなかったが、18箱まで積み上げた所で遂に婦人が戻ってきた。

婦人｢あなた自分で今ヒキ強いなどと勘違いしてるでしょう？そこがあなたの弱点ね。凡人は凡人らしく労働しなさい(笑)｣

礼を言われるどころか、なんたる仕打ちっ…！！
アタッマに来た一文無は、おもむろにズボンを脱ぎ捨てて…

8箱も増やしたのだから最低でも1箱は謝礼として貰えると期待していたのに、婦人の見下した発言に一文無は怒りが込み上げてきた。
そして彼は席を立ち、婦人に向かって・・・

>>73
すみません74です。被ってしまったので、続きは73からにして下さい。
74はなかった事に。

｢婦人は婦人、鮫は鮫、じゃあおれは？｣

と、身なりのよい老人が>>75に声をかけてきた。
「最近の若い者にしては律義じゃのう。>>50>>51>>52のくだりでは誰も自らの失敗を謝らなんだのに……。おぬしのその心には、感動した！」
老人は>>75に自分の出玉１０箱を全部あげた。

（なるほど、その手があったか）――遠く老人と>>75のやり取りを見つめていた一文無は、そう思った。

｢よっしゃ！｣と一文無は心の中で思ったが、｢今の俺ならいける！｣と、｢じゃあその一箱だけは、遠慮なくいただきます｣と一箱を両手に抱えて、なんと花の慶次コーナーの2100回転、ノーボーナスの台へと移動した！

婦人から謝礼がなかった一文無は、今度はその初老に近づいた。
初老は名刺を差し出した。そこには『帝愛グループ会長 兵藤和尊』と。
一文無はガク然とした。この人はあのカイジに出てくる悪徳金融会社の会長ではないか。

兵藤｢(にやにや)一文無くんと言うのかね君本当のギャンブルをする気はないかね？｣

ざわ…

　　　　　　ざわ…
　　ざわ…

周りの客の様子がおかしい……。
「ざわざわ」
「ざわざわ」
「ざわざわ」
「い、いったいどうしたんだ！？みんな！」一文無は叫んだ。

どうやら回りのお客は、一文無が会長に負けて破滅するのを望んでいるようだ。
会長はパチンコ勝負を提案してきた。
しかしこのホールは帝愛グループの可能性が高く、勝ち目は薄い。
どうする一文無。

店員「大福もあるし〜食べませ〜ん？」

会長『一文無君はお金がなかったね、私が一万円貸してあげよう』

一文無『き、金利は？』

会長『一時間で2割だ』

一文無『で勝負機種はなんだ？』

会長『ハネデジ北斗の拳ユリアSTVにしよう。一時間でどちらが多く出すかだ』

一文無『意外とセコイな。』

会長『君が買ったら10万円あげよう。もし負ければ10万円と貸した1万2千円分の労働をしてもらうよ』

一文無『よかろう！』

こうして会長と一文無のパチンコ勝負が始まった。

店の人間である兵藤にかてるはずはなかった。

一文無は散った



とそこへおっさん登場
｢2000万借りてきた。なあに、ばれるまえに返しとけば問題ない。｣

ありがとうおっさん、一文無は見知らぬおっさんから金を借りた。

兵藤今度はこれで勝負だ

〜fin〜

一文無には勝機があった。
見知らぬババアが捨てていった角台のキン肉まん……あれは間違いなく潜確状態にある！
ガン見していたから間違いない。一文無はその複雑なセグを全て記憶していたのだ！
あの台さえ取れれば……！

一文無は兵藤に勝負機種の変更を申し出た。
一文無『キン肉まんにしないか』
会長『私はお金のない君の事を考えて甘北斗と思ったのだが、良いでしょう』

一文無は潜伏してると思われる台に向かって走った。

一文無「これで俺の勝ちは間違いねーな…」

一文無がほくそ笑んだ。


ソッコーで赤肉大からＨＭＣ突入!!


一文無「いただきだっ！」
しかしここで重大な事に気づく！


す、スルーが全く通らねぇ。なんたる、なんたる台！圧倒的スルー！

その時、カイ…いや一文無に圧倒的ひらめき！

男Ａ｢一文無さんどこにいくんですか！！確変中ですよ！｣
一文無｢俺に考えがある｣

一文無が席を離れた後、兵藤もHMCに突入。
兵藤のスルーは勿論ガバガバであった。
同じ確変でもこのままでは一文無50%ループ、兵藤80%ループ。
はたして一文無の奇策とは何か。
待て次号。

一文無はブチ切れて叫んだ！
｢このスルーどないなっとんねん！｣
なんと兵藤の台を叩き壊した！

これが一文無の作戦なのか…！？

しかし、すぐに一文無は黒服に取り押さえられた。


兵藤「全く、全くつまらんぞ。もぅちぃとばかりはやると思ったんだがな。悪いが勝負は決まりのようだね、一文無君。」

一文無「まだだ！まだ玉は残ってる！」

勝負続行！


しかし、この時一文無の策は動きだしていた。

なんと一文無のﾃﾞﾝﾁｭｰが開き出したのである!!

店長「なぜだ!?あいつのスルーは激絞めのはず！」

兵藤「貴様ー！地下行きだー!!」

しかし、なぜ一文無のﾃﾞﾝﾁｭｰは開いたのか。
一文無は普通にﾊﾝﾄﾞﾙを握っているだけ。

特に玉も…ん…た、玉が黒い!!しかも先ほどより小さい!

なんだあれは？

まさか…あれは…

『圧倒的!!ダンゴ虫!!』

ざわざわ…

ざわざわ…

一文無しの隣で三好はダンゴムシをいじめて丸めるのに一生懸命だ。

カイジは兵藤の息子と勝負することになった

カイジちゃうよー！

カイジこと一文無は墓場へ連れてこられた。
「最近のヤングマガジンじゃん！」と、一文無は思ったが口にはしない。
兵藤の息子は言う「

アグネスチャンさん

そうだアグネスチャンさんだ！
一文無は甘デジ勝負を申し出た。

アグネスラムとアグネスチャンを勘違いして……。

一文無｢そうだ！アグネスちゃんの台で勝負しよー！！
息子｢ふふふ、いいでしょう｣
一文無にはまた新たな秘策があった

「僕はアグネスチャンさんの台は得意なんだよ」喜々として台選びをする一文無。
その様は子供を通り越して、〇痴のレベルにまで達していた。
甘デジの「甘」の言葉に反応したのだろう、時々は台をべろべろ舐め回している。
「甘デジって本当は、お砂糖みたいに甘くないんだよ。知ってた？」今、自分の無知でおかした過ちによって知った事実を賢げに言う一文無……。

こんなヤツと勝負するのは止めようかな、と兵藤の息子は思った。

兵藤の台を叩き割ろうとしたり、ダンゴ虫作戦をしたり、また和也の前で醜態を晒した一文無。
遂に兵藤親子の怒りに触れ1050年地下行きが命じられた。
黒服に取り押さえられた一文無。その時『ちょっと待って』と。
声の主は先程一文無に代打ちさせたセレブ婦人だった。
『兵藤さん、この男を私に譲って下さい』
実は婦人は大手パチンコ店を経営するオーナーで、兵藤の幼なじみであったのだ。
兵藤は渋々承諾。一文無はこの婦人の店で店員として働きながらパチプロを目指す事になった。

次回より一文無店員編スタート。

一文無はインカムが以前切り落とした耳の傷痕にあたり痛くて店員を辞めたかった

だがカイジをまっていたのはあまりにも悲しい結末であった

その時、どこからともなく黒服が現れ>>106は別室へ連れて行かれた

店員を始めて数日が経った…

仕事にも慣れ、今は労働の喜びを感じていた。

一文無「前は働いたら負けとか思ってたっけ…」

なんて感傷に浸る事は全くなかった。
一文無が感じていた労働の喜びとは、単に他人をボタン１つで不幸にできる事だったのだ。

ここで一文無は根っからのﾊﾟﾁﾝｶｽである事を実感した。

ただ一文無には、１つ悩みがあった。


それはまだ童貞だという事だ。

一文無「そうだ、２chで相談してみよう」

2ちゃんねるを見て一文無は思いついた。
『そうだ、好みの女の子が来たら遠隔で大当りさせてあげよう』
ただし露骨にやってお店に不利益になるような事が発覚したら、当然罰がある。
一文無の場合、オーナー婦人に童貞を捧げる可能性があった。
あの妖怪のようなババアだけは勘弁だと一文無は常に思っていた。
『まあバレないようにやれば良いだろう』
と次の日から来店する好みの女の子を捜し始めた。

なぜただのいち店員にしか過ぎない一文無ごときに遠隔の権限まで与えられたのかは不明だが、
とにかく自分好みの女の娘に玉を出してやっても何の恩恵もない。
もし客に遠隔の事実が知れたら、えらいことになるのだ。店は営業停止で間違いなく一文無は東京湾に沈む。
客は自力で勝っているとしか思わない。
一文無の童貞ライフは続く。

一文無｢…まっこんな俺も悪くねぇけどなっ｣

どうやらオーナー婦人は遠隔操作を一文無だけに任せているらしい。
他の店員や勿論常連客もその事実を知らない。
これはもし遠隔がバレたら全て一文無が一人で勝手にやった事にする為だった。
一文無は遠隔で莫大な利益をもたらす事、そしてその事実が絶対に漏洩されない事。これが彼の仕事だったのである。

http://333.ooo.amigasa.jp/

「一文無しさん、ちょっと書までご同行ねがいませんか」
所轄の警察官が仕事上がりの一文無しを待ち伏せていた。


「はっ!?」
一文無しは勢いよく起き上がると、そばで騒音をまき散らしている目覚まし時計を殴りつけた。
「夢か…」
奇妙な夢を見たなと独りごちた。

そんな不安を抱えながらも一文無は一ヶ月頑張った。
そして今日は念願の給料日。遠隔操作という重要な仕事を任されていただけにかなりの額を期待していた。
しかし一文無に手渡された給料は手取りでたったの5万円だった。
オーナー婦人は『1050年地下行きの所を拾ってあげたんだから十分でしょ』と突き放す。
一文無は『こんなはした金いらねぇよ！』と婦人に突き返したかったが、すぐ冷静になった。
まあ明日の休みパチンコで増やせば良いかと。
そして翌日、その5万円をにぎりしめ久しぶりに開店前からパチ屋に並んだ。

一文無「5万か…ミドルでいくか…いや、負けた時のことを考え甘で投資を抑えるか…それともMAXで勝負にでるか…」

一文無が出した答えは！？

一文無｢甘デジと言いたいところだが…じわじわ無くなっていくのも怖いし一発勝負のMAXだ！｣
そして座った台は…

一文無はふと思い出した。『そうだ！確かガロは朝一0回転の台を千円づつ5台位打てば当たると漫画に書いてあった』
一文無はダニ村の攻略方を本気で信じ、ガロをカニ歩きした。
当然そんな簡単に当たりは訪れず、所持金は45000円。
そして次に一文無が向かった台は・・・

だがその時、思案に暮れた一文無の肩を叩く者が…

『ヒッヒッヒ。お久しぶりでございます一文無さん』

ダニショッカー秘密機関、ダニムラ新栄隊が現れた！

ここで一文無は、彼本来の崇高な目的を思い出した。

〜迷っては駄目だ！そう、打ってナンボじゃないか〜

彼に全財産を投入する覚悟が決まった時、運命の歯車が遂に動き出す!!待て次号

一文無は地方競馬場近くのオケラ街道をトボトボと歩いていた。
競馬で負けたわけではない。たまたま勝負をしたパチンコ店が競馬場の近くにあっただけだ。
しかし事情を知らない他人が見たら、競馬で家屋敷を全て取られるくらいの大負けを喫っした人と勘違いされたことだろう。
それくらい一文無の表情は暗くミジメだった。

「明日からどうしようかなぁ。パチンコで負けて１円も残ってない……。５万円がパーだ。あははは」一文無は泣きながら笑った。

一文無はここで考えた。

『このまま、ヒラに打っててもせいぜい１０万勝ちがいいとこだ。』

そう思った一文無はホールを出た。

一文無は考えた。

『援交しよう』

>>120
すみません121です。被ってしまったので、続きは120からにして下さい。
121はなかった事に。

>>122
「なんで２０分も差があるのに被っとんねん！」と、通りすがりの関西人が突っ込んだ。

一文無はオーナー婦人に給料の前借りをお願いした。
給料日の次の日に前借りを頼むは、日本中探しても一文無くらいであろう。
ところがオーナー婦人は意外な言葉を口にした。『やっぱりパチンコで負けたか。はいっ、これ』と言って一文無に10万円渡したのだ。
『あんたの給料は本当は15万なのよ。ただ一度に全部渡すとすぐ使うと思って』
一文無は涙が止まらなかった。

その２日後、再び螻蛄街道をトボトボ歩く一文無の姿

ふと気付けば、回転寿司店の軒先で足が止まっていた

腹が減っていた。
このままﾀﾋぬ程食べまくるのも悪くないな…と思ったその時【10分､100個完食で無料＆ボーナス15万円】と書かれた貼り紙が…
『しめた！振り出しﾁｬﾝｽ』勢い良く暖簾を潜り、着席した一文無…しかぁ〜し！目を疑うような事態に…
流れて来たのは、通常ｻｲｽﾞの百倍は有るバケツプリンばかりではないか…!!

また被っちゃいましたね。
婦人から受け取った10万円もすぐパチンコでやられる→回転寿司の流れで行きましょう。
続きはバケツプリンの話からでお願いします。

せめて寿司が食べたかったと思う一文無だった。当然食べきれずお金を払う一文無。
店員｢二万円になりまーす♪｣
高い！こんなの誰が食べきるんだよぉ！
と、ふと横を見るとテレビで見たことある人物がバケツプリンにチャレンジしていた…
一文無｢京本ま○きさん？！｣

>>126
横入りスマソですが、
被ってないっスょ(笑)
２日後、
その10万円を使い切って、賞金15万円→ふりだしﾁｬﾝｽ→バケツプリンの流れデス

続ける人の自由で、気楽にやりましょうよ (^^)/~
↓【京本ま○き】からGO!

そう、あの憎き牙の中の人、京本さんだ
魔戒チャンスならぬプリンチャレンジ
相当苦しそうである。当然だ、あんな量スイーツ（笑）でも
易々と食える代物ではない

だが諦めない。一口、また一口と着実に減らしていく
後二口…その時だった、彼は突然倒れてしまう

一文無「危機回避なるか…」

京本さんは見事バケツプリンを完食し、賞金15万円を手にした。
そしてその賞金から一文無の2万円をも支払ったのだ。
京本『君、あのパチンコ屋の店員だろ。支払いしてあげたんだから、ちょっと教えてくれ』
そう、京本は一文無の店で綿密なデータ収集を行い、遠隔の疑いを抱いていたのだ。

京本｢私はすべてを知っているんだよおいしい話があって会いにきたのさ｣
おいしい話とは遠隔で手を組まないかと言う話だった。京本の勝ち分を山分けすると言う話だ！

京本『君が店に勤めてから突然釘が開いた。当価でほぼ全台ボダ以上』
一文無『それがどうしたと言うのだ』
京本『私は閉店間際全ての台のデータを集めたのだよ』
一文無『なに！』
京本『すると不思議な事に君が出勤した日はあの釘で店全体が毎日大幅黒字。逆に君の公休日だけ赤字になってる』
そして京本は収集したデータを一文無の前に叩きつけた。
青ざめる一文無。
『もうこうなったらこの男と手を組む他なさそうだな』

しかし、下手をすれば地下行きである。

それにこの京ﾓﾄって奴、もしやあのﾊﾞﾊﾞｱの手先で俺も試されてるかもしれねー。
一文無「ちょっと聞きたいんだが…」

京ﾓﾄ「なんだ？」

一文無「あんたの取り分は？」

京本『俺が6割、君が4割だ』
一文無『せめて半々にしろよ』
京本『仕方ない、給料15万じゃ苦しいからな』
一文無『何でお前俺の給料知ってるんだ！』

なぜかって？

なぜならば俺はあの店の・・・

隣りに住む……

オーナー婦人のひもなのさ。

罠か？
一文無は考えた。
この場は了解し、オーナーに相談すべきだ。


後日オーナーに全てを打ち明けた一文無にオーナーは詰め寄り、彼の首筋を優しく撫でた。

婦人「ふふ。あの男は……良いわよ」

濡れた女の瞳でうっとりと囁くオーナー婦人。
婦人はそれ以上何も言わなかったが、一文無は覚悟を決める

でも、いやだ！

一文無は逃げ出した。
その後オーナーは京本に電話をした。
婦人『次の作戦に移るわよ』
京本『まさかあれを』
オーナーの真の狙いとははたして何なのか？

その頃、一文無は漁港の防波堤に腰掛けていた。魚釣りをするでも何でもない。もの思いにふけっている。
「俺の人生って、いったい……」ぽつりと呟く。

――史上最強のパチプロを目指す彼、つまりは一文無の生き様は悲惨のひとことに尽きた。
幼い時分に両親をなくし、親戚中をタライまわしにされ、養父にケツを掘られ、小中学校とイジメにあい、高校も行かずに肉体労働に従事し、ここでも親方にケツを掘られ、たまには掘らされ、そして今の状況だ。
完璧にツキから見放された人生といえよう。パチンコの引きも異常に弱い。
「もう死のうかな……」夢も希望もない表情で防波堤に立ち上がった

一文無が身投げをしようとしたその時、背後から『やめろ！』
『早まるな〜』
振り返るとそこには店の常連客が沢山駆け付けていた。
一文無は初めて人の優しさに触れ涙をこぼした。
そして『もうこの人達を苦しめる遠隔は止めよう』と誓った。

翌日出勤すると一文無はオーナーに呼ばれた。
『あなた今日から店長になってもらうわ。全て任せるからガンガン売上伸ばすようにね』

遠隔を止めるつもりだったのにまさか店長を命じられるとは。
一文無の苦悩は更に増していった。

東国BALが総理になった

その日の夜である

婦人と京本がさびれたラブホで首を吊ったのは

一文無「最初から死ぬつもりで、だから俺を店長に……いったいなぜ」

と、テレビのニュース番組は告げていた。パチンコ店の従業員専用休憩室である。
しかし、そんなどうでもいいニュースなんて今の一文無の耳には入らない。右から左へ抜けていく。
「自分みたいな人間にも優しくしてくれたお客さんたち……。そして自分を１０５０年の地下行きから救ってくたらオーナー夫人……」
従業員専用休憩室で頭を抱える一文無。
彼の苦悩はますます深まっていく……。

>>145
わるいw
被った……。

もう俺はダメだ…

なんでこのスレはこんなにもよく被るのだろう……。
俺は発狂した。

違うスレに行った

一文無…

かつては自分を強くみせるためにこの父の名をだした

だが今度は父の名を守るために戦う！

こうしてICHIROの旅ははじまった

一文無は今日から自分の運命を変えるべく立ち上がったのだ！

その後、京本と婦人は不倫関係にあり結ばれない２人の心中だということがわかった。
一文無｢俺を救ってくれた婦人、そしてバケツプリン代をだしてくれた京本さん…俺はあなた達の恩をこのパチンコ屋経営で必ず返してみせる！｣
一文無は任されたパチンコ経営に全力を注いだ。

一文無｢>>148気にしないでおくれ｣

雇われ店長ではなく、実質的にオーナーとなった一文無。経営は順調で、遠隔など使わなくても確実に売上を伸ばして行った。
しかし一文無には何か満たされない物を感じていた。
『俺はこの生活を望んでいたのか？いや違う。俺は史上最強伝説のパチプロを目指していたんだ』
半年後一文無はオーナー職を辞任し店を後にした。ボストンバッグ一つ手にして。

一文無隼人
年齢不詳。所持金200万円。未だ童貞。今日からパチプロとして全国を旅してまわる。

店員編完

次回より旅打ち編で行きましょう。一文無を地元に呼んでその地方ならではの話なんかも書いて下さい。リレー小説だから旅打ちでも一文無の瞬間移動ありで。

俺は一文無隼人…

俺には帰るとこも、留まるとこもない。ただ流れるだけ…。

今日は焼きそばを食べに富士宮市ってとこにやってきたぜ。

そういえばフジイふ○やってここ出身かな

一文無はそば屋へ駆け足でむかった

だが、そば屋に焼きそばは置いてなかった
キレた一文無は店員に暴行し、逃亡。追って来た警官の目をごまかす為に、古びたパチンコ店へと入った

重い、、、

まだ日本にもこんな修羅場的なパチンコ屋が残ってたとはな。


しかし、一文無はこの店の設置台のラインナップに驚愕した。

ＣＲ…シャッターチャンス!?

そうよ。
後ろを振り替えると
及川なおがいた。

いや、ただ似てる人だった。

きっとこの女の人はプロの作家さんなのだろうと一文無は思った。
彼女の右手には、かなり目立つペンダコのようなものがあったのだ。
その視線を受けて彼女は言う。「あ、これね。これはパチンコダコよ」
「パ、パチンコダコ！？」思わず驚きの声をあげる一文無。

――いったいどれくらいパチンコを打てば、そんなものが出来るというのだろう！
もしや、この女の人は……。

「ゴッド姉ちゃん！」

『ゴッド姉ちゃん？いや違うぞ。あなたは京本さんの妹、京本まさ子さんでは？』
女は小さくうなずいた。一文無はオーナー婦人から、京本には手にタコが出来る程パチンコ好きな妹がいると聞かされていたのだ。
『はじめまして一文無くん。死んだ兄からあなたの事は聞いてるわ』
一文無は心底驚いた。

一文無はおもむろに、鼻の穴にパチンコ玉をいれて、こう叫んだ、

一文無「なんだお！ﾌﾞｰﾝに復讐しにきたのかお！？ﾌﾞｰﾝは悪くないお！」

一文無はテンパると、語尾に『お』が付いてしまうのだった。

『復讐なんてとんでもないわ。それより一文無くん、私に10万円貸してくれない』
まさ子は極度のパチンコ依存症で、そのため借金で首が回らなくなっていたのだった。
一文無はまだ200万近い金を所持していた。
京本には生前バケツプリン代を出してもらった恩もある。
一文無は迷っていた。

カレーとラーメンどちらを食べるのか。
心底迷っていた。

ハゲてる方だけに言いたいことがある。

遂にリアッ●のニューバージョンが販売された。

これって、本当に髪の毛が生えるのだろうか・・？

調べてみたところ、てっぺんハゲには高い効果があるらしい・・

そして、ハゲ疑惑がある、あの若手有名人も利用しているらしい・・

でも、海外には、もっとすごい商品があるらしい・・

ロゲインとか、倍毛DXとか、かなり生えるらしい・・

結局カレーラーメンを食べた

あれ、誰か忘れてる

おなかいっぱいだし、もう寝るか…。

今日は激安旅館に泊まることにした
一文無｢いい部屋だな〜しかし妙に安いのだが…｣
この部屋には悪霊が取り憑いてると噂だった

京本｢やぁ久しぶり｣
一文無｢ゆ、幽霊京本？！｣

京本｢久しぶりだなんて言ってみたけど、君は相変わらず童貞のようだね。魔法使いを目指すのかい？｣
一文無｢どどどど童貞ちゃうわ！｣
思わず嘘をついてしまった。

京本『ははは、そんな見栄張らなくて良いよ。ところで妹に金貸してくれと頼まれただろ？』
一文無『ああ、10万貸してと。でも断ったわ』
京本『悪い事したな、スマン』
一文無『いやそれは良いんだが、京本さん無理心中したはずでしょ』
京本『・・・』


一文無はそのまま深い眠りについた。
翌朝『夢にしてはリアルだったなあ』
一文無は起き上がると枕元に見慣れぬネックレスが落ちている事に気付いた。
『これは以前京本さんが身につけていた物と同じだ』
一文無は全身から滝の様に汗が吹き出た。

京本は重ねてきいた。「ほぅ。君は童貞じゃないと…？」
「そうだよ！僕は帝王切開で生れてきたんじゃない！お母さんのあそこを通って生れてきたんだ。つまりオ〇ンコとチン〇が……」
と、一文無はすぐに論破されそうな理屈で反論した。

彼は、泣いていた。

夢で見たことを、京本に言われた事を思い出して、泣いた。

一文無｢彼女ができるまで、純潔を守るんだ…。ｸﾞｽﾝｸﾞｽﾝ｣

まさ子「お取り込み中に悪いんだけど、いいかしら？」
まさ子は返事もきかずに勝手に部屋に入り込んできた。

一文無｢!!!」
突然の事に思わず声が出なかった。
まさ子「驚かせてごめんなさいね。」
悪びれずに言い放つ。
まさ子「昨夜、兄さんが夢に出てきてこう言うのよ。一文無の奴を男にしてやってくれって。」

強引にパンツを脱がされた一文無。
最初は抵抗したがまさ子の絶妙な舌使いに身体をまかせ、あっという間にいってしまった。
『あんた口の中で出すなよ！』と怒るまさ子。
しかし一文無はあまりの気持ち良さに放心状態だった。
一文無はそのまま一時間程眠った。
目が覚め身支度をしチェックアウトしようと財布を取り出した。
『！！！』
財布に入っていた現金5万円がきれいになくなっているではないか。
幸いキャッシュカードは無事だったので、支払いを済ませて旅館を出た。
5万円抜かれたがまさ子に対して怒りはなかった。『またどこかで会いそうな気がするな』
一文無は次の目的地に向かって足を踏み出した。

一文無隼人 未だ童貞。

ここが北の歓楽街ススキノか。一文無はススキノに着いた足でソープに行くための金を稼ぐためパチ屋を探した

一文無「その前に腹ごしらえだ！サッポロいったら、とうきびだろ？」

て事で中央広場に来た。

とうきびを購入し、ベンチに腰掛ける。

一文無「この、とうきび食うと歯に挟まるのがイラつくんだよな。」

すると一文無の隣に女子高生が腰かけてきた。

彼女はソフトクリームをペロペロはむはむしている。舌でこねくりまわしている。

一文無「こいつ…明らか俺とセックﾁｭしてぇな」

興奮した一文無は女子高生の前で、人差し指と中指の間に親指を入れてスコスコと動かし、必死にアピールをした

黒人「ヘーイボーイ。俺の女になにか用かい？」

明らかにアフリカ系なのにアメリカ人のふりをしている黒人が現れた。どうする一文無！

一文無「いやぁ、ちょっくら舐めたり入れたりしてえなぁって」
黒人「ＯＫ！チョットキナヨ」
一文無は言われるがまま黒人に付いて行った

廃墟のビルに入り黒人が振り向き笑いながら
黒人「サァ、ハジメヨウカ」
言い終えるや否や下腹部に鈍い痛みを覚え一文無は気を失ってしまった

ようやく気を取り戻した一文無は自分の置かれている状況を把握するのにさほど時間はかからなかった
後ろ手に手錠を掛けられ全裸で柱に繋がれていた

黒人「オマエ、ナメタリイレタリシタイッテイッタナ？マズハナメテモラオウカ」
そう言うと黒人はファスナーを下ろしおもむろに一物を取出し一文無の顔へ近付けた
黒人のそれはまるでボンレスハムを思わせる程のモノで一文無は目の前にあるモノとこれから起こるであろう出来事を想像し子犬の様に震えていた

しかし目の前にある巨大なチンコを見てチンコ→パチンコと瞬時に連想したのはさすが一文無である。
彼は言い放った。「パチンコで勝負だ！俺が勝ったら無罪放免、もし万が一にも負けたら何でも言うことをきいてやる！それでどうだ！」

黒人「オウ、パチンコすきねえ。オマエパチンコすきかあ？ナラ、トモダチ！オマエチンコなめる！トモダチならアタリマエー」
と更に隆々と聳える物に一文無は覚悟を決めた。

一文無は静かに目を閉じ、口を開けた・・・が、その時。
『まてい〜！』
遠くから、両手に剣を持った男が黒人に訳のわからない攻撃をかけてきたのだ。
黒人はあっさり逃亡。
男『ちくしょう』

一文無は目を丸くしながら男に聞いた。
『あなたは山下さん？山下シンジさんですよね！』
2008年糞台四天王大賞受賞作品『剣客列伝』。そのイメージモデル山下さん登場！！！

下半身露出で

第三の男も登場

一文無「山下ｻﾝ、なぜここに!?」

山下「実は俺はｩﾞｧﾝﾊﾟｲｱと人間のﾊｰﾌでな、ｩﾞｧﾝﾊﾟｲｱ狩りが本当の仕事なんだ」

一文無「それじゃあの映画は…!?」

山下「俺がモデルだ」

山下「匂う……匂うなぁ。薄汚ないヴァンパイアの匂いだ……お前、ヴァンパイアだな？」

隠し持っていた包丁を出し一文無にせまる山下

「ち、違う、俺はヴァンパイアなんかじゃねぇ！　寧ろ敵だ！　何故なら今までCRFマジックパーティーでヴァンパイアリーチすら出した事ないんだ！」

山下「なら証明してもらおうか」

証明出来ない一文無に山下さんは遂に襲いかかった。

一撃で崩れ落ちる一文無。


ボタン連打で一文無を救出せよ！

GO

オーオオーオオーオーオー

魔戒チャンス継続！

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ！


菅原文太カットイン


ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ！


愛川欽也カットイン


ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ！



泣き虫先生カットイン！

一文無が気がつくと肛門から血が出ていた。乳首も腫れ上がり彼に何かを思い出させようとしていた。
一文無しはそれを頑なに拒否した。忘れていた方が良いこともある。
傷口を庇い内股でパチンコ屋に入っていった。

必死の連打にも一文無はそれに応える事が出来なかった。
山下さんはとどめを刺すべく、ここで武蔵に姿を変えた。
『第一奥義ザンパ！』
一文無はこの時意識を取り戻した。
『何！ザンパだと。この攻撃はパチンコ史上最強のハイワロ演出じゃねえか。よし、かわせる』
一文無は華麗にジャンプを決めた。
一文無復活！

被った。スマン。

一文無は一パチコーナーに向かった

>>191
よかよ(^0_0^)

一パチコーナーの顔ぶれをみると、棺桶に片足突っ込んでいそうな爺さん婆さんばかりだった。
ある婆さんは意味もなくボタンを連打し、ある爺さんは熱くもないリーチを外すたびに天を仰いでいる
「ここは、負のオーラに満ちすぎている…」

