5行縛りリレーギャグ推理小説

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1名無しさん@お腹いっぱい。
ストーリー展開のある本格的なリレーギャグ推理小説を
いうことで5行縛りのリレー小説を始めてみたいと思います。
よろしく!
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出勤途中の電車の中で携帯がなった。あまり鳴ることがない毛利幸夫の
着メロはベートーベンの運命だった。突然ことで幸夫は飛び上がった。
電話は同僚の石田俊弘からだった。「おい、山田が死んだぞ!」
「本当か?どういうことだ?死んだ?山田が?なぜ、突然?」
「殺されたんだ。まだ、犯人は不明だ。とにかく早く来てくれ!」
2トムキャット@リレー小説好き:2001/01/09(火) 10:59

「山田ってどの山田だ? 隆夫?太郎?邦子? とりあえず現場はそのままにしておけ」
にわか刑事と化す毛利幸夫。
同僚の殺害事件にも冷静なのは、名探偵の孫と
本来は薬により小学生になった高校生と懇意にしてたおかげだった。
「あいつらと付き合ってるとこんな事は日常茶飯事だからな。珍しくもねぇ」
3阪南町:2001/01/09(火) 13:16
幸夫が会社に着いてみると、会社のあるビルの前はパトカーが5台も駐車してあり、
たくさんの見物人が群をなしていた。幸夫は人混みをかき分けていくと異様な光景が眼前に広がった。
腹巻きにステテコを着せられハゲづらをかぶせられた上に眼鏡とつけ髭のマスクでかとちゃんにされた
山田が逆立ちの状態にされた格好で殺されていたのだ。
地面にはご丁寧にもチョークで「ちょっとだけよ」吹き出しが描かれていた。
4:2001/01/09(火) 13:55
「こ、これは・・・上手いこと・・・」
思わず漏れた本音にハッとしてグッときた幸夫であった。
その時、背後から話し掛けてくる男がいた。
「毛利さん?ですね。私、こういう者です。」
男はコートを着たままで内ポケットからグレーの手帳を取り出した。
5ごう:2001/01/09(火) 14:30
「母子手帳・・・?これがどうかしたんですか?」
「いやね、拾ったもんで・・・毛利美智子さん、ですよね?」
「いや・・・少なくとも、子どもを産んだ事はないがね」
・・・・沈黙。
そして二人は、ほぼ同じに懐に手を差し込んだ!
6名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/09(火) 14:47
だが、男のほうが一瞬速く銃を取り出した。
幸夫の眉間に突きつけられた銃口。
男は言う。
「さあ、ロシアンルーレットをはじめようか」
白目をむく幸夫。
7暫定○ω○:2001/01/09(火) 15:07
相手の銃はコルト45オートマティック、
ヤツはどうしても俺を消したいらしい。
ちなみに俺の懐の得物はツッコミ用便所スリッパだけだ。
ハハハ・・・分が悪いのは子供でも解る。
その時、あるモノが目に入った。そうだ!あれを使おう。
8ごう:2001/01/09(火) 15:15
「おい、お前、それで俺に勝ったつもりになってるのか」
「!?」
「そこ、お前の足元のスポーツ新聞、そいつをめくってみな」
「・・・動くんじゃねえぞ」
「ヤツはそっと、爪先で『スポニチ通勤快速』をめくる。
9名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/09(火) 15:22
眉間に銃を突き付けられたまま、俺と其の男は暫く見つめ合い、沈黙の空気が流れた。
不意に俺は目を逸らし「あっ!」と叫んだ。
案の定、男も同じ方向を向いた。
しめたっ!
尊敬する輪島さんの作戦が成功し、俺は先程目に入ったあるモノへ飛び付いた。
10薬密輸:2001/01/09(火) 15:26
幸夫はとっさに道に落ちていたみかんの皮を拾うと歩いていたのら猫に向かって皮をしぼった。
「うにゃうにゃ」「どうだ、目がしみるだろう。まいったか」
男はその光景を目撃すると唖然とした。
「至近距離で命を狙われてのにまったく意に介さず猫をいじめるとは…末恐ろしい奴」
銃口は自然と下がっていた。
11:2001/01/09(火) 15:47
幸夫はその行動を見逃すはずがなかった。
機敏にキャット空中3回転を決め、男の手にしたコルト45を叩き落とした。
会社の部屋とも道路とも形容しがたいこの場面で幸夫は
「決まったぜ」と、ほくそえんでいたのであった。
12トムキャット:2001/01/09(火) 15:49
「負けたよ。さすがは俺が見込んだ男だ 大した奴だ」
非礼を詫びたその男は和田アキ夫と名乗った。
芸能人と一字違いなので覚えやすい。雰囲気もどことなく似ている
あっという間に十年来の知己のごとく振舞ったその男が聞いてきた
「ところでこの遺体、どう思う?」
13:2001/01/09(火) 16:01
「偽装カトちゃん・・・」と言いかけ
「いや、まてよ。憧れのカトちゃん・・」と言っておきながら更に
「いや違う、尊師カトちゃん・・」言いつつ
「ノオー!一心同体カトちゃん!・・でいいかな?」
と自信なさげに和田アキ夫につぶやいた。
14ごう:2001/01/09(火) 16:09
「いや、そんなことは聞いていない」
和田アキ夫は、憮然としながら言う。
「これは、私がポーズをつけたんだ。あまりに地味だったから。
そう・・・くまさんこと、篠原勝之に、憧れて」
直径6cmはある葉巻の先をかみ切りながら、和田はつぶやく。
15大井町:2001/01/09(火) 16:33
毛利が「すまん」と言おうと振り返った刹那、
彼の視界に和田のもがき苦しむ姿が飛び込んできた。
和田が葉巻だと思って咥えたものは、青酸が塗られた麩菓子だったのだ。
助命の甲斐も虚しく、和田は絶命した。最初の重要参考人が何者かに消された。
毛利は日本中の麩菓子の流通経路を洗うべく、まずは日暮里の駄菓子屋街に向かった。
16阪南町:2001/01/09(火) 16:43
そのとき社史編纂質の同期である松田と偶然出会った。彼は挨拶もそこそこにつぶやいた。
「毛利くん、知ってるかい?山田さん、会社の社歌どうりに殺されたんだよ!」
「どういうことです。松田さん。」
「うちの社歌知らないの?じゃあ、歌ってあげよう!
 ♪我が社の栄光、会社の売り上げ
  かとちゃんのカッコで殺されても働け社員!あぁ〜我が会社!」
17:2001/01/09(火) 16:48
毛利は聞きながら身震いする自分を隠せなかった。
「こんなにも深い意味が隠されているなんて・・・!はっ、待てよ!」
その歌に聞き覚えがあるぞ!毛利は
「それは裏社歌だっ!」勢い余って松田の顔に唾をかけてしまった。
18トムキャット:2001/01/09(火) 17:08
唾をかけられても怒りを押さえて話を続ける松田。
「知ってたのか? じゃあ真・社歌がある事はどうだ?こんな歌なんだがな・・・
 ♪我が社のシンボル、サービス残業
  文句を言うな!死んだら殺すぜ?あぁ〜我が会社!」
毛利「・・・」
19ごう:2001/01/09(火) 17:21
松田「おい、待ってくれ、32番まであるんだよ!」
毛利「すまん・・・親戚の法事があるんで」
松田「そうか、それなら仕方ないな、断っておくか・・・」
思わせぶりに松田がつぶやく。
「総務の田辺さんが、合コンのメンバー、探してたんだけどな・・・」
20トムキャット:2001/01/09(火) 17:30
毛利「な、なに! そ、そうだな・・・総務の田辺に事情を聴取することにしよう」
合コンに目がない毛利は、案の定食らいついてきた。
だが、毛利は知らなかったのだ。
仲間内で「合コンクラッシャー」の異名を取っていることを。
松田「まあ、詳しくは昼食の時に。 もちろん君のおごりでね♥」
21名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/09(火) 18:12
毛利「マジ本気?」
松田「マジ本気。マジ本気。」
毛利「マジ本気?マジ本気?マジ本気?」
松田「マジ本気。マジ本気。マジ本気。マジ本気。」
毛利「マジ本気?マジ本気?マジ本気?マジ本気?マジ本気?」
22阪南町:2001/01/09(火) 22:43
とりあえず松田と別れた毛利は日暮里に出向き手近な駄菓子屋に入った。
なつかしいメンコやニッキやリリアンが雑然と陳列されている。
そして奥からおばあさんがゆっくりと出てきた。
「おばあさん、この麩菓子どこで入荷したのですか?」
「はぁ、はぁ、わしゃ耳が遠いモンで、よう聞こえませんがな・・・」
23:2001/01/09(火) 22:55
毛利はこれではラチがあかないと、サッと麩菓子を取り出した。
それを見るや、おばあさんは今までの態度を一変させ
「あんた、それどこで手に入れたんだ。」と言い終わらないうちに
毛利の手首をガシッと掴んできた。
とても婆さんの力とは思えぬ程の腕力&握力&背筋力で毛利は
大蛇に睨まれたうさピョんの様に背筋に冷たいモノが走るのを
感じとっていたのである。
24大井町:2001/01/09(火) 23:27
次の瞬間、老婆の発した発作のようなうたごえに、毛利はわが耳を疑った。
「♪駄菓子の栄光、麩菓子の売り上げ
  かとちゃんのカッコで殺されてもむさぼれワラシ!あぁ〜我ら歯医者〜!」
裏社歌のメロディーとまったく変わらない。
「この老婆、何者なんだ?」同時に毛利に引っかかったのは、
ワラシを間にはさんだ駄菓子と歯科医の点と線のような関係であった。
25阪南町:2001/01/10(水) 00:37
老婆は座布団に正座をしてお茶をすすりながらしゃべり出した。
「かつてこの村には一文字家の本家と分家があってな、分家は代々駄菓子屋を営んでおったのじゃ。
麩菓子とはもともと不餓死つまり飢え死にをしないことを意味してな、縁起のエエものとされておった。
この歌は本家の歌を駄菓子屋のCMソングとして替え歌にした物じゃ」
毛利は叫んだ「一文字?うちの社長の名前じゃないか!」
26ごう:2001/01/10(水) 01:12
こうしてはいられない。毛利が駄菓子屋を飛び出そうとすると
「待てい!」と鋭く老婆が声をかける。
「店から、好きなものをもっていくがよい」
「いいのか?マジ?」
「ただし、千五〇円までじゃ。それ以上はちょっとキツイでの」
27サラミさん:2001/01/10(水) 01:56
毛利はさんざん迷ったあげく、うまい棒とビックワンガムを選ぶことにした。
バリエーション豊かにうまい棒を百本ほど見繕い、老婆の下へ差し出すと老婆は少し迷惑そうな顔をした。
少しのためらいの後に、老婆はしわしわのビニール袋にうまい棒をパンパンに入れだした。
ギュウギュウに入れたビニール袋を毛利に差し出すと、老婆はゆっくりと顔を上げ、したり顔でこうつぶやいた・・・.
