>>547-548 「秘密捜査で割り出された北朝鮮「工作船」携帯電話の「通話相手」
パチンコ疑惑の中心人物
電話は、栃木県宇都宮市のとある事務所にかかっていた。
「電話の所有者は栃木県でも有力なパチンコ店のグループ企業で、その
経営者A氏は朝鮮総連の元大物幹部といわれています」(警察庁関係者)
今から十数年前、北系のパチンコ業者から社会党(現社民党)を中心に
10億円以上の金が政界に流れるという疑惑が社会問題になったことがある。
いわゆる「社会党パチンコ疑惑」だ。業界からの献金は土井たか子委員長
にも流れ、疑惑を払拭できなかった同党は、これをきっかけに弱体化の
一途をたどり始めた。
A氏はこの当時、業界団体の副理事長を務め、政界工作の中心的役割を
果たしたといわれる人物だった。
当時、警察庁保安課長としてパチンコの脱税問題を追及していた平沢勝栄
代議士が言う。
「A氏には当時、パチンコ業界で脱税された金を北朝鮮本国に送金していた
という疑いがありました。そのせいか彼は本国の最高栄誉の勲章を貰って
いる。政界へ流れた金は脱税・送金のための工作資金だった可能性が高い。
また、このことを、警察もすべて把握していたにもかかわらず、
A氏は大手を振って栃木県警や警察庁にも自由に出入りしていた。私は
この脱税・送金を絶つためにプリペイドカードの導入を提唱しましたが、
A氏は社会党議員などを使って猛烈な妨害工作をしてきました」
もっとも、この疑惑以降、A氏は業界団体を退き、会社もほとんど息子に
譲っているともいわれている。
「工作員から電話が入るなんて、笑っちゃいますよ。北朝鮮なんか行った
こともないし、そんな電話があれば、すぐ会社の誰かが連絡をよこすはず。
とにかくそれは悪意に満ちた嘘、嘘です!」(A氏の妻)
かつては総連の地下組織「学習組」のメンバーともいわれたA氏、
いまだに北の非合法活動に手を貸しているのか。