金太郎〜！

会議の時間に遅れるぞ〜

時計を見ると夜の9時を回っていた。
『こんな時間から打つなら何が良いんだろか』
一文無はカバンの中からパチンコ漫画を取り出しページをめくった。
『これだ！きん肉マンは閉店間際が美味しいって書いてあるぞ』
全く持って学習能力のない一文無は、またしてもダニ理論を鵜呑みにして実戦開始した。

一方その頃、ダニ村基地

ダニ村「ふふふ順調だ…我等が世界(パチ)を征服する日も近いな」

早速、キン肉マンに着席する一文無。

一文無「この台は肉ギミックが重要な鍵だ」

打ち始めると、連打してギミックを引き上げろとの事。

一文無、１秒間１８連射の技発動！

グ、グ、グ、シャキーン！
出た！

『内』

に、肉じゃねぇ。内ギミックだ…。

これは何を意味してるんだ？

それに気付いた店内の客がいっせいに逃げ出した。
「う、うわあああ！」
「ひ、ひぃぃぃ！」
「まだ死にたくないよおおお！」
出入り口の自動ドアは押し合いへし合いの大パニック。
店内は蹴飛ばされて箱からこぼれたパチンコ玉が大量に転がり、
それに足を滑らせ転倒した血まみれの客の姿もちらほら。
ある老人などは命を諦めて南無阿弥陀仏と唱えている。
「い、いったい何事だ！？この内の意味は何なんだ！？」真っ青な顔で一文無は呟いた。

一文無は携帯で『内ギミック』を検索した。

内ギミック
メーカーは公表していないが小当たり当選時に発生するレア演出。
その出現率は電卓では表示されないほど天文学的に低く、現在までに北海道と新潟で一度づつ目撃が確認されている。
特徴は必ずキン肉まんステージに移行し、下位ステージに落ちる事はない。29回転目のロゴレインボーは必ず発生。
北海道でこれを出した若者は当然潜伏してると思い込み、現金投資を続けたが、小当たりカウンターが999までいった所で発狂。店内で大暴れしたという。そしてトイレで自殺を図ったが、これは未遂に終わっている。

一文無『嘘だろ、こんなの引いたのか俺？』

と思ってたところで、ハイパーマッスルチャンスに突入！

しかしよくみると
スーパースッマルタイムだ。
なんだこれは？

スマってことだから、
草なぎ剛と
稲垣吾郎に関係ある筈だね

どもサ〜セン ^^; ^^;

電サポ中、2300ハマった一文無しはトイレにも行けず膀胱は限界に達しようとしていた。2360回転目、内ギミックが青色に点灯。左に7が停止。ついにスッマル煽りが発動したのだ！

S.U.M.M.A.L･･･6で止まった

まだまだはまりそうだ

だが時間だけは刻々と過ぎてゆき、とうとう閉店を告げる店内アナウンスが流れた。

つづいて流れたのはスリラーである。
「ぽぅっ！」一文無はイスから立ち上がってムーンウォークを始めた。ヤケクソだ。
もう何も考えたくない。どうにでもなれ。彼は心の中でそう思った。
ダンスは激しさを増していく。
「ぽおおおおおぅっ！」

「僕達も踊る！」SMAP加勢

「私も加わりますよ〜」江頭加勢！

皆の呼吸は１つになった！

店員も残っていた客もみんなで大合唱。

♪ウィアーザワールド〜ウィアーザチルドレン〜

そんな騒ぎの中、店長は一文無をこっそり事務所に呼んだ。

店長『お客様、きょうキン肉マンで体験した怪現象ですが、どうか誰にも喋らないで下さい』
と言って封筒を差し出した。
中には千円札が一枚入っていた。
口止め料にしてはあまりにも馬鹿にした額である。
受け取った一文無は・・・

「わかった。喋りはしない…」
千円札をポケットにねじ込んで店を後にした。

ホテルに帰り、ロビーのパソコンから本日の出来事をツーちゃんねるにスレ立てした。

だけどツーチャンネルではだれにも相手にされなかった、証拠がないからだ

一文無は明日再度証拠をとるべく、同じ店にいくこと決め、シコって寝た

朝起床して
ウピウピダンス！
携帯の電源もばっちしだ！
はあーウピウピ ピピピ
ウピウピピー！

店に着くと一文無はダッシュでキン肉マンに向かった。


ア然とする一文無。

『なんだこりゃ』

キン肉マンのみ20台全て・・・

（キン内まん）になっていた。
「くっそう〜。昨日の怪現象をごまかすつもりだな！」
一文無はいきどおりを覚えた。

しかもこの『キン内マン』だけ満席で、立ち見が出る程の盛況ぶり。まるで新装初日の様な光景だった。
一文無が書き込んだネットを見た若者が押し寄せてきたのだ。

一文無はここで賭けにでることにした

キン内マンに熱中している若者に背後から近づきキン内バスターを食らわせ台を確保。すかさずガラスを破壊。中にある内ギミックを指先を使い器用に引っ張り上げ、マジックインキで小さく｢村｣と書いた。

するとなんということでしょう！内村ギミックと共に内村が現れたのです

君が一文無か。
内ｐメンバーに入らないかい？




次回から一文無若手芸人篇

｢うるせー！｣一文無は、内村に筋肉バスターをくらわせた！

内村「キン肉バスター破れたり!!」

するする〜っと内村が技からすり抜け…

内村「地獄の断頭台!!」

一文無はまともにくらい、意識を失った。

気が付くと一文無はノープランと書かれたＴシャツを着せられ楽屋にねせられていた。
隣にはロケットマンがいる。

だいたい芸人は遊び好きと相場が決まっている。
彼らにとって飲む、打つ、買うの三つは自らの芸を向上させる必須科目ともいえよう。
それはロケットマンとて例外ではなかった。
「おい一文無、パチンコいくぞ」
先輩芸人のロケットマンに誘われて、一文無は楽屋を出た。

今日の一文無は凄かった。たった2Kでマカチャンに突入。次々とドル箱を積み上げ、わずか数時間で5万発もの出玉をゲットした。
一文無は実感した。『やっぱり俺は真のパチプロだ』

「おっ、スゲェじゃん！」と、先輩芸人が一文無の肩を叩いてきた。
「さっさと換金して、その金を俺たちにくれよ」もうひとりの先輩芸人がニヤニヤしながら言う。
ムチャな要求だ。
「いやです。なんで僕が儲けたお金をあなた達にあげなくちゃ、ならないんですか？」とうぜん断る一文無。
「いやか。そうか。おーい、ちょっときてくれ」
振り返って先輩芸人がそう叫ぶとシマの角から身長２メートルはあろうかという黒人が現われた。
「こんど俺たちの弟子になった芸人のバリーだ。可愛がってもらえ」
「ヨロシク」大胸筋をピクピクさせながらバリーはぐへへへと笑った。

いつか廃墟に一文無が連れていかれたアフリカ系の黒人であった。

またしても黒人の前で窮地に立たされた一文無。
腕力には全く自信のない一文無は『もう芸人なんてゴメンだ。幽霊の京本さんでも、バンパイアの山下さんでも良いから俺を救ってくれ〜』とひたすら願った。
するととんでもない助っ人が一文無の前に現れたのだった。

一文無『あっ、あなたは・・・』

『バカヤロぉぉぉ〜!!』

いかにも部活を終えたばかり、いかにも剣道部主将の爽やかチバ県知事が現れた

知事『おりゃああああ！』『面！面！めんコクぅ〜』さすがは時の人である。。疾風怒涛の攻めで、何とかケツカッチンを凌げそうだ…そう、彼には時間が無い

そしてどこからともなく…

てれっれれーてれっれれれ、てれっれれーてれっれれれ
てーんてんててんてんてん、てーんてんててんてんてん、てーんてんててんてんてん、てれーれ

一文無『この曲は…教師びんびん物語…』

そう、トシちゃんが現れたのである。

知事とトシちゃんが対峙する！

「さて。宝くじ買いに行くか」その隙に一文無はパチンコ店を出て駅へ向った。
５万発の等価交換で得た２０万円を全て宝くじにするつもりである。
駅前の宝くじ売り場は高額当選金がよく出ることで有名なのだ。
「なんか当たりそうな予感がする。宝くじ。今日はついている。ロト６を買おう」

そして一文無の運命がいっ変する！

一文無はクイックピックで20万円分のロトを購入しホテルにチェックイン。
『もう芸人は辞めだ。旅打ちを再開しよう』と決意した。

一文無は翌日列車で次の目的地へ向かう。
ロトなど買っていた事も忘れていた。

その後一文無が買った駅前の小さな売り場が大騒ぎになっていた。
『当売り場よりロト6で4億円出ました！』の貼り紙が。

はたして当選者は一文無なのだろうか？

一文無が噛んでいたガムを捨てようとポケットを漁ると一枚の紙が出てきた

ガス代忘れずに

これはネタになる！

一文無は再度芸人になることを決意し、上京した。


ほっしゃんの誕生である。

>>233

何でほっしゃん？

つかこのスレってパチプロ一文無の話でしょ。
芸人一文無は方向違うと思うわ。
旅打ち編の続行を希望。

「そうだ。そうだったんだ！俺は史上最強のパチプロを目指していたんだ！」
今さらながら自分の進むべき道を思い出した一文無。
列車の窓から２０万円分のロト６をぶちまけた。
「芸人になんかならない。宝くじで生活しようなどとも……。俺は、世界一のパチプロになるんだ！パチンコで生きていくんだ！」

そうして一文無は愛媛県に辿り着いた
まず憧れの大先輩「永井先生」の家に訪問することにしてみた

一文無は思った。

永井先生の家、しらねぇや。

一文無はポンジュース片手にホールへ向かった。

ホールではイベントをやっていた。

『３の付く日はミカンDay!!果汁強化機種はガロ！』

しかし一文無はミカンという言葉に隠された、本当の強化機種を推理した。

『ミカンといえば…

『みかん→オレンジ→俺→俺の空』
一文無はパチスロ俺の空を探したが、そんなものは当然撤去されていた。『どうやら違うようだ』
もう一度考えた。
みかん→・・・

みかん→未完→完結に疑問→エヴァンゲリオン…!?
多分コレだ。零号機の色はオレンジ的なプレミアもあるし、間違いなさそうだ。
しかし…何と！
このホールには、初代ＺＦからシ者まで全ての機種が揃っているではないか!!
そこで一文無は、大まかに釘チェックしてから考えた『ＺＸで一発勝負か、甘で手堅く抑えるかだな…』

…という思考は当然建前で、一文無は角台から蟹歩きし始める。そして、アッという間に全台打ち終えるのであった。
エヴァ全機種が各１台ずつ片シマに収まるバラエティコーナーだったからだ。
一文無の表情は重い。
感触が悪かったのだろう。やはりエヴァでもない様だ…果して裏みかん機種とは一体なんだろうか？↓↓↓

常夏みかんだーーーー

一文無は打った事のないパワフルに座り解説書を手にした。
『ムムちゃん、ナナちゃん、ジャムちゃんかあ〜ミカちゃんはいないんだなあ』
一文無は打たずして他の島に向かった。
パワフルの液晶画面にはみかん図柄がある事に気付かないとは、さすが一文無である。

ミカちゃん…
一文無はモヤっと感じた。ミカと言えば、
糞コテ風見鶏が都下Ｋ市のＤ店で、レディースＤＡＹ対策要員の打ち子をお願いしていた元タレントの本名だったからだ。しかし、
この娘の両親が暴力団系の開店プロで、母親のエツコに好かれてしまい、ミカと結婚させられそうになり、千葉県へ逃げて来たというエピソードを思い出すと、一文無は何事も無かったかのように、振る舞った。
『次は何打とうかなぁ？』

やっぱ今は地中海でしょ
他の台なんて回収だい

海に座った

地中海を打ち始めて30分…この時点で、

まだ一文無は、
対象機種がパワフルであることに気付いていないorz

パワフルの空き台…残り２

一文無はタバコを吸おうとしたが見当たらなかった。
パワフルに一瞬座った時置いてきた事を思い出し、島に戻る一文無。
残り1台の空台は偶然にも一文無がタバコでキープした状態になっていた。
パワフルは店長の計らいで全台潜伏状態。既に4台は早々と大当りを重ねている。
この状況で一文無は…

…ピキーン…！
一文無のパチプロ魂の感が冴えた！
一文無「ミカン→フルーツ→オールフルーツ揃い→パワフル…それにミカン柄もあるし、この台で間違いないはず！」
ようやく気が付いた一文無
席に座ろうと…　

『お客様、掛け持ち遊戯は困ります』と店員に注意された。
一文無は地中海にまだ少量の玉を残したままだった。

「えっ。掛け持ちってしたらダメなの？じゃあ、あの人はなに？」
一文無が指差す方向には、ひと目でヤクザと分るオヤジが２台のパチンコ台を掛け持ちで打っていた。
身長は１８０センチほどで固太り、半袖からのぞく丸太のような腕にはビッシリと入墨が彫られている。
「ねぇ、なんでなんで？」
一文無の問いに店員は困ったような表情を浮かべた。

店員｢うるせえ死ね｣

一文無「なにそれこわい」
一文無は店員に基地外だと思われ、相手にされなかった

一文無「やっとの事で、真の激アツ台げっとだぜ。」
早速打ち始めた一文無。


しかし、何か非常に臭い。おばはん特有の香水臭がプンプンする。

一文無はなんとなく右をむいてみた。

そこに座っていたのはなんと！



デヴィ夫人だった。

デビ「あ〜らあなたみたいな冴えない方でも激アツ台がお分かりになりましてねぇ」

本物だー！！
　

婦人はパンティーごとスカートをずり下ろすとホールに屈み込んで見事な一本糞をめりめりとひり出した。
「あなた、これを食べなさい！」否応もない圧倒的な口調で一文無に命令をした。
なぜか迷う一文無！
（これを完食したら何かいいことがありそうな気がする……！）
はや腐臭を漂わせ始めた大便と婦人の顔を交互に見比べた。

「では、お礼に…」

沖縄県のサンシャインの鼻くそ店員の首が胴体から転げ落ちた。

さて肝心のパチンコの方だが、ﾃﾞｳﾞｨ夫人から『これ朝一潜伏してるわよ』と教えてもらい一文無のモチベーションも急上昇。
しかしパワフルといえば壮大な釣り演出の宝庫。初打ちの一文無もその洗礼を浴びる。
赤保留も擬似4も桜柄もシャッターチャンスもことごとく外れ。
気がつけば既に150回転。看板機種に座り、しかも潜伏しているにも関わらず一文無は止めたくなった。
背後には一文無が止めるのを待っているハイエナ野郎が目をギラつかせていた。

そうサチヨ夫人である。

一文無はここでトラップを仕掛けた。
上皿の玉がなくなると、下皿にライターを置き席を立ったのである。

しかぁ〜し、サッチーに、その手は通じなかった…

サチヨ『ほら君、ライターを忘れてるじゃないのさ』最後の頼みの綱であった、ライターを突っ返されて、いよいよ完全にアブレてしまう一文無。。。

海千山千のパチンカー達を相手に、今日も苦戦が続く…そんな午後３時に、突如『時差開放台抽選ですﾖ~』思わぬチャンスがキタ━━その時差開放台とは…？

「な･･･なにぃーっ!! アビリッ○のジャッククラッシ○だとぉー!!」

↑(笑)マイナー過ぎ。

バラエティに1台だけの設置だったため一文無は当然抽選に外れた。
一文無は休憩所でポンジュースを飲みながら、パチンコ雑誌をめくっていた。

ポンジュースを20本ぐらい飲んだ頃、急に店中が真っ暗に。なんと停電が起きたのだ！当然、大当り中の台も電源が落ち、店内は大騒ぎとなった！

「最近のCR機はバックアップ機能がついているから大丈夫だろうに…」
一文無は他人事の様に呟き、タバコに火をつけた。

しかしバックアップ機能もリーチの段階では無効だ。
ある者は花の慶次でキセル&役物回転で電源が落ち、
またある者は北斗のアミバリーチからＳＰに発展した瞬間にぷつりと画面が消え、
ラサ金に手を出して首が回らなくなったジジイなどは海物語のサムが笑顔でマッスルポーズを決めて亀が後戻りの動作をする途中にサムもろとも亀も消えた。
ふたたび電力が供給された時、パチンコ台ににタイトル画面が表示されたのを見て彼が暴徒と化すのは当然である。
「うおおおおっ！」
「ぎゃああああああ！」
「ふんがあああああ！」

パチンコ店は阿鼻叫喚の地獄だ。

だがそれがいい

一文無はそうつぶやいて店をあとにした

終わり

そう、全てが終わった！

一文無が店を出た直後に、建物が大爆発を起こしたのである!!店内の客と従業員は全員即ﾀﾋ状態であった…

結局一文無はツイていた。もう少しパチンコの実力が有ったら、助からなかった筈であったからだ。これも命強さの証明と言えよう。現場の金品を物色し終え、一路、北上する一文無…

突然の店内アナウンス。
『先程は大変申し訳ありませんでした。お詫びとして明日は全台究極の釘で営業いたします。更に朝一多数の潜伏状態をお約束します』

それを聞いた一文無は今夜から並ぶ事を決意した。

被った。スマン。続きは266からヨロ。

沖縄県のサンシャインの徳平店員は
今日も勤務中に鼻くそをほじくっていた。

一文無は名古屋に着いた。
『名古屋といったら三共の本社がある所だな。よし！今日は久々にルパンでも打ってPフラ出しまくるかな』
一文無は近くの交番でニューギンの直営店の場所を聞いていた。

『あのぅスターウォーズが打ちたいんですがね…!?』

脳内の出鱈目な一文無が、こう切り出して見せると、巡査は困った顔ひとつせず『ぱにっく会館だぎゃあ』と、快く答えてくれた。
早速、
そのホールへと赴く一文無…程なく店内入場すると、全３００台が同一機種ではないか!!しかもほぼ満席！
機種名
【ぱにっくビッグスター】確かに特賞ファンファーレはスターウォーズなのだが、一文無は釈然としない。

ん〜でもＵ･Ｆ･Ｏで揃えてみたい気もするなぁ…。

やはり当然打ってしまう、パチンカスな一文無。。。しかし居酒屋タイプ現金機とはいえ、当たらない時は当たらないものである(笑)
そんな調子で、
種銭２万円也を溶かして、すっかりヤル気が失せた彼に、突如見知らぬ婆サンが不躾に話し掛けて来た。
『ドンジがモスラモスラ』これは東北弁で、尻がむず痒いことを意味していると同時に、なんとこのバサマが、ワンワンセブン98連荘のＷＲ保持者であることを告げていた。連荘で一日中座らされた当時の、知る人ぞ知る名台詞だったのだ
『人間国宝発見しますた』テンションが上がる一文無

婆さんは一文無に攻略法を伝授した。
「いいか若いの、パチンコを打つなら前の人がたくさんお金を入れた台にしなさい。
そしてリーチがかかったらボタンを連打じゃ！強く、激しく、何度も！」
一文無は頷きながら熱心にメモをとった。

攻略法を教えてくれたお礼にポンジュースをあげ、一文無は別のホールに向かった。
体中から力がみなぎる一文無。
『遂に俺は真の必勝法を手にしたんだ！』
一文無はひたすら金を突っ込んでる台を探し回った。

そしてついに見つけた
1000はまりの超ナイス釘
一文無はﾎﾟﾝｼﾞｭｰｽでキープしようとしたが

沖縄のサンシャイン 鼻くそが嫌がらせを始めた

『ぼ、ぼくの台だよこれ〜。ほらこれが証拠』
と下皿から鼻糞を取り出した。
そこに立っていたのは、背の低いメガネをかけた冴えない中年男だった。
しかし男は1Kだけ打つとすぐに台移動。一文無はその様子をしばらく見ていると、今度は携帯を持って他人のドル箱や大当り画面を必死で撮影し始めたのだ。
勘の鈍い一文無でもさすがにコイツが誰かわかった。
『あんな嘘つき野郎に負けてられるか。こっちには究極の必勝法があるんだからな』
そう思い、1000回ハマリ台にようやく腰を降ろした。

たちまち２０００回転を突発した。
しかも１Ｋ１０回転の台である。この時点で負債額は１０万円。
「うーん。どうしようかなぁ。勝負を続行するべきか、どうか……」
一文無は悩んだ。

悩んだというより発狂した

婆攻略法が、過去の遺物であったと判った今、心神を喪失するのは時間の問題である。とち狂ったかマジか一文無は、両手人差し指を立て、盤面上段をチョイ、中段をチョイ、更に下段をチョイとヤリ始めた。。。

『ワン・ワン・セブンっ』『ワン・ワン・セブンっ』『ワン・ワン・セブンっ』何度も繰り返していると、上段チョイで豊満な乳房がニョキと生え、中段チョイで綺麗な臍と腹筋が出て、下段チョイでは、なんと!!

『リンパはヤメてぇ〜っ』スポンと女体が飛び出し、一文無と座位の形になる。

見ると佐々木希の生き写しというか、本人としか思えないような美女だった…

肩をガックリ落として店を出た一文無。
『ボタン連打のし過ぎで左手が痛いや』
人の話をすぐ鵜呑みにしたり、インチキ攻略法をすぐ信じたりする自分に腹がたった。
近くの食堂で一文無はきしめんを食べながら思った。
『こうなったら自分だけのオリジナル攻略法を考えよう』
カド2しか座らない。
時短抜けの台だけを狙って打つ。
1台に1Kしか投資しないでひたすらカニ歩き。
いろいろ考えたが結局雑誌や漫画に出てる企画しか思い付かなった。

とホールを出て、裏通りにある行き着けのスナック｢マリン｣へ足を運ぶ事に。
ここは俺が自他共に認めるパチプロママがいる店でもある。

俺｢やあ、ママご無沙汰｣

ママ｢あら、珍しいわね！どうだったの？今日は･･｣

俺｢うん･･･ ママこそ最近どうなの？｣

ママ｢そうそう、２丁目の鬼瓦会館。この間、新装で地中海入れてて朝一番からで200k抜いたのよ〜200k！！｣

俺｢へえ〜さすがやるね！
ママ･･綺麗だからな ハハハ｣

ママ｢ウフフ｣

「うふふ、うっ……！」とつぜんママは吐血してカウンターに突っ伏した。
「ま、ママー！」うろたえる一文無。
「あ、悪の軍団が……。パチプロ、の……」謎の言葉を残し、息たえた……。

すると、奥の方から長髪の男が出て来た。
男は、「ふぅ〜む、間違ったかな？」と呟くと、おもむろに持っていたバッグの中から、

一回り小さいバッグを取り出し、そしてその一回り小さいバッグからもう一回り小さいバッグを取り出し、さらに……。
「うおーっ。どこまで小さいバッグを取り出し続けるんだぁ！」
一文無は発狂ぎみに叫んだ。

最後の小さなバッグの中から出てきたのはパチンコ玉だった。
男はそれを一文無に投げつけこう言った。
『俺は天才だあ。一文無、パチンコ勝負だ。覚悟はいいか』
どんな卑怯な手を使っても勝てば良いと考えるこの男の挑発に一文無は・・・

のらなかった！

なぜなら、これからホールでナンパした店員と『余命１ヶ月の花嫁』を見に行くからである。

一文無は今夜こそセクロスできるものだと思っていた。

映画もいい雰囲気で見終わり、ふたりで食事をする事になった。

一文無「この勝負行けるっ・・・！」


まずはシャンパンで乾杯をして食事をしていると、一文無は猛烈な眠気に襲われて眠ってしまった。


女「こんなんじゃ足を救われて当然だなっ・・・!!」



気がつくと一文無は地下の強制労働施設に居た。

地獄地下編スタート

「一文無ｻﾝ、一文無ｻﾝ！」
…目を覚ました一文無。隣には三好がいた。

一文無「ここは…どこだ…」

三好「僕にもさっぱり…」
その暗くじめじめした小部屋には数人の男がいた。


ガチャ

扉が開き、一人の男が現れた。

その男は何とも信じられない言葉を放った!!

今夜が山田！

その夜、男は死んだ。
汲み取り式の便所に足をすべらせ転落したのである。溺死だった。
しかし悲しむ者などひとりもいない。彼の名前を知る者すら……。
彼は人格を持たない【その他大勢】の中のひとりにしか過ぎなかったのだ！

闇の組織は地下に巨大工場を建設。
一文無のような家族のいない孤独な人間を拉致し、ここで強制労働させていたのだ。
毎日9時から5時まで働かせられる。反抗すれば非情な制裁が待っている為、誰もがそれに従っていた。
一文無はある日いつも閉まっている扉が開いているのに気付き、中をこっそり覗いてみた。
何とそこにはパチンコ台が20台ほど設置されていたのである。
『この地下から脱出するにはこれしかなさそうだな』
ただしこのパチンコが打てる条件などが全く分からなかった。
一文無は情報を集めた。

だが誰も情報はもってなかった

しばらくパチンコなしのこの労働生活もいいもんだな

一文無は毎日活き活きと暮らした

地上では恋人はもちろん友達すらいなかった一文無だが、この地下施設では意外と人気者だった。
旅打ちや店員時代経験した事をちょっと脚色して話たら、皆一文無に興味を持ったのだ。
やがて一文無はリーダー的存在となり、組織の人間も一目おくようになった。
数ヶ月後、組織の幹部である黒崎が一文無を事務所に呼んだ。
黒崎『一文無君、ここから出たいかね？』
一文無は…

一文無「出たいな。でもな、俺一人じゃねぇ。今いるあいつらも一緒だ。」

黒崎「ほぅ、仲間意識かね。立派、立派。そんな人を思う気持ちなんて金にならんがね。」

黒崎「いいだろう。こかからだしてやる。ただし…」

一文無「……ただし!?」

ピリピリピリピリッ♪
その時黒崎の携帯が鳴った

黒崎「はい……えぇ……わかりました………いいとも！」
一文無「（い…いいとも!?）」
黒崎「すまんが急用が出来たんで失礼するよ」

そう言うと黒崎は慌てて消えて行った

黒崎「遊戯王カードなんて自分で買ってこいよな…」
今どき、遊戯王カードを買いにパシらされる黒崎

しかし、それが黒崎にとっての生き甲斐だった。
「よーし。がんばっていいの引くぞ！」
黒崎の瞳は少年のように輝いていた。

「俺もガキの頃はビックリマンシール集めてたっけ…」
そう思うと、突然CRビックリマン2000が打ちたくなった。
「今夜ここを抜けだす！」

一文無は抜け出してパチンコ店へ行った。
パチンコ店は大盛況である。
「この店なら勝てそうな気がする……！」

しかしあっけなく抜け出せすぎではないか？？もしや、何かの罠かもしれないと一文無は思った

地下から抜け出した事もあって気分的にカイジ沼を打つ事にした。
座って一回転で774が停止。『会長擬似連来たか！あれっフリーズ？何？こんな演出あったか』
単に保留が入ってなかっただけであった。
すると隣にいた中年男がこう言った。
『その台止めた方がいいな』
一文無は『うるせぇよ、余計なお世話だ』と言い返し男を見た。

一文無は固まった。
『く、黒崎じゃねぇか』

黒崎は頭を剃りあげ黒の法衣をまとっていた。出家したのである。
「わたしには分る。その台の放つ邪悪なオーラが！」
数珠をジャラジャラ擦り合わせ何やら唱え始めた。
あっけにとられる一文無。
「悪霊退散、カーッ！」

ある種の異様な雰囲気に一文無は、鬼気せまるものを感じつつも…















「ウンコしたくなった」
トイレに行くのだった

黒崎はトイレにまで付いてきた。
「悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散…」
和式便器に屈む一文無のペニスを真近で凝視しながらブツブツと呟いている。

そのただならぬ雰囲気を感じ取ってパチンコ店の客がゾロゾロと集まってきた。

「落ち着いて糞もできやしねえ！」
一文無は黒崎に千円札を握らせ出て行くよう促した。

「南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛」
黒崎は唱えて、トイレから出て行った。

しかし突然黒崎は血を吐きながら床に倒れた。
黒崎は不治の病にかかっており余命あと僅か。彼は闇の組織を裏切り、地下から一文無達が抜け出せるルートを作っていたのだ。
黒崎は最後の力を振り絞り一文無に何事か伝え、そのまま息をひきとった。
黒崎は究極のパチンコ必勝法を一文無に伝えたのである。
今まで散々この手の話に騙されてきた一文無だが『これは本物だ！』と呟いた。

黒崎は助言とメモを一文無に渡した
一文無「これはアパートの住所？」
黒崎の話によると、このアパートの一室でパチンコ店の出玉をすべて管理しているらしい。業界では通称ＭＡＧＩシステムと呼ばれているらしい。
一文無「とりあえずここに行けばいいんだな…｣

その部屋に入ると、まさに最新のハイテク機器群が、ビッシリと組まれていた。

よく見てみると、
【ＳＡＧＩシステム】と、ロゴが打たれている…。

店でウンコ出来なかったので、また催しがきた
しかたないので、ここのトイレですることにした

トイレットペーパーを手にした時、カバーの裏側に小さなメモ紙を発見した。
そこにはシステムを発動させる為のパスワードが書かれていたのだ。
『パスワードは777か。よし！これでホールの出玉を俺がめちゃくちゃにしてやる』

一文無「７、７、７と。これでパスワード解除だな」

『ＳＡＧＩシステム自立自爆プログラム認識シマシタ。爆発マデアト３分』

なんと、解除パスワードが自爆コードだったのだ！

なぜか玄関が開かない！

どうする！？一文無！！

そういえばさっきのトイレはボットン便所だったはずだ・・・

「ウォシュレット無かったから、ウンコ付いたままだよ…」
一文無は、パンツが気になった

…すると突然、
室内を舞うＵＦＯの如く、巻き糞が飛来してきた！
そして、
巻き糞から煙幕が噴き出し、中から加藤茶が現れる!!