「はい、五百万億円」
28名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/10(水) 02:16
毛利はすぐに会社に戻ることにした。
まだ、その場は騒然としていた。
「社長がこの事件に関係しているはずだ」
と、会社の入り口に目を向けたときだった。
そこには悠然とたたずむ男、いやよく見ると
女和田アキ子だった。
「ふっ、なるほど、会社に入るにはあいつを倒せってことか」
毛利は久々本気を出さなければ死ぬ、そう肌で感じていた。
29風魚:2001/01/10(水) 02:49
毛利はいきり立って襲い掛かるアキ子をかわしながら、ゲームショップに逃げ込んだ。
彼はドリキャスとキーボードを装備した。
「我が道に敵無し!!」
「wagamitinitekinasi!!」
毛利のタッチタイピングはSEGAワープロ検定一級レベルだった。
「止めだ!!」毛利が最後の!を入力する。意味不明な奇声を発し、アキ子は倒れた。
30名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/10(水) 09:05
倒れたアキ子のボディは音を立てて溶解しはじめた。
どろどろになったアキ子の体内から
光り輝く剣といくばくかの金貨が出てきた。
毛利がその剣を手にすると、毛利の体に力がみなぎり
毛利はレベル2.05にヴァージョンアップした。

31名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/10(水) 09:09
毛利の毛が増えた。
毛利は「もう、無理。」
といった。
毛利はご飯をもりもり食べた
毛利は保険を勧誘している。
32トムキャット:2001/01/10(水) 10:05

とりあえず会社の受付嬢に社長と会談できるか?と聞いてみたが
「申し訳ありません。アポがない方と面会はお断りしております。」
予想通りの答えだったので落胆はしなかった。
しかし社長室にいることは確認できたでの直接会いに行くことにした
社長室は5Fにある。しかし各階には行く手を阻む番人がいる事だろう。
33ごう:2001/01/10(水) 10:54
ここで、俺の装備を確認しておこう。
・便所スリッパ
・ドリキャス+キーボード
・ビッグワンガム(プラモ未組立)
・うまい棒×97(3本、電車の中で食べた)
34阪南町:2001/01/10(水) 11:02
案の定、1Fには赤鬼の格好をした番人が金棒を持って立っていた。とても太刀打ちできない。どうしよう。
そのとき松田が現れた。「お、こんなとこにいたのか。探したぜ。
 ほら、総務の田辺さんと例の、ほら、合コンの打ち合わせ・・・」
今はそれどころじゃないと毛利は思ったが、急にひらめいたのだった。
待てよ、総務の田辺さんなら社長のコネ入社だし、何かわかるかもしれないな。
35トムキャット:2001/01/10(水) 15:11
さっそく2Fにある総務課にやってきた。 (←オイ)
「すいませーん。田辺さん居るー?合コンの事で・・・」
そこまで言いかけると総務にいたお局さまが一斉に振り向く。
そのもの欲しそうな顔を見て根拠もなく毛利は悟った。
そうか・・・合コンのメンバーは総務・お局さまのためのものか、と
36:2001/01/10(水) 15:17
その中でひときわ大きな巨体を揺らして
お局さまの酋長である川田アイ子が声を発した。
「オマエハ、シュ〜、ドコノシュ〜、ニンゲンダ。シュ〜」
こ、この音は!?ダースベイダーのそれか!?
毛利は混乱する頭の中で、今そこにある嬉々、もとい危機を感じたのであった。
37ごう:2001/01/10(水) 15:57
毛利は思わず口走った。
「あ、あの、おやつをですね、みなさんに・・・」
そっと、うまい棒の詰まった袋を差し出す。
フロア全体が静まりかえる。
「ぬう・・・・・これは・・・・」
38風魚:2001/01/10(水) 17:43
さりげなく、現れるぴろゆき。
うまい!うまいぼーー!!
ぴろゆきの上手い棒も興奮気味だ。
お局様もぴろゆきの上手い棒に興奮気味であった。
毛利はあまりのことに立ち竦んだ。
39千住観音:2001/01/10(水) 19:23
しかし目的は遂行されなければならない.
そのことを,もっとも良く理解していたのも無論毛利自身に他ならなかった.
だが,毛利はまるで,蛇に睨まれた蛙の如く,ただ脂汗を流しその場に直立するのみであったその時である.
――――― 殺される………!
遠のく意識の中で,確かに毛利は女の叫び声を聞いた.
40阪南町:2001/01/10(水) 22:40
聞き覚えのある声。それは田辺さんの声だった。
「おい、松田!田辺さんは?」
「さぁ、ここにいるはずなんだけど。」
「田辺さんが危ない!探すんだ!」
毛利と松田は総務課を出るとオフィスの廊下を走った。
41ごう:2001/01/10(水) 22:46
「待てい!」と後ろから怒声。
毛利と松田がふりかえると、そこには、さっき
あっさりと流された、1階の番人がいた。
「おのれ、ワシを愚弄するとは命知らずな!」
全身から湯気をほとばしらせ、番人が迫ってきた!
42千住観音:2001/01/10(水) 22:46
毛利が,消え入りそうな意識の中で確かに聞いた田辺さんの声.
その方向だけを動物的な直感で捕らえ駆け出した毛利のダッシュに,松田は置いて行かれそうになった.
しかし,猛烈な勢いで1Fから階段を駆け上がり,6Fまで登った二人の目の前に広がるのは,絶望的な景色だった.
「………1Fじゃないか! どうなっているんだ?!」
松田の悲鳴にも似た叫びに,毛利はどうすることも出来ず,滴り落ちる汗も拭わずに,正面玄関を見つめていた.
43そろそろ:2001/01/10(水) 22:49
「ん?」二人は顔を見合わせた。
さっきの声は?「た、・・・?!」
「田辺さんだよ!そうだ!田辺さんだ!!」
「んじゃ、高橋さんにする?」「そうする?」「そうだな。」
「高橋さんが危ない!探すんだ!」毛利と松田はいまいちど総務課を出てオフィスの廊下を走った。

44:2001/01/10(水) 22:58
毛利は走りながら高橋さんって誰だっけ?と反芻していた。
やっぱり過去レス読まないとまずいな・・とも考えていた。
「エレベーターが止まっているぞ!」松田の声で、毛利はやっと
我に返った。
「非常階段が右手の角にある!」毛利はそう叫びながら
朝飯しっかり食ってくればよかったなぁ〜と又一人反省会の世界に
浸るのであった。
45トムキャット:2001/01/10(水) 23:00
世界に浸っている暇もなく、1階の番人が迫って来た。
ええい一刻を争うこんな時に余計な手間はかけてられない。・・・そうだ!
毛利「酋長・・・じゃなくて、川田アイ子さ〜ん この男性が結婚を前提としたお付き合いしたいって言ってますよ〜」
獲物を狙う鷹の目で番人を見たアイ子。豹のしなやかさで補足した!この間わずか0.1秒
アイ子「ナカナカ、シュ〜、イキノイイシュ〜、オトコダベサ。シュ〜」 ・・・・数刻後、男の悲鳴が聞こえてきたが、それはまた別の話
46ごう:2001/01/10(水) 23:04
ふと、毛利は重要なことを思いだした。
「おい、松田、待て!止まれ!」
煙を爪先から出しながら、松田は急ブレーキ。勢いあまって
階段から転げ落ちる。「ど、どうした?毛利?」
「俺・・・タイムカード押してなかったよ!」
47トムキャット:2001/01/11(木) 10:35
毛利「遅刻3回で欠勤扱いだぜ 今月既に2回遅刻してるしな」
松田「あーもう世話の焼ける奴だ 大体こんな緊急事態だろ? 会社側もパニックだっつーの」
毛利「それもそうだな、いざとなれば一文字社長に直談判するか」
毛利と一文字社長は釣りバカ日誌のハマちゃんとスーさんのごとく仲が良かったのだ
それだけに納得のいかないことだらけだった。とにかく会って質問しよう。例えば・・・
48:2001/01/11(木) 10:55
このタイムカードだってそうだ。
社員は全員インプラントを義務づけられており、体内に小型発信機を埋め込まれているじゃないか!
なのになぜ、タイムカードが必要なんだ?
そもそもこのインプラントは何なんだ?なぜ皆疑問に思わないんだ?
毛利の頭の中で封印されていたモノが、徐々に思い出されようとしていた。
それはパンドラの箱を開けるときのような、後ろめたさも感じていたのである。
49名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/11(木) 11:02
質問1:どうして>>11>>17は4行しか無いのだ!
質問2:どうして>>16>>24は6行>>23>>44は7行>>28に至っては8行も有るのだ!
質問3:5行ならどうなに長くてもいいのか!
質問4:モニター小さいときは?iモードのときは?
質問5:どうしてみんな規則を守れないのだ!
50名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/11(木) 11:02
ってゆーかバカ?
ってゆーかバカ?
ってゆーかバカ?
ってゆーかバカ?
ってゆーかバカ?
51阪南町:2001/01/11(木) 14:00
突然、毛利の頭の中にそんな毒電波が鳴り響いた。
これは、体内に埋め込まれた発信機のせいかもしれない。
「俺を誰かがコントロールしようとしている!そうだイーさんに相談しよう」
一文字社長と毛利は会社でこそ社長と平社員の関係だが、社外では趣味を通じての友人であり
休日は「イーさん」「モリちゃん」と呼び合う仲なのだ。その趣味とは
52薬密輸:2001/01/11(木) 15:19
スーパーボール釣りである。
彼らはそれぞれ”疾風のモリ””連チャンのイー”の異名を持つその筋では名の通った剛の者であり、
テキヤ業界からは憎悪の対象となっていた。そのため狙撃・闇討ち・不幸の手紙などは日常茶飯事だった。
今度のことも奴等が黒幕かもしれない、毛利はそう思いつつノックもせず社長室のドアをがばと開けた。
「イーさん、いるぅ?」
53名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/11(木) 16:03
おっと!
イーさんは秘書と真昼の情事の最中だった。
だが、それにもかかわらず
右へ左へ
うろうろ歩く彼の名は
54阪南町:2001/01/11(木) 16:08
しかし、そこにはビキニパンツをはいて腕を組んだムキムキマンが仁王像のように立ちふさがり
その奥にはサングラスや黒い背広に白くて長いマフラーの男や顔に大きな傷があるなどいかにも悪そうな感じの人が
社長を取り囲んでいた。しかも、社長は額の写真の顔より20%ほど目がつり上がっており
読者にはどう考えても偽物と分かるが登場人物や毛利は全く気がつかない心憎い演出が施されていた。
ニセ社長の「退場!」というかけ声とともに毛利はムキムキマンにより社長室を連れ出されてしまった。
55ごう:2001/01/11(木) 16:18
毛利はなおも気づかず、「ヒント!ヒントちょうだい!」
などと叫んでいたが、松田は冷静に、そっとドアを出た。
バタン!と、重い木製のドアがしまったとき、
松田は、感慨深そうにつぶやく。
「これが、リストラってやつか・・・。はじめて見たよ。」
56トムキャット:2001/01/11(木) 17:52
一文字「さて、邪魔者が消えたところで、松田君。キミに1つ頼みたい事がある」
松田「は、はい!何でしょう?」
一文字「モリちゃん・・・いや、毛利くんの行動を見張って私に報告してくれないか?
     もちろんタダでとはいわない。充分な報酬は払うつもりだ」
松田は迷った。このタヌキ何を考えている?
57:2001/01/11(木) 18:40
一応社長の手前、断わるわけにもいかず松田は二つ返事で引き受けてしまった。
「しかし、毛利は今リストラで辞めさせられましたよ!」
しかし社長の深く、そして鈍く光る眼には逆らえない魔物が住んでいた。
松田は言葉を濁し、軽く頭を下げると部屋から出て行った。
そしてあの死体はどうなるんだ?と思いながらも
毛利の後を追ったのである。
58ごう:2001/01/11(木) 19:29
リストラされたことにすら気づいていない毛利は
「どうせ遅刻なら、半休扱いにしたほうがいいかな?」
「査定に響くよなあ、あちゃー。ボーナス減っちゃうよ」
なんてのんきなことをひとりごちていた。
松田は、袖口でそっと涙をぬぐうのであった。
59阪南町:2001/01/11(木) 22:17
「キャー!」
突然、給湯室の方で女性の叫び声が聞こえた。
毛利と松田は走って給湯室に向かった。
そこには田辺さんが殺されていた。
田辺さんはピンクレディのUFOの格好をさせられていた。
60回天:2001/01/11(木) 22:49
なぜUFOなのか、なぜウォンテッド(指名手配)ではないのか。毛利と松田は一昼夜、議論した。
議論は白熱し、グルグル回り、空転し、いつしか二人はミーちゃん派とケーちゃん派にわかれ、
殴り合いの喧嘩を始めていた。松田の右ストレートが毛利のアゴをとらえる。
その瞬間、毛利の頭に閃くものがあった。給湯室の隣は休憩室だった。
毛利はある予感と共に、畳をはがした。そこには一万円札があった。
61:2001/01/12(金) 00:58
「そうだ!休憩室と一万円札ということは!」
松田は毛利の次の言葉を待ち、ゴクリと音を立て唾を飲んだ。
「わかったぞ!松田!犯人が・・あっ!!」
その瞬間、松田が金ダライで毛利の頭を殴っていた。
松田自身も気がつかないうちに、それは発信機を通じて行われた
命令であったのだ。
62回天:2001/01/12(金) 01:18
我にかえる松田。見れば田辺さんと毛利が仲良く倒れている。
とりあえず二人を騎乗位の格好で結合させ、松田はゴールデン街
へと繰り出した。一万円札はちゃっかり松田の懐に納まっていた。
ミラーボールに照らされ松田は踊った。半裸で踊る松田のブリーフ
には万札がこれでもかと、ねじ込まれるのであった。
63トムキャット:2001/01/12(金) 09:56
毛利は意識を取り戻した。愕然とした。
それはそうだろう。田辺さんの死体とセクースしてる格好なのだから。

その頃、社長室でモニターを見ていた一文字が独語する。
一文字「そうだ、モリちゃん もっと生き恥を晒すがいい・・・」
645行で!!:2001/01/12(金) 12:53
>ス
ちゃんとせぇ〜
ちゃんとせぇ〜
ちゃんとせぇ〜
ちゃんとせぇ〜
65ごう:2001/01/12(金) 13:31
さて、場面は代わって、総務課。
酋長・・・いや、川田が、急遽寿退社してしまったので、
課内は、ほっとする男性社員のなごやかな空気と、
自分が最後の一人になるのでは? というお局軍団の淀んだ空気が
スターバックスのキャラメルカプチーノのように入り混じっていた。
66トムキャット:2001/01/12(金) 14:05
苦肉の策の合コンも「男を釣るエサ」田辺が殺されたので、お釈迦になっただろう。
かといって今更、ねるとんパーティとかいう年でもない。
結婚式の2次会とかいう手もあったが友人は全て結婚・出産どころか子供が
幼稚園、小学校に入学しようかという有様。お年玉も馬鹿にならない出費だ。
ハァ最後の手段、というか藁を掴む思いで結婚相談所に登録しよっかな・・・
67:2001/01/12(金) 14:08
誰も見ていない総務課のテレビに突然、1が現れた。
「え〜、まあだいたい5行くらいであればいいんじゃないかと。
 そんなに5行の規則厳守ってつもりもないですし。しかし、>>64 みたいなのこそ
 リレー小説になってないのでルール破りかと。失礼しました。続きをお楽しみ下さいませ。よろしく」
お局軍団の一人が「つまらないテレビねぇ」といいながらチャンネルをかえた。
68トムキャット:2001/01/12(金) 14:22
「イヤーSがいなくなったよ、Sが居る間はまったく生きた心地がしなかったね」
(注:「S」酋長の頭文字。転じて川田アイ子の事)
男性社員の一人はそう語る。
この晴れ晴れした気持ち。余人には分かるまい。総務課の男性でなければ・・・
この祝い事に比べれば、山田と田辺さんが殺された事なんて些事にすぎないのさ
69ごう:2001/01/12(金) 14:35
ピッ、とテレビのボタンを押す。リモコンは引越しの時になくしたのだ。
「・・・というわけで、殺されたのは山田さんは、勤務先の会社・・・」
「あら・・・?」テレビのすぐ側の席なので、
「テレビ局」の称号を許された辺見夕子(31)は、
ボタンを押す手を止めた。「ま・・・まさか、次は・・・」
70阪南町:2001/01/12(金) 16:44
テレビの横に付箋紙が貼ってあった。
そこには「これ見た奴殺す」とだけ書いてあったのだ。
夕子は生まれてからずっと不幸な女だった。何かにつけついてないのだった。
すっかり卑屈な性格になってしまい、いつもおどおどしてしまう。
「わ、わたしは、どんな格好で、殺されるのかしら。できたら女王様がいいな。」と思った。
71名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/12(金) 19:01
そこに突然>>64がやって来てこう言った。
「へ〜、だいたい5行くらいであればいいんだ・・・。
 これなら、リレー小説になってる?
 初心者だからリレー小説になってなかったらゴメンね。
 これなら、リレー小説になってる?
 初心者だからリレー小説になってなかったらゴメンね。
 これなら、リレー小説になってる?
 初心者だからリレー小説になってなかったらゴメンね。
 これなら、リレー小説になってる?
 初心者だからリレー小説になってなかったらゴメンね。
 これなら、リレー小説になってる?
 初心者だからリレー小説になってなかったらゴメンね。
 これなら、リレー小説になってる?