加トちゃんは、
持っていたテープレコーダーをスイッチオンと同時に、振付アリで歌い始めた…
…♪
…♪
…♪
ﾊﾞﾊﾞﾝﾊﾞ♪ﾊﾞﾝ♪ﾊﾞﾝ♪ﾊﾞﾝｯ
台、叩くなよ〜っ！

ﾊﾞﾊﾞﾝﾊﾞ♪ﾊﾞﾝ♪ﾊﾞﾝ♪ﾊﾞﾝｯ
火、つけるなよ〜っ！

♪ﾊﾞﾊﾞﾝﾊﾞ ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝｯ
♪ﾊﾞﾊﾞﾝﾊﾞ ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝ ﾊﾞﾝｯ
★彡また来世〜 ('')/~

激しい爆音と共にアパートは一瞬で倒壊した。


一文無は病院のベッドにいた。
奇跡的にかすり傷程度の怪我で助かったのである。しかし…
『ここは…どこだ…俺は誰だ…？』


記憶喪失編スタート

「くそーっ。記憶をなくしてしまった……」
一文無は頭を抱えこんだ。
そして、「そうだ、パチンコを打ちに行こう！そうしたら記憶を取り戻すかもしれない！」と掌を叩いた。

病院を抜け出した。

「こーら！一文無ｻﾝ、まだ動いちゃダメですよ！」

病室を出たら目の前に、巨乳のナースがたっていた。

か、かわいい。一文無は一目惚れしてしまった。

ナース「私はあなたの担当の美奈子です。さぁ検温の時間ですよ♪服脱いで下さい♪」

一文無は記憶をなくしたが、童貞な事は覚えていた。

ナース「今晩、あたし当直なんだ…。一人で心配だなー。」

当直の夜、一文無は病室を出て待合室で美奈子と会話を楽しんだ。
本当はめちゃくちゃやりたかったが、まずは美奈子に気に入られたかったので紳士を装った。
美奈子『一文無さん趣味は何ですか？』
一文無『記憶がないからなぁ』
美奈子『ゴメンなさい。そうですよね。私、実は今パチンコに夢中なんです』

一文無は、パチンコの事も忘れていたのでパチンコと聞いて、ち◯こをパパッと使用して行う何かと勘違いしてしまった。
正真正銘のパチンカスである。

美奈子『亡くなった父がパチンコに関わる仕事をしていた関係で私も小さい頃から嗜んでるんです』

一文無『ぐわぁぁぁぁっ〜!!』
突然、一文無は悲鳴を上げた。頭が割れんばかりの痛みが走った。
一文無『く、くろ…さ…き！!』

その言葉を聞いて美奈子はゴクリと喉を鳴らした。
くろさき→やりまくって黒く変色したチンコ、と思ったのである。
「一文無さんてテクニシャンなのね…」頬を赤く上気させ、舌をベロリと舐め回しながら上目使いに一文無を見つめる。
美奈子は肉便器の異名をとるほどのヤリマンだったのだ。

煙っていた霧が晴れたかの様に、一文無は記憶を取り戻した。
『この女は黒崎の娘か！』
一文無のやる気は萎え、彼は病院を抜け出した。
一方、SAGIシステムの崩壊でそれを導入していたホールは連日台の誤作動が続いた。
当然警察も動いた。そんな中、金儲けしか頭にない悪徳刑事の安岡は一文無に目を付けていた。
『この一文無にはあのアカギと同じ匂いを感じるぜ』

一文無が病院を抜け出した事を知り、美奈子は呟いた。
美奈子『うふふ…。逃がさないんだから』

実は美奈子は、墓石を操るホラー(★★★☆☆)だったのだ

一文無はボタンを連打した。
ひとさし指と中指を交互に動かしてやる方法だ。これなら間断なく連打ができる。
「うおおおおっ。美奈子、倒れろおおお！」
ついでに台パンするのも忘れない。
完璧だ、と一文無は思った。

しかし美奈子は倒れない！

貴様は、
『どっきん！美奈子先生』(ｴﾛｦﾀ乙)かあああ〜っ!?

一文無は、算数学習で使用した定規をここぞとばかりに取り出し、ゲーセン泣かせの秘技を披露することに

ハイパーオリンピック打法『これで決まりどぁ〜!!』

ｷｭｲﾝｷｭｲﾝ！

[777]

ふぅ、やっと当たった。長いﾘｰﾁだったな！
俺の名前も出てくるからびっくりしたな！

そう言えば、
中年オカマの画像付きで、美奈子スレなんてのが…

一文無に悪寒が走る！
あの時、AA煽りでフザケていた事を思い出したのだ!!


















『いやあ、美人薄命かと』軽く御世辞で誤魔化した…

いっぽうその頃、一文無のブログは炎上していた。
いわく「美奈子さんを倒してまでお金がほしいんですか？女性に手をあげるのは、男として最低だと思いませんか？」
いわく「お前みたいなのが店にくると迷惑なんだよ！台パンとかしてんじゃねぇぞハゲ！」
いわく「テメェ生きてる価値ないな。氏ねよ。パチンカス」
等々、等々。

むろん、そんなことなど知るよしもない一文無。「今日は勝ったから、寿司一択だな♪」

彼の運命やいかに！

寿司一択。

勿の論、しがない庶民代表一文無には、クルクル回る方の寿司しか選択権は無い

しかもまた性懲りもなく、大食い挑戦の狼煙(のろし)を上げる貧乏性の一文無…

『今度はやれる！もし失敗したら、下ろされるかも』脳内ﾐﾔﾑｰの囁きで堂々着席、あがり､紫､ガリ準備ＯＫ臨戦体勢完了！しかし…




♪Ha~llelujah！
♪Ha~llelujah！
それは右翼の大音量よろしく、突然合唱が始まる！


『いやあああああ〜っ!!』思わず上がる悲鳴をよそに

流れて来たのは、またもやバケツプリンであった…

そう、つまり>>3から>>323までは全てパチンコの演出だったのだ。
その中の回転寿し大食いチャレンジ演出
(玉子<マグロ<イクラ<<<<<バケツプリン(確定))にリアルで挑戦しようとしたのだ。

バケツプリンは30分で完食すれば賞金10万円貰えるが、失敗すれば2万円の支払いが生じる。
一文無は挑戦を決意し、注文しようとした時、ふと横を見ると一人の男がこのバケツプリンと格闘していた。

デジャヴュ？

あの時は京本さんだったが・・・

男は一文無を見てニヤリとした。
一文無『げっ！あ、あなたは・・・』

男物のマントがはだけた。『目を覚ますっちゃ！』
なんと、
うる星やつらのラムだった

同時に殺気を覚えた一文無が振り返ると、そこには、三宅しのぶが既に平手打ちの準備を。。。

一文無『まさか夢落ち!?』

夢落ちの筈は無い(笑)

緊張した一文無の表情を、優しい空気が包み込んだ。
ラムとしのぶが、ニコッと笑いながら正面を指差す

そこに居たのは
やはり、アノ男だった…

男：『待たせたな！』

そう言って男は近付いてきた。
ロングのニッカにハイネックシャツ、耳には赤エンピツを挟んでいる。
「あんたいったい誰？」一文無はキョトンとした顔でたずねた。
「土方ですけど、何か？w」その土方オヤジは日に焼けた顔で笑った。

イジリー岡田の姿があった

パチンコ演出的にはハアワロである

イジリー岡田｢かぶってしまいましたねぇ、ではでは失礼します！｣

土方オヤジは顔についた汚れをタオルで綺麗に拭き取った。
するとそこに表れた本当の顔はなんと京本であった。
一文無『き、京本！』
京本『俺は京本正男だ。まさきと双子なんだよ。驚いたかね』
そして正男は目の前にあったバケツプリンをあっという間に平らげた。
京本『一文無くん、例のSAGIシステムについて僕に教えてくれないか』

一文無『正男…？』
『まさか、北朝鮮の後継者争いに敗れた後、去勢手術を受けたとされるアノ…』

京本『お前アホか！』
『それはジョンナムだろ。マサオだよ、マ･サ･オ!!』

一文無『ははは…。わざと言ってみました(^^;) 京本さんから訊いてましたよ、一卵性双生児の同一人物が居るということをね！』

京本『閑話休題。例の一件には国家規模の陰謀が隠されているそうなんだ…。』

一文無『SAGIｼｽﾃﾑの事か…アレは恐ろしい代物です。ココじゃあナンなんでね、場所を代えて話しますよ』

そう言って一文無は、京本をとある場所に案内した…

ハプニングバーである。
「ささ、京本さん、チンコを出して」カウンター席に腰を下ろすなり一文無はそう言った。
驚く京本。「き、君はいったい何を……。ひ、ひぃ！」
見ると一文無はすでに自分のチンコをまろび出していた。
「ここはハプニングバーですよ。ハプニングを起こさなきゃ♪」
喜々とする一文無とは対象的に京本は白目を剥いて卒倒寸前だ。
彼にとってハプニングバーは未知なるものだったのである。

ハプニングバーにはキム正日のそっくりさんがポールダンスをしていた。
客はひゅーひゅー言いながらパチンコ玉を投げつけている。
キムのそっくりさんは玉を一つ手に取るとそれを尿道のなかに押し込んだ。

「ニダニダニダニダー！！！！」

と、同時に店の外から大きな爆発音が聞こえた。
京本と一文無はフルチンのまま店を飛び出した。

フルチンの二人の目に飛び込んできたのは
まさにチンコの三文字であった
爆発によって吹き飛ばされたらしい
ネオンサインの残骸が路上に転がっていたのだ
道路の向かい側ではパチンコ店がもうもうと黒煙を上げている

良心的な釘調整で地元客の支持を集めていた老舗である
一文無も記憶を失う前によく通った店であった

衝撃が一文無の脳髄を貫いた
「そうや・・ワイは・・・ワイは・・・！」

店の外で張っていた刑事に取り押さえられそうになったが、二人は何とか逃げ切った。

改めて京本はシステムについて一文無に聞いた。

一文無『俺本当は何にも知らないんだ。パスワード入力したら突然爆発したんで』
京本『やっぱりそうだったか。俺の調べでは黒崎はお前を消すつもりだったようだ』
一文無『えっ？』
京本『罠なんだよ、これは。SAGIシステムなんて始めからなかったのさ』一文無『・・・』
京本『まだあのグループは君の命を狙っている。美奈子って女もその一人さ。早いとここの街から逃げた方がいいぞ』

被ったｽﾏｿ

『逃がさないんだから…』
なんと美奈子が追いかけてきていた！
京本『くそっ！こんなとこまで！ここは私に任せて君は早くにげるんだ！』
着けていたネックレスを振り回し変身する京本。
美奈子『貴様、魔戒騎士か。面白い。私に勝てるとでも？』

美奈子の技が京本にヒット！
京本『クソーッス！』
一文無『京本さん！』
京本『いいか、このシナリオを裏で操っているのは、一文無マサト、君のお父さんだ！』
一文無『僕の…父…？』
京本『そうだ！君のお父さんは死んでなんかいない！君のその才能を使って、地球を征服しようとしてるんだ！』
一文無『僕の…才能…？』美奈子『少々お喋りが過ぎたようだね。』
美奈子の剣が京本の心臓を貫く。
京本『クソーッス！い、、いか、、東京に行き、、玉神仙人に会うんだ、、彼なら君を、、導いて…』
一文無『京本さーん！』
京本『頼ん…だよ…、文の名を持つ者よ…。さて…終わりにしようか美奈子…』
そう言うと京本の体が光りだした！
美奈子『この減らず口が！』
京本『究極奥義！メガンテ！』
激しい光に辺りが包まれ、一文無が目を開けると、そこには京本のネックレスだけが落ちていた。

一文無「メガザルっ！」

むろん京本は生き返らない。
「くっそう……。メガザル、メガザル、メガザルぅぅぅ！」
一文無の叫びは星の夜空へと吸い込まれていく。
その心の悲しみとはあまりにも対象的な輝く満天の星空へ、と……。

「今日は北斗七星が良く見える その脇に輝く小さな星までも」
一文無は夜空を見上げながら呟いた。

悲しみを乗り越え、一文無は東京に戻ってきた。
真っ先に以前勤めていたパチンコ店に行き、現店長の一条にこれまでの経緯を話した。

一文無『玉神仙人って知ってるか？』
一条『一文無さん、それ聞き間違いですよ。玉神仙人じゃなく、田上清次の事でしょ』
一文無『そいつ何者なんだ？』
一条『伝説のパチプロですよ。釘なんて全く読めないけど、波を読むのが普通じゃない』
一文無『本当かよ、波を読むってただのオカルト野郎だろ』
一条『いや違うんですよ。彼には攻め時か止め時かはっきりと分かるらしいんです。で、その攻略理論を欲しがっているのが例のSAGIグループらしいです』
一文無『成る程ね。で、どこに行けばその仙人に会える？』
一条『今店で打ってますよ。ほらあの人』

そう言われて、指さす方を一文無が見ると…












なんと
スク水を着て必死に台パンしているおっさんがいた

一文無はこのおっさんに近づき話かけた。

一文無『あの〜何でそんな格好してるんですか？』
仙人『海打つ時の台に対する礼儀じゃ』
一文無『波読みの達人って聞いたんだけど』
仙人『今のパチンコで勝つには釘じゃねぇ。全て波だよ』
一文無『でも今台パンしてましたよね』
仙人『ああ、こうすれば良い波が来るんだ』
一文無『あなた本当に玉神仙人こと田上清次さんですか？』
仙人『はあ？わしは鈴木だが』

一文無は一条を見た。すると一条は腹を抱えて笑っていた。

一文無は店を出た。振り返ると店の看板に小さく『SAGIグループ』と書かれていた。

一文無は再び玉神仙人を探しに街へ出たのであった。

しばらく歩いていると、チェーン展開している超有名なパチンコ店の前に人だかりが出来ているのに気がついた。
「なにごとだ？」駆け出す一文無。

「スゲェよな。日本記録だってよ」
「いいわぁ。うらやましい」
「いったい何連チャンする気だ！？」
野次馬たちは爪先立って店内を覗き込みながらそんなことを言っている。

「いったい、どうしたんですか？」一文無はひとりの背の高い青年に訊いてみた。

｢ガロで連チャンしてる人がいるんです！それも今79連め！｣

まさかその人が仙人様？！

｢そういえば彼は仙人て呼ばれてるみたいですよ｣

間違いない！彼が京本が話していた仙人様だ
一文無はギャラリーを裂いて覗きこみ驚きを隠しきれなかった…！
一文無｢きょ、京本さん！｣

そう！
そこに居たのは、まぎれめなく…
















額に「肉」と書いたメタボ気味の彼だった

その男は、あの精悍な顔つきと違い、かなりふっくらしているが確かに京本に良く似ていた。
『まさき、正男、まさ子、その兄弟の長男なのか？』
一文無はとりあえず店の外で彼が出てくるのを待つ事にした。
その時だった。大勢のギャラリーの中に、あの黒崎の姿を見つけたのだ。
『やっぱり生きていたのか』
SAGIグループの幹部である黒崎は、仙人のパチンコ術を入手したかったのである。

「む、そこにいるのは黒崎！」外の様子に気付いて仙人は立ち上がった。
両の手を握り合わせ呪文を唱え始める。
と、――仙人が分裂していく！
瞬く間にパチンコ店は仙人だらけだ！
「ふふふ。どれが本物か分かるまい！なんせ仙人だけに１０００人もいるのだからな！」

黒服の男｢最近みんな文長いしつまんないね｣

その言葉を聞くやいなや１０００人の仙人は黒服の男に飛び掛かっていった。
「ひ、ひぃぃぃ！」ズボンを脱がされケツに仙人の勃起ペニスを次々とぶち込まれていく。
男は仙人の専任肉便器に選任されたのだ！


あんなこと言わなきゃよかったな、と男は激しく後悔した。

その様子は店内の監視カメラに全て納められ、後に『盗撮尻ーズ 黒服vs仙人(千人)』と題し
オリジナル景品として好評を博すのだった

一方一文無は、仙人に会うまでしばらく時間がかかりそうだと判断し、久しぶりにパチンコを打つ事にした。
『考えてみたら俺パチプロなのに最近全然打ってなかったわ。随分新しい台が出たんだなあ』
一文無が座った新台は・・・

CRドッカー

のイスに腰かけて店内を見渡してみる。
「どれを打とおかなぁ。悩む」

ドッカー赤…緑…
どっか良い台ないかなぁ？
どっか…怒ッ火山!?

一文無は、時速300�q/ｈで疾走するﾗﾝﾎﾞﾙｷﾞｰﾆ･ｶｳﾝﾀｯｸLP500Sのｺｸﾋﾟｯﾄを脳内体験しているかのように、唐突な下腹の不快感を覚える…

怒ッ火山と言えば、糞コテ風見鶏が、津田沼駅前哀怨にて、２連続３桁嵌まりの偉業を達成した曰く付きの機種だったのだ…(涙)

一文無は決意した。やはり、リベンジしか無いのだ！シマの片隅に１台だけある怒ッ火山を見据え、真剣な面持ちで、何のためらいもせず、速攻で、隣にある、ﾎﾟﾝﾎﾟﾝｶﾞｰﾙに座った。。。

ppgに座りながら新台の009が空くのをまっていた
そのとき1台空いた1500はまりしている台だ！

しかし、一文無はDQ9に夢中になっており、パチンコの事などすっかり忘れていた。

一文無「何？地上に落ちた7つの果実を集めろだと？お使いパネェな！」

そうこうしているうちに、時、既に遅しとなった！

時刻は午後９時をまわっていたのだ…
一文無は自暴自棄になりかけたが、そこはパチンカスの鏡だけあって、閉店間近の恒例イベントに参加しようと直ぐに開き直った…

機種は３回権利物ｷﾞｬﾗｸｼｰ｡最初に当てた客が、出玉と他客が突っ込んだ分のウマを掻っ攫い、その時点で、シマ閉鎖というルールだ。一文無は、ドラマチックな勝利を果して手中に収めるのであろうか…!?

しかしそのイベントには１０００人もの仙人が並んでいる！
「ちくしょう。これじゃ当たりを引くどころか、抽選すら回ってこねぇよ……」
一文無は落胆した。

恒例イベント
ギャラクシーで生還せよ!!

午後10時30分…
既に１時間半が過ぎている

等価ｷﾞｬﾗｸｼｰ300台フル稼働、１台につき３万円前後は入っているので、当たれば1000万円近く勝つ計算だ。

だがこの熱狂イベントには秘密があった。
やはり(笑)店長ボタン一発で決まる世界だったのだ！

仙人は全財産を使い果たし奈落の底へと墜ちて逝った

…一文無に、またとない、大大大チャンスが生まれようとしている…!!しかも、何と店長はアノ男なのだ!!




『待たせたな！』

自称パチプと 思い込んでる妄想好きな、淋しい僕等に、愛の手を……過疎板なので、いつも3〜5人程度で進行してます。
『誹謗中傷』等、ご自由にどうぞ！ 避難所的に掲示板立てたので ヒッソリ引きこもってる次第です。どうか 皆様、妄想厨の僕達に、一喝入れて下さいね。お待ちしてます。

ﾀｲﾄﾙ:
馴れ合いダラダラ掲示板
URL:
http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/sports/34457/

京本は偉大なﾊﾟﾁﾝｶｰである

彼はDAISUKI!という番組で、大当りした台をﾚｷﾞｭﾗｰ陣に譲っては隣また隣と特賞の連鎖を狙いに行くことでシマ遠隔の存在をアピールしていたエピソードがある

そんな京本も今や架空小説の店長として詐欺システムを扱うまで成長していたｗ

一文無に出さない筈は無い

しかし気になるのは、
一文無を囲むように、右に中山秀征、左に松本明子、真後ろに見栄晴が鬼の形相で打っていることだ…

閉店終了まで、あと３分！京本店長は誰に押すのか!?



折しも、そこへ迫る危険！

破産で怒り狂った玉神仙人が、此花区のスタンドから奪取した、ガソリン満載のタンクローリーで店内突入の凶行へ及ぶ真っ最中ではないか！！！

欲望そして絶望の織り成す人間模様に、いよいよ
クライマックスが訪れる!!

仙人がガソリンをまこうとしたその時、一文無の強烈なキックが炸裂した。
仙人はよろめき自らガソリンを自分の身体にかけてしまったのである。
そこへギャラリーの一人が無意識にタバコをポイ捨て。
仙人はあっという間に火だるまとなった。
絶望的な状況で店内にいた全員を救い、一躍ヒーローとなった一文無。
それを見た京本は目頭が熱くなった。
『一文無、君ってヤツは・・・』

『一体いつになったら童貞を捨てるんだい？』
きょとんとなる一文無。

『僕でよければ、今晩空いているんだが…』
どうやら京本に惚れられてしまったようだ。

しかし、一文無もまんざらでない様子。
　
『実は僕も前々から、京本店長、あなたの事が気になっていたんですよ』
一文無は京本の瞳を見つめこう訴えた。

京本も一文無の瞳を…

見ていなかった。京本の視線はその先に立つ黒崎にあった。
そして事態は一変する。警察が入ってきたのだ。

『一文無、君を玉神仙人殺人容疑で逮捕する』
一文無はあっという間に警察官に連行されてしまった。

京本『全て上手くいきましたね』
黒崎『ああ。君が三つ子とは一文無も知らなかったようだな。なあ、京本まさや』

完全に嵌められた一文無。果たして彼は無実を証明出来るのか。

一文無「くそう・・話が込み入りすぎてよくわからん・・・。筋道立てて説明するなど不可能だ。こうなったら・・・」

その時、取調室のドアが開く。

警察『一文無、おめーは釈放だ。一部始終みていた客がお前の無実を証言したんだよ』

一文無は助かった。外にでた一文無。

一文無『しかし誰が俺を助けてくれたんだ？』

『よかったぁ。私の証言で無実になったんだね♪』

なんと、そこに立っていたのは…


来栖あつこだった。

何と御礼をいって良いやら… (^_^;)
一文無の照れ臭そうな表情

だがしかし…！
世の中そんなに甘くは無い

『逮捕しちゃうぞ！』
いきなり手錠を掛けられ、ただ唖然とする一文無…

そのまま、ミニスカ署へと連行されてしまった…!!

本日、二回目の逮捕である。
さすがの一文無も、ただ笑うしかなかった。

『ははははは・・・　なんで俺がこんな目に会わなきゃならないんだ！
　俺はただ、日本一のパチプロになりたいだけなのに・・・』

一文無の瞳から一粒の涙がこぼれ落ちた。

しかし、目線は来栖あつこの胸元に注がれており、股間ははちきれんばかりにビンビンであった。

その様子を見たあつこは、笑みを浮かべ一文無しの耳元でこうささやいた。
　
『実は君にお願いがあるんだけど・・・・』

あつこの右腕は一文無しの股間に伸び、
そして、それをなでるようなしぐさを始めた。
　
『もし聞いてくれたなら釈放してあげるし、
それに気持ち良いこともしてあげる・・・』

「お願い事だって？それはなんだい、あつこ」一文無はまるで恋人かの如く図々しくも来栖あつこを呼び捨てにした。
本人はニヒルな表示を作っているつもりなのだろうが目は血走り鼻息も荒い。
勃起したチンポからはカウパー氏腺液が溢れ出している。
まさに変質者そのものだ。

やっぱりこの人に頼むはやめようかな、と来栖あつこは思った。

あつこは実は来栖あつこのソックリさんで、夜はデリヘル嬢として働いていた。
売上が足りなかった為、一文無を常連客にしようと考えてたのだ。

あつこ『実は私デリヘル嬢なの。90分3万円でどうかしら』

一文無は絶句した。童貞は純愛で捨てるつもりだったからだ。

一文無は人づての紹介で裏店舗で表には決して出ることのないアダルトパチンコを打っていた。
内容は実写主体でエロ予告満載で「CRミニスカポリス」という名前の台だ。

"来栖あつこ"の予告は残念ながら外れた。

パチンコの予告では外れても、リアルでは外すわけにはいかない。
その思いの強さは、パンツを通り越しズボンまでべちゃべちゃに濡らしたカウパーに表れていた。
　
一文無はすぐさま、自分の財布の中身を確認した。
が、名前のごとく一文無しであった。

『いま残念ながら手持ちがないんだ。やり終わった後で
　　すぐ返すから、つけにしといてもらえないかな？』

あつこに言い返す暇を与えず、すぐにこう付け加る。
　『俺は、史上最強のパチプロだぜ！
　　３万円なんて金額は、ガロウで５連荘もすればすぐだから信用していいぜ。』

しかし闇金にまで手を出してガロを打ってはみたもののマカチャンどころか大当たりすら引けず３８０００回転の超絶ハマりを食らった。
パチンコにおけるハマりの日本記録である。
一文無は途方にくれた。

仙人を倒した時の頼もしさに惹かれたあつこだったが、今目の前にいる一文無には何の魅力も感じなかった。
むしろ嫌悪感でいっぱいだった。


忽然と姿を消したあつこ、一文無はまたひとりぼっちになった。

あつこポリスの捨て台詞
『10年入ってろやヴォケ』

そう…。留置場にブチ込まれた可哀相な男が一人…

このあと３年、余罪を追及され厳しい取り調べを受けながら、彼は書き上げた！

『獄中パチンカーの手記』日本を根底から揺るがす、その驚愕の内容とは如何に

遠隔操作の実態、闇の組織SAGIとの関わり、旅打ちで体験した様々な不可解な現象等、赤裸々に綴った一文無の手記は大反響を呼んだ。
そして一文無は三年の刑期を終え、シャバに戻ってきた。
塀から出てきた一文無を待っていたのは、パチンコ必勝ガイドを作った男、末井さんであった。
一文無の獄中手記を読んだ末井さんはガイドのライターとして彼をスカウトに来たのである。

だが、ことわった。俺はパチ勝のライターになるんだ。しかし、その雑誌はもう廃刊だった…

末井『さあ、一文無さん。ﾀｸｼｰを待たせてあるから』

愛想良い手招きの末井氏。
しかし一文無は無表情だ。

末井『話だけでも(笑)さ、足代浮くんだし…どうぞ』

その時一文無は、意を決したかのように切り出した…

一文無『末井さん…ぼく…僕はね､M78星雲からやって来た…宇宙人なんだ！』

画面は突然シルエット演出に移行。影絵ではあるが、２人の心中は口調で解る…

一文無『明けの明星輝く時、一筋の光が宇宙へ消えて逝く。それが僕なんだよ』

一文無に不自然さは無い。そこで末井は事態を察知した…『そうか…君はやはり統合失調症だったんだな。ウルトラセブンじゃないよ…君は仮面ライダーだ!!』

一文無『…仮面ライダー!?僕は仮面ライダーなのか』

末井氏は知っていた…
玉神仙人を倒したアノ強烈なキックは、無職ﾌﾟｰﾀﾛｰの、70年代型ヒーローにしか真似の出来ない技…つまり、ライダーキックであったということを…！！！


驚きを隠せない、リアルな統合失調症HERO一文無(笑)


…で、どうにか丸め込まれた一文無は、末井氏と共に次の目的地へと向かうことになるわけだが…

とりあえずうんこして寝たの

そしたらキレ痔になりますた

一連の不幸な出来事により、一文無の体はぼろぼろである。
末井氏と共にたどりついた先は、某有名大学病院であった。
　
末井『まずは、キレ痔を直すことが先決だ！』

治療を終え二人は再びタクシーで移動。車中末井はこう語った。
『実は今から僕がプロデュースするイベントがある。そこで君の実力をこの目で確かめたい』
本日定休日の看板が出ているパチンコ店にタクシーは停まった。
定休日なのになぜか駐車場には300人近い人が集まっていた。
末井が現れると群衆から雄叫びがあがった。
マイクを手にし末井はイベントを発表。
『今日のイベントはパチンコ地雷ゲームです。優勝者には僕のポケットマネーから100万円出しましょう』
再び群衆から地を揺らすような雄叫びが。

ルールは以下の通り。
1 軍資金は自腹。
2 大当りを引いた時点で失格。
3 小当たり、凸通、潜確は当たりとしないが、凸確(暴走等)当たりとみなす。
4 失格者はその大当り(連チャン)終了後必ず玉を流す。
5 フルスペのみ時間制限あり、2時間打ったらミドル以下に強制移動。
6 制限時間は6時間。一度も当たりを引かなかった者が優勝だが、複数の場合は合算で最も回した人が優勝となる。

末井は一文無に軍資金として10万円貸し、この企画に参加させた。

そして開店。遂に地雷ゲームが始まったのだ！

一文無はとりあえずまわりを見渡した

すると参加者の中に見覚えのある顔がちらほら…
ベンツにマンションや石橋にさらには安田も…

そして一文無は目を疑った！
なんとあの田山氏もいたのである
一文無「うそだろ……」

あとはどこからともなく金の匂いを嗅ぎ付けてやってきたダニ村の姿もあった

ルール補足

1 一度座った台は最低2時間打たなければならない。
2 ミドル以下なら2時間後、台移動か続行かは本人の自由。
3 フルスペ→ミドル→フルスペの移動は認められない。
4 甘デジは2時間当たりなしを乗り切った場合、特別ボーナスとしてプラス500回転回した事になる。

この勝負は己の引きの弱さも必要だが、台選びもかなり重要である。
フルスペを初めに消化しミドルに移動しようとしたら空台なしというケースもある。
わざと当たらない様にめちゃくちゃなストロークで打つと、最終的に回転数勝負で負けてしまう。

はたして一文無はまず何を選ぶのか？またライバル達はどう動くのか？

一文無はカイジの甘(古い奴)に座ろうとした。まじでこれはなかなか当たりひけない

大方の予想通り、慶次、北斗から台は埋まっていった。
優勝候補と目されている負男は、自信満々に甘北斗へ着席。
田山さんはたぬ吉くんを探してうろうろしていた。
ダニはカニ歩きさせてくれと主催者に泣き付いていた。
他の誌上プロは皆、時間効率を考え、大海へ流れた。

まずは時間効率を考えてしまったプロたちは次々と脱落していった。
回転数を稼ぐのも大事なことだが、彼らは時間のことを忘れていた。
いや、正確には職業病ともいえる勘違いをしていた。
とにかく大当たりをはやく引いたら負けなのである。必ずしも回転数を稼ぐことが吉とはならない。
回転数を稼げる=大当たりをはやく引く確率が高くなってしまう。