 初心者だからリレー小説になってなかったらゴメンね。」
72ごう:2001/01/12(金) 19:16
「テレビ局」なのに、電波を受信してしまった夕子。
これは殺されると悟った緊張感か? それとも、例のインプラントが・・
殺されることにより、一生に一度だけたてる晴れ舞台・・・。
夕子は、生唾を飲み込んだ。そして、ふっと笑う。
「ほんとうは・・・結婚式とか・・・そういう普通の晴れ舞台がよかった」
73名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/12(金) 20:54
と夕子が思ったとき、陰で「野人」と呼ばれているお局、高木が突然立ち上がり
総務課の入り口の方へ行った。そこには見るからにちょっとやばそうな男がいた。
「あんた?今、ここで奇声発した人は?どっから入ってきたの?出て行きなさい!警察呼ぶよ!」
OLたちは口々に「何、あの男?」「怖いわ!」「あれが噂の電波?」「もてなさそう。フフフッ」
そうこうしている内に男は警備員に連れて行かれたのだった。
74阪南町:2001/01/13(土) 05:47
さて、その頃山田の殺人現場では捜査一課の腕利き刑事、室田が捜査をしていた。
鑑識課員もかとちゃんの格好をさせられた死体には頭をひねってた。
室田は死体を眺めながら「悲しいなぁ」とつぶやくのだった。
室田が死体の横にあるがぶりとかじった歯形のついた林檎が落ちているのに
気づいたとき、どこからともなく探偵が登場した。
75ごう:2001/01/13(土) 05:57
その探偵は、ちりちり頭にオーバーオールという奇妙な格好の
中年女と、声のかん高い男の2人組であった。そこに、よれよれ
のトレンチに、やはりちりちり頭の男も、ロープをくぐって
やってきて、かみさんについて語り出している。そして、ピンク
の服を着て、写真をとりまくっている鑑識も、やはりちりちり頭であった。
76風魚:2001/01/14(日) 04:28
ふと目を離した隙に、どこからともなく現れた野良犬に林檎を奪われてしまった。
室田は自分の不甲斐無さに腹を立てた。
その時、探偵が林檎が落ちていた周りに奇妙な毛が散らばっているのを見つけた。
こ、このちぢれた毛は・・・?もしや・・・!!一同に緊張が走る。
探偵は山田のステテコを脱がした。彼は、パイパンになっていた。
77トムキャット:2001/01/15(月) 00:40
「何故だ?・・・剃毛プレイでもしてたのいうのか?」
探偵は考える。
わざわざこんな事をして利益がある奴は居るか?
それとも怨恨の線で洗うべきか?単なる愉快犯か?
普通に考えれば愉快犯だろう。だが脳裏から離れない疑惑があった。それは・・
78>>68ha:2001/01/15(月) 00:54
>>64>>24に対して>>46と同じ事を思ったのだが、>>12よりはましかな?と感じつつ、
でもモニタの大きさに行はゆだねられるのではと言う>>27>>38>>15の意見もありだと
思うので、一概に>>26>>33みたいに>>51>>65的な物言いで言い切ることは>>32と同罪なの
では無いかと思う>>28であった。しかし、こんな>>35>>10ライクな事を書くと>>37みたいに
一生懸命過去の書き込みを>>13チェックするヤツもいるんだろうな、ご苦労な>>55
79ごう:2001/01/16(火) 02:19
「不自然すぎる・・・鑑識の髪型が」
探偵のつぶやきを、室田は聞き逃さなかった。
「お前・・・ぺーさんじゃないな?」
鑑識の頭を、室田がむんずとつかむと、ぱらぱらと頭髪がはがれ、
そこに現れたのは、まごうことなきコージー富田であった!
80トムキャット@すっかり忘れてた:2001/01/18(木) 14:54
「クワックワックワー よく見破ったな!」
懐かしのブラックデビル口調で言うコージー富田
「世界総パイパン化計画がバレてしまっては仕方が無い
 勝負はひとまず預けておこう!」
バシュ!煙幕が立ち込める
81名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/18(木) 22:55
室田は呪文の詠唱を始めた。
室田「妖精達と夏をしたくなる熱い欲望は…」
コージー富田「何…、それは!」
室田「トルネイド!」
竜巻がコージー富田を襲う!
82ごう:2001/01/19(金) 14:07
コージーは2階の高さまで吹っ飛び、
窓を突き破って建物の中に!
グワラグワッシャーン!(水島新司風味)
飛び込んでいったのは、案の定、総務課。
そして、お約束通り、夕子の上に落下した。
83名無しさん:2001/01/21(日) 22:16
「今ので奴が死ぬはずはない。早く止めを…」
室田は銃に弾が込められていることを確認し、建物に突入した。そのころコージーは…。
「どうもすいません、いきなり飛び込んできて…あれ?」
コージーは妙なことに気付いた。目の前に自分がいるのだった。
自分の体を鏡で見ると、それは夕子の体になっていた…。
84阪南町:2001/01/21(日) 23:51
コージーは夕子の体で「あれ、どういうことだ!」と叫んだ。
夕子はコージーの体で「どうなってるの?私、男になってる?」
コージーと夕子は自分のパンツの中を確かめるとお互いに顔を赤らめ
「あ、なくなってる!」「あ、ついてる!」と叫んだ。
何となく二人はドキドキしていた。甘酸っぱい物がこみ上げていた。
85名無しさん:2001/01/22(月) 00:14
そうとも知らず、室田は二人のいる部屋の前まで来た。再び、銃に弾丸が装填されていることを確かめる。
悪魔ザミエルと契約して作った七発の魔弾。すでに五発は撃った。そして、最後の一発はザミエルのもの。
つまり、自分が使えるのはあと一発だけ。それで問題はない。魔弾は、決して外すことなどないのだから。
心配なのは、誤って別の人間を狙ってしまうことだが…。
…いつまでも迷っていても仕方がない。意を決し、室田は部屋に躍り込んだ!
86ごう:2001/01/22(月) 13:01
その途端に、立ちふさがる影!
「またですか!無関係な人は一歩たりとも、ここには入れません!」
そう、「野人」高木である。
「捜査の邪魔だ!どけ!」と銃を構える室田。
その銃を、高木はあっさりつまみあげ、ぽい、と捨ててしまった。
87ねじまき島:2001/01/22(月) 22:30
銃が地面に落ち、次の瞬間、火薬の破裂音が響いた。
落下のショックで、魔弾が発射されてしまったのだった。
高木を見ると傷一つ負っていない。そして、他に倒れた者もいない。
「馬鹿な…!魔弾は一体誰に当たったんだ?」
呆然とする室田。しかし、すぐに謎は解けた。
88回天:2001/01/23(火) 00:46
立ち尽くす室田。彼の腹部には大きな穴が開いていた。
どてっ腹の風穴にヒューヒューと風を通しながら、
「うそ?俺?当たった?どこ?え?ケツ?うわーー!ほんとにケツに穴が
あいてるーー!・・ってオイ!・コラ!・あれ?・声が・・遅れてるよ」
などと、小寒い一人芝居を始める室田。彼は現実を認めたくないのだ。
89ねじまき島:2001/01/23(火) 17:23
しかし、痛みが襲ってきてさすがに現実を認めた。
「ぐわあああああ…!」
のたうち回る室田。幸い、急所は外れていた。
「ハアハア…このままでは…死んでしまう…。仕方ない…一時撤退だ」
室田はひとまず外に出て救急車を呼んだ。
90回天:2001/01/23(火) 21:09
室田は近くの植え込みに背をもたれ、救急車の到着を待った。
建物の中では、野人高木の勝利の雄たけびが響きわたっていた。
間もなくして救急車がやってきた。だが、何かがおかしい。
救急車はサイレンを鳴らさずに走って来たのだ。
しかも、白いはずの車体は目の覚めるようなイエローだった。
91ねじまき島:2001/01/23(火) 22:19
室田に選択の余地はない。黄色い救急車に近づいていった。よく見ると…。
「いやー、すいません、とちゅうで肥溜めに落ちちゃって」
と、中の救急隊員は言った。形容しがたい芳香に、室田は気が遠くなっていった…。
「おや、気絶しちゃった。まあいいか、麻酔かける手間が省けましたし」
室田は、その場で弾丸を摘出され、近くの矢部救急病院へ運び込まれた。
92ごう:2001/01/24(水) 11:25
「ふう、ほんと、今日はなんなのかしら・・・」
ぶつぶつ言いながら、席に戻ろうとする高木。
「やはり、お局軍団にはリーダーが必要・・・このままじゃ
 群雄割拠の時代が来る・・・。世が乱れたとき、輝くのは凶星・・・」
そんな独り言を聞くものは、誰もいやしなかったが。
93名無しさん:2001/01/24(水) 22:26
室田は一命を取り留め、東大医学部付属病院へと移された。
「こんなところで寝てる場合じゃない…早く解決しないと新たな犠牲者が…」
そこへ、一人の医師がやってきた。彼こそは、東大教授で希代の名探偵でもある神月遙介だった。
「室田刑事ですね。事件のことは聞いています。僕がお役に立てるかもしれません」
神月はそう言った。室田は今までの捜査とその結果について話した。神月はしばし考えた後…、
94ごう:2001/01/25(木) 13:40
「ふむ、わかりました・・・思い当たる節があります」
「ちょ、神月さん、どこへ・・・」
「貴方はそこで寝ていてください。私が代わりにいってきます」
神月は、手錠と警察手帳を室田の上着から抜き取った。
「あれ?室田さん、拳銃は?」
95ねじまき島:2001/01/25(木) 22:38
「…ふっ、私に拳銃は必要ありませんよ」
室田はそう言って平静を装ったが、内心はかなり焦っていた。拳銃は回収し忘れていた。
あの銃には最後の魔弾が残っている。その最後の魔弾は悪魔ザミエルが自由に操れる。
ザミエルは契約者である自分の命を狙うはずだ。もし、あの銃を誰かが撃ったら…。
室田はとても寝ていられる気分ではなくなり、半ば強引に神月の捜査に同行した。
96名無しさん:2001/01/26(金) 19:52
神月は外に出るとタクシーを拾い、運転手に日暮里に行くように告げた。
「神月さん、日暮里に何があると言うのです?」
「駄菓子屋です。そこに謎を解く鍵の一つがあります」
室谷は神月の考えが理解できなかったが、彼の目が真剣なのを見て黙った。
やがて、タクシーは日暮里に着いた。
97ねじまき島 :2001/01/26(金) 22:12
(室谷?室田じゃなかったっけ?)
神月はそんなことを考えながら手近の駄菓子屋に向かった。室田もついていった。
駄菓子屋には誰もいなかった。だが、入り口は開いていたし品物も陳列してあった。
「おかしいな。中にいるのかな?」
室田が中を覗くと、そこには…
98名無しさん:2001/01/28(日) 15:24
「ひひらりひひらりひひらりら〜」
駄菓子屋の婆さんが妙な踊りを踊っていた。
「おい婆さん。店ほっといて何やって……」
室田が呼びかけようとすると、神月が止めた。
「待って、あの踊りをよく見てください。何か気付きませんか?」
99ねじまき島:2001/01/29(月) 22:25
「そうか、尻の動きが魔法陣に…」
意味の分からないことをつぶやく室田。すると婆さんが二人に気付いた。
「あ〜ら、そっちの人いい男ねえ。アタシといいことしな〜い?」
婆さんはいきなり神月にすり寄ってきた。神月は苦笑いを浮かべ、
「えー、いくつか聞きたいことがあります。まずは……」
100煎り:2001/01/29(月) 22:32
そこまで言いかけて神月はやめた。
老婆の一人が神月の股間をまさぐりはじめ、
もうひとりがその風景を撮影しはじめていることに気づいたからだ。
「いいね〜いいね〜」
「ごちゃごちゃ言わずにぬちゃぬちゃいいことしたいでしょ?」
101名無し職人:2001/01/29(月) 23:09
「分かりましたよ。いいことしましょう」
神月はとうとう承諾した。
その日、彼らは病人の介護をしたり、川の掃除をしたり、壊れた橋を直したり。
「あー、一日いいことしましたね」
一日目はこうして終わり、二日目の捜査が始まった。
102名無しさん:2001/01/30(火) 20:48
室田と神月は、再び例の駄菓子屋に向かった。
「今日こそは情報を聞き出さないと…」
駄菓子屋に着くと、昨日と同じように婆さんは店にいなかった。
「また中でしょうか」
だが、今回は中を覗いても誰もおらず、代わりに手紙が置かれていた。
103名無し職人:2001/01/30(火) 22:43
室田は手紙を拾った。
そして、封を開けた。
ドカン!手紙爆弾だ!瓦礫の中から室田が呟く。
「・・・神様も何もあったもんじゃないぜ、もんじゃ焼」
神月は木陰でひなたぼっこを、していた。
104ねじまき島:2001/01/30(火) 23:14
すると、いきなり木の上から一人の少女が落ちてきて、神月が慌ててキャッチした。
「…どうして木の上なんかに?」
「屋根の上で寝てたの…。そしたら、いきなり家が吹っ飛んじゃって、あたしも…」
どうやら、あの駄菓子屋の娘らしい。
室田を助けた後、近くでお茶でも飲みながら少女の話を詳しく聞くことにした。
105名無し職人:2001/01/31(水) 22:14
娘の名はさやかと言った。どうやら日本茶が好きのようだ。
神月「さやかさん、お婆さんはどこへ行ったか知りませんか?」
さやか「首都高で風になってくるってナナハンで出てっちゃった。いつものことだけど」
室田「……(すごい婆さんだな)」
と、その時、室田の携帯電話が鳴った。署から、それも交通課からだった…。
106名無しさん:2001/02/01(木) 21:11
「…何!首都高で老婆の乗ったナナハンが転倒、炎上しただと?…その老婆は……そうか…」
電話を切った室田にさやかが詰め寄った。
「ねえ、おばあちゃんは?どうなったの!?」
「………」
「ねえ!答えてよ!」
107ねじまき島:2001/02/01(木) 21:17
「君のお婆ちゃんは、転倒した勢いで前に吹っ飛び、ガードレールに激突し…」
「そんなことじゃないよ…!おばあちゃんはどうなったの?」
「…膝をすりむいて全治二日だそうだ」
どて。
「矢部救急病院に運ばれたそうだ。お見舞いにでも行こうか」
108名無しさん:2001/02/02(金) 22:27
病院に行った三人。婆さんはめっちゃ元気だったが、一つ気になる事を言った。
「急にハンドルがきかなくなったんじゃ。ほんの数日前は何ともなかったのに…」
それを聞いた神月は、妙な胸騒ぎを感じた。
何者かがハンドルに細工をしたのでは?それに、家には手紙爆弾ときてる。
この老婆とさやかの命が、何者かに狙われているのではないだろうか?
109名無し職人:2001/02/04(日) 16:34
再び、室田の携帯が鳴った。
「大変です!爆弾テロの予告が!場所は矢部救急病院です!」
「どっかで聞いたような…って、ここじゃねーか!」
急いで爆弾を探さなければ!室田は慌てて病室を飛び出した。
「どこだ…爆弾を仕掛けるとすれば…」
110ねじまき島:2001/02/05(月) 20:57
「…って、ちょっと待てよ、あの病室が一番怪しいに決まってる!」
室田はさっきの病室に戻り、病室内に爆弾が無いのを確認すると、他の三人に言った。
「この病院内に爆弾が仕掛けられています!絶対にこの病室から出ないように!」
そう言って室田は再び病室から出ていった。
そのとき、再び携帯電話が鳴った。出ると、その相手は…
111名無し職人:2001/02/05(月) 21:34
さやかだった。
「隣にいるのになんで電話すんねん!」
「ピーポパーポピーピーパーポ」
「何で水戸黄門弾くねん!ウザイ消えろボケ!」
助手席のドアをあけ、さやかを突き落とした。
112名無しさん:2001/02/05(月) 22:37
「どうやら、駐車場の車の中ではなかったようだな」
爆弾は病院の建物内に違いない。さやかをさっきの病室に戻した。
そのまま逃がした方がよかったような気もするが…。
「私がいいというまで絶対に出るな、出たら撃つぞ」
室田はそう言っておいて、まず上の階から爆弾を探すことにした。
113名無し職人:2001/02/05(月) 22:44
病室に残った、さやか、神月、婆さんの三人。
さやかは少しの間おとなしくしていたが、また外に出ようとした。
「出ちゃ駄目です!室田さんなら本当に撃ちかねませんよ!」
神月が慌てて止めた。するとさやかは困った表情で、
「あの…トイレ行きたいんだけど…」
114ねじまき島:2001/02/05(月) 22:52
「…そうだ、室田さんの携帯電話に連絡しておけば大丈夫でしょう」
そのころ、室田はあることに気付いていた。
「そうだ、病院内で携帯電話はスイッチを切っておかないと。…これでよし」
ほんの今まで堂々と使っていて、実に間の悪い男である。困ったのはさやか。
「つながらない…どうしよう…」
115名無し職人:2001/02/06(火) 11:29
もじもじ、そわそわ、かなり辛そうなさやか。…と、その時。
−−−室田は以前に銃なくしてるだろーが…過去ログちゃんと読めや…−−−
尿意で極限状態になったさやかは毒電波を受信することに成功したのだ。
「何よ、最初から怖がる必要なんかなかったんかい!」
さやかは急いで病室から出ていった。
116ごう:2001/02/06(火) 14:03
その瞬間、背後から猛烈な光と爆音!
ドン!カカカッ!パリンパリン!とガラスが吹き飛ぶ音。
「キャー!」さやかは叫び、その場でへたりこむ。
「いや、すまんすまん、ひひひ」
「もう、おばあさん、なんっつう屁え、こくんですか!」
117名無しさん:2001/02/06(火) 15:41
「あ…」
婆さんと神月は床に水たまりが広がっていくのに気付いた。
さやかも二人の視線に気付いて、
「ち、ちがう…、あたし、もらしてないよ…!」
さやかはべそをかきながら言い訳した。
118名無し職人:2001/02/06(火) 15:49
どんどん水たまりが大きくなる。止まる様子はない。神月はあることに気付いた。
「確かにかなり我慢してた様子だが、いくら何でも量が多すぎるような…」
さやかが泣きながら立ち上がったとき、その謎は解けた。水は床からわき出していた。
「そうか、さっきの屁で水道管が破裂したんだ!」
それに気付いたときには、その階はすでに床上浸水状態だった。
119名無し職人:2001/02/06(火) 20:48
ここで死ぬのか・・・・?
神月の脳裏に走馬灯のように思い出が駆け巡る。
「いかん!こんなところで俺は犬死にするわけにはいかんのだ!