とにかく最後まで生き残ることが最低条件なのだ。

イベント会場が修羅場と化している中、
主催者である末井に近づくスーツ姿の２人の男がいた。
　
一文無をわなにはめた、京本と黒崎である。

京本『順調のようですね。』
　
末井『あっ、京本さんに黒崎さん。わざわざご足労いただきありがとうございます。
　すべては計画通りに運んでます。ご安心ください。』

一文無は甘カイジではなく、ｴｳﾞｧ5を選択し競技を始めた。
開始早々、次回予告も先読みカウントダウンも見事に外し、3年間のブランクを感じさせない順調なスタートを切った。


京本『やるなあ、さすが一文無だ』
黒崎『ああ、こんな所であっさり当たりを引くようでは困るからな』
末井『本当に遠隔使わなくて良いんでしょうか？』
黒崎『構わん。ガチンコ勝負だ』

ゲーム開始から３時間もたった頃、すでに８割の人は大当たりを引き脱落していった。
　
しかし、ハマリを美学とする池上プロ、ハイエナ理論を実践中のダニ村（動き回っているので回転数は稼いでいない）、
たぬ吉くんがないので居酒屋へ一時休憩中の田山プロなどを含めた２０名がまだ生き残っていた。
もちろん一文無も首位で競技中である。
　

　

居酒屋で一杯引っ掛けてきた田山氏は、戻ってきてまずはニューモンローの釘を見始めた
田山「どいつもこいつもひどい面してやがる…」
案の定シメシメルックであった

ならばと背中にあるナナシーの釘を見ていくと、ハタと足が止まると同時に反射的にタバコを投げ入れた

田山「なんだこりゃ!?」
明らかに調整ミスどころか激甘調整なのである
田山「ワナ…か？まあ他に打てそうな台もないからな…」

着席する田山氏…さすがである
この激甘ナナシーは常に保留満タンで時短が効きまくり、回転数が異常に稼げる様になっていた

田山「まずは2000個落ちの線を…」
そう言いながら颯爽と五百円玉を投入し打ち始めると、当然の様にブン回り回転数もみるみるうちに上がっていく

そして八千円目…つまり2000個を打ち込むかといったあたりで聞き慣れない音…それは至福の全回転リーチの音であった

田山「デキた！」
まさに『してやったり』である
早くも右打ちの構え
この至福の余韻に浸ろうと、おもむろにタバコに火を点け事の始終を見守る

…が、あろう事かなんと全回転リーチを外してしまい、あまりの衝撃にくわえていたタバコを落としてしまった！

まぁイベント的には『デキた』のだが

脱落者は休憩所の巨大モニターで勝負を観戦している。
たった今映し出された田山さんの立ち回りを見て、誰もが肩を震わせ感動していた。
画面切り替わり、次は池上プロである。本日10回目の魚群を外すも微動だにしない。この圧倒的迫力に観客から大きな拍手が湧いた。
更に画面切り替わり、今度はダニ村である。カニ歩きというルール違反をしたため、仮に優勝してもその権利は無効なのにも関わらず、まだ当たりを引いていないから競技を続けていた。

そして問題の一文無であるが、彼はフルスペックへ台移動。花の慶次を打っていた。
上下金枠セリフのキセルがらみでストーリーリーチをものの見事に外してみせたのは、さすがである。
彼が優勝候補の筆頭であろうと皆はささやき合っていた。

開始から4時間が経過。ここまでの生き残りは大方予想通りの四名。

田山、安田、一文無、＋失格確定の谷村である。
回転数は、安田840回転、田山810回転、一文無し800回転、谷村790回転とまさにデットヒートである。

ここで今までロードスターを打っていた安田が嫌な気配を感じ食事休憩。
田山の眼が光る！

一文無の耳元でささやく。「春のワルツを打ったほうがいいよ」
それに対し一文無は「本当？だったら春のワルツを打つ！」

なんの考えもなくその情報を鵜呑みにしてしまった……。

時間効率の恐ろしく悪い機種を黙々と打つ一文無……。


はたして彼に勝機はあるのか！

突然、観客がどよめいた。甲高いＢＧＭにのり
『スーパーヒーロー　サムだぜーーーー』　
なんとプレミアムリーチを出してしまったものがいるのだ！！　
　
しかし、それもつかの間、観客は静まりかえった。
出したのは、谷村であったからだ。
　
谷村は、自分のハイエナ打法が功を奏したと大はしゃぎで、写真を撮り始めた。
おそらく、自分の原稿のネタにでもするのだろう。

更に動きがあった。
田山プロがさっきまで打っていたナナシーに戻った瞬間、伸縮リーチで大当りを引いてしまったのだ。
遂に地雷を踏んでしまいさぞ悔しい思いをしているだろうと誰もが思っていたが・・・
本人はタバコの煙を気持ち良さそうにはき『してやったり』と呟いた。
流石、パチンコ界の人間国宝である。
さあ遂に残るは2名。一文無VS安田ブロ。
一文無はまだ春のワルツを、安田ブロはｴｳﾞｧ5を遊戯している。
回転数では安田ブロが30回ほどリードしている。残すは1時間。勝負の行方ははたして・・・

このままじゃ３０回転差は逆転できない！と、一文無は思った。
「この機種はリーチが長い！不利だ！」今さらながらそのことにも気がついた。「かくなるうえは、最終奥義」
隣りの台にも現金を投入して叫ぶ。
「掛け持ちだ！」

最終奥義を発動したは良かったものの、
肝心の軍資金が、２台いっぺんに回すほどの余裕も無かった。
　
再び窮地に立たされる一文無し。
そこに、一万円札が３枚そっと差し出された。
　
差出人はライバルであるはずの安田プロであった。
『一文無君。頼むからこれで優勝してくれ。
　俺は必勝ガイドの看板プロ。末井さんの義理で出場してるだけなんだ。
　ここで俺が優勝してしまったら、大負けプロのレッテルを貼られて俺の立場が無いんだ・・・』

残り31回転回せば俺の勝ち…イケる！

一文無は最後の勝負に、海物語iN沖縄！
を選んだ。

勿論沖縄モードだ。

残り4回転…休憩室の一同も、田山さん、谷村さえもが注目する静寂の中…残り2回転…1回転…ｷｭｲﾝ？？？

ｷｭｲﾝ！？

『最後にやっちまったか！』と誰もが思った。


が、そのキュインは安田ブロの携帯着信音であった。

一文無の最後の回転は裏サメテンパイ+魚群であっが、中図柄は半コマ過ぎで停止した。


そしてタイムアップを告げるファンファーレがホールに鳴り響いた。

うぉぉぉぉぉ！！！みなの緊張が一斉にほぐれホールに歓声が響き渡る。
一文無もホット一息「終わった・・・」




時を同じくして安田プロの電話。
安田；ええ・・・行けると思います。奴なら日本代表の最後の枠を任せ
られるかと。まだまだ俺や釘王には到底ですが・・・

釘王と呼ばれる男：荒っぽさは及第点という事か。
とはいえ安田さんも田山さんも御苦労様でした。
下手な芝居までうってもらい一文無をわざと勝たせる。

計画通りですね。田山さんにもお伝え下さい。では・・・ガチャ。

大会の表彰式。みごと１位になった一文無は壇上へと呼ばれた。
「君に賞金と、このチャンピオンベルトを進呈する！」
頬を赤らめ、はにかんだテレ笑いを浮かべる一文無し。
ところが！――チャンピオンベルトを腰に巻いて貰おうと背を向けた瞬間、口を背後から押さえつけられた。
睡眠薬の液体を染み込ませたハンカチである。
遠のく意識……。


目覚めた時、一文無は機上の人となっていた。

意識は戻ったものの、体は簡易ベットに縛られており、身動きが取れない状態であった。
周りを見渡すと、小型プロペラ機の中というのがわかっただけで、いま自分が置かれている状況がまったくわからない。
半分あきらめ目を瞑った。耳をすますと、プロペラの雑音の中に同じ飛行機に乗ってると思われる人の声が聞こえてきた。
　
無線で話をしているのだろうか？
『こちら、ＡＩＲ−ＣＨＯＮ１。身柄は無事確保し安全に輸送中。
　将軍様に順調である旨を伝えていただきたい。』
　
将軍様！？　一文無に一抹の不安がよぎる・・・

よう！お目覚めかい？

ここはいったい…

周りには四人の男。
一文無は訳が分からない。

安田;訳が分からないって面してんな！

一文無;や…安田さん！？

どういう事なんですか？
まぁまぁ…順をおって説明するよ。

紹介しよう。君の左から順に、｢生きる伝説｣こと田山さん。

その隣が、｢釘王｣の和泉君。若手のホープだ。


そして和泉の隣が｢捏｣の達人のダニ村君だ。

最後に俺！ごぞんじ｢潰れてたまるか｣の安田だ。


一文無;は…はぁ。この四人でいったい何をするんですか？

ガチャ。スーツ姿の男が部屋に入ってきた。
一文無『く、黒崎！』
黒崎『久しぶりだね。手荒な真似してすまなかった』
一文無『貴様何を企んでいるんだ！』
黒崎『まあそうカリカリするな。良い話だ。お前裏パチンコって知ってるか？』
一文無『はあ？裏？』
黒崎『夜12時に開店し朝8時まで営業してる店だよ』
一文無『知らねぇな』
黒崎『一般客は入れないからな。選ばれし者だけが遊戯出来るパチンコだ』
一文無『で、俺達4人で参加するわけか？』
黒崎『そうだ。今夜その裏パチでとんでもないイベントがあるらしいんでな』
一文無『また地雷ゲームみたいなやつか？』
黒崎『いや、俺も内容は知らない。出玉勝負なのか、ハマリ勝負なのか全く分からないが、ただ優勝賞金は1000万円だ』
安田、和泉、谷村『一文無さん、君の力が必要なんだ！』

一文無は参加を承諾した。果たして裏パチンコでの勝負とは一体何なのか？

↑田山さん忘れてた。ゴメン。

黒崎；まぁここで少しの間まってくれや。
控え室に案内される五名。

一文無；安田さん・・・俺達いったい・・・
安田；へっ！なんだってやってやるさ。俺達はいつも通りの
仕事をするだけだろ。

黒服の男；ではこちらへどうぞ。
ガラガラ・・・ドアが開いた先には５名の男が待っていた。
なにやら色黒い男達だ。

黒服；ルールを説明します。
今回皆様に競っていただくのは、５ON５での「裏パチンコ全世界国別対抗出玉
バトル」です。

まず一つのチームには最初に15000発の玉が与えられます。
それを６時間で相手チームより１玉でも多くしたチームが
次のステージに進む事ができます。

３連戦で優勝で優勝チームには一人、1000万円が贈呈されます。
最初に与えられる15000発はチーム内でどのような配分で分けられても結構です。
15000発がなくなった時点で失格となります。

最初の対戦カードは日本代表VSインド代表！
それでは開始！！！

一同：え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！

一文無『こ、これはパチンコワールドカップ』
黒服『そういう事だ』

黒服はトーナメント表を差し出した。
日本はＡブロックで、今夜インドに勝つと明日の2回戦は北朝鮮とアメリカの勝者と戦う。
一方ＢブロックはフランスVSイタリア、ブラジルVS韓国となっていた。

一文無『明日は北朝鮮、明後日の決勝は韓国だろうな』
和泉『その前にまず今夜のインドを倒す事ですよ』
田山『そうだな。よし！持ち玉の分配を』
ダニ『安田さんに任せますよ』
安田『わかりました』

安田が建てた作戦とは・・・

ダニ「ボクはオスイチでプレミアだから1000発あれば余裕です」

一文無「なんだよ…ダニが…だっ…だったら俺は100発でいいさ」

安田;分配が決まった！
田山5000 安田4000 一文無3000 谷村1000

これで公平だ。

谷村;ちょっと待って下さいよ！納得できませんよ！民主主義に反するじゃないですか！

安田;まぁ聞け谷村君。
君は俗に言う隠し兵器ってやつなんだ。俺達がピンチになった時｢軽いフットワーク｣いわゆるカニ歩きで俺達のピンチを救う。

君の得意とするとこだろう。その為には持ち玉も軽い方がいいだろ？

違うかな？


谷村;なぁ〜るほど！最初から言って下さいよ！

一同;ふぅ…


こうして次は機種選びだが…インド代表は早くも動きはじめていた！

インド代表の４人は、急ぎ足で釘を見て台を吟味していた。
田山・安田・一文無も遅れまいと、台を見定める。

しかし谷村だけは台番号で台を選んでいた。
『今日は７日だし、トイレに近いしこの１８７台が優秀台だな』
谷村はタバコを受け皿に投げ捨てた。そのときであるインド４人組が谷村に近づいてきた。
　
インド人Ａ『もしかして、漫画家の谷村さんですか？』
インド人Ｂ『私たち先生の大ファンです！』
インド人Ｃ『インドじゃ先生を知らない人はいません』
インド人Ｄ『まさか先生と戦うことになるとは・・・私たち負けましたね』

「記念に握手してください」インド人たちは手を差し出してきた。
皆、掌がいちように黄色い。

ダニ村は迷った。（これは何かの罠なのか？そもそも掌の黄色はカレーなのかウンコなのかも分らない……）

人気商売の漫画家、パチプロ日本代表、そのはざまでダニ村の心は揺れ動く……。

インドチームは結局全員スキージャンプペア(以下SJP)初級編に着席し実戦開始。
甘デジと平和の台が大嫌いなダニは『馬鹿な奴らだ。こりゃあ楽勝だな』と思った。
しかし安田の反応は違っていた。
『マズイ！これは苦戦するかもしれない』

そう、このSJPは設置機種の中で唯一ヘソ4個戻しで、爆発力こそあまりないが安定感は抜群の甘デジなのだ。

『演出にインド人が出てくるから選んだんじゃない。あいつら計算してSJPを選択したんだ』
安田は焦った。

インド人達は、苦戦している日本チームを尻目に次々と大当たりを引いてゆく。
日本チームはミドルスペック、インド人チームは甘デジを選択しているから当然なのではあるが、
『お座り一発』にこだわるダニ村には面白くない。
　
今度はダニ村はインド人チームに声をかけた。
ダニ村『僕にはかなわないけど、君達なかなかオスイチがうまいね。』

インド人Ａ『はい！先生の攻略法をアレンジしてオリジナル攻略法を見つけたんですよ』
インド人Ｂ『先生は、４０の倍数の回転数が、ハイエナポイントとしていますが』　
インド人Ｃ『僕達は、素数の回転数のほうが、よりハイエナポイントとして有効なことを発見したんですよ』
インド人Ｄ『シッ！３人とも秘密を漏らすな！いくらあこがれているとはいえ先生は敵なんだぞ！』
　
さすが数学に強いインド人だ。これからは素数をハイエナポイントにしよう。
谷村はこう思った。一文無も心に迷いが生じた。　

今からでも遅くはない。勉強をやり直そう。一文無はそう決意したのである。
パチンコに数学は必要だ。しかし中学から不登校になった自分には、あまりに難し過ぎる問題。
実質的に小卒程度の学歴しかないのが、恨めしい……。
「まずは家庭教師をつけよう！目指すは定時制高校だ！」
一文無は席を立った。

出口に向かう一文無、しかしこの時彼の脳裏に激しい稲妻が走った。『天啓！』圧倒的閃きが。
『ここは深夜営業の裏パチンコ、つまりほんの数時間前まで通常営業をしていたはず。ならば確変のまま閉店した台がきっとある！』
一文無は朝一潜伏ランプが点灯している台を探しに急いで島へ走った。

しかし、なぜかヒョウ柄の服を着たおばちゃん軍団がその島を埋めていた。

一文無;あった！
そう言って一文無が店中を這いずり周り見つけた潜伏は北斗の拳ラ王バージョンだった！

しめた！インド代表は所詮は甘デジ…しめた！

一文無のその様子を遠くから田山さんが見て一言…若いな…はたしてこの言葉の真意とは！？

田山プロの視線は、一文無の方向を向いてはいたが、
実はその先の、ヒョウ柄の服の大阪のおばちゃん軍団に注がれていた。
田山プロから見れば、若いらしい。

『ミスマリンちゃんは、青臭くてかなわん！。　やはり、最低でもあのくらい熟していないとな』
田山プロはご満悦の様子だ。

２円等価交換と４円３８玉交換で１日打つとしたら

どっちが期待収支いいよ？？

どうか教えてください

田山は一文無を自分の後継者になれる男と見込んでいた。それだけに『潜伏狙いだけでは食っていけないぞ』と言いたかったのだろう。

さて勝負の行方だが、電光掲示板に現在の持ち玉が表示された。

日本12000発に対しインドは23000発。その差11000発である。
リーダーの安田はここで決断を下した。

和泉、田山、ダニに一旦遊戯を中断するように指示したのだ。
『まだ時間はあるが、ここは一文無の北斗に賭けよう。あいつが連チャンさせても他の4人が玉を減らしたらインドに追い付かない』

4人は遊戯を中断し、一文無の応援に回った。

一文無もその応援に応え潜伏からソッコーでハイパーボーナスをゲット。

>>433
台によって違うに決まってるだろ。

>>433
同じ台おなじまわりで

しかし期待むなしく2R通常をひいてしまい終了。

と思われたその時、世紀末モードへ移行！
皆の注目がセグへ集まる。
「こ、これは……！」
「う、うおおおおっ！」
「やったああああ！」
会場全体が地鳴りの如くわきあがった。

一文無再び連チャン開始！
一方インドチームはまだ全員楽しそうにスキージャンプを打っている。
何の緊張感もなく誰かが金メダルを出せば、『ビューティペア〜駆け巡る青春』の大合唱だ。

そして残り5分、遂に日本はインドに追い付いた。
両国共に出玉27000発(電光掲示板の表示千発単位になっている)
一文無が後一回ハイパーを引けば楽々逆転だが、しかし・・・

無情にも、種無し夢想（時短）に突入！
しかし、インドも時短に突入！

その時、ふと見るとインド陣営の顔つきに不安が見える…

スルーが激シブで飲まれ始めている！

インド陣営は、この釘調整は通報レベル！と騒ぎ出し
責任者出てこい！と台パンし始めた。

一文無;チャンス！この好きに引き戻せば日本の勝ちだ！

が！一文無の願い虚しく、時短60で終了。

残り一分！電光掲示板には、日本29000、インド29500と出ている。

インドはもう打つのを止めて観戦している。懸命な判断だ。

対する日本はただ前に進むだけ！5人の気持ちが今、一つになろうとしていた！

一文無はこのままでは逆転不可能と見て、最後の手段に出た。突然携帯で話始めたのだ。

一文無『・・・お願いします』

すると何と、ナース美奈子、来栖あつこ、京本正子の三人がメイド姿で現れ、コーヒーレディとしてインドチームへ向かったのだ。

インドチームはためらう事なく5人全員、一杯100玉のコーヒーを購入。

すると電光掲示板は両国同数でピタリと止まり遂にタイムアップ。

勝負の結果は計量次第となった。

計量の結果、５０発差と言う微々たる差で辛くもインドが勝利。

歓喜のインド。沈黙の日本。

が…

そんな中、ダニがある事に気がついた！！

「インド代表が、いつの間にか選手が増えて５人になってるよ〜！！」

（言われてみれば５人コーヒーを頼んでいた。）

誰しもが皆、夢中で観戦していた為、不正に気が付かなかったのだ！

日本代表全員が胸を撫で下ろし、爆笑が走った。

↑
ごめん！代表って４人？５人？
５人だよね！んじゃ俺間違えた。

市ね俺。

黒服｢つうかまじで携帯から読みづらいから一人5行で落ち着いてくれない？｣

「たったの五行じゃ、話しにならん！」と、リーダー格のインド人が叫ぶように言った。
「そうだそうだ」他のインド人たちも同意する。
「だいたいアレだよ、アレ。自分の思考内容をひとつのかたちとして表現しようとした場合、
それでは無理が生じる。不自然きわまりない！」背の高いインドが床をどんと踏み鳴らした。
「五行制限なんて、クソくらえだ！」病的に顔色の悪い、痩せたインド人がひとさし指を突きつける。「馬鹿にしやがって！」
「これは国際問題にも発展しかねませんな」インテリ臭を漂わせたインド人が眼鏡をくいっと押上げ、
近付いてきた。「我々は断固、抗議をします！」
そして最後のインド人がイスから立ちあがり、なにかを口にした瞬間である。
ホールに高らかと笛の音が鳴り響いた。
レッドカードを掲げた審判の登場だ。「五行制限のローカルルールを無視したインド人チームを退場とする！」


思わぬかたちで日本チームは勝利を手に入れてしまった。

何とか明日の2回戦に駒を進めた日本チームにニュースが入ってきた。
別会場で行われていた北朝鮮とアメリカ戦の結果だ。
ア然とする日本代表。
何と10万発もの大差を付けて北朝鮮が圧勝したというのだ。
リーダー安田は苦戦が予想される明日の戦いに向け、メンバーの入れ替えを考えていた。

『やつら北朝鮮は、間違いなくゴトを使ってる！』
田山プロは、体を小刻みに震わせ、顔を赤らめて、興奮気味にこう叫んだ。
　　
もうすでに一杯引っ掛けてきたようだ。
　

田山プロ「俺なりに明日のメンバーを考えてきたんだ。見てくれ」
そういって、一枚のメモ紙を差し出し、それに目を通す安田。

”八代みなせ” "佐倉真衣" "神谷実伽" "俺" "一文無"
安田が田山プロを見返すと、どや顔をしている田山プロが目に映った…。

『きえーーーーー！！』
ダニ村が奇声を発した！！
　
『僕がメンバーに入ってないダニ！！僕の攻略法抜きでどうやって勝つんだYO!』

安田『さっきFIFAならぬPIPAの偉い人から聞いたんだが、このパチンコワールドカップはゴトや不正、遠隔等一切認めてないそうだ。だから北朝鮮はガチで勝ったと考えるべきだ』

ダニ『だったら余計僕はメンバーに必要だよね』

安田『いや、君はやはり戦力外だ。明日は谷村君に代わりこの人をメンバーに入れる』

ガチャ、ドアが開き一人の男が入ってきた。

一文無『きょ、京本！』

一文無『おい！京本！　俺をだましやがって！　どの面下げてここに現れた！』
　
京本『一文無君、君は僕に対してかなり誤解しているようだ。すべては君を思ってやった事。
　　　証拠に君はここにこうやって立っているではないか』
　
一文無と京本がにらみ合いを続ける中、鬼の様な形相でつぶやいてるものがいた。

谷村『なんで・・なんで・・この僕が戦力外なんだ！！！！！』
　＝＝＝　谷村　暴走モード突入　＝＝＝

「ついに谷村のヤツ、覚醒したか。」安田はしてやったりの笑みを浮かべた。
「か、覚醒？それはどういうことですか？」呆気にとられる一文無。
「ヤツがあの状態になったら、もはや勝てる者など存在しない。つまり、玉神仙人とはヤツのことだったのだ！」

大一番を前に崩壊寸前の日本チーム。
その時、主催者の役員が部屋に入ってきた。
役員『皆さん準決勝進出おめでとうございます。明日の競技種目とルールについてご説明いたします』
いがみ合っていた一文無と京本、暴れていたダニ、酔っ払っている田山、そして冷静だった安田、和泉もその役員の一言に固まった。
一同『出玉勝負じゃないんですか？』
役員『ええ、準決勝は当たり回数勝負です。持ち玉制限はなし、6時間で単純に相手より当たり回数が多い方が勝ちです』
安田『小当たりや潜伏はどうなるんですか？』
役員『全てカウントします。ただし機種によってはカウントしないものもありますので、ご注意下さい』
一文無『台移動は？』
役員『自由です。ただし掛け持ちは発覚次第即レッドカードです』

役員は手短に説明して部屋を出て行った。

>>454
被った。ゴメンね〜

>>456
謝らなくてもいいよw
しょうがないことだw

『一文無』
当り回数？？だったらそんなの、
甘で小当り、２通、潜伏が多い「北斗」か「桃鉄」辺りが
が良いんじゃないか？

『皆』
……「そうなるか…」

と思ったその時、
何と以外中の以外！暴走中のダニが名案に気が付いた！

『ダニ』
「当り回数？？そんなの小当り、潜伏台、２通なんか
関係な「バーストエンジェル」をみんなで打てば
一瞬で当りカウント増えるよ〜！ダニダニ〜！！」

確かに「バーストエンジェル」は大抵の店で一回ずつ当り
をカウントしている。

『皆』
「…！！！」

だがバーストエンジェルはバラエティーコーナーに一台しかない。
当然、北朝鮮チームも狙っている。
ダッシュが重要となる！そう開店ダッシュである。

ここは若さが売りの一文無がその役目を申し出た。

それでは開始！

開始と同時に猛ダッシュする一文無。だがそんな一文無の前に
北朝鮮チームが立ちはだかる。向こうは５人全員で押さえにきた！

多勢に無勢。バーストエンジェルは押さえられてしまった。

これを押さえたチームの勝ちが確定するといっても大袈裟ではない
台を押さえられてしまった・・・これが後に200年語られる
「日本の奇跡」の序章だった・・・

『こんな名案を思いつくなんて、なんて僕は頭が良いのだろう』

気分を良くした谷村は、さっきまで暴走中だった事も忘れ、歌い始める。
　
『残酷な天使のテーゼ♪　 窓辺からやがて飛び立つ♪ 　ほとばしる熱い×××で♪』

リズムに乗って踊りだす様は、まるで狸のようであった。
　
＝＝＝　谷村　覚醒モード突入　＝＝＝

秒単位でかぶったｗｗｗ

被ってしまうのは仕方ないよ。俺もいつもやっちまう。
という訳で話を軌道に乗せます。

いろいろあったが安田が下したメンバーは、安田、和泉、田山、一文、ダニの5人。インド戦と同じ布陣を組んだ。
結局バーストを思い付いたダニをメンバーに入れ、京本には決勝戦の秘密兵器とした。

そしていよいよ準決勝当日を迎えた。深夜0時、遂に試合開始！
しかしバーストは敢え無く北朝鮮チームに抑えられてしまった。

ただし安田はその事も視野に入れていたのだ。
前日の打合せ通り、メンバー5人は以下の通り狙い台を奪取した。

安田→キャプテンロバート
田山→たぬ吉くん
和泉→甘シティーハンター
ダニ→甘北斗
一文無→甘ソナ

試合開始のホイッスルが鳴り響いて間もなく、田山プロが激怒してイスを立った。
「これはたぬ吉くんじゃない！たね吉くんだ！」
「ね」の部分が薄くぼやけていたので気付くのに時間がかかってしまったのだ！

さあどうする田山プロ！？――まるで基本スペックの分らない機種をこのまま打ち続けるのか！？

しかたなく、田山プロは隣の水戸黄門へ座った。
　
『今度こそ、間違いないようにな・・』
目をこすりながら、台の名称を確認する。しかしそこに表示されていたのは、
　
《　羽根パチンコ　水戸肛門　》

すると業界に詳しい和泉が田山の元にやって来た。
和泉『田山さん、これはまだ検定も通ってない進化系ぱちんこの試作品ですよ』
田山『はあ？そんなの設置していいのかよ』
和泉『ここは裏パチンコですからね、何でも有りみたいですわ』
田山『試作品と言っても普通のハネ物と変わらないようだが』
和泉『全然違いますよ。Ｖ入賞確率は約100分の1です』
田山『ひゃ、100分の1だと！』
和泉『ええ、余程のイレギュラーでも発生しない限り入賞はしません。ただしＶに入れば、たねモードに移行します』
田山『たねモード？』
和泉『ハズレ穴が塞がれＶ入賞率が100%になるんです。その継続率は何と99%！』
田山『見た目はハネ物だが中身はフルスペみたいな物か』

田山はどんな軌道で玉がＶに入賞するのか、その目で確かめたくなった。ハネ物をこよなく愛した田山の意地とでも言おうか。

また被っちゃいました。次の方は台は水戸肛門で、Ｖ入賞後は『たねモード』じゃなく『肛門モード』でお願いします。

「ちょっとまってダニヨ〜！！」
ダニがそう言った。

「この台、角台だし、１７７番台だし、新台だから一目に付く
様に出させるから、僕に打たせりゃ、オスイチ間違いないダニヨ！
そしたら継続しっぱなしダニヨ！！僕と台を変えるダニ〜！！」

ダニの鼻息は荒い…

うるせえいんちき！

お姉さん｢てめーらダニダニいってんけどダニなんて知らない人もいるんだからいつまでもダニダニ使うんじゃねーよ！わかった？｣

さて、一文無のほうであるが、冬ソナを打ってはいたが、時間効率が悪すぎる。
それに目がチカチカしてきたので台を変更することにした。

次に選んだのは、『CR ぱちんこまことちゃん STH2』であった。
これは、確率1/45.2　時間効率もトップクラスだ。
これならいける！！

と、思いきや。――さすが一文無である。
ぜんぜん当たりを引けない。
あまりにも当たりを引けなさ過ぎるものだから一文無本人も飽きがきているのだろう。
ひんぱんに隣りの台を除き込んではウザがられている。
むしろ自分の台よりも他の台を見ている時間が長いくらいだ。

「はぁ〜…」
一文無は深い溜息をついた。

すると、隣のウザが、
「ニンニク臭いんだよ！ボケェー！」
とこちらに向かって言ってきた。

俺！？

「おまえのそのスナック菓子が臭いの元じゃ、ボケェッ！」

一文無はハートチップルを貪り喰っていたのであった。
「食べますか？」
一文無は隣の男に袋を差し出した。

「あっ、なんか要求したみたいでスミマセンね」
ハートチップルに手を伸ばす男。

それに対し、一文無が次に取った行動は周囲が予想だにしない事であった。


後に田山プロが語っている。
「あれが勝負の分かれ目だったんだろうね・・・」

一文無の行動が思い付かないので次の方にお任せします。

一方田山プロは水戸肛門に大苦戦していた。
中央のポケットの開閉は瞬きする程の早さ。更にＶゾーンの手前は山状に盛り上がっている。
既に100発近くハネに拾わせてるが、全くＶに入る気配すらなかった。
『こりゃあ何個落ちとか言う次元の台じゃねぇな』と移動を決めたその時、奇跡は起きた。
何とポケットに入りかけた玉が弾かれ上に上がり、まるでダンクシュートの様にＶゾーンへ飛び込んだのだ！
遂に継続率99%の肛門モードに突入。
田山『してやったり』