この事件を解決できなければ、俺は、俺は・・・・」
甲斐なく神月は死んだ。
120ねじまき島:2001/02/06(火) 21:00
上の階の室田が気付き、水の中から三人を引き上げた。
「神月さん!…そうだ、こんなときは電気ショックで!」
試しにスタンガンを食らわせてみると、見事蘇生した。
「ふう…って、安心するのは早い、この階にも水がきた!」
四人はさらに上の階へ逃げた。
121名無し職人:2001/02/06(火) 21:03
慌てた室田がスタンガンを水に落とした。
ババババババ・・・・・漏電だ!
みんなビリビリに痺れた。
その様は60年代のアシッドクイーンさながらだった。
あえなく皆気絶した。
122名無しさん:2001/02/06(火) 21:13
ついに最上階まで来てしまった。運の悪いことに屋上の入り口には鍵が。
室田「まずいぞ、もしこの階まで水が来たら…」
さやか「ううっ、おしっこ…」
婆さん「おまえまだ我慢しとったんかい!」
三人はパニック寸前。神月はただ一人冷静に脱出方法を考えていた…。
123きゃわの:2001/02/06(火) 22:11
ついに最上階まで浸水し始めた!
焦る一同。しかしあろうことかさやかは映画「タイタニック」気分に浸っていた。「レオ様・・・」
バシ!!レオナルド熊似の室田の平手打ちが飛んだ。
しりもちをついた拍子にさやかは失禁してしまった。
124きゃわの:2001/02/06(火) 22:12
ごめんなさい。4行でした。
125名無し職人:2001/02/06(火) 22:30
「ううううっ……」
さやかは泣きながら自分が作った水たまりの中から立ち上がった。
「今ので…もらしちゃったよぉ…室田さんの…ばかーーーーーーーーっ!」
さやかの怒りの平手打ちが室田にヒット!室田は吹っ飛ばされ壁に激突!
壁は崩壊、水が流れ出し三人は助かった!だが、室田は地上へ転落…。
126ねじまき島:2001/02/06(火) 23:06
室田は、植え込みの上に落ちて助かった。さらに、植え込みの中に何か見付けた。
「これは…爆弾だ!やっと見付けたぞ!」
室田がそう叫んだのとタイマーが0になったのはほぼ同時。どっかーん!
「…ふ、俺はよっぽど爆弾にもてるらしいな。だが、俺も爆弾は愛せないぜ」
ひゅるるるる……。ぶっ飛ばされながらもクールに決める室田だった。
127名無し職人:2001/02/06(火) 23:13
そして、毛利は静かに語り始めた。
「田辺さん・・・・」
あまりにも長いこと黙っていたのが急に喋り始めたもんだから
田辺と松田は、くずしていた姿勢を元に戻すのに必死だった。
恐らく、直前の出来事を思い出すのは、到底無理だった。
128ねじまき島:2001/02/07(水) 21:26
毛利達の会社から徒歩5分の地点にある、ファミリーレストラン『でゅけーぬ』。
『すかいらーく』に対抗してオープンしたのだが、相手の店名が変わってしまい、
今では名前の由来が誰にも分かってもらえない悲しいレストランである。
ここで毛利達は、一文字社長に会う方法を考えていた。そういうことにしておこう。
「で、その方法だが……」
129名無し職人:2001/02/08(木) 10:28
松田:「一文字社長は日曜の朝に家の近くでジョギングをするらしい。それも一人でだ」
毛利:「その時に捕まえればいいわけだな」
松田:「・・・ただし、晴れている時だけなんだそうだ」
毛利:「そうか。で、日曜日の天気はどうなんだろう」
田辺:「あっ、都合よく備え付けのテレビで天気予報が」
130ねじまき島:2001/02/08(木) 17:15
「ちょうちょむすびの高気圧が君のハートに接近中!笑顔前線つかまえて駆けておいで!
 ねんがら年中ハレバレ!楽しまなくちゃウソでしょ!
 なんでもいーからガンバレ!やってみなくちゃわからナイ!いつでもハナマル元気じるし!」
…よく分からない天気予報だった。
…というより、天気予報じゃなかったような気さえした。
131ごう:2001/02/08(木) 17:40
「つーか・・・なんかおかしいぞ」
毛利は、思った。
「田辺さんには、確か重大なことがおこったはずだ。顔、まっさおだし
 まず、なんで田辺さんがピンクレディーの恰好を・・・。
 田辺さんの脇にには、なんでいっこく堂が・・・かんかんのう?」
132名無し職人:2001/02/08(木) 19:37
毛利:「そうだ、まだ息があった田辺さんを病院に運ぶ途中だったんだよ!
    何のんきにレストランで話してんだ!」
毛利と松田は慌てて外に出て馬車を拾いました。
毛利:「最寄りの病院まで5分で行けたら1シリング割増金を払うよ!」
時代感覚を完全に無視した馬車は、病院へ向けて突っ走っていきました。
133名無しさん:2001/02/08(木) 22:02
たどり着いた病院は大騒ぎになっていた。水道管が破裂して浸水したらしい。
若い男、女の子、老婆の三人が助け出されているところだった。
毛利「あれ?何であの女の子だけ腰から毛布巻いてんだろう?」
松田「水に落ちるかして濡れたんじゃないか?風邪引くと困るからだろ」
二人は田辺さんのことも忘れのんきに見物を始めた。
134名無し職人:2001/02/08(木) 22:15
松田「しかも何であいつらスタンガン持ってんだろ」
毛利「わかったよ、何かアブノーマルな遊びでもしてたんじゃねえの」
松田「はっはーん。なんか変な取り合わせだもんな、奴ら」
毛利「しかも顔煤けてるしよ、なんだあいつら」
松田「だから・・・こんなの見物してる場合じゃねえっつの」
135名無し職人:2001/02/08(木) 22:25
「そうだった!早く田辺さんを!」
ところが、病院内はめちゃくちゃで急患を受け入れるどころではなかった。
困り果てたところに、さっき助け出されていた若い男がやってきた。
「…危険な状態ですね。はやく治療しないと命にかかわります。僕に任せて下さい」
男は医者らしい。毛利と松田は胸をなでおろした。
136ねじまき島:2001/02/08(木) 22:32
男は、いきなり田辺にスタンガンを食らわせた。びっくりする二人。
「お、おい!何するんだ、あんた!」
「僕もこの方法で助かったんです!きっとこの人も助かります!」
すると、田辺は元気に起きあがった。
「…そんなアホな」
137名無し職人:2001/02/08(木) 22:51
何はともあれ、田辺さんは助かったのだ。
戻って、一文字社長に会う方法を考えるとしよう。
毛利達はさっきの『でゅけーぬ』だったかいうレストランに戻った。
「さて、話を続けよう。どこからだっけ?」
「日曜日の天気がどうのこうの‥‥」
138名無し職人:2001/02/08(木) 23:18
「ちがうでしょ!」
田辺さんは、さっきまで死んでたとは思えない程の剣幕で、机を叩く。
「合コンの話よ!予約とらなきゃなんないんだから!」
毛利は松田と顔をみあわせる。
「いや、でも・・・酋ちょ、いや、川田さん、結婚退社しちゃったでしょ?」
「なに、あなた達、川田さんが狙いだったの?マニアックねえー」
139名無し職人:2001/02/09(金) 11:25
「ところでさっきから気になっていたんだけど・・・」
田辺さんは言った。
「いちもんじいちもんじって言うけど、間違いよ。ひともじ社長よ」
毛利は「!」という顔をして暫く俯いた後に叫んだ
「それだ!事件の鍵はそこにある!」
140名無し職人:2001/02/09(金) 17:48
毛利は自分の勘定をテーブルに置いて立ち上がった。
松田「おい毛利、どっか行くのか?」
毛利「一つ調べたいことがあってね。日曜日にまた会おう!」
毛利は出ていってしまった。残された松田と田辺。
田辺「日曜日?あと二日しかないわ。何を調べる気かしら・・・」
141名無しさん:2001/02/09(金) 17:55
そのころ、神月達もやっと落ち着いていた。ちなみにさやかは着替えていた。
「室田さんは大丈夫でしょうか。爆発で飛んでいったきりですよ」
噂をしたところに室田が空から落ちてきた。意識も正常だった。だが。
「うううう、ここはいつ?いまはだれ?わたしはどこ?」
どうやら、記憶喪失らしかった。
142名無し職人:2001/02/09(金) 17:59
室田:「俺の名を言ってみろおおおお!」
神月:「落ち着いてください!あなたは室田刑事です!」
室田:「そ、そうだ。俺は室田だった」
室田はひとまず落ち着いた。
室田:「で、君たちは誰だったっけ?えーと…」
143名無し職人:2001/02/09(金) 18:04
「そうだ、思い出してきたよ。あなたは医者の神月遙介さんだ。
それから、あんたは、日暮里の駄菓子屋の婆さんだな。
で、お嬢さんは・・・・・・おもらしさやかたんだ!」
次の瞬間、室田はさやかにバットで思いっきり頭を強打されていた。
そのショックで室田は記憶がすっかり戻った。
144ねじまき島:2001/02/09(金) 20:48
「さて、捜査を続けようか。…いててて」
室田は頭をさすりながら言った。
そのとき、携帯電話が鳴った。
「…新しい展開に行くときのお約束だな」
他の三人が見守る中、室田は電話を取った。
145名無し職人:2001/02/10(土) 10:14
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
146名無しさん:2001/02/10(土) 20:17
「何だこりゃ、いたずら電話か」
「ち、違う・・・・殺される・・・・助けてくれ・・・・ハァハァ」
「何だって!あなたは誰だ!今どこに?」
「私の名は・・・・一文字・・・・ここは・・・・ブツッ」
通話が切れてしまった。
147ごう:2001/02/17(土) 19:59
「一文字さん? もしもし? もしもし? くそっ」
一文字という人間に知り合いはいなかったはずだ。
それが、何故私の電話番号を知っているのだ。
いや、まてよ・・・あの会社の社長の名前、確か・・・
「神月さん、やばい、急ぎましょう!」
148病み上がり決死隊:2001/02/17(土) 22:55
神月「急ぎましょうったって…、どこへ?」
さやか「今のは…港の…倉庫街からだよ…急がなきゃ」
室田「な、何で分かるんだ!?」
さやか「…受信したの」
四人は倉庫街へ向かった。
149名無し職人:2001/02/18(日) 10:44
倉庫街にはざっと200ばかりの倉庫があって、
一文字はどこにいるのかわからなかったので、
片っ端から探すことにした。
途中で怪しい白い粉なんかも見つけたが、それは誰も気にしなかった。
そして、199番目に開けた倉庫の中で一文字は見つかった。だが・・・
150:2001/02/18(日) 11:32
突然! 黒人3人に囲まれてしまった 神月、 さやか、 室田。
神月 「すっかり囲まれたようだな」
さやか 「そんな、これって・・・まさか!」
室田 「3対3か・・・ふふ・・・面白くなってきたぜ!」

さぁ! バスケットのはじまりだ!!! 