そして、キャプテンロバートを打っている安田プロの方であるが、
羽の開くタイミングにあわせて打ち出しを行う攻略法を用いている。
さすがは昔取った杵柄である。１Ｋあたり回転数はゆうに３０は超えているであろう。
　
しかし、大当たり回数の勝負なので、あまり関係なかった・・・・

いきなり、ハートチップルの袋を床に叩きつけた一文無。
北朝鮮Ａ『な、何をするんだ！』
一同は一文無に視線を合わせる。
一文無『こうするんだよ！！』
一文無の拳が北朝鮮Ａの顔面を捉えた。

そして言い放った！『蚊が止まってたぞ』

と、そんなとき見覚えのある人影が……。
「ふふふ…やっちまったな！」
一同「お、お前は！」

「ごきげんだなぁ！」
「ごきげんだなぁ！！」

加山ゆうぞぅであった。

その男は玉神仙人であった。
一文無『お前死んだはずだろ』
仙人『私の身代わりなんていくらでもいるのだよ。フフフ』
北朝鮮はこのパチンコワールドカップで優勝する為に玉神仙人を監督に招聘。国家予算を大量に注ぎ込み常勝パチプロ集団を作り上げたのだ。
審判は一文無の暴力行為にイエローカードを出した。
安田『もうあいつらの挑発行為にのるな。次は退場だぞ』
一文無『わかりました』
仙人『では我々もそろそろ本気を出しましょうか』
試合開始から3時間が経過していた。現在までの得点は日本68点、北朝鮮は65点。
いよいよ後半戦、どんな試合展開が待っているのか？

後半戦開始直後、ダニ村のカニ歩きが炸裂する！
「お、おおおおお！」会場にどよめきが起った。
それはもはや（カニ歩き）ではなく（カニ走り）の域にまで達っしていたからだ。
しかもその速さは加速度的に増していく。

ついにはそのあまりの速さゆえ、ダニ村の残像がいくつも出現し出した！

すると北朝鮮チームは審判に激しく抗議した。
『あれは掛け持ち遊戯だろ！』
掛け持ちは発覚次第一発レッドカードである。
審判団はビデオを見ながら協議した。
後半戦開始早々大ピンチとなった日本。
はたしてダニ村は退場処分となるのか？
長い協議の末、審判が下した判定は・・・

審判「ダニ村、死刑」

「ダニ村、アウトー」

一文無
『あの糞ダニ〜！！』
ダニ
『プギャーー！！』

ダニは黒服に強引に連れていかれた。…

それを期に、北朝鮮の猛攻撃が始った…

〜裏部屋〜

順番待ちで列ぶ黒服達。

順番が回って来る度に、谷村に『キン肉バスター』をかける。

それは『ペナルティー』という お題目の名の下に繰り広げられる、まさに地獄絵図だった。

ペナルティーだったはず…。
しかし、黒服共がキン肉バスターをかける度、ダニ村の股間は膨張していく。
「もっと痛めつけてくれよ〜」とせがむダニ。

しかし、それはダニ村の作戦であった。
「なんか拷問のつもりが、コイツを喜ばしてね？結果的に」
「そうだな……。アホらし。解放するか……」
黒服たちは呆れ顔でダニ村を会場へと戻してしまったのだ！

ダニ村は会場に戻ってきたが一度退場処分を受けた者が再び競技に復帰する事は許されなかった。
監督気取りであれこれエラソーに外野から指示するが、誰もダニ村の戯言に耳を傾ける者はいなかった。
数的優位にたった北朝鮮は勢いに乗り、得点差は開く一方であった。
どうする日本代表！？

その時、北朝鮮側のＶＩＰ席で動きがあった。
黒服幹部　『将軍様、少しお耳に入れたいことがございます。』
将軍様　　『なんニダ？』
黒服幹部　『あの退場処分となった谷村という男、昔廃れ始めていた日本のパチンコ産業をオカルト攻略法によって、活性化させた男でございます。その利益はわれわれの国家にもたらされました。』
将軍様　　『それほどの英雄だったニダ？』

将軍様は、黒服になにやら耳打ちをした。

しばらくすると、白粉をたんまりはたき、真赤な紅をさした女の集団が現われた。

北
朝
鮮
代
表　　　　ダニ村降臨

『なっ、なんだって？？』
日本代表チームはその光景に目を疑った。
　
なんと、退場処分だった谷村が、北朝鮮代表として復活したのだ。
まわりに、喜び組みの女性をたくさん従えて。
　
谷村『北朝鮮万歳ダニ！！　もとい、北朝鮮万歳ニダ！！』

日本代表一同「……でも、冷静に考えたら逆にうちら有利になってね？
　　　　　　　　　一応さっきは何となく驚いたフリはしたけどさ。
　　　　　　　　　ダニ村なんかいてもいなくても変わらない……ていうか、
　　　　　　　　　いない方が明らかにいい！」

安田『これで邪魔者は！』

田山『居なくなった！』

和泉『後は、北朝鮮を！』

一文無『叩き潰すだけだ！』

今、本当の意味での『下剋上』が幕を開ける。

流れは変わった。
北朝鮮はダニ村の指示で全員フルスペのカニ歩きを始めたのだ。
そのすきに和泉はバーストエンジェルを奪い取った。
絶望的と思われた得点差はみるみる縮まり、日本は北朝鮮に並びかけた。
ラスト30分。得点は日本175点、北朝鮮180点。
追い付けるか！？

日本人の土地を強奪しパチンコ屋を作った朝鮮人
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/47502/1237522889/

その差は歴然だった…

ここに来てダニの真価が発揮された。
「全員、カニ走りするぞ〜！！」と指令を受けた北朝鮮メンバーは
将軍の指示もあり、座っては移動の繰り返し。
たまに当たってもすぐに終了。無意味と言っても過言ではない。

それに加え、和泉のバースト、田山の水戸肛門、安田のロバートは
圧倒的な差をつけ、終わってみれば

日本２８０点、北朝鮮１８３点。

日本は勝利を飾った。

『我々が糞日本に負けるなんて・・・こんなことが許されていいはずは無いニダ！！』
将軍様は激怒した。そして黒服を呼びつける。
　
『至急、テポドンの発射準備に取り掛かれ。当然目標は日本の東京ニダ！！』

「そうはさせるか！」ダニ村が叫んだ。
将軍様のかたわらにいた娘をはがい締めにする。
「パチンコの勝負にテポドンとは卑怯なり！そんなことをしたら、この娘の命がどうなるか分っているんだろうな！」

その時将軍様に国際電話が入った。
将軍様『・・何？、・・そうか。・・そんな金が！わかった』
将軍様はテポドンの発射を中断させた。

黒服『どうなさいましたか？』
将軍様『韓国が勝ち進んだそうだ。明日の決勝、日韓戦でとんでもない事が起こるらしいわ。テポドンはその後でも良いだろう。ハハハっ！』

また被った。スマン

>>503
これはべつにいいんじゃない？

ダニ村が将軍様の娘を人質にとる→その時、電話がかかってくる
の流れで

一文無『これで決勝進出だぁ！！』

田山『みんな、明日に控えて、早速ミーティングをしよう。』

一文無、田山、安田、和泉の四人は会場を後にした。

ダニ村「ちょっと待ってく……」
日本メンバーに声を掛けようとしたが有無を言わせず北朝鮮のメンバーに連れていかれた

そう、まさに目の前で拉致が行われたのだ

しかし日本メンバーは意に介さないといった様子でその光景をただただ見ているだけだった
安田「しょうがないな」
田山「あぁ…」

高級中華に舌鼓を打ちながらミーティングが始まった。
決勝の競技種目を予想したり、ダニに代わるメンバーを誰にするか等話しあった。
すると大会役員がやって来た。
役員『皆様決勝進出おめでとうございます。さて明日の日韓戦ですが、会場は東京ドームで行います』
一同『え〜！東京ドーム！？』
役員『一枚1万円のチケットはたった5分で完売しましたよ』
一同『はあ〜！？』
役員『これが韓国代表のメンバーです』
一同『なんじゃこりゃあ！』
手にしたメンバー表にはこう書かれていた。
リーダー、ぺ・ヨンジュン。

続けてメンバーを見る一同

☆チェ・ジウ
一文無「『冬ソナ』繋がりか」

☆チャン・ドンゴン
田山「チャミスルお土産でくれないかな」

☆チェ・ヘリョン
安田「こいつ面白いから好きなんだよな」

さすがパチンコワールドカップそうそうたるメンバーである
まさに『韓国オールスター』勢揃いだ
そして最後の一人

☆チョ・ナンカン
一同「チョ…チョ・ナンカン!?」
田山「…誰だこいつ？」
和泉「（そうか田山さんは知らないのか）」
安田「チョ・ナンカンってアイツだろ？」
一文無「こいつは面白くなりそうだぜっ！」

　 醴醴醴醴]['.　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : ｀:ﾞ{[醴醴¶
　 　 層醴醴蠶[l' 　 　 　 　 .､,,..__＿＿＿_、　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿_. ';ﾞ(}醴醴†
　 　 濁醴醴鏖《' 　 　 　 　 'f『ﾟﾟﾟﾟﾟﾟﾟﾟﾟﾟﾟﾟ閂昃'!! 　 　 　 . -忌『『『『門愬ﾀ!i'ﾞ(ｉ層躑
　 　 ..f[醴醴醴』' 　 　 　 _．　 　 　 　 　 ...`:ﾟ'.:　 　 　(Jl}~ﾟ 　 　 　 .'.^'ﾟ(ｌi､.'僧歉
　 　 . ‘體醴醴廴,｡r､':'｀‘｢.... _,ｇg豐齟籬ｇｊlｊl;ilド 　 .:ﾞl:','｡;i,g豐醯踰ｇz.(.(.( i.ｊ|]｢
　 　 . ;ｔqi_ﾟﾟ¶醴†｀　 　 　 } ｉi填閇ﾟﾟﾞﾟﾟﾟﾟﾟ『『摂'''^' . 　 .::､'ﾇ}們ﾟﾞﾟﾟ門門轡埣lﾞ(|遁
　 　 . ﾞ}}' ﾞﾏl'. ¶$. 　 　 　 ｀ .　 . !!!!!!!!!!!''''＾ .. . 　 　 . ｉｌ｡ﾞ(｀ﾞﾞ'ﾟ''''''?ﾍ'''''`｀ ''､ii濬
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安田『ずっと気になっていたんだ』
和泉『何をです？』
安田『賞金だよ』
田山『一人1000万円って話だよな』
安田『ええ、そんな金、誰が出すのかって』
一文無『そう言えばスポンサーなんていないですよね』
安田『ただこのメンバー見て分かったよ。チケット収益だけで5億だもんな』
田山『つまり1000万円って話はかなり現実的って事か』
一文無『ますます燃えてきたぜ』
和泉『でも5万人の観衆の中でパチンコって想像つきませんよ』
安田『しかも観客はほぼ中年のおばちゃん』
田山『俺達の応援は皆無だろうな』
一文無『そう言えば役員の人、競技種目について何も言いませんでしたね』
安田『明日のお楽しみって事か』
田山『決勝でハマリ勝負なんてないだろうからな』

会場に着いた一行はまだ試合内容を聞いていない。

そこへ待機部屋でまっていた一行へ黒服から報せが…

『黒服』
「決勝の試合は全員統一同じで、「蒼穹のファフナー」に決まりました。
但し、会場には１００台設置してあり、釘やバネに差はありますが、
各々が好きな台を選んでいただきます。試し打ちは不可になります。」

ルールは「最初に座った台以外の移動は不可。」「玉の共有も不可。」
「ゴトは、ばれなければ構わない。但しばれた場合は、会場の真ん中で即刻首を吊ってもらいます。」
「持ち金は各自２万円で玉は２５玉交換。」「台に座り打たなくとも構わない。」
以上がルールです。

そして負けたチームはもちろん罰ゲームがございます。

内容は…

もちろん試合前に試合放棄も問題はございません。
その代わり永遠にパチンコが打つ事はできず、
世界中に試合放棄した人間達。と言うレッテルが貼られる事となりますが…

『内容を聞いた皆』
「くっ…！そんな罰ゲームとは！」

その頃、拉致された谷村は・・・
　
黒服『谷村さん、演技とはいえ、手荒なまねをして申し訳ありませんでした。』
谷村『いやいや、こうでもしないと、日本チームに疑われてしまうから仕方ないダニ。』
　
そこへ現れる、北朝鮮の将軍様。
　
将軍様『谷村君、迫真の演技、ご苦労だったダニ。』
谷村『はっはぁーー。ありがたきお言葉。あとは韓国チームに任せれば面白い光景がごらんいただけます。』
将軍様『日本チームは、我々北朝鮮はわざと負けたとは夢にも思ってないだろう。』
　
一同『わははははっ！！』

↑制限時間は「二時間」で勝敗は「出玉勝負」
を書き忘れてまちた。

安田『まさかファフナーとはな』
和泉『よく韓国チームは了承しましたね』
田山『てっきり冬ソナかと思ったが』
一文無『台移動出来ないんじゃ厳しいな』
和泉『釘読み勝負ですね。となると後一人は』
安田『ああ、京本さんは仕事の都合で来れないんで、池上プロに参加をお願いした』

ガチャ、控室のドアが開き池上プロ登場。

池上『おいおい、相手は韓流スターじゃねぇぞ』
和泉『えっ？』
池上『確かにヨン様とか来てるけどドームでトークショウするだけだってさ』
一文無『じゃあ対戦相手は？』
池上『在日韓国人で、腕のあるパチプロ5人だ』

【東京ドーム近くのコーヒー店】
　
黒崎『あれ？お前、日本代表として出場してくるとか言ってなかったか？』
京本『確かにそのつもりだった。しかし観戦してたほうがその倍は楽しめると思ったんでな』
　
黒崎『そうだな。観戦してたほうが一文無の成長が良くわかる。』
京本『ああ、神の子と呼ばれる男のな・・・』
　
黒崎・京本『一文無の物語はまだ始まったばかりだ！！』

再び黒服が部屋に入ってきた。

黒服『言い忘れました。軍資金2万円分の玉を打たないで計量する事は認めてません』

一文無『そんな事するかよ。俺達はプロだぜ』

黒服『それからもしも、両チーム共に全員が全のまれ出玉ゼロ、または同点だった場合は・・』

田山『延長戦か？』

黒服『いや、機種も変え全く違うパチンコ勝負をしてもらいます。それは同点で決着つかずだった時にお話します』

ルールと機種がわかった中、打ち合わせが始る。

田山　「基本的にはファフナーは釘が命だな。」
和泉　「ただ全台バネも活きているとは限らないぜ。しかも百台だしな。」
一文無　「どうやって選ぶ？試し打ちは不可だぜ。」
田山　「やはり釘だろ。」
一文無　「いや、引っ掛けで釘が良さそうなのはバネが死んでるって言う事もあるぜ。」
和泉　「じゃーどうする？…」

黒服　「あと１０分で試合開始になります。そろそろご準備を…」

そこで、和泉は全身のストレッチを始めた。

和泉「一文無さんもどうです？
身体が鈍ってると集中力も途切れちゃいますからネ。」

日頃運動不足の一文無であった、

「そうですね！」

この大会前の緊張をほぐすためにもと、和泉を見よう見まねでストレッチを始めた。
腕を伸ばした、その時である、
「ぐぁああぁぁあおぉうっ！！」
「肩が…っ、肩がぁっ！」

一文無;肩が…一文無は久しぶりのストレッチで神経が切れてしまった。

一文無;ぐわぁ〜ｯｯ！そこにドクターが到着。

ドクター;あぁこれは傷んだ古い神経が切れただけなので問題はありません。むしろ喜ばしい事です。神経が進化しているのです。

ただ何時間かは激痛をともないます。

和泉、田山、池上;｢一文無の野郎…まだ進化してやがる｣

と、床に丸くうずくまる一文無の背中に亀裂が走った。
ピキピキと音を立てて皮膚が破け、何者かが現われる！――脱皮だ！

そして抜け殻となった一文無の形骸にゆらりと立ち上がる謎の者……。

その場にい合わせた皆があまりの驚愕ゆえに固まってしまった。

それは一文無の姿をしているが、ただ一カ所大きく異なる所があった。

一糸まとわず、立ち上がり、その全貌が姿を現した。
なんと、おてぃんてぃんの皮が剥けていたのだった！

和泉、田山、池上「なんだってーーーー！！」

それだけではなかった。顔つきも変化していったのである。
これまでのマヌケ面から一転、目元は凛々しく、口元もキリッと引き締まり韓流スターに少しもひけを取らないイケメンになったのだ。

一文無『皆さんお待たせしました』

そこへ、赤木リツコ博士が現われた。

「いい？一文無君、今は歩くことだけを考えて。」


―東京ドームのVIP席にはゲンドウ&冬月の姿が見えた。

結構楽しみで、久しぶりに見たらなんか
無茶苦茶になってるな。

【北朝鮮ＶＩＰ席】
　
将軍様『ん？　日本チームに一人見たことの無いイケメンがいるニダ』
　
谷村『おそらく、僕が抜けた事により日本チームのビジュアル度が低下してしまったので、
　　　それを補うために至急新人を入れたのでしょう。それでも、まだたりませんがｗｗ』
　

さて、試合当日。
一文無以外のメンバーもイケメンになっているのを見て将軍様&ダニ村は驚愕した。
「な、なんだあれは！」
「ひ、ひぃぃぃ。分らないダニ！」

――実は、その真相は、ただたんに一文無以外のメンバーが韓国で格安プチ美容整形手術を受けたに過ぎない。


それに何の意味があるかは知らないが…

田山『どうだろ？俺、結構いけてるかな？』
安田『僕の次にイケメンですよ。』
池上『俺なんて、頭蓋骨削ったんだぜ。俺が一番に決まってる』
和泉『池上さん。マイケルに瓜二つですね・・・』
一文無『天然の俺が一番自然さ』
　
全員、似たような顔になって個性がなくなってしまった。

　

先程まで韓流スターのイベントで盛り上がった東京ドーム。
韓国チームの中にヨン様が入ると噂が流れ、5万人の観客はまだ興奮状態だった。

そしてパチンコワールドカップ決勝戦。
先に韓国チームの面々がオーロラビジョンで紹介された。
いかにも悪そうな顔つきのパチプロ5人に、観客からブーイングの嵐が。
あちこちから『ヨン様出せ〜』と。
続いて日本チームが紹介された。
次々に映し出されるイケメン集団に、みな目が点になった。
そして突然の熱狂、興奮。5万人の黄色い声援がドームを揺らした。
一文無『どうですか』
池上『悪くないな』
田山『ああ』
和泉『これだけ味方がいれば』
安田『これがイケメン作戦の狙いだったのか』

一同『よし！行こうぜ』
イケメンジャパンはグランドに飛び出した！

しかし先頭の安田がグラウンドの人工芝の繋ぎ目に引っ掛かりつまずいてしまう

一斉に飛び出していた為立て続けに安田に絡み付き転倒してしまった
運の悪い事に全員顔面から落ちている…

安田「イテテテ……」
田山「おいおい頼むよ」
一文無「何やってんすか！」

体勢を立て直し顔を上げると場内はさっきまでの賑やかさは嘘の様に静まり返り一瞬の間をおいて悲鳴が聞こえてきた

「イヤァァァアーーー！」
「ギャアァァァアーー！」
「ふざけんな！金返せ!!」

美容整形手術師　『ふう・・・　あれほど注意しておいたのに・・・
　　　　　万が一顔に圧力を加えたりでもすれば、顔が変形なり陥没しますよと・・・』
　
日本チーム一同の顔は、見るも無残になっていた。
唯一一文無だけは、整形でないので大丈夫だったが、体の骨格が変形してしまった。　

スクリーンに映し出された一文無を除くメンバーは見るも無惨な顔になっていた。

観客からは「なんで崔洪万なん？」という戸惑いの声が上がっていた。

イケメンジャパンから化け物ジャパンへと変わり果ててしまった日本チーム。
美容整形手術をやり直す時間はない。
いや、それ以前の問題として金がない。
いくら格安とはいえ美容整形手術にはそれなりの金がかかるのだ。
（この試合に勝って賞金を手に入れなければ、えらいことになるな……）と、日本チームの皆は思った。

ﾊｸｼｮﾝ大魔王LVﾎﾞﾀﾞ(1340個換算)
必勝本 　17.2
必勝ｶﾞｲﾄﾞ 17.2
副収入 　17.3
ﾊﾟﾁﾏｶﾞ 15.5←なにが正攻法だｗｗ廃刊しろ糞オカルト雑誌

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色々あったがとにもかくにも全員100台のファフナーに向かってダッシュした。

ファフナーの最も重要視すべき釘は当然ブッコミである。
ここを6割通過するようなら超お宝台。選手全員、まずこの釘の開き具合を見て回った。
しかし一文無だけ違う行動をとっていた。
一文無は釘を見ないで台枠が綺麗な台、特にハンドルが老朽化してない台を必死に探していたのだ。

そして全員勝負台が決定。台移動が許されない一発勝負が遂にスタートした。

一方韓国チームの方は、修羅と化した日本チームとは対照的に余裕な行動をとっていた。
一人はステップを踏みながら、一人は美声な声で歌を歌いながら、一人はコーヒーを飲みながら、台を選んでる。
　
観客席からざわめきが起こった。
　『間違いなくあの中にヨン様がいる！！』
　

「ばれてしまっては仕方ありませんね」
そう言って、人相を悪くしていた、グラサンとマスクと帽子をかなぐりすてる。
そこにはペ・ヨンジュン（Bae, Yong Joon）の姿が現れた。
　
『キャー』『ヨン様ーー！！』『すてきーーー！』『クリリーーン！』
再び5万人の黄色い声援がドームを揺らす。

それだけではなかった。ヨン様を除く4人のパチプロは台をキープして審判に選手交代を告げたのだ。
ヨン様に続き、チェ・ジウ、チャン・ドンゴン、チェ・ヘリョン、チョ・ナンカン登場。
パチプロの役目は台選びだけで、実際に打つのはやはり韓流スターだったのだ！

池上「何だと!?」
一文無「そんなのありかよ…」

まさかの展開に一同唖然とする日本メンバー

安田「こうなったら『目には目を、歯には歯を』だ！」
何を閃いたのか安田も審判へ歩み寄る

安田「おい！審判!!日本もメンバーチェ……」
すんでのところで田山が止めに入る
田山「バカ！うちらが変わってどうすんだよ!!」
審判「んっ??」
和泉「い…いや何でもないです」

安田は一文無と池上に羽交い締めにされながら連れて行かれた

すると観客席からどっと人がなだれ込んできた。
「ひぃ！」今の粗相で怒りを買ったに違いないと戦慄する日本チーム。
しかし、何千何万という人の群れは韓国チームへと突進して行く。サイン責めだ。
「キャーッ。ヨン様ー！」
もはやパチンコを打つことすらままならない韓国チーム。


チャンスだ！

騒然とする場内、審判も不正をチェックする余裕などなかった。

すると巨大スクリーンに将軍様が映し出された。
『グランド降りた人達は速やかに自分の席へ戻れ！テポドンを打ち込まれたいのか！』

将軍様の威嚇にびびったおばちゃん達は素直に言う事を聞いた。

韓流スターに怪我はなく、無事競技再開。

が・・・
電光掲示板には日本7500発、韓国0発と表示されている。

何と日本チームは今の騒ぎの間に全員初当たりをゲットしていたのだ。

「こうなったら僕が一肌脱ぎましょう」
とチョナンカンは言うや否や全裸になった。


その姿に茫然自失になる日本代表は、その間にＳ乙姫チャンスを一回ずつロスしてしまった



安田「おい審判あれはいいのか」

チョナンカン「裸で何が悪いっっっ」

「キャーッ。チョナンカーン！」
観客席から黄色い歓声が上がる。

これに対抗意識を燃やした一文無。
「ならば俺も！」

全裸となった。

顔はイケメンの一文無。だが体が悪かった。
先ほどの事故で、表現するのもためらうほどのグロテスクな体となっていた。
　
観客席からブーイングの嵐。しかしその体に見とれているものもいた。
京本『ほぅ、いい一物をしている。楽しみだ。』
谷村『はぁ、はぁ、はぁ、はぁ』

韓国チームもまた然りであった

ヨン様「どうしたユジン？」
チェ・ジウ「い…いえ…ﾊｧﾊｧ…何でもない…わ…ﾊｧﾊｧ…ｺﾞｸｯ!」
どうやら全裸の２人が気になって仕方ないようだ

ヨン様「ユジンどうしたんだ!?ストロークもメチャクチャじゃないか！」
チェ・ジウ「えっ…あっ…あぁ……」
ヨン様「しょうがないなぁ」
そう言うとチェ・ジウのハンドルを持つ手を両手で優しく包み最適の位置へ導いた

ヨン様「ほ〜らこれで大丈夫だ！」
チェ・ジウ「チュンサン……」


『ヨォ〜モニィーー』
観客席は感動の渦に包まれた

一方ヘリョンは恥じらいなど見せず堂々とガン見していた

そんな中一人気を吐くチャン・ドンゴン
順調に大当りを重ね未だ連チャン中だ
チャン・ドンゴン「アナタガスキデース。パチンコモスキデース。イチュマデモトゥッキダカラァ！」

どうやらチャミスルパワー全開のようである

一方日本チームは池上が大当りをゲット。
ファフナーの肝、ラウンド終了後のツバキチャンスに入った。
全ての神経を集中させ、打ち出しを開始しようとしたその時、なんとチェ・ジウが隣にやって来たのだ。
片言の日本語で何か喋っているが、良く聞き取れない。つかチェ・ジウの髪の毛があまりにも良い匂いがした為、それが気になり池上は集中力を失った。
そして痛恨の打ち出しミスで敢え無く単発終了。
チェ・ジウはそれを見届けると今度は大当り中の和泉の方へ向かった。

むろん、こんなことをやってただで済むわけがない。
ピピーッ！と笛の音を響かせて審判が駆け寄ってきた。
「イエローカードいち！」
たちまちチェ･ジウは襟首を捕まれ引き戻されてしまった。

しかし、チェ･ジウも黙ってはいない。携帯で１１０に連絡する。
　
１分後には警察が到着し一文無に向かっていった。
『公然わいせつ罪で現行犯逮捕する！！』
一文無は逮捕されてしまった。

『俺を逮捕する前に、チョナンカーンも逮捕しろ！！』
しかしチョナンカーンはすでに服を着ていた。

一度警察に連行された一文無だったが、5分もしない内に会場へ戻ってきた。

安田『大丈夫だったのか？』
一文無『ええ、急に戻ってパチンコを続けろって言われました』
池上『これは裏で圧力がかかったんだろうな』
安田『黒崎さんあたりが動いたんだ』
和泉『とにかく良かった。さあ早く服を着てパチンコして下さい』

「俺の服がない！誰か知らないか？」一文無は叫んだ。

「君の服ならそこにあるじゃないか」将軍様は答えた。

『あっ、ありがとうございます将軍様。親切に教えてくださるなんて。　僕、将軍様の事勘違いしていました。』
そう言って、将軍様の指す衣服を着る一文無。

しかし、着てみて驚愕した。
林やペーパーを彷彿させるピンクの衣装の胸には【北朝鮮万歳】、背中には【最強！谷村カニ歩き打法】のロゴが印刷されており、
極め付けに、乳首と局部は円く穴があいており丸出しになってしまっていた。

一文無「ぽっくん、こんなの着るの恥ずかしかとぶぁい」

「最強！谷村カニ歩き打法なんてロゴが印刷されているから……」
一文無はつぶやいた。
どうやら、これが一番の恥辱であるらしい。

ダニ村は激怒した。
「なんてことを言うダニか！この恩しらず！」

今まで一文無にしてやったことといえばCoCo壱のトッピングのトンカツのころもを少しだけ分けてやったくらいなのに、さすがダニ村！

ちっぽけな男である。

田村『一文無くん　なかなかセクシーな服じゃないか。僕も着てみたいよ』
　
本心なのか、皮肉なのか、単に酔っ払ってるだけなのか、一文無にはよくわからなかった

色々とアクシデントはあったがどうにか無事全員競技に戻った。

そして開始から丁度1時間が経過。

電光掲示板に表示された現在までの得点は・・

日本34500・韓国32500

この時点で軍資金2万円を使いきり、持ち玉も失い脱落したのは

安田、和泉、田山、チェ・ジウ、チョナンカン、チェヘリョンの6人。

残ったのは一文無、池上、ヨン様、チャン・ドンゴンの4名となった。

いよいよ後半戦スタート！

かくへんゲット

ここで池上の額(ひたい)に異変が…

なんと！肉マークならぬ、在マークが浮かび上がる!!

池上の正体は在日だった！一文無は、たったひとりで朝鮮同胞チームに勝たねばならなくなったのである。

突然、一人でがんばる一文無にヨン様が声をかける。

『さっ、僕とデートしたい場所を選んでください。』

差し出されたボタンを一文無は条件反射で押すと、スクリーンに教会が映し出された。
　
ヨン様と一文無は教会へデートしに行くことになった。

教会には冬のソナタが置いてあった。
「さあ、ここなら誰もジャマが入らない。決着をつけよう！」ヨン様はまるで命のやり取りをするかのような口調でそう言った。
今まで誰も見たことのない冷酷な表情である。

きっと負けることは死を意味するのだろう。
一文無は確信した。

ダニ村
『さあ、予定調和の時間がやって来ましたね一文無』

『見るが良い！お前以外は全員、在日だったのだ!!』

一文無は凍り付いた…

数々の修羅場を潜って来た仲間達、京本、黒崎までもが額に【在】マークを！


そう…
この壮大なる競技祭典は、一文無という若者ただ一人をイビり倒し、生け贄とする為の儀式であったのだ！

日本国は既に、在日朝鮮達の手に落ちていたのである

一文無、絶体絶命…!!
もはや彼に勝ち目は無い。例えパチンコ競技に勝ったとしても、それは全く意味を成さないのだ！


失意のドン底に喘ぐ一文無に、追い討ちを掛けるかのようにジウが迫って来た…


チェ・ジウ
『早く打ちなさいよ。もしミニョンに勝てたならば、リアル・ヨーモニィをしてあげるわ(笑)…なんなら、最後までサセてあげても、構わないのよぉ…ふふっ』

「…………。」

一文無の頬に一筋の涙が伝う。
（ううっ。こんなことで俺は負けてはいられない、俺は世界一のパチプロなんだ…っ！）

「チェ・ジウさん、もし僕が勝負に勝ったなら…、
この恥ずかしい衣装の僕に、ともだちんこしてくれますか？」

いつも楽しみにしています。
地雷→インド→北朝鮮とここまで凄く面白かったのに、韓国戦になったら突然つまらなくなりました。
全然パチンコの話になってない！
強引に下ネタに話をもって行こうする人、Pinkスレでやって下さい。
私は決勝の機種がファフナー限定とかにしたからつまらなくなったと感じてます。
韓流スターとの対戦は良いと思うので、どうか決勝戦(競技種目や機種も変えて)から書き直しして欲しいと強く希望します。

…>>561さん、どうも。
それでは、こんな感じで、再開してみましょうか…
(以下本文)

一文無に信じられるモノは何ひとつ残っていなかった

虚勢を張って打ち出してはみたものの、それはまるで多重債務を抱えた依存症客のごとき意気消沈ぶりで、希望の欠片さえ見当らない

ふと、一文無はジウを見た

彼女の切実な表情に、
初めの内はプロ意識の高さを痛感するだけだったが、少し経つと、本物の恋人のようにも思えて来たのだから、不思議なものである…

やがて、一文無は悟る…


そうか！これは、エヴァで言うところの『心の迷宮』俺の観点、決心によっては真実すら変わる世界なんだ

ならば…　ならば…



『おめでとう』(^ω^)
『ありがとう』(^Ｏ^)


なんかで、
終わらせてたまるかあっ!!

一文無は、今自分に出来る最大の技術を振り絞って、盤面に向かうことにした！

>>561-562
自演か？

つか、頭大丈夫？何その『俺が法律』みたいな考えｗ
勝手にマイルール決めてんじゃねーよ。どこに『下ネタ禁止』って書いてあるんだ？
別に下ネタオンリーって訳でもないし、急に話が飛ぶとかじゃねーんだからいいだろ。話の流れの中に入ってるんだから。
それに、どこの世界に読者が作者に指図する奴がいるんだよ。気に食わなければ見なきゃいいだろ。じゃなかったら、別スレ立てて『下ネタ禁止』とか『本格的』ってやれば？

>>563
自演では無いぞな(笑)

書き込みのタイミングで、そう疑ったんだと思うが、元々>>562は、>>560の続きとして書いたものなのよ。

書き込む前に､>>561の存在を確認したので(以下本文)までの繋ぎ文章を作成したのが真相です(笑)これは、昔から私の良くヤル手ね。

まぁ書き手にも、思い入れ等が有って不思議では無いけれど、『かくあるべき』みたいな事は、自分の作品で表現すれば良いだけだと思いますね。
基本、何でもアリでしょ？荒らしてる訳じゃあ無いんだし、繋げりゃＯＫて事で

以降、議論が必要ならば、ココにしましょうかね。

↓↓↓
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/pachi/1247150904/

【衝撃事件の核心】白昼の元総連幹部宅襲撃…「警察」名乗り“ガサ”強行した強盗団の正体は
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090712/crm0907121301003-n1.htm

>県警や付近住民によると、男性は県内外で複数のパチンコ店などを営んでいたことがあり、
>経営から退いた現在も地元では資産家として有名だったという。

一文無が、冬のソナタ２に向かい打ち始めると、その盤面上に見学している男の顔が映る。
　
それは、先ほど額に『在』マークを浮き上がらせ、韓国チームに寝返った池上プロであった。
　
しかし何か違和感を感じる。　在マークを盤面越しからよく見てみると
それは『在』マークではなく、『左』マークであった！
　

>>561
何なの？
自分が面白く話を転換して書込みすればいいじゃん。
何であんたの気に入るように話が進まないからって、わがままね。
ここから書き直しとか、何様？

池上プロの額のマークに従い左を見る一文無。
そこの壁に上と書いてある。

一文無は悪い予感がした。
この壁の指示に従って天井を見上げたら【バカ】と書かれてあるような気がしたからだ。

しかし、そうではなかった。


天井にはなんと永久連チャン打法なるものが書かれてあったのだ！

疑いながらも、永久連荘打法に実行する一文無。

『えっと、まず機械上部のふたを開けよか・・・玉つまりする際に開けるやつだな』
『そして、緑色のコネクタを外し、赤色のコネクタに切り替えよか・・・よいしょっと』
『最後にデータ表示機のＣＡＬＬボタンとＤＡＴＡボタンを同時に5秒間押し続けろか・・・本当にこれで大丈夫なのか？』

すると通常回転中だった一文無の台にいきなり、疑似4のノーマルリーチで大当たり。

一文無;！！？まさか…偶然だろ。

そして打ち出し開始。
一文無はある違和感に気がついた。

一文無;長い…長すぎる…それは何故か大当たり後の羽解放の時間がいつもより3秒程長くなっていたのだ！

一文無;｢こ！これかぁ〜〜！！｣

必然的にspルートへ3個入賞！

池上の命を賭した強攻策ここに実る！

現在、北朝鮮に60000発のリードを許している日本。

一文無;後は前に進むだけだ！

むろんこれは不正行為以外の何ものでもない。
しかし、あまりにも一文無が堂々とやるもんだから審判もぽかんとしている。
対戦相手の韓国チームも将軍様もダニ村も、その場にいる者すべてが一文無をただただ唖然と見つめているだけだ。

無知なるもの一文無。ある意味、彼は最強の存在である。

谷村『周りの目を気にせずわが道を行くそのスタイルは、
　僕の攻略法と北朝鮮の外交戦略に通ずるものがあるダニ！！』

将軍様『そして、四面楚歌なのも我が北朝鮮と一緒二ダ！！』
　
将軍様と谷村は、一文無の姿をみて涙した。

しかし一人の男が異を唱えた
「ナンデシュカアレワ！インティキイクナイ!!」
韓国チームの切り込み隊長チャン・ドンゴンであった

チャン・ドンゴン「フッザケルナ！インティキスルヤツトゥッキジャナイカラァ!!」
そう言うとおもむろに立ち上がり暴れ始めた

ヨン様「なんとかしないと…」
ヘリョン「私にまかせなヨ！」
チャン・ドンゴンへ近づくヘリョン
しかし目一杯の平手打ちで張り倒されてしまった

チェ・ジウ「私がやってみるわ」
ヨン様「ユジン…」
なんとかしようと震えながらも近づいた
だがチャン・ドンゴンの振り回す腕の風圧でよろけてつまずき転んでしまう…

「ピピィーーーッ!!」

乾いた笛の音が響き渡る
その音に気付きハッ！と我に帰るチャン・ドンゴン
審判「チャン・ドンゴン選手重大なファールの為イエローカードです」
チャン・ドンゴン「チュミマシェン…」

どうやら落ち着いたようだ
ヘリョン「エェッ!?ただ転んだだけなのに??私なんて全力で張り飛ばされたのに…」
安田「仕方ないな」
田山「あぁ…やられ損だな」

韓国チームが一波乱あるなか、黙々と連荘し続ける一文無。
韓国２人、日本１人という劣勢の中にもかかわらず、だんだんと差が縮まっていく。
　
京本『さすは一文無だな。』
黒崎『ああ、ここでくたばってもらっては困る。』

「ピッピッピィーーッ！」
ここで終了のホイッスルが響き渡った
審判「では計数に入りま〜す」
審判「日本チーム！！７万発！」

審判「韓国チーム！！７万………２発！よって２発差で『第１回裏パチンコ全世界国別対抗出玉バトル』は韓国チームの優勝です！」
チェ・ジウ「やったわチュンサン！」
ヨン様「ユジン…」
チャン・ドンゴン「パチィンコトゥッキダカラァ！」
勝利の喜びに沸き上がる韓国チーム

一方の日本チームは…
和泉「ダメでしたか…」
安田「クソッ！……でもまぁよく頑張ったよ。なぁ一……!?」
一文無は韓国チーム発表時から立ったまま気を失っていた
決勝戦まで戦い抜いたプレッシャーからの解放感と疲労感、そして負けたという絶望感で完全に燃え尽きていた

メンバーが近づいた瞬間静かに崩れ落ちた
安田「おいっ！一文無!!」
池上「よくやったよ…さぁ帰ろう」
メンバーの手によって担架に乗せられる一文無
田山「んっ!?…こっ…これは!!」
なんと一文無の両耳に１発ずつ玉が詰まっていたのである

どうやらゴトに集中する為に詰めていたようだ
田山「おいっ審判！この玉は大会玉であり決勝戦で使った玉だチェックしてくれ!!」
玉を手に取り片隅まで調べる審判団
審判「あ…あ〜ん゛んっ！失礼。只今玉をチェックし協議致しました結果この玉を有効玉とみなします！」
ヨン様「なんだって!?」
審判「よって韓国チーム70002発、日本チーム70002発により同点の為延長戦を行います！」
田山「はははっ…一文無やりおったな」
審判「なお、只今より２時間の休憩に入ります。その間北朝鮮の皆さんによりますマスゲームならびに郷ひろみチョー・ヨンピルによる歌謡ショーをお楽しみ下さい」

こんな異色の組み合わせでどんな歌が歌われるかと思いきや、何のことはない、石川さゆり♪天城越えを
パチンコの話に合わせて作った替え歌であった。

　♪ハマリ越え

　隠しきれない 負け癖が
　いつしかあなたに 浸みついた

　誰かに盗られる くらいなら
　この台壊していいですか

　回りムラ　ハズレやぞ
　つづけざま　常連の勝ち

　舞い上がり　すぐ凹む　
　波のむこうにあなた・・・玉が終える

　何があっても もういいの
　ぐらぐらグラフ　地を這って
　あなたと越えたい　ハマリ越え

選手待機室で、横たわった一文無を取り囲むように日本チームは休息をとっていた。
そこへ、池上プロがあわただしく扉を空け入ってきた。
　
池上『さっき黒服から聞いたんだが、どうも延長戦の機種は、ファフナーでも、冬のソナタでもないらしい』
安田『ほう？まさかマニアックな機種かな？』
池上『いや、その逆で、海物語だとさ。』
和泉『海にも種類がありますよね？ハワイとか沖縄とか・・』

池上『それが海物語全機種を用意したらしい。１０年前のものもあるとさｗｗ』　

ちょうどその時、ドアをノックする音がしたので池上がドアを開けると、黒服がテレビの取材があると告げて
三人のテレビクルーを紹介した。

黒服「アフリカ中央テレビの取材チームだ。取材に協力してやってくれ。」
そう言うと黒服は退室した。

三人の黒人のうち１人が、名刺を差し出してきた。
　
『私、アフリカ中央テレビのオスマン・サンコンと申します』
　

いまだに新聞なんて読んでる人本当にいるんだよ？
年間購読料(48000円)でパソコンが買えるなんだよ

和泉「どういったご用件ですか？」
サンコン「今回の日本チームの素晴らしい活躍をぜひアフリカのみんなへお送りしたいと…」
安田「延長戦を実況するのか？勝手にやってくれ」
サンコン「わかりました。ご協力ありがとうございます。あっ!?ちなみにこの二人は兄貴のイッコンとニコンです」
一文無「（ニコンってカメラかよっ！）」
イッコン「ジャンボ！」
ニコン「ハバリ！」
池上「んっ!?そんな身長高くないが…それにバリバリって歳でもないし…」
和泉「スワヒリ語で『こんにちは』『ごきげんいかが？』って意味ですよ」
サンコン「それではまた…」
そう言いサンコン三兄弟は部屋を出ていった
田山「（はてギニアはスワヒリ語じゃないはずだが…）」

一方試合会場の方は歌謡ショーが終わりマスゲームの真っ最中であったがさっきまでの熱気が嘘の様に静まり返っていた
ただ一人を除いては…
ダニ「いやぁ実に面白い！お見事ですなぁ!!」
将軍様「そうか？こんなもんうちの国にくればいくらでも見せてやるぞ」
ダニ「何をおっしゃっているんです！素晴らしい！感動しました!!」
将軍様「いい加減飽きたな。そろそろ新しい遊びを考えないと…」
ダニ「マスゲーム最高ぉー!!」
うんざりする程の腰巾着っぷりである

〜控え室〜
黒服「間もなく時間になりますので準備のほうを…」
安田「さぁ行くか！」
ヨン様「では参りましょう」

『大変長らくお待たせ致しました！間もなく延長戦を開始します!!』

会場には１０年分の海物語が合計で100台設置されていた。

そして場内アナウンス。
『只今より延長戦を行います。競技種目はクリアパチンコです』

一同『クリアパチンコだって？』
アナ『まず全員で甘海を打って頂きます。白、黄、灰、赤どれでも構いません。そして裏サメを含む１０種類の図柄をチームで全て当てれば第１ステージクリアとなります』
一同『第１ステージってまだあるのか？』
アナ『第２ステージは５人でミドルを打って頂きます。誰か１人でも相手チームより先に裏サメを当てた方が優勝です』
一同『なるほど』
アナ『なお、持ち玉制限はありません。また掛け持ちは厳禁ですが、台移動は認めます』

安田『出玉勝負じゃないが相手より先に当てなきゃならないんだから釘読みが重要だな。池上さん頼みますよ』
池上『ああ任せろ』

アナ『それではパチンコワールドカップ優勝決定戦スタート！』

池上プロ『おい、皆聞いてくれ！』
一同が振り向く。
　
池上プロ『一口に甘海といっても、種類によって個性がある。
　これから言うことは俺が１０年海を打ち続けてわかった、貴重な君たちへのアドバイスだ！

　２Ｄマリンちゃんに興奮する人は、白を選べ！
　３Ｄマリンちゃんに興奮する人は、黄を選べ！
　ワリンちゃんに興奮する人は、灰を選らべ！
　アグネスに興奮する人は、赤を選べ！

　以上だ！！　』

池上→黄海
田山→白海
和泉→灰海
安田→赤海
と、ここまではすんなり決まったが、一文無は池上のアドバイスが逆に頭を混乱させてしまい、まだ迷っていた。

そんな中、韓国チームは何とヨン様が開始たった２回転、赤海でパールフラッシュロングを炸裂させたのだ。
揃った図柄は７。まずはジュゴンをクリア。残すは９つとなった。

池上『早く決めろ！一文無！』
一文無『はい、でもワリンちゃんとアグネスどっちもタイプで・・・』

池上は、一文無へ適切なアドバイスを送る。
　
『そんな、優柔不断な君には、紫海がお似合いだ！！』
　
『え？紫？』
一文無は驚きながら当たりを見渡すと、紫海はすぐに見つかった。

『ここは裏パチンコだから、検査に通ってないパチンコもあるんだったな』
感心しながら、台のタイトルを見てみる。
　
【　　海物語in韓国海with金正日　STD　　】
　
一文無『！！』『おとなしく黄色にしときます！！』

将軍様『チッ！』

やっとの事で日本チームも全員発進…ところがなんだか田山が落ち着かない様子
田山「なぁ…実は俺アグネス打ちたかったんだよな。だけど安田君も打つって言うから一緒だと恥ずかしくて…」
安田「田山さん、並んで打ちましょうよ」
田山「そうか。…うん、この釘なら勝負になる。池上君！この台はアグネスが出るんだよな？」
池上「えぇ」
田山「ふふふ…アグネス…」

打ち始めて十数回転、田山の台にノーマルリーチからの６当たり。アンコウＧＥＴである
田山「おっ!?来た来た。さぁ〜アグネスちゃん♪」
早速の大当りにご満悦の田山。画面ではアグネスが満面の笑みで祝福している

ところがどうにも浮かない様子の田山。だがラウンドが終了しアグネスサインが現れる
安田「田山さん！保留連チャンですよ!!」
田山「あ…あぁ……」
絶好調の田山。止まった数字は１。タコＧＥＴで早くも２種類クリアだ

だが、やっぱり腑に落ちない様子の田山。今回は保留連もなくあっさり時短もスルー。時短を抜けたところで田山が切り出した
田山「安田君…ちょっと聞きたいんだが、アグネスはいつになったら出るんだ？」
安田「えっ!?出てませんでしたか？」
田山「それにあの肌の汚い女は誰なんだ？」
安田「いや、それがアグネスですが…」
田山「何だとぉ!?アグネスと言ったらアグネス・チャンだろが!!俺は中国の女が好きなんだよ!!」

何事かと近づく池上
池上「どうしました？」
田山「池上君よくも騙したな。俺が中国の女好きなの知ってるくせにこんなの打たせやがって…」
池上「いやアグネス…」
田山「もういい！少し休憩してくる!!」

激高した田山は休憩スペースへと向かっていった
和泉「大変ですね…」
池上「あぁ…っていうかチャンの方なら装飾が中華風じゃない時点で気付いてくれよ…」

休憩スペースへ向かう田山に、一文無が声をかける。
　
『田山さーーん。お口直しにこの台でもいかがですか？』
　
そういって、CR海物語in韓国海With金正日　の紫海を指差す。
一文無は冗談のつもりだったが、田山プロは食いついてきた。
　
『ほーー、セルに描かれた喜び組の女性達がなかなか良いね。
　右横の宇宙船みたいな役物もいいセンスしてる。』

(いや、それは宇宙船じゃなくてテポドン・・)
一文無は、突っ込もうかと思ったが、ご満悦の田山を見てやめておいた。

早速紫海を打つ田山プロ。開始早々１×９のダブルリーチで画面上からマリンちゃんが・・・
田山『ん？何だ！おーいみんな見てくれ〜』
田山の呼びかけに日本チーム全員が集まった。
一同『えーーーー！』

何と上から降りて来たのはマリンちゃんではなく将軍様だった！
そしてボタンを押すと、右に備え付けてあるテポドンの役物が激しい音と共に動き出したのだ。
次の瞬間、画面は砂煙で覆い尽くされた。
安田『プレミアだろ』
和泉『突発当たりみたいですね』
池上『問題は図柄だ』
一文無『煙が晴れた』
一同『えーーーー！？！？何だこりゃあ〜』

画面に映し出しされたのは何と・・・

『個体識別番号取得』
『端末IPｱﾄﾞﾚｽ取得』

請求：３９０００円

なんと田山プロは、
ﾜﾝｸﾘ詐欺に遭ってしまった

同時にﾜﾝｸﾘｳｪｱによる、
トロいの木馬が発動し、
田山の椅子が三角木馬へと変形してしまう！田山悶絶

安田『おっおい！、このIPアドレスとかウイルスってなんだよ？
　まさかこの紫海はインターネットに接続されてるのか？』
　
和泉『そのようですね。インターネットを利用したホールコンピューターの様です。
　でもわざわざインターネットを用いる目的はわかりかねますが・・・』
　
田山『そんなことはどうでも良いから、この椅子何とかしてくれ』
　
しかし言葉とは裏腹に田山の表情は恍惚としていた。

日本チームがバタバタしている間に、韓国チームは残すところ３つまで進んでいた
安田「田山さんにかまっている場合じゃないな」

席に戻り再びアグネスを打ち始める安田。そろそろ当たりが欲しいが…そこへ期待度満点の魚群出現！そして見事３が揃いまた一歩前進する
安田「ふぅ〜長かった」
初当たりでタバコに火を点けるのが安田のスタイル。ポケットからタバコを取出し火を点けようと一瞬目を逸らした時…
『ヒヒーーン！』
安田「あれ??いつもならここでマリンちゃんが『ラッキー♪』と言うはずだが……まさか……な」
異変に気付きそして何か感付いた様子の安田。その予感は的中した
安田「マリンちゃん出て来ないで馬が出てきたよ…なになにアグネスタキオン…」
大当り中はアグネスの名馬達の映像が流れる…そう、安田の打っている台は『大海物語スペシャルwithアグネス馬』だった
安田「まぁ大当り中が違うだけだろう」

大当りが終了し保留玉でパールフラッシュが炸裂！７が揃い更に前進。おまけに15Ｒ当たりだ
安田「おい…馬がたくさん出て来たぞ。ワールド、デジタルにフライト…」
どうやら15Ｒは特別演出らしい。さらに…
『次回、アグネスモード突入。』
安田「なんだよアグネスモードって…」

大当りが終了しデジタルが回りだす。そこでようやく異変に気が付いた
安田「おい…絵柄が全部馬になっちまったよ…」
そう、アグネスモードとは絵柄がアグネス馬に変わってしまうのであった
安田「まぁ別に問題ないだろ」
そこへ９のリーチが二段階から大当り。本来ならカニ絵柄だがアグネスモードの今はタキオンが揃っている
安田「ヨシッ！また一歩前…」
遮る様に審判が喋りだす
審判「いえ、あくまでタコ・カニ等の絵柄のみ有効ですので、アグネスモードでの大当り…すなわち馬揃いは無効です」
安田「なんだって!?」
時短を抜けるまで続くアグネスモード。運が良いのか悪いのかこんな時に連チャンが止まらない
安田「……………」

安田は審判に台移動を申し出た。しかし連チャン中は台移動不可との事だった。
安田は『おーい、みんな！アグネスはやめるんだ』と声をかけたが時既に遅し。
池上、和泉、一文無もアグネスモードに入ってしまったのである。
ここでようやく田山が戻ってきた。
安田『もう田山さんしかいないんです。見せて下さい、神の引きを！』

第一ステージクリアまで韓国はタコとハリセンボンの２つ。
一方日本はサメ、エビ、ジュゴン、カニの四つが残っていた。

『おい！お前ら！　都合のいいときだけ俺を呼ぶな！
　　　俺が助けを求めたとき、ほっといただろう？』
田山プロはご立腹であった。
　
そのとき、かん高いＢＧＭが鳴り響く！
『スーパーヒーロー　サムだぜーー』
なんと一文無が、エビで当たりを引いたのだ
　

これで日本チームの残す図柄はジュゴン、タコ、サメ（表）の３つ。
ところが韓国チームはチャン・ドンゴンがタコを当て、保留で見事ハリセンボンもゲット。
一足早く第一ステージをクリアしてしまった。
そして日本もようやく魔のアグネスモードを全員が抜け出し追撃態勢に。
安田、池上、和泉、田山、そして一文無。全員の目の色が変わった。
池上『第二ステージは俺が最も得意とするミドルでの裏サメ引きだ。何としても韓国に追いついてやる！』

さすがは海物語を大得意とする池上である。ものすごい時間効率で打っていた。
しかし、ハマリを美学ともする池上である。ものすごいハマリに陥っていた。
　
一文無が、台をいろいろ物色してみると、検定前の未公開台がいくつもあった。
『海物語in死海　か・・　うってみるか』
案の定、魚が一切いなく、６万分の１の確率の台だった。

しかしそんな海でも裏サメだけは存在する…さすがは『海のギャング』と呼ばれるだけある
すなわち大当り＝裏サメの『一発仕様』なのだ
一文無「ん〜普通の台打ってもこの台打っても変わらないだろう」

そんな『海物語in死海』だが大当りはもちろんの事リーチはおろかサメ絵柄すらなかなかお目にかかれないのである
リーチは熱い…単純で当たり前の事を体現しているまさに現代パチンコに対するアンチテーゼといったところか

しかし現代パチンコに慣れてしまっている一文無
リーチのかからない台を相手に音をあげそうになるも
一文無「リーチもかかんないからつまんないなぁ…だけど当たりを引けば勝ちなんだ。もう引き返せない!!」
どうやら覚悟を決めた様子
一文無の心の奥底にある勝負根性に火がついた

『海物語in死海』…別の名を『海物語 DEAD OR ALIVE』とも言う
果たして検定を無事通過しホールでお目にかかれる日は来るのだろうか!?
ちなみにブランク絵柄は岩塩だ

一心不乱にがんばってる一文無に、北朝鮮の将軍様が歩み寄りこうささやいた。
　
『　君の一生懸命な姿は実にエロい！！　
　　興奮しちゃって間違ってテポドンの発射ボタン押しちゃった。
　　ごめんね　』

【パチンコ店火災】定期点検報告怠る
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090706/dst0907061436008-n1.htm

なんだとぉぉー！！
テポドンはもう日本に発射されてしまったらしい！！

｢テポドン発射した後のタバコは格別だぜぇ…｣

この騒ぎで観客が混乱し、収拾つかなくなってしまった。
その時、１塁側スタンドから１人の男が、ピッチャーマウンドの位置にいる一文無と将軍様へ歩みよってきた。
その光景をみた観客全員が一斉に同じ言葉を唱え始める。
　
『ＹＥＳ　ＷＥ　ＣＡＮ！』『ＹＥＳ　ＷＥ　ＣＡＮ！』『ＹＥＳ　ＷＥ　ＣＡＮ！』
『ＹＥＳ　ＷＥ　ＣＡＮ！』『ＹＥＳ　ＷＥ　ＣＡＮ！』『ＹＥＳ　ＷＥ　ＣＡＮ！』
『ＹＥＳ　ＷＥ　ＣＡＮ！』『ＹＥＳ　ＷＥ　ＣＡＮ！』『ＹＥＳ　ＷＥ　ＣＡＮ！』
　
そう、あの男の登場である。






『ＹＥＳ　ＷＥ　ＣＡＮ！』『ＹＥＳ　ＷＥ　ＣＡＮ！』

突然場内の照明が落ち誰もが知ってるあのメロディが流れ始める
『♪♪♪〜〜』
和泉「？？？」


『し〜んぱ〜いないからね〜き〜み〜の想いが』
安田「？？？」

『だ〜れ〜かに届く〜明日がきっとある』
ヨン様「？？？」

『ど〜んな〜に困難で〜くじけそうでも〜』
池上「お…おい……」

『信じる事さ〜かならず……』
ピッチャーマウンドにスポットライトが当てられ大興奮の中スタンドからも声が沸き上がる
ＫＡＮ『最後に愛は勝つ〜!!』
チャン・ドンゴン「アイワカットゥ〜!!」

どうやら一文無達は『ＫＡＮ』を『ＣＡＮ』と聞き間違えていたようだ
田山「俺たちのＫＡＮ……か」

さらに『愛』と聞いてもう一人駆けつけたようだ
『愛し合ってるか〜い？』
忌野清志郎だ。二人の登場により場内のテンションは最高潮に達する
『キヨシローーッ!!』
『ＹＥＳ　ＷＥ　ＫＡＮ!!』

すると場内の『愛』のパワーがテポドンに伝わったのか、東京へ向かっていた軌道は大きく逸れ竹島へ直撃する。竹島を占拠していた韓国人は一網打尽にされた
ヨン様「あぁ…私達の独島が……」

日本・韓国・北朝鮮…新たな火種が燻り始めた瞬間である

やはりレス批判→スレ荒れがあったせいか、
此処が過疎っている間に、民主党が圧勝して今後政権を握ることとなった。

密かに立候補して、パチ客から票集めを狙ったダニ村は、パチンカスが投票など行くわけが無いという証明をしただけで大敗に終わる

民主党政権の下、パチンコ業界は新たなる動きを見せるだろうと言われている。果たしてどうなるのだろう

過去の栄光など何処吹く風とばかりに、コンビニにて真面目に働く一文無の姿。

そこへ、今は玩具の古物商を営む京本が、ただならぬ面持ちで訪れるところから次の物語はスタートする！

京本『久しぶりだな』
一文無『あっ京本さん。ごぶさたしてます』
京本『残念だったな、パチンコワールドカップ』
一文無『仕方ないですよ、テポドンのせいで突然競技が中止になったんですから』
京本『もうパチンコは止めたのか？』
一文無『ええ。もうこりごりです。京本さんはまだ黒崎達と連んで悪い事してるんですか？』
京本『悪い事というかビジネスだよ。今日お前に会いにきたのはその為なんだ』
一文無『あんまり気乗りしませんよ』

しかし京本の話に唖然とする一文無。

京本『夢を掴むんだ！一文無』

京本が持ちかけた話とはいかに？
次回、驚愕の新展開が明らかにされる。

的な

一文無『し、しかし・・・そんな方法で100兆円も得られるんですか！？しかもパチンコで？！』

京本『これは単なるビジネスじゃない。国を盗るんだ！！』


京本は想像を絶する、しかし現実味を帯びた話を始めた。

京本『間もなく鳩山内閣が発足する。そこで新たにパチンコ省というのが出来るのだよ』
一文無『はあ？』
京本『選挙前、マニフェストで散々国民に期待させる様な事をうたっていただろ』
一文無『まさかその財源がないからパチンコ省で作るとでも？』
京本『その通りだ。そこで君にパチンコ省の大臣として入閣してもらいたいんだ』
一文無『無理ですよ、政治の世界なんて何も知らないし、興味もない』
京本『いや、政治の事なんて知らなくても良いんだよ』
一文無『じゃあどんな仕事を？』

京本『パチンコ省とは全国のパチンコ屋を管理監督する機関だ』
一文無『はぁ・・・名前を聞くとそんな気がしますが・・・』
京本『それでな、パチンコ省の監督下で高レートのパチンコを許可する』
一文無『え？』
京本『これからは一玉40円とか400円、4000円のパチンコも公然と認められる』
一文無『えぇ！？それはここ数年の流れと逆行しませんか！？』

京本『高レートパチンコを許可し、パチンコ中毒患者を作り出すのが国の狙いだ』
一文無『財源？』
京本『そう、パチンコ税の導入だよ』
一文無『やはり』
京本『今決まっているのは税率2.4％だ。普通は千円で250玉だが、6玉が税金となり244玉が貸し出される様になる』
一文無『そんな税金や高レートなど許可したら、パチンコ離れが始まりますよ』
京本『そう、当然リスクもある。そこで君に大臣になってもらい、して頂きたい事があるんだ』
一文無『何ですか？』

京本『国民をパチンコ漬けにすることだよ』
一文無『えぇっ！？！』

京本『そもそも今までではパチンコを規制しすぎてパチンコ離れを引き起こしている。
　　　　その結果、少ない客から回収したい店は釘を絞り、さらにパチンコ離れが加速している。
　　　　また、少ない客は依存症ばかりが残り、まるでパチンコが悪の代名詞みたくなってしまった。
　　　　本来パチンコは趣味の範囲で行うなら、合法で健全なお遊びなのだ。　　　　
　　　　だったら多くの人にパチンコを打ってもらって、一人当たりの負担を減らすべきだ」
一文無『なるほど』