151名無しさん:2001/02/18(日) 23:49
室田「さあ、椅子を五つ用意して、と」
婆さん「そりゃフルーツバスケットぢゃ!」
あまりの寒さに敵三人は凍り付いた。
室田「さあ、先へ進もう!」
だが、神月とさやかも凍り付いていた。
152名無し職人:2001/02/19(月) 18:11
そこへ、ふらふらと一文字らしい男が歩いてきた。
「ありがとう・・・助けに来てくれたんだな」
倒れかけた一文字を室田が抱きとめようとしたとき。
「待て!そいつに触るな!」
誰かが倉庫に飛び込んできて叫んだ。
153名無し職人:2001/02/19(月) 18:14
バルイーグル!
バルシャーク!
バルパンサー!
輝け太陽戦隊
サンバルカン!!
154病み上がり決死隊:2001/02/19(月) 22:13
一文字?「サンバルカンか。ということは、奴が私の正体に気付いたか」
室田「…その声は、コージー富田!」
コージー富田「覚えててくれて嬉しいが、君たちにはここで消えてもらおう」
正体を表すが早いか、コージー富田は懐から拳銃を取り出した。
コージー富田「アディオス!」
155名無し職人:2001/02/20(火) 17:27
そのとき、神月が余裕の表情でコージーに言いました。
「安全装置を外さなきゃ撃てませんよ」
コージーは慌てて銃を確認しました。
「なんだ、ちゃんと外れてるじゃないか!」
顔を上げると、四人はとっくに逃げた後でした。
156病み上がり決死隊:2001/02/20(火) 22:48
コージー富田「ちきしょー!」
バキューン!ドキューン!ズダーン!
泣きながら銃を乱射する姿は、さながら目玉のおまわりさんのようだった。
弾の一つが倉庫内にあった箱に当たった。
それには何が入っていたかというと、
157名無し職人:2001/02/21(水) 18:29
密輸品のダイナマイトだった。あっ、と思う間もなく倉庫は爆発。
コージー富田はお空に舞い上がった。
「今回は君達の勝ちにしておいてやる。また会おう!はーっはっは!」
ぶっ飛びながらもかっこつけることは忘れないコージー富田。
そのとき室田は、彼の中に自分と同じ「何か」を見たという・・・。
158名無しさん:2001/02/21(水) 22:48
それから二日後。
松田「今日は日曜日か…。毛利は、日曜日にまた会おう!…と言ってたのに、
   まだ姿を見せない。一体どうしたんだろう」
説明的な独り言を言いながら街を歩いていると、物陰に人が倒れているのを見付けた。
松田「…お、お前は!?」
159名無し職人:2001/02/22(木) 00:11
毛利「松田…すまん、ドジ踏んじまったよ…」
松田「しっかりしろ!誰だ!誰にやられた!?」
毛利「…ろっぽんぞー…」
それだけ言うと、毛利は静かに目を閉じた。
松田「毛利ーーーーーーーーーーーっ!!」
160名無し職人:2001/02/22(木) 10:02
そして、次の瞬間。
ぐ〜〜〜〜きゅるるるるるる。
毛利の腹の音が響くのでした。
次の場面が近くのラーメン屋で、毛利の目の前には空の丼が
三つぐらい積み上げられていたのは言うまでもありません。
161名無し職人:2001/02/23(金) 00:34
「で、何か分かったのか?」
四杯目のラーメンに猛烈に挑みかかる毛利はまったく聞いていない。
「なあ、毛利ってば!」
ぶば。鼻から麺が噴き出した。
店内は微笑ましい雰囲気に包まれた。
162オレンヂ:2001/02/23(金) 01:32
ラーメンを食べ終わり、店を出ようとした二人の前に一人の男が立ちはだかった。
全身をピンクで統一し、髪にはパーマがかかっている。
あやしげな紙袋とカメラを手にしたその男は人当たりの良さそうな笑みを浮かべこちらを見ている。
謎の男「あのぉ〜、一緒に写真撮ってもらえませんかねぇ?」
新たなる惨劇が始まろうとしていることに毛利はまだ気づいていなかった。

163和久:2001/02/23(金) 02:22
毛利は「なんだこいつは? 新手のヒッピーか?」など色々思考を巡らしたが、
これが世に言う「春になると出てくる変なヤツ」だと言うことでまとめた。
しかし男の持っているカメラがどうも気になる。全くの勘であるが、
このカメラに銃が仕込まれていると思いこんだ毛利は、パーマに羽交い締めに、
適当に「この親不孝野郎が!」と言った。
164和久:2001/02/23(金) 07:48
するとパーマはおもむろに口を開き、
「あなた・・・誕生日8月17日でしょ?」と勝ち誇ったように言った。
その瞬間、毛利の中で何かが音を立てて崩れた。
「そんな・・・・・・貴様、何故俺の誕生日を知っている! 俺の自慢は
 いままで一度も誕生日をあてられたことが無いことだったんだぞ!」
165名無し職人:2001/02/23(金) 21:38
パーマは笑った。その笑顔があまりに狂気じみていたので、毛利は戦慄した。パーマは
「お前の誕生日なんてお見通しだぜ、このビチグソがぁ! つまらねえ自慢掲げて
いい気になってんじゃねえよ、この瓜っ子が!」
と、口の中に溜まった涎をありったけ毛利に飛ばした。これが毛利には我慢できなかった。
毛利はキレた。
166病み上がり決死隊:2001/02/23(金) 22:14
松田が敵を真上に放り上げ、落ちてきたところに毛利が跳び蹴りをたたき込む!