京本『そのためにはパチンコの広告を増やさなければならない。
　　　　総量規制もパチンコは例外にして、パチンコ目的の場合は制限以上に貸し出すように法改正する。
　　　　レートも低レートから高レートまで幅広く配置して、広いニーズに応えられるようにする。
　　　　パチンコ年齢を16歳からにして、パチンコ人口を増やす。
　　　　すると客が増えたパチンコ屋は還元が可能になり、ますます客が増えていく』
一文無『う〜ん、結果的にパチンコで破滅する人間が減り、パチンコへの反発も減りそうですね』

京本『そうだ。パチンコ愛好者が増えれば、パチンコしない人間の方が肩身が狭くなる。
　　　　そうなれば我々パチンカーが肩身の狭い思いをする事がなくなる』
一文無『パチンコが社会的に認知されれば、パチプロもプロスポーツ選手並に認められるようになるでしょうね』

京本『そうだ。パチプロが社会的不適合者みたいな日陰者扱いの世の中なのがおかしいんだ。　
　　　　我々パチンカーは政権交代した今の機会にこそ、世の中の流れを変えなければならない』
一文無『しかし我々が100兆得るとか、国を盗るとかにはどのように繋がるんです？』

京本『うん、ここからが本題なんだ』

その時京本の携帯が鳴った。『はい。分かりました。すぐ向かいます』
京本『スマン、急用が出来た。また連絡するよ。』
そう言って京本はコンビニを足早に出て行った。
２日後、東京湾から京本の死体が発見された。

新聞取らないだけで毎年36000円も浮く
50年で180万円も浮く。車が買えるレベル
TVを捨ててNHKの受信料払わないだけで(ry

一文無『京本さんが死んだ・・・・
　　　　　これでパチンコ大臣の地位も100兆円も国盗りも夢と消えたか・・・・・・
　　　　　いや、もともとが夢だったんだ。京本さんがいなければ見ることもできない・・・・・』


感傷に浸る一文無。

しかし彼は知らない。
パチンコ大臣の話も、100兆円も国盗りも京本のでまかせ嘘だった事を。


そもそもパチンコ省の設立自体がありえない話だが、まして無関係の一文無が大臣になれるはずがない。
京本の狙いは「大臣になるためには運動費が要る」と、一文無からなけなしの金を引っ張る事。

その資金作りを名目に一文無をまぐろ漁船に乗せる段取りまでされていたが、一文無は辛くも逃れたのであった。　

一文無｢これから何しようかなぁ…｣

数日後、一文無は末井さんに呼び出され、必勝ガイドの編集部を訪れた。
末井『実はパチンコで以前からやってみたい企画があったんだ』
一文無『何ですか？』

末井はその企画書を一文無に手渡した。

一文無『こ、これは』
末井『どうだね、やってみないか？』
一文無『是非やらせて下さい』

末井が考えた企画とは一体何なのか？

末井『必勝ガイドを片手にパチンコを打つことだ。
　　　　その際は、第三者にわかるように必勝ガイドの記事を大声で読み上げながら攻略法を実行する。
　　　　必勝ガイドを片手に箱を積み上げれば、みんな必勝ガイドを買うという寸法さ』

一文無『そ、それで出なかったらどうするんです？』

末井『そのために他紙も持っていく。
　　　　出なかったら「なんだ、こんな本インチキじゃねーか！」と叫びながら
　　　　これ見よがしに他誌を叩きつけて踏みつける。
　　　　それで「頼りになるのは必勝ガイドだけだ」と叫びながら店を後にする。
　　　　これで必勝ガイドの売り上げは倍増だ！』

一文無『そ、それはすばらしい企画ですね。それ、俺がやるんですか？』

末井『もちろんだ。他にもいろいろと企画を考えてる。
　　　　24時間耐久で必勝ガイドをコンビニで立ち読みするとか、必勝ガイドのおかげで
　　　　勝った報告を２ちゃんのパチンコ板にアク禁されるまでコピペしまくるとか。
　　　　君に必勝ガイドソングを作ってもらい、それを大声で歌いながら終日パチンコを打ってもらうとか。
　　　　とにかく今までにない斬新な企画を考えている』

一文無『そ、それは、ざ、斬新ですね』

末井『さらにパチンカーのホモAV男優と、パチンコ玉にまみれて絡んでもらうホモAVに出演してもらう企画も考えてる。
　　　　パチンコを打つ君をホモ男優が後ろから犯しまくると、パチンコが大連チャンするというストーリーだ。
　　　　題して「玉まみれ男汁まみれ、必勝ガイドで昇天！」なんてどうだ？』

一文無｢遠慮しておきます｣

さすがに今回は一文無も呆れたみたいだ

末井『そうか、ならこんな企画はどうだい？
　　　　大規模なパチンコ屋なら食事処があるが、料理を食べつつ食事処を紹介するという企画は？』

一文無『それはおいしそうな企画ですね』


末井『う〜ん、しかし普通の紹介では面白味に欠けるな。
　　　　よし、こうしよう！
　　　　
　　　　一文無君に全てのメニューを注文して、その日のうちに完食してもらうという企画だ！
　　　　全部食べられなかったら、罰ゲームとしてご飯の上にイクラをたっぷり敷き詰めたイクラ丼のごとく、
　　　　パチンコ玉を敷き詰めたパチンコ玉丼を完食してもらうんだ。
　　　　真のパチンコ好きなら、パチンコ玉丼ぐらい食えるだろ？』
　
一文無『パチンコは好きですが、それは・・・・・』


末井『なら、こういう企画はどうだ？
　　　　パチンコ屋のコーヒーショップを紹介するんだ。コーヒーレディを中心に』

一文無『それは楽しそうですね』


末井『で、コーヒーレディのお持ち帰りにチャレンジしてもらう。　　　
　　　　失敗した場合は、罰ゲームとしてパチンコ玉をコーヒーに混ぜたパチンコ玉ブレンドを一気飲みしてもらおう。
　　　　もちろんパチンコ玉ブレンドはパチンコ玉がコーヒーと一体化してると見なされるので、玉だけ残すのは認めない。
　　　　1玉残らず飲んでもらう』

一文無『それも、…少し出来かねますかね…』
　眉間にしわが浮かび始める。

末井『じゃあ、この企画はどうだい？』
　
末井が新しい案を切り出そうとしたその瞬間、１人の男が部屋に倒れこむように入ってきた。
　
末井・一文無『え？　もしかして　谷村！？』
　
衣服はぼろぼろで、おまけに顔もあざだらけなので一瞬誰かわからなかったが、間違いなく谷村だった。
　
谷村『はぁ、はぁ、はぁ・・　非常にまずいことになったダニ。
　　　東京湾で殺された京本と一緒で事件に巻き込まれたダニ！！』
　

　

末井『ちょうどいい谷村さん。
　　　　実は一文無君が僕の企画にケチばかりつけてるんだ。
　　　　一緒に企画を考えてくれないか？
　
　　　　
　　　　そうだ！谷村さんがいる事だし、オスイチを実践してもらおう！
　　　　「お座り一発」なら文字通り一回転目で当てろと言いたいが、一台あたり千円まで認めよう。
　　　　千円ずつカニ歩きして、列の最後までオスイチできなかったら罰ゲームを受けてもらう。　

　　　　
　　　　そうだな、特製カクテルでも一気飲みしてもらおうか。　
　　　　ウィスキーのパチンコ玉割りなんでどうだい？
　　　　大ジョッキにウィスキーを半分注ぎ、残りをパチンコ玉で満たすんだ。
　　　　それを1玉残らず一気飲みしてもらう。

　　　　オスイチの本家、谷村先生にも一緒に罰ゲームを受けてもらえば盛り上がるぞ！
　　　　これだ！この企画で決まりだよな？！』



自分のアイデアに酔いしれながら、末井は今はじめて谷村の異変に気づいた。


末井『・・・ん？どうしたんです谷村センセ。ボロボロの服なんか着て。
　　　アンチに捕まって袋叩きにでもされたんですか？』

さわさわさわさわ…

谷村『僕を狙う敵がそんな小物のはずがないダニ。
　　　　きっと世界的規模の大組織に違いないダニ。

　　　　きっとフリーメーソンとか世界政府が関わってるダニ。
　　　　アメリカ政府も北朝鮮も裏から世界政府が操ってるダニ。
　　　　
　　　　そのぐらいの大物じゃないと、僕を狙う敵としては不足ダニ』


末井『谷村さん、ちょっと落ち着こうか。　　　
　　　　そうだ、精神を安定させるいい薬があるんだ。秘伝の丸薬でね。
　　　　これを飲めば落ち着くと思うよ』


一掴みのパチンコ玉を、無理やり谷村の口の中に押し込む末井。


末井『この丸薬は飲めば飲むほど効き目がでるんだ。
　　　　お代わりはたくさんあるから、好きなだけ飲んでください』


谷村がパチンコ玉を飲みこむたびに、新たなパチンコ玉を無理やり口の中に押し込む末井。
この前からやりたかった事（パチンコ玉飲ませ）ができて満足する、末井（の中の人である俺）であった。

結局末井の企画に賛同出来なかった一文無は、ダニを無視して編集部を後にした。
一文無『さて久しぶりにパチンコでも打ってみるかな』
近くのホールに入店し、店内をぶらついていたら、一人の中年女性に声を掛けられた。
中年女『すみません、ちょっと急用が出来たのでこの地中海、暫く代打ちしてくれませんか？１時間程で戻ります』
持ち玉は10箱、現在確変中である。
『デジャヴ？確か以前にも同じような事があったな〜』
これも何かの縁かもしれないと思い、一文無は快く引き受けた。

『おい、お前！なに人の台で勝手に打ってるんだ！？』

一文無がふり向くと、ガラの悪そうな大男が顔を真っ赤にして睨んでいる。


一文無『え？ええっ？！』

男『ちょっとタバコ買ってトイレに寄ってたら、人の台で勝手に打ちやがって！！
　　しかも30箱あったのに10箱にまで減っている。あとの20箱はどうしたんだ！？』

しかし、返答が今までの一文無しとは違っていた。
　
パチンコワールドカップの経験が、彼を一回りも二回りも成長させていたのだ。
　
一文無し『あぁ？　何だって？　声が小さくて聞こえんな！！　このボケが！！　』

男『なんだぁ〜？！テメー、逆切れする気か？』


そこへ屈強でガラの悪そうな大男達が30人ほど集まってきた。

男2『アニキ、どうしやした？』

男『この若いのがな、トイレ行ってる隙に俺の台を奪ったのよ！
　　　しかも俺の玉を20箱も使いこんだ上、逆切れまでしやがる』

男3『このガキ、アニキに何てことしやがる！
　　　おい、みんな！！構わねぇからやっちまえ〜〜！！！』


30人の男達『オーーーッ！！！！！』
　　

『まてぃ！』と叫び声が聞こえた。
男達は振り向くとそこには剣客列伝イメージモデルである山下さんこと山下真司が立っていた。

一文無『や山下さん』
山下『久しぶりだな一文無くん』

男１『なに！』
男２『こいつはあの伝説のパチプロ』
男３『一文無なのか』
男４『ヤバイっすよ』
男５『バックに凄い人がついてるって噂だし』
男６『それに山下さんと知り合いって何だよ』
男７『兄貴、退散しましょう』

因縁を付けてきた男達はあっという間に逃げて行った。

男『おっ、おい、お前達！俺を置いて逃げるんじゃねーよ！！』
『覚えてろよ！テポドン野郎！』
男は捨て台詞を残してパチンコ屋から去っていった。　

一文無し『テポドン？なんのこっちゃ？』

山下『先のパチンコワールドカップで、君がテポドンで竹島を攻撃したといううわさが広まってるんだよ』
　
　

　

そう、一文無もパチンコ業界ではちょっとした有名人になっていたのだ

一文無｢まぁ確かに色んな意味でヤバい人達と関わってきたしな…｣

山下｢一文無くん、君もいつまでもパチンコする側ではなく提供する側になってはどうだ？君の経験、功績ならパチンコ業界で活躍できるはずだ。｣
山下さんが持ち掛けてきたのは某メーカーのパチンコ制作スタッフにならないかと言う話だった
山下｢是非、一文無くんに新しい僕のタイアップ機を考えてもらいたい！｣

という阿呆な妄想をしていると

妹が「兄貴〜ごはんだよ〜☆」
と呼ぶ声がした

代打ちを頼まれ一時間以上が経過しても婦人は戻ってこない。
色んな妄想をしながら気楽に打っている時の一文無は強い。
ドル箱を重ねに重ね、遂に出玉は５万発を突破した。
気が付けば閉店まで後残り15分。
果たして婦人は戻って来るのか？またこの婦人の正体は一体何者なのか？

突然黒服を纏った女性が現れ手紙を渡された。
手紙は緑色。封をあけようとするとその女性はいきなりライターを取り出し火をつけた！
中には黄金騎士の文字！
そして女性は名乗った。『私は邪美、魔戒法師さ』

一文無『魔戒法師？！そ、それはいったい！？』

魔女を思わせる謎の女性の登場に緊張する一文無！！！


邪美『向かいの空き地に今テント小屋を建てている。そこで来週私の大黒魔術ショーをおこなう。
　　　　見物料一万円のところを特別に3000円にしてあげるから、必ず見に来なさい』

一文無『はぁ・・・』

邪美『来なければ呪われるよ！サラバッ！！』

よくわからないが、どうやら売れてないマジシャンの広報を兼ねたパフォーマンスだったらしい。
もちろん先の婦人とは一切関係ない。


閉店まで残り10分。婦人を待ちながら黙々と打ち続ける一文無だった。

一文無し『しかたないな。このパチンコの出玉５万発は、俺の物にしてしまうか・・』
　
そういって店員を呼び出し、遊戯終了を言い渡そうとした　その時であった。
　
　

突然邪美がまたあらわれ、『いい魔戒法師にはなれたがいい女にはなりそこなった』
と言ってきた。
そこで一言…

一文無　『ざわ　ざわ　ざわ　ざわ』

そこに末井が現れた。

末井『一文無くん、また新しい企画を考えたぞ。今度こそ気に入ってくれるはずだ。　
　　　　全国のパチンコ屋を巡って、その店のパチンコ玉で作ったパチンコ玉丼を味比べするんだ。
　　　　もちろん出されたパチンコ玉は残らず完食してもらう』


そして傍らにいる雅美と目を合わす。

末井『ああっ！お、お前は雅美！？』


末井と雅美の関係とはいったい？！
そもそも【魔戒法師】とはいったい何者なのか！？

『ウザイなあ』と思った一文無は『わかったよ来週そのショーを見に行ってやるから帰れよ』と突き離した。
すると雅美は『京本さんもきっと来るからアナタも必ずいらしてね』と意味深な言葉を残し去って行った。
『京本さん死んだの知らないのか』と一文無は呟いた。

一文無は出玉を換金し近くのビジネスホテルにチェックインした。
明日もう一度あの店に行って婦人に会えたらこのお金を渡そうと考えていたのだ。
しかし事態は急変する。何気なくテレビのニュースを見ていたらまたしても東京湾から死体が浮かび上がったと報道しているのだ。
死亡したのは一文無に代打ちを頼んだあの中年女性だった。

被ったｽﾏｿ。続きは638からでも639からでもお好きな方でヨロ。

ＴＶに映し出された中年女性の写真をみて、一文無しは驚愕した。
　
なんとその顔は、さっきの魔界法師の邪美と瓜二つだったからだ。
　
急に胸騒ぎがして、ビジネスホテルから飛び出す一文無し。
　
すると、目の前に白いベンツが止まり、後部座席に乗っていた老人が一文無しに向かってこう言い放った。
　
『しょせんお前は指示待ち人間！！』

いきなり現れた老人の言葉の真意は掴めなかったが、なんと老人の横には雅美がいる？！


一文無『あ、あれっ！？さっき末井さんが現れ、雅美って女と目を合わせた気がしたが？！
　　　　　　雅美に「来週ショーに行ってやる」と言った気もするし・・・？
　　　　　　テレビニュースを見て、死んだ婦人と雅美が瓜二つだった気もする・・・・・。なのに老人の横にいるとは・・・？！
　　　　　　なんだか記憶が混乱している・・・・・いったいどれが事実なんだ？！』

雅美『ふっふっふっ・・・・どれもが事実でどれもが幻・・・・・
　　　　これが魔戒法師の力・・・・
　　　　あなたは私の人工精霊に弄ばれていたのです・・・・・』


この女、ただのマジシャンではない・・・・。一文無は思った。

『なっなんだって？弄ばれていただって？』
事の急展開に、我を忘れ呆然と立ち尽くす一文無。
　
それを見かねて、助手席に乗っていたサングラスの黒服が一文無に呼びつける
『乗れよ！夢想者』

一文無の鼓動が響く
ドックン、ドックン、ドックン

『嗚呼またカイジみたいに高レートの闇パチとかって展開になるのか』と思っていた一文無。
しかし、たどり着いたのは普通のオフィスであった。扉を開くとそこには何と！
安田、和泉、田山、池上、そして黒崎、末井、更に死んだはずの京本まで顔を揃えていた。

一同『待っていたぞ』
一文無『えっ？』
安田『パチンコワールドカップの決勝戦がやり直しする事になったんだよ』
一文無『本物ですか』
池上『今日はその為の作戦会議だ』
一文無『いつやるんですか？』
黒崎『明日の深夜０時から。場所は前回同様東京ドーム』
末井『君の実力が落ちていないかちょっと試させてもらった。悪く思わないでくれ』
黒崎『間もなく大会実行委員から競技内容の連絡が入る』

しばらくすると主催者の役員がやってきた。

果たして再試合となった決勝の競技内容とは？

『それでは、競技内容についてご説明いたします』
役員が、話を進めようとすると、一文無がなにか違和感を感じた。
　
一文無　『そういえば、メンバーが足りないような・・・』
　
すぐさま安田プロが切り返す。

安田　『もしかして、漫画家谷村の事か？谷村は・・・・』

後ろから突然笑い声が！
『ほーほっほっほ。だからいったじゃありませんか。一文無さん』
一文無『貴様は…モグロ！』

一文無『ん？モグロじゃない、ダニかあ？』
安田『一文無、構うな。コイツは何の役にも立たない疫病神だ』

役員『それでは宜しいですか？まず競技内容を説明する前に重要なお話を。実は今回の決勝戦、対戦相手は韓国ではありません』
一同『え〜〜〜〜！』
役員『前回のテポドン騒ぎで韓国が辞退してしまったのです。で、興行的な理由、また様々なシガラミからアメリカチームと対戦して頂く事になりました。これがアメリカチームのメンバーです』

役員から渡されたメンバー表をみて愕然とする一同。

超有名なメジャーリーガーとか俳優とか、知名度だけで選抜したとしか思えないメンバーが揃ってる。
詳細はこれから明かされるであろう。

★ビル・クリントン……元大統領。現在はプータローだが妻の稼ぎで道楽三昧。

★ハルク・ホーガン……プロレスラー。ご存知『ミスターアメリカ』

★ジャック・バウアー……ＣＴＵ捜査官。任務遂行の為なら手段を選ばない

★マドンナ……歌手。アメリカを代表する『セックス・シンボル』

そして最後の一人はメンバー一同が驚愕する人だった

★マイケル・ジャクソン……歌手。全世界誰もが知ってる『キング・オブ・ポップス』

一文無「おぉーマイケル！」
安田「死んだんじゃなかったのか？」
田山「そんな事言ったら俺……」
何かを言い掛けたが途中で口をつぐんでしまった

どうやら今回の為に地下に潜る必要があったらしい

ざわ
ざわ

ざわ ざわ
ざわ ざわ ざわ
ざわざわ ざわっ

来
た
！

役員『それから大事な事をもう一つ、今回は優勝賞金がチーム全体で１億円にアップしました』
一文無『本当に貰えるんですか？』
役員『間違いありません。前回の賞金がそのままプールされてますし、しかも今回の興行収入は桁外れですから』

ざわ、ざわ、ざわ、ざわ、ざわ

一人２千万円、まだ競技内容も聞いていないのに、早くもその使い道を考える５人であった。

しかし、考えるまでも無く使い道の一つは決まっていた。
　
一同『なんとか再度整形手術で顔を元通りにしないとな・・・』
　
パチンコワールドカップで崩れた顔はまだそのままだったからだ。

役員『夜の７時から９時までマドンナとマイケルのライブがあり、その後舞台を整備し０時から決勝戦を行います』
田山『それにしてもまあ凄いメンバーだが、みんなパチンコ知ってるのか？』
役員『勿論です。彼等は相当本気ですからあまりなめてかからない方が良いですよ』
池上『で、機種や勝負内容は？』

機種は｢必勝銀閣寺物語｣でいく！
ルールは設置店をそれぞれが探し、3人以上が打ってる店を最初に見つけた奴が即優勝だ！
異存はないな？

『意義あり！それでは日本側に有利すぎる！！』

アメリカ側からクレームが出た。

改めて実行委員から競技内容の提案があった。

『甘デジリレーパチンコ勝負』

遊戯は各チームから一人づつ順番に行う。
会場に設置された甘デジ100台の中から好きな台を１台選ぶ。
一人のノルマは出玉有り当たり３連チャン。
ノルマ達成したら選手交代。次の選手は先の選手とは違う台を打つ。
こうしてリレー形式でパチンコを打ち、最終的に相手チームより先に５人目のアンカーが３連チャンさせた方が優勝。

機種選びは勿論だが、選手の順番がかなり重要となる

その上、15Ｒ当たりを引き当てるとルーレットで賞金ランクアップチャンスが与えられるというルールも追加された

ルーレットは優勝チームだけに与えられるプレミアサービスで、15Rを引いた回数だけ挑戦出来るらしい。
倍率は１倍から５倍まで。一撃で５億円まで賞金アップが可能な夢の様な企画である。

安田『これは面白いなぁ』
池上『早くゴールするには時間効率と連チャン率の高い台を選ぶべきなんだろうが・・・』
田山『ルーレットチャンスの内容聞くと15R比率の高い台に行きたくなるわな』

ペニス一郎「池上彰さん！ボーダーについて解説してください！」

『そうだ！俺も聞きたい』

『俺も！俺も！』


会場中のギャラリーから解説を希望する声が上がる。

『ふっ　ボーダーか』
池上は長い前髪をかきあげ、鼻で笑った。
　
『まぁいい。ボーダー理論について教えてやろう。』
『一回しか説明しないから、よく耳をほじくって聴いておけよ、愚民ども！』
池上は得意げに説明し始めた。

シーーーーーーーン




静まる場内。耳を澄ます観客達。
池上の講釈が始まろうとしている。


池上が具体的に語らない限り、試合が始まる事はないだろう。
もしも省略した場合、魔戒法師の力で時間が戻る気がする。

そんな考えがなぜか思い浮かぶ一文無であった。

『じゃあ、ボーダー理論の歴史から説明してやろう』
池上が説明し始めた瞬間、誰かがその説明に割り込んできた。
　
『ボーダー理論なんて幻想・まやかし・化石理論。
　今時は、１人時間差ハイエナ理論、もしくはカニ歩き打法が有望視されてるダニ！』

一文無『どちらの理論が正しいか、観客の皆さんの前で対決してもらうってのはどうです？
　　　　　　それで負けたほうは罰として切腹してもらいましょう』

『ぅっ　そっ　それは・・・』
池上は、困り果てた表情をした。なぜなら池上は、ボーダー理論を越えたハマリを何度も経験しているからだ。
　
『ボーダー理論は、机上の理論で実践では使えないと言う事でいいダニか？』
谷村は非常に満足そうだ

池上『だからって、オカルトが正しいことにはならんだろう。
　　　　よし、なら谷村さんにオスイチを観客の皆さんの前で実演してもらおうじゃないか！

　　　　20台の台をカニ歩きしてもらう。
　　　　お座り一発と言うなら、やはり座って1回転目で当ててもらうべきだろう。
　　　　千円も使ったら本当の「お座り一発」とは言えないよな。
　　　　
　　　　あくまで一回転ずつでカニ歩きしてもらおう。
　　　　それで一度もオスイチできなかったら切腹というのはどうだ？』　

(谷村能内)
１台につき一回転･･
なら島を百周すりゃ･･ふっ

池上『決まりごとは三つだけだ。
　　　　1．1回転目で当たった場合のみオスイチと認める。
　　　　２．当たらなかったらカニ歩きしてもらう。
　　　　３．カニ歩きでオスイチができなければ、谷村さんに切腹してもらう』


もちろん池上は「島を百週すれば一度は当たる」という谷村の思惑を予想していた。
その上で予算や移動台数を制限しなかったのである。

なにしろ1回転目で当たる可能性は限りなく低い。
「当たるまで移動」と言うは易いが、実際に一回転目で当たるまで移動を続けるのは大変な労力だ。
下手をしたら何日もかかるかもしれない。
しかし谷村は切腹の約束があるから、当たるまでカニ歩きしなければならない。


池上は逃げ道を残してたように見せ、実は谷村を地獄への袋小路に追い込もうとしていた。
もちろん谷村が間違ってオスイチを決めても自分は切腹する気はない。
そんな約束、一言もしてないからである。

田山『ダメじゃないか、一文無君。「負けたら切腹」なんて条件付けたら。
　　　　おかげで二人の対立が深まってるぞ』

一文無『いえ、これはわざとなんです。
　　　　　切腹なんて無茶な条件、二人とも受け入れないでしょう。
　　　　　それで双方に矛を収めてもらおうという計算です。
　　　　　アメリカ戦を前にして、日本人同士で争うのは愚かな事ですから』

『それは間違っているぞ！！』
安田プロが、割り込んでくる。
　
『漫画家谷村。　奴は、もう日本人じゃないんだ！』
『日本からのパチンコ資金を手土産に、将軍様の養子になったそうだ。』
『つまりは、北朝鮮の後継者候補の1人・・・』
　

大事なアメリカ戦を目前に控え、突如勃発したダニと池上の争い。
勝負は東京ドーム近くのホールで行われる事になった。

安田「谷村は決勝のメンバーに入ってないし、どうでもいい存在だからな」
田山「ああ、こいつは前回の韓国戦でも裏切り行為があったし」
和泉「大体１回転でマカチャン入ったとか良く雑誌に書けるよな」
池上「俺もこいつは昔から大嫌いだったんだ」
一文無「俺はこんなダニのパチンコよりマドンナとマイケルのライヴの方が楽しみです」

安田『そうか、一文無君はライヴが楽しみか。
　　　　だったらダニに打たせる時間がもったいなくないか？』
　　　　

池上『そうだよな。大体なんでアメリカ戦を前にして、そんなことしなきゃならないんだ？』
　　　　人が解説してる最中に割り込んできやがって！』

和泉『そもそも、なんでダニがいるんだ？こいつは日本代表メンバーじゃねーだろ？』

田山『適当に座った台で大当たりなんて、真面目に勝つ努力をしてる人間を馬鹿にしてるよな。
　　　　一回転で当てられるわけねえし、実践させるだけ時間の無駄じゃないか？』

安田『そうだ、打たせる必要ねーよ！このまま袋にしようぜ！！』

全員『オーーーーッ！！』


ボカッ！ボカッ！ドスッ！

ダニを取り囲む日本メンバー。一致団結してダニを袋叩きにする。
アメリカ戦に向け、ダニを殴る事で皆の心が一つになろうとしていた。

しかしこの流れ…

判官贔屓を好む日本人的には、どうも釈然としない。

これではまるで、ダニ村が主役といわんばかりの展開ではないか！

そこにダニ村信者が乱入してきた！


信者1『大変だ！先生が法難に遭っておられる！！』

信者2『早く、お助けしなければ！』

信者3『邪教徒のボーダー信者もいるぞ！！』

信者4『悪魔の手先、ボーダー信者を袋叩きにしろ！！』

信者達『オーーーーーーーッ！！！』


100人のダム村信者が日本代表に襲いかかる！！

が、

しかし…

さらにダニアンチが乱入してきた。その中には元信者の姿も見られる。


アンチ1『ダニ村討つべし！信者どもに邪魔をさせるな！』

アンチ2『ダニ村ゆるせん！俺はお前の嘘漫画に騙されて破産寸前だ！！』

アンチ3『うちの嫁もダニの妄言に騙されて借金残して行方知れずだ！
　　　　　　ダニも信者も許しておけん！！』

アンチ4『ダニ村に天誅を与える勇者を守れ！！』

アンチ5『ダニ村と信者を殲滅しろ！！！』


アンチ全員『オーーーーーーーーーッ！！！！！』


ダニ信者とダニアンチが乱闘を始めた。

パターン認識の田山基地がい、
野郎ってまだいるの

アンチとダニ信者の乱闘騒ぎが始まった途端、日本代表メンバーは現場をそっと後にした。
安田「決勝戦の前にこんな騒ぎで怪我なんてしたくないからな」
池上「ああ。場所変えてミーティングしようぜ」
田山「決勝戦って何やるんだっけ？」
和泉「甘デジリレーパチンコですよ」
一文無「３連チャンさせたら次の人にバトンタッチするってゲームでしたよね」

すると黒崎が５人の元にやって来た。
黒崎「これがアメリカチームの順番だ」と言ってメンバー表を渡した。
１番マドンナ
２番バウアー
３番クリントン
４番ホーガン
５番マイケル

安田『トップがマドンナでアンカーがマイケルかあ』

池上『この物語の主役が最後に最高の見せ場を作らなきゃな』

和泉『一文無はアンカーだな』

一文無『池上さんはトップでマドンナの近くに行きたいんじゃないですか？』

池上『まあな』


その時乱闘から抜け出してきたダニがやってきた。
ダニ『甘デジなんて貧乏人が打つパチンコさ。僕は大嫌いだよ。ガロは１回転で当るのに、甘デジ打つ神経が分からない』

田山「またお前か…」
ダニ「またとは何だ！だいたい……」
そう言い掛けた途端どこからともなく数人のアラブ人が背後からダニ村目がけ駆け寄って来た
そしてあっという間に両脇を抱えられ連れ去られた

安田「今度は中東か」
和泉「イランあたりですかね…」
田山「アイツが来ると話が進まないんだよな」
池上「（時計を見ながら）そうだな…おっ!?まだライブ観れそうだぞ!!」
一文無「早く行きましょう！」

そう言うとミーティングもそこそこにライブ会場へ向かって行った

ギャラリー1『いや〜、よかったよかった。
　　　　　　　　ダニが登場すると話が進まないからな〜』

ギャラリー2『ダニのおかげで、アメリカ戦が決まってから全然話が進んでないよな』

ギャラリー3『今度ダニが登場したら、凄腕の狙撃手雇って射殺してもらおうかと思ってたよ』

ライヴに酔いしれた５人は控え室にいた。パチンコワールドカップの準備が整うまで後数時間。

安田『この順番で戦おう』

１番池上
２番田山
３番和泉
４番安田
５番一文無

田山『いいんじゃないの。池上さんがいきなり800はまりとか喰らわない事を祈るよ』

一文無『俺まで順番が回って来ないうちに終了とか止めて下さいね』

安田『打つ機種は各自の判断に任せるよ』

しばらくすると黒服が控え室に入ってきた。

黒服『お待たせしました。準備が整いましたので会場へどうぞ』

会場は異様な熱気に包まれていた。

司会者『ただいまより始球式を行います』
安田『韓国戦ではなかったセレモニーだな』
池上『一体誰がやるの？』

すると一人の男がパチンコ玉を1玉だけ持って現れた。
一同『え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜』

『セコムしてますか？』
　
長島茂雄であった。

長嶋さんはエヴァンゲリオンプレミアムモデルに着席し、１玉打って無事始球式を終えた。
が、何と！メイクミラクルとでも言おうか、その１玉がスタートチャッカーに入り確変大当たりを決めたのだ。
安田『始球式でホームランを打ったドカベンの岩木みたいだ』
田山『いや〜なんか人間の格が違うわ』
一文無『ヤラセじゃないの？』
和泉『仮にそうだとしても凄いよ。１玉でスタート入れたのは間違いないんだから』
安田『あれっ池上さんどうしたんですか？』
池上『今長嶋さんが打ったエヴァは確変状態のままだよな』

トップバッターの池上は黄海を打つつもりだったが予定を変更しエヴァを狙うようた。
間もなく決勝戦スタート。

そこに、またもやダニ信者が乱入してきた。


信者１『みんな、見たか？！長島氏がオスイチを決めたぞ！！』

信者２『俺も見たぞ！たしかに一回転目で大当たりした！！』

信者３『やっぱり谷村先生の理論は正しかったんだ！！』

信者４『これで交代した池上が連チャンしたら、「人が替わると当たりやすい」現象が事実という事になる。
　　　　　つまり「ヤメちゃったふり作戦」も有効だという事だ。
　　　　　そうなれば谷村理論の正しさが池上によって証明されるぞ！！』



ダニ信者によると、「この状態で池上が出す事＝ダニ理論が正しい」図式が成立するらしい。
そうなると、池上が出せばダニ理論を肯定する事になりかねない。

果たして連チャンするのだろうか？

大規模な花火の打ち上合図により、試合はスタートした。
池上は、１００ｍ９秒台の走りで、作戦通りエヴァを確保した。
『おぉ、ラムクリされてない！！勝ったも同然だ。』
池上は興奮した体を深呼吸で抑えながら、打ち始める。

『What's　KAKUHEN？』
対戦相手のマドンナは、ルールを理解していないようだ。
とりあえず甘カイジに着席して打ち始めた。

池上は長嶋さんの残した確変台であっさり格納庫背景を出した。
次も確変なら３連チャン確定でバトンタッチとなるのだが下段２テンパイから初号機リーチであえなく通常。
しかしその時短中に警報予告が。
ミッションなら大当たり確定、使徒予告でもマトやサハなら大当たり確定。それ以外でも激熱には変わりないビッグチャンスがやってきた。

連荘で興奮しているのは、池上だけではなかった。
ダニ信者もまた自分達の理論が肯定されたと興奮している。

池上の時短中警報予告はミッションに発展せず、量産型で弐号機リーチはハズレてしまった。

３連チャンがバトンタッチのノルマの為、これで降り出しに戻ってしまったのである。

日本ベンチから一斉にため息が。

一方マドンナは甘カイジ沼でフリーズギロチンから黙示録ボーナスをゲット。

しかし『さあハンドルを右にひねるんだ』というアナウスを聞いても意味が分からず台を捨てて赤海に移動してしまった。

当然日本ベンチから池上に指示が飛ぶ。

『マドンナが捨てた台はまだＳＴが残ってるぞ〜早く移動するんだ』

しかし池上が迷っていた。『こんなハイエナみたいな事をするのは俺のプライドが・・』

果たして池上は移動するのか

池上『シャオとか言っておけばみんな勘違いしてくれるかも』

池上はおっとこまえ西を装うことにした

そしてシャオシャオ言いながらカイジに座ったのである
かくして池上のプライドは守られた

『FUCK　YOU！』
いきなり、池上に対して罵声が飛んだ。声を上げた主はマドンナであった。
　
『よく見ろよ！その台は、まだ私の台！ライターが下皿においてあるだろう？
　ハイエナするんじゃねーYO！このこじきが！』
マドンナは顔を真っ赤にして怒りだした。

しかし英語のわからない池上にはちんぷんかんぷんであった。

池上『（何を言ってるかわからないが、マドンナに対等に話しかけられたぞ。
　　　　あの世界のマドンナに。これからの俺は「世界の池上」だ！！）』


池上は内心ほくそえんだ。
しかし池上は忘れていた。今の自分はおっとこまえ西を装ってることを。
当然、なにをしてもおっとこまえ西の手柄になってしまうのだ。

すると審判員と通訳がやってきた。

マドンナは一度赤海に移動した為、このカイジ沼は池上の所有と判断されたのだ。

試合再開。

マドンナは釈然としなかったが、しかし赤海に戻って僅か数回転でパールフラッシュを炸裂させた。

『Ｏｈ！やめちゃったふり作戦大成功ね〜』とどこで覚えたのか分からないがダニ攻略にご満悦。

一方池上もマドンナの残したＳＴで何とか当たりを引いた。

先に３連チャンさせて次の選手にバトンタッチするのはどっちだ！

『さすが、マドンナだな。オスイチを決めるとは』
池上は、ニヒルな笑いを見せる。
しかしマドンナに目線を移したとたん、すぐにその表情がこわばった。
　
『え？マドンナの腕に書かれてある刺青って間違いなく日本語だよな・・・
　しかし、あんな文言を刺青にするとは・・・』
池上は言葉を失った。

『（マドンナの腕には「お座り一発」と書いてあったよな？！

　それにさっきの英語・・・・あれって本当に英語だったのか？
　はじめが「FUCK　YOU！」だったから、続く言葉も英語だと思ったが・・・・
　よく考えると、後の言葉が日本語のどこかの方言だった気がする・・・
　それがわかりづらくて英語だと思いこんでいた。

　それに「やめちゃったふり作戦大成功ね〜」はハッキリ日本語で聞こえた。
　あのマドンナ、オカルト攻略法を知ってるみたいだし、本当に本物のマドンナなのか？？）』


池上の疑念が膨れてくる。

先に３連チャンさせたのはマドンナだった。

遊戯を終えたマドンナは池上の元にやってきてこう言ったのだ。

『Ｈｅｙ！ミスターイケガミ、私達はこの大会で勝つ為にある人からパチンコの特訓を受けてきたのよ。じゃあ』

そう言って２番手のジャックバウアーと選手交代したのだった。

続いて入場したバウアー。彼の腕にもまた日本語のタトゥーが。

遅れること、池上からバトン受け取った田山プロが
バウアーの腕に目にしたものは、「カニ歩き」　というタトゥーであった。
　
田山の額から冷や汗が滴り落ちる。
それを見たバウアーが、中指をおっ立てて、田山にこう言い放った。
　
『Hey! JAP! しょせんお前は指示待ち人間！！』

普段、冷静な田山もさすがにこの言動には激昂した

田山「ふざけるな！俺は誰の指図も受けない。酒と競輪を愛す孤独なパチプロだ!!」
間髪を入れず更に
田山「お前こそ指示待ち人間じゃねーか!!大統領の為、国家の為ならどんな残虐な行為もいとわない『合衆国の飼い犬』だろ！」
バウアー「そ……そんな事はない！」

しかし、明らかに動揺の色は隠せない様子。それを見たクリントンが声を掛けた

クリントン「落ち着くんだジャック！」
バウアー「うるさい！だまれ！」
クリントン「ジャック君……」

咄嗟の反応で切り返したバウアーだったが、一瞬の間を置いて正気に戻った
バウアー「大統領！……いや元大統領……あぁ面倒だちくしょう!!ミスタークリントン、あなたに暴言を吐いた事を……本当にすまなく思う」

どうにか勝負へ戻った様子……だが、なにやらクリントンが怪しい
クリントン「（そろそろＣＴＵに動いてもらうか…）」

この異様とも思える展開を日本チームも肌で感じ取っていた。
　
和泉『あまりにも我々に対して敵対心むき出しですね。』
安田『あぁ、いままでもそうだったが、今回に関して言えば挑発の度合いが過ぎてるな』
一文無『僕達を怒らすのを目的としているような気がしますね』

そんなピリピリとしたムードの中、２番手田山は甘戦国乙女に着席した。

一文無『えっ田山さんが萌え系？』

和泉『つか、あの台のスペック知ってるのかな？』

安田『初当たり後のＳＴ乙女アタックさえ突破出来れば３連チャンは楽なんだが』

池上『おいおい田山さん打ちながら解説書見始めたぞ。大丈夫か』

日本チームの心配をよそに、田山はじっくりと解説書を読んでいる。
　
しかし、それは戦国乙女の解説書ではなかった。

田山｢ふむふむ、なるほど・・｣
なんと田山が読んでいたのは解説書ではなく漫画｢花の慶次｣であった

オットコー！オトッコー！オットットー…と思い出したのが
デュークエイセスのカニの唄であった

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ついに、田山は無の境地に入った。
そして田山に前田慶次の霊魂が乗り移る。
　
田山『前田慶次参上！！！！』

すっかり前田慶次気取りだが、打っているのは甘乙女である。

一文無『田山さんの考えがわからないわ』

安田『まあいいじゃないか。３連チャンさえしてくれれば』

池上『それよりみんな見ろよ！バウアーを』

バウアーは一台に10回転位させては次の台へ移動とカニ歩きを実戦していたのだ。

和泉『ありゃまあ、ダニ攻略かよ』

安田『あれじゃあダメだろ。ストローク合わせてすぐ移動してるんだから』

しかし初当たりを先に引いたのは田山ではなく、カニ歩き10台目で甘地中海をヒットさせたバウアーだった。

一方日本チームの方だが・・

田山『人は畳１畳、米は２合半あれば十分。
　　　そんなことより大当たりを引かせてはくれまいか？』
　
田山は６００はまり、イラつき始めていた。

田山『ちょっと気分転換してくるか･･･』

トイレに向う田山。
10分後、戻って一回転目で待望の当たり。



ダニ信者
『おお、やめちゃったふり作戦が成功したぞ！！』

会場は、ダニ信者を筆頭に、谷村理論を賛美する声が次第に高まってきた。
　
そしてどこからともなく『谷村！谷村！谷村！』と熱いエールがこだまする。
　
その声に応えるかのように、すでにバトンタッチしていたクリントン元大統領が、上半身裸となった。
　
なんと、その背中には『三洋は６０の倍数・享楽４５の倍数』という文言のタトゥーが彫られていたのだ。
　
会場は興奮のるつぼと化した。

田山は甘乙女で待望の初当たりを得たがＳＴ８回転中７回がオウガイで敗北。

連チャンは絶望的と思われたが最後のＳＴでなんと対戦相手がプレミアのシロ！

更に戦国モード中に全回転で15Rを引き当て３連チャン達成！

和泉にバトンタッチされた。

安田『さあ追撃だ！』

池上『頼むぜ、和泉』

田山『ちょ、みんなアメリカベンチ見ろよ』

何とアメリカベンチには仮面ライダーのコスプレをしたメガネをかけた小さな中年男がふんぞり返っていた。

一文無『あの野郎！』

一文無『谷村め！、北朝鮮や韓国だけでなく、アメリカにも協力するというのか？』
握りこぶしをベンチにたたきつける。
　
和泉『一文無君、あの男は谷村氏じゃないですよ。
　　　現に北朝鮮観客席に北斗の拳のコスプレをした谷村氏が将軍様の横に座ってますからね。』
　
一文無『え？じゃあ、あの男は一体・・・』

一文無は改めてアメリカベンチを見た。

良く見るとライダーのコスプレをしている男は何と京本であった。

金の亡者ダニと借金まみれの京本は手を組みアメリカチームのアドバイザーとなり、優勝した場合賞金の一部を受け取る話が出来ていたのだ。

ホーガン『ミスター京本。ここで日本チームと差を大きく引き離したいんだが、なにかいいアイデアはあるかい？』
　
京本『わたくにの辞書には不可能という文字はありません。ちょっとお耳を拝借。』
　
そういって、ホーガンにアドバイスを始めた。

クリントンは黒ひげであっという間に３連チャンを決め選手交代。

そして京本からアドバイスを受けたホーガンが入場してきた。

Tシャツを脱ぎ捨てるとその背中には『パチンコは釘じゃない』のタトゥーが。

早速甘ソナに着席し、ダニ攻略を実戦開始。

京本からのアドバイスはこうだった。
　
『Mr.ホーガン　いまから言うことを良く聞いてください。
　あなたもご存知のとおり、パチンコでの勝敗を左右するのは釘ではありません。
　ずばり、電圧です。ですからこのテスターを用いて、一番電圧の高いパチンコ台を探すのです。』
　
ホーガンはアドバイスに従い、テスターの両極をパチンコ台に当てて計測し始めた。

しかし、どの台も一定で電圧の差なんて見つからなかった。

｢テスターでは無理か、じゃあこれを使うか｣
おもむろにバッグから取り出した。
それはなんと、、

血圧測定器であった。
　
ホーガンは、おもむろに右腕の袖をまくり、測定器へとセットする。
右手は、パチンコのハンドルを持ち、打ち続けている状態だある。
　
つまりは、パチンコの電圧をホーガンの右手を通じて血圧にて測定しようという魂胆であった。

一文無『和泉さん、こっちも電圧で対抗だ！
　　　　　手を強くこすると静電気が発生して、それで高電圧を発生させると電子機器が誤動作する技があるという話だ。
　　　　　手をこすって5万ボルトの電気を起こすんだ！！』


どうやら昔の漫画『ゲームセンターあらし』のネタらしいが、一文無は本気にしているようであった。
　　　　　
　　　　　

和泉『一文無君。言われるまでも無く、すでにやっているよ。』

和泉は、ストローク調整のため、ハンドルを両手で握ってるように見えたが、
実は両手を１０００回／秒のスピードでこすっていたのだ。
そこから発生する電気は、５万ボルトは無理にしても、1万ボルトは優に超えていた。

ピピーーーーッ！

審判が笛を吹いて、イエローカードを掲げた。


審判『はい、日本チーム反則！機械に影響を与える行為は禁止！！』

和泉『すみません。皆さん。出来るだけ目立たない様にやってたんですが・・・』
　
安田『大丈夫さ。レッドカードでないだけまだマシさ。』
　
そうこうしている間に、ホーガンは目的のパチンコ台を見つけて大当たりを引いてしまう。
　
差は広がるばかりだ。どうする？日本チーム

街宣右翼って民主党の日の丸切り裂き事件もそうだけど、なぜか竹島、ウトロ、パチンコみたいなチョン絡みに甘いよね

スタンドで将軍様と仲良く並んでいるダニの姿を見た和泉に天啓が。

『そうだ！北朝鮮戦で使った手がある』

和泉は設置機種を片っ端から調べた。

『あった！』

そう和泉は以前ダニが助言したバーストエンジェルを見つけたのだ。

そしてあっという間に３連チャンを成し遂げ安田にバトンを渡したのである。

安田にバトンが渡ったのは、ホーガンがすでに大当たりを３回引いて、
ラストのマイケルジャクソンにバトンを引き渡そうとしていたそのときだった。
　
日本チームはまだ一文無が待機してるので、つまり1人分差がついているのだ。
　
しかし、安田はその状態にものともせず、不敵な笑いを浮かべ目的のパチンコ台へダッシュした。
向かった先は、和泉が打っていたバーストエンジェル！
　
安田『ふっ。まだ連荘の途中だったんだよねｗ』
　
連荘は３回で終了したが、一文無しにバトンを移すことに成功した。

マイケルの登場で観客のボルテージは最高潮に達した。

そしてマイケルもそれに応えるかの様にムーンウォークでカニ歩き。

もはや一文無など眼中になし、そんな雰囲気となっていた。

ｈｇ

会場全体がマイケルに熱狂する中、一部の観客が一文無に声援を送っていた。
大崎一万発、アニカツ、ジャイロキャプテン、しのけん、おっとこまえ西、ドラゴン広石、ゼットン大木、カワサキカオリ、南山元春などの姿がそこにあった。

一文無も数すくない声援に応えるため、ムーンウォークで応える。
　
しかし、ムーンウォークというよりも、

腰痛ウォークというほうがふさわしい歩きとなっていた。

足クサな〜

一文無『やはり日本人ならムーンウォークより日本の踊りだぜ！！』


いつの間にか盆踊りを始める一文無。

それにつられるように全員が盆踊りを始めた。
マイケルはその異様な光景を目の当たりにしてこう叫んだ！

マイケル『Ｏｈ！グッドパフォーマンス！』

マイケルは一文無と共に盆踊りを始めたが、いつの間にか『スリラー』になってしまった。

そして音楽も変わり今度は東京ドームに詰めかけた５万人全員がスリラーのダンスを始めた。

すると両ベンチからも選手が飛び出てきた。マドンナが、ホーガンが、池上が、安田が、みんなパチンコを忘れて踊り出したのだ。

You hear the door slam
And realize there's nowhere left to run
You feel the cold hand
And wonder if you'll ever see the sun
You close your eyes
And hope that this is just imagination
Girl, but all the while
You hear a creature creepin' up behind
You're outta time

全員がマイケルのダンスに熱狂する中、一文無はふと我に返った。

『ん？今チャンスじゃね』

こっそりパチンコを再開していたのである。

全員がスリラーを踊る中、ただ二人だけ断固座り続ける人がいた。
それは、将軍様と谷村だった。
　
将軍様『俺様は、長い年月をかけてやっと北朝鮮人民を洗脳したというのに、
　　　　マイケルはものの１分で愚民を洗脳しやがったニダ！』

谷村『俺様も長い年月をかけてやっとパチンカーを洗脳したというのに・・・』
　
二人はマイケルに遺憾の意を表明した。

ダニと将軍様を除く全ての観客を魅了したマイケルのスリラーはようやく終わった。

ダニ『やっと終わったダニか、あの野郎早くパチンコ打ちやがれ』

しかしこれで終わりではなかった。今度はバックスクリーンにスポットが当たる。

そこにはライオネルリッチー、ブルーススプリングスティーン、シンディローパー等の姿が。

そう『ウイアーザワールド』が始まったのである。

観客を含めた５万人での『ウイアーザワールド』の熱唱はすさまじかった

そしてバックスクリーンには、病気になったり食べ物に困っているアフリカの子供達が映し出される

もくもくと打っていた一文無も打つのを止めて歌いだすしかなかった。
　
　
しかしそこで事件が起こる。一文無が打っていたパチンコ台の保留玉で、サムのプレミアムリーチがかかったのだ。
　
この大会では、プレミアムリーチがかかると無条件にその映像がバックスクリーンに映し出されることになっている。
　
したがって、いままで映っていたアフリカの子供達を差し置いて、サムが『スーパーヒーロ−　サムだぜーー』と叫ぶ様子が映し出されることとなった。
　
これには、観客全員が一文無を非難した。大ブーイングである。

一文無「ううっ、き、急に便意が！？
　　　　　おおっ、急に腹が下ってきた！　
　　　　　げっ下痢便が、もっ、漏れる〜〜！！」


と、ブーイングから逃げるかのようにトイレに駆け込む一文無。

トイレから出ると日本チームのメンバーが待っていた。

安田『非難なんて気にするな』

池上『お前今15R引いたんだぞ。忘れてないだろうな』

田山『優勝したらルーレットがある事を』

和泉『うまくいけば５億だぜ』

一文無『わ、わかった』

一文無は急いで会場に戻った。しかし信じられない光景が。

なんと一文無がサムを出した海をマイケルが打っているのである。

いつの間にか曲は『ウイアーザワールド』から『ＢＡＤ』に変わっていた。
『人の台を奪うなんて信じられない』と驚いている一文無に向かってマイケルは叫ぶように歌う。
　
Because I'm bad, I'm bad, I'm really really bad
（なぜって俺は悪だからさ、俺は悪、本当に本当に悪なんだよ）
You know I'm bad, I'm bad, you know it
（わかってんだろ、俺は悪、俺は悪）
You know I'm bad, I'm bad, you know it, you know
（わかってるな、俺は悪、俺は悪、俺は悪）
And whole the world has to answer right now,
（世界中がすぐに答えるさ）
Just to tell you once again,
（お前にもう一度言おう）
Who's bad？
（悪って誰のことだ？）

『悪はお前だ〜マイケル！』そう言い放し、一文無は審判に激しく抗議した。

審判『はあ？お前何言ってるの。お前が打っていた台はマイケルの隣の台だろ』

一文無『えっ？』

慌てて戻ると確かにそうだった。一文無の赤海は大当たり１回、残り時短95回のままだった。

そして隣のマイケルも今赤海で15Rを引いたところだ。

決勝戦はついにクライマックスを迎えた。

マイケルか一文無か、共に大当たり１回づつ。後２回の当たりを先に引くのはどっちだ？

観客は圧倒的にマイケルを支持していた。

マイケルは何を思ったか、座ってた椅子の上に立ち上がり、空中でバクテンをして見せた。
　
なんとマイケルの赤海　３回転目に魚群が現われたのだ。そしてマリンちゃん降臨。
　

７×８ダブルからビシッとジュゴンが真ん中に止まり見事大当たり。

このあとＳＴ5回+時短45回中にもう一度当てればアメリカチームの優勝である。

一文無の初当たりの時短は残り僅か！いよいよ崖っぷちに追い込まれた日本チーム。

マイケルは歌を『ＢＡＤ』から『black or white』 へ切り替えて絶好調である。
　　
一文無し『え？』
和泉『さすが・・』
安田『畜生！！』
池上『これまでか』

日本チームの願いもむなしく、マイケルの台にまた魚群が現われた。そしてまたマリンちゃん降臨である。
　
『Oh my god!』
しかし、ここでマイケルに異変がおこった。マイケルが椅子から倒れ落ちたのだ。
大急ぎで月給１０００万だが借金まみれの主治医が駆けつける。

この大会は大当たりしても本人が台に着席していないと無効になるというルールがあった。

主治医はマイケルの様態を見てドクターストップをかけようとした。

が、その時ダニから電話が入った。

ダニ『このままじゃ優勝は無効になってしまう。マイケルを台に座らせるんダニ。お前金が欲しいんだろ』

主治医は悪魔の指令に従った。さっきの魚群はハズレたが、まだまだアメリカチームのチャンスは続く。

一方一文無は最後の時短回転でパールフラッシュ。ギリギリの所でアメリカに並んだのである。

そして遂に決着のときが。

なんと２台ほぼ同時にパールフラッシュが響きわたった。

マイケルにはもう意識がなく、主治医が体を支えていた。

一文無は３のシングルで魚群、マイケルは６のシングルで同じく魚群。

若干マイケルの方が先にリーチがかかったように見えたが・・・

はたして勝負の行方は？

二人とも、同時にマリンちゃん降臨。
そして同時に大当たりを引いた。
　
若干マイケルが早いようだったが、
公正を期する為、正式な判定はビデオを再生させての決断となった。
　
しかし、観客の注目は勝ち負けよりも、死んだようにピクリとも動かないマイケルだった。
主治医が無理にマイケルを支えているのは、誰の目から見ても明らかだった。

数名の救急隊がやって来て、マイケルはタンカーで運び出された。

試合中マイケルの様態が突然悪化したにも関わらず、金の為に競技を続行するように命じたダニに対し、観客から非難が集中した。

更にアメリカチームのメンバーも怒りを爆発させた。ダニ語録のタトゥーもどきのシールを剥がしダニを罵倒し始めた。

ここでバウアーが動いた

バウアー「クロエか？あぁ…バウアーだ。至急チームを会場に派遣してくれ」
クロエ「標的は？」
バウアー「あぁ１人は超大物だがもう１人はカスだ。だが合衆国を侮辱した卑劣な野郎だ」
クロエ「わかったわ」

しかし、この一部始終をダニ信者の1人が聞いていた。
　
ダニ信者『これは大変なことになったぞ。超大物とは、谷村先生に間違いない。
　しかしカスとは誰のことなのだろう？
　いやそんなことはどうでもいい。早く先生にお知らせしなければ！』
　
ダニ信者は谷村の下へ走り出した。

信者から報告を受けるダニ村。横には将軍様が座っている。


ダニ村『超大物とはボクの事に違いないダニ。間違いないダニ。
　　　　　将軍様、助けてほしいダニ』

将軍『同志のピンチニダ。助けるニダ。
　　　　　すぐにテポドンの発射準備をして、アメリカ軍との対決に備えるニダ』

将軍様から指示を受け取った黒服がばつが悪そうな顔でこう応えた。
　
黒服『将軍様！残念ながら我々のテポドンはアメリカへは届きません。
　射程距離は精々、日本の銚子までです。』
　
将軍様『ぅうう・・・・』

一方審判室では

審判部長『どうだ、やはりマイケルが先か？』

審判員『部長、確かにマイケルの方がほんの一瞬早くリーチが掛かっています』

部長『それで？』

審判員『これ見て下さい。マイケルは６×７のダブルで６がセンターに停止します。が、』

部長『えっ！！何だよこれ！』

審判員『そうなんです。６で当たりではなく、１コマ進んで７になるほんの一瞬の間に、一文無の亀、つまり３が先に揃ったんですよ』

部長『まるでウサギと亀の童話だな』

審判員『優勝は日本で問題ありません』

部長『そうか、早速結果発表をしたいがしかし今場内は騒然としているからなあ』

審判員『韓国戦のようにテポドン騒ぎでうやむやにしたくないですね』

部長『何か良いアイデアはないか』

その頃、将軍様の秘書がこんな事を耳打ちしていた。

秘書『親愛なる将軍様同志。
　　　　この世に将軍様以上の超大物は存在しません。
　　　　将軍様を差し置いて自分を超大物と気取ってるダニ村は、同志どころか反逆罪では？』　

将軍様『しかし、彼はオカルト攻略法で、我々に大量の資金をもたらせてくれた英雄ダニ』
　
秘書『確かに韓国を含めた朝鮮半島からの視点ではそうかもしれません。
　しかし、資金流入度合いを数字であらわすと、韓国８割　北朝鮮２割なのです』

将軍様　『そっそうだたんニダ？谷村は英雄というほどの男ではなかったニダ？』
　
将軍様は、次期後継者として選んだ谷村を、どうするか悩みはじめた。
　
バウアー『ふふ。さすがは我々チームの工作員だ。いとも簡単に内部崩壊をさそいやがった。』

将軍様『どうやら私は貴様を買いかぶっていたようだな。消えろ』

ダニ『くっクソ、でももうすぐ決勝戦の写真判定の結果が出る。絶対アメリカが勝ってる。あいつら金が入ればきっと態度が変わるはずだ』

ペニス一郎「エアースロット！　誰が１番本当に打っているように見えるか競います！」

ペニス一郎が、エアースロットで一番を競う人々のパフォーマンスを始めた。
そんな光景を眺めながら判定を待っていたら、客の一部がこんな事を言い出した。


観客1『ペニス一郎で思い出したが、たしか彼は池上にボーダーの解説を求めなかったっけ？』

観客2『そういえば、>>661にそんなシーンがあったよな』

観客3『判定待ってる間に、池上はボーダー理論の解説をしろーーー！』

観客4『そうだ、そうだ！>>663で偉そうにしてたじゃないか！！』

観客5『池上ーー！逃げるなーーー！！』



観客たち『かーいせつ！かーいせつ！！』

池上にボーダー理論の解説を求め、観客達の解説コールが始まった。

池上『ふっ。わかった。わかった。自分の利益しか考えない愚民ども。
　私が、お前達にわかりやすく、噛み砕いて、教えてやろう。』
　
池上は、軽く深呼吸をして話を続けた。
　
池上『そーだな。ボーダー理論を食べ物でたとえると、コンビニで売ってるティラミスだな。
　買おうか買わないか迷ってしまう。そんなもどかしさがあるんだ。』

一文無『池上さん、全然分からないですよ。もうすぐ決勝戦の結果が出るみたいですから、簡潔に分かりやすくお願いします』

池上『おっ、そうか。じゃあ改めて。ボーダー論とは・・・』

場内アナウンス『間もなく決勝戦の写真判定の結果が発表されます』

一文無『ほら池上さん早くして下さい』

池上『せかすなよ！　しかたない、さらにわかりやすく説明するか。今日は大サービスだ。』
　
池上は、得意げに説明し始めた。
　
池上『ボーダー理論を語るには、西暦６４６年の大化の改新までさかのぼる必要がある。
　そこに蘇我氏だの小野妹子だのでてくるが、実は俺の親戚に曽我さんと小野さんがいるんだ。
　彼らに、ボーダー理論を尋ねてみると、ボーダー理論はホルコン遠隔と紙一重の理論という答えが返ってくる。
　
　つまりだ・・・』
　
池上の講釈はまだまだ続く。

池上『そのとき俺はガツンと言ってやったんだ！
　　　　「たかが10分程度の立ち読みで客に対してその態度はなんだ！！」・・・と。
　　　　そしたら、そのコンビニの店員が・・・・』


本人は武勇伝のごとく熱く語ってるが、単なる不平不満ショーにしか聞こえない。
しかも話題は、パチンコからどんどん外れていく。