二人の合体奥義で、パーマは一撃で伸びてしまった。
毛利「俺達は二つの流れ星!」
松田「誰も俺達を止められないぜ!」
二人のガッツポーズは最高に決まっていた。
167take:2001/02/23(金) 22:24
そこへ一通の手紙が舞い込む・・・・・
「お前の師は預かった」
彼らは氏を覚悟しながらも
本拠地へ向かったのだった
松田「とりあえず自動車に乗り込む事にするか・・・」
168名無しさん:2001/02/23(金) 22:38
そのころ敵の本拠地では。
「1号。私の言った通り、奴らの自動車に爆弾を仕掛けたか?」
「はい。閣下のおおせのままに、時限爆弾を仕掛けてきました」
「よくやったぞ。これで奴らも終わりだ」
閣下と呼ばれた謎の男は、闇の中に不気味な哄笑を響かせるのだった。
169名無し職人:2001/02/24(土) 11:55
だが、そのとき、本拠地の前に無事に毛利と松田の乗った自動車がやってきた。
閣下「・・・お前、爆破時刻をいつに設定した?」
1号「99年後の12月31日23時59分です。新世紀を祝ってパーッと」
閣下「この阿呆が!」
閣下が手元のスイッチを押すと床に穴が開き、1号は落ちていった。
170オレンヂ:2001/02/24(土) 13:27
???「フッフッフ・・やはり一号は役立たずでしたね」
閣下「おまえか。キャロラインver.2.07」
キャロライン「閣下、私に秘策があります」
閣下「失敗は許されんぞ」
キャロライン「お任せください」
171take:2001/02/24(土) 16:20
その頃毛利と松田は決定的な事を思い出した
松田「おい、俺達敵の本拠地って知ってたっけ?」
毛利「・・・・・知らん・・・・」
松田「おいおいじゃあ何の為に車に乗ってるんだよ」
毛利「単なるノリだ、悪いか?」
172灯台助教授:2001/02/24(土) 16:31
パーマはその後も淡々とプロフィールを語りつづける。
「そして、あなたの本当の姿は・・・」
と言った瞬間彼女は床に崩れ落ちた。
口元から赤い液体が流れ落ちている。
「はっ。」気づいたとき彼女の手には青酸カリの瓶が握られていた。
173名無し職人:2001/02/24(土) 18:11
「お、おい!しっかり!」
ラーメン屋のおやじが彼女に駆け寄ろうとした。すると、
「そのまま、触らないように」
一人の客がそう言って彼を止めた。その客は警察手帳を出した。
「捜査一課の室田という者です」
174名無し職人:2001/02/24(土) 23:00
「ここは僕に任せて下さい」
神月がスタンガンを食らわせると、見事に蘇生した。
「…そんなアホな」
室田とさやかと婆さんとラーメン屋のおやじの声が見事に重なった。
「さて、この人に話を聞いてみましょう」
175名無し職人:2001/02/24(土) 23:59
「その必要はない。お前達はここで死ぬのだからな」
何者かがラーメン屋に入ってきた。
「俺の名はキャロラインver.2.07。キャロルでいい」
キャロルは室田達を指さすと、
「閣下の命により、お前達四人にはここで死んでもらう!」
176和久:2001/02/25(日) 00:42
「死なばもろとも!」
キャロルはそう言いマシンガンを抱えて室田に向かって発射した。
しかし室田はその弾丸ひとつひとつを手で掴み、まるでマンガに
あるような感じで、握り拳からパラパラッとこぼし、言った。
「バカ野郎! 言葉の使いどころが間違ってるぞ!!」
177名無し職人:2001/02/25(日) 05:46
「うう・・・・・・すいません、俺が間違ってました・・・・・・」
キャロルは突然謝りだした。
「うん、解ればいいんだ。解れば。・・・俺は絶対お前なら解ってくれると思ってたよ」
室田は突然いい人になった。
そして室田とキャロルは抱き合って泣いた。
178名無し:2001/02/25(日) 07:11
そのとき、表からちり紙交換車の軽妙なラテンの調べが。
室田は思い出した。
「うちの家訓・・・踊って前向きに。そうだ!そうだった!」
華麗なステップを踏む室田とキャロル。
そのとき、「パチパチパチ」と、乾いた拍手が響いた。
179練乳:2001/02/25(日) 08:58
「いやぁ、たのしませてもらったよ。」
ちり紙交換車の陰からゆらりと現れる影。
「あ、あんたはゴッドファーザー!!」
キャロルの口から絶叫にも似た悲鳴がほとばしる。
「しかしながらだね,ラテンとジルバを間違えるような茶番はここで終わらせようじゃないか。」
180ドッチボール:2001/02/25(日) 09:30
と言いながらゴッドファーザーはおもむろに
肩に担いでいた大型で銀色のラジカセを床に置き、
本場ニューヨーク仕込みのブレイクダンスをはじめた。
唖然とする一同。しかしその時遠方に見える
キラウェア火山からはすでに煙が立ち上りはじめていた。
181名無し職人:2001/02/25(日) 11:45
「…まさか、噴火するんじゃないだろうな」
しかし、ゴッドファーザーは微塵も動揺しない。
「案ずることはない。これを火口に投げ込めば火山活動は止まる」
ゴッドファーザーは怪しい薬の瓶をみんなにみせた。
「さあ、キラウェア火山に行こう」
182take:2001/02/25(日) 12:43
そして、一行はクラウェラ火山火口へ行くこと
になった・・・・ところが、途中でトラブルが発生
ヘリコプターが墜落したのと一緒に
怪しい薬を持っていたゴットファザーが行方不明に
なってしまったのだった。
183名無し職人:2001/02/26(月) 08:56
しかもヘリコプターは火口に墜落し、その拍子にキラウェアは噴火してしまった。
命からがら麓の村まで逃げ切った室田達。電気屋の前を通ったときテレビで緊急ニュースが。
「ただいま入りましたニュースによりますと、太平洋沖に突如、島が浮上したとのことです」
室田「何だって!?」
神月「キラウェアの噴火と関係があるかもしれませんね」
184名無し職人:2001/02/26(月) 09:03
「あらへんあらへん」
「あらへんあらへん」
「あらへんあらへん」
「あらへんあらへん」
大阪商人の団体が口々に言いながら通り過ぎていった。
185名無し職人:2001/02/26(月) 11:48
謎の島が浮上したニュースを、毛利と松田も車のラジオで聴きました。
「奴らの本拠地はそこにあるに違いない!」
「きっとそうだ。待ってて下さい、師匠!」
どこまでもノリで突っ走る二人でした。
しかも二人の想像は当たっていて、その島に本拠地があったのです。
186ドッジボール:2001/02/26(月) 13:21
無理やり国会を通し何とか次年度予算を確保してから
自衛隊上陸艇を政府から借り受けて島に上陸すると
美女が2人駆け寄ってきて、毛利にレイをかけて両側からキスをした。
ここがシャッターチャンスとばかりにすかさず松田はカメラを構えたが、
そのファインダーに写ったものは「ゴッドランドへようこそ」の看板だった。
187ねじまき島:2001/02/26(月) 18:45
毛利の様子がおかしくなった。
「何だ、眠い…」
ついに毛利は倒れてしまった。驚く松田。
「ふふふ、そのレイにはクロロホルムが染み込ませてあるのよ」
二人の美女は奴らの手先だったのだ。
188名無し職人:2001/02/26(月) 20:59
そのとき、どこからか二本の矢が飛んできて2人の美女を貫いた。
??「安心しなさい、みねうちよ」
そう言いながら現れたのは田辺だった。
松田「田辺さん!どうしてここに!?」
田辺「今は説明してる暇はないわ。早く毛利くんを安全な場所へ!」
189take:2001/02/26(月) 21:59
松田「おいっ毛利っしっかりしろっ助けがきたぞっ」
毛利「おやっここは何処だい?天国?あはははは俺達天国にいるのか?」
松田「あほな事言ってる場合かっここは天国でも地獄でもないっ
   早くここから逃げるんだっ」。少し頭が錯乱している
様子の毛利の肩を担いでその場を後にする松田と毛利だった。
190代打名無し:2001/02/27(火) 07:26
「だめよ!待ちなさい!やってもらいたいことがあるのよ!」」
鋭い叫び声に一同が振り返ると、さっき眠らせたはずの2人の美女が。
「逝くわよ〜」「レ!」「ク!」
松田、毛利「き、君達は、あの懐かしいレイク美女の『レ』と『ク』!」
2人の美女「過酷なポーズに拗ねて逃亡した『イ』担当のキャサリンを探してほしいの!」

191名無し職人:2001/02/27(火) 18:29
「見つけたら、もっと楽な『イ』のポーズを教えてあげて、また三人で…」
そのとき、どこからかすすり泣く声が聞こえた。見ると、キャサリンだった。
「ごめんなさい……私がわがままだった……」
「いいのよ。さあ、また三人で一からやり直しましょう!」
3人の美女は仲良く肩を組んで去っていった。
192赤川ジロー:2001/02/27(火) 21:13
「ああ・・・。。行ってしまったね・・・。」
毛利はひそかに3人の美女たちに好意を寄せていたのだった。
レイに仕込まれた罠に気づいてはいたが、実はその魅力に身を預けたのだった。
田辺はそんな毛利の気持ちを痛いほどよくわかっていた。
なぜなら田辺は毛利と共に東京大学で心理学院生時代を過ごしたからだった。
193マツ本成長:2001/02/27(火) 21:21
「なぜなの」
きびすを返し田辺は懐からかんざしを取り出した。
「あんたぁーあんたぁーあん。。たぁー。。。」
叫びながら自分の胸に突き刺す。
松田はその様子を呆然と見つめていことしかできなかった。
194病み上がり決死隊:2001/02/27(火) 22:35
そして、かんざしを抜いて大きく息を吐くと、にっこり笑った。
田辺「…ふう、やっぱり落ち着くには針治療に限るわね」
毛利はもちろん彼女の趣味を知っていたが、松田はびっくりしたようだ。
田辺「それじゃ、安全な場所に案内するわ。大事な話があるの。
   あなた達のお師匠様のことにもかかわることよ」
195うっ。まぶしいぞ:2001/02/28(水) 14:58
「ハッハッハッハッ」
高笑いと共に、岩陰からチョビ髭のおっちゃんが顔をだした。
「だはは。そうじゃワシこそが師匠の中の師匠『キングオブ師匠』じゃ。」
「し・・・師匠!!」と3人は声をそろえてユニゾンでシャウト。
「それでな・・・。ピロロロ。ん!」師匠のセリフは着メロでさえぎられた。
196仏のヤマさん:2001/02/28(水) 16:50
電話は森首相からだった。
森「いゃー。ロストしちゃってねー。はっはっは。
  ボールそっちに飛んでいかなかったかね?」
よく見ると、丘の上にラグビーのユニフォームを着た男が
ゴルフクラブを担ぎ携帯で話しながら4人に近づいてくる。

師匠「」
197名無し職人:2001/02/28(水) 22:05
師匠はボールを拾ってその男に向かって放り投げた。そして呪文を唱えた。
「ゴルフボールよ大きくなあれ、でかでかぷっちんぷりりんぱ!」
すると、ゴルフボールが巨大化し、その男をノシイカみたいにぺちゃんこにした。
「さすがは師匠!お見事です!」
毛利達は思わず拍手。
198名無し職人:2001/02/28(水) 22:40
師匠「ここにいるのはアストラルボディ(精神体)じゃ。本体は今も捕らわれておる」
毛利「分かっています。今から助けに行きます!」
師匠「慌てるでない。その前に敵のことをよく知っておくのじゃ」
毛利「敵のことも分かっています!」
師匠「じゃあ聞こう。敵の組織の名前は何じゃ?」
199永八輔:2001/02/28(水) 22:56
毛利『浅草親睦会です』
師匠「何!?」
毛利『全国の商店街を浅草化してしまう組織です』
師匠「・・・そして人は皆、両津勘吉みたいな顔にしてしまうんじゃな?」
毛利『よく御存知ですね』
200名無し職人:2001/03/01(木) 12:39
「浅草親睦会のアジトは島の南の海岸にある。引き潮の時にしか入り口は現れない」
「分かりました。必ず助けます!」
「頼んだぞ」
師匠の精神体は消えた。
「さあ、アジトに乗り込もう!」
201名無しさん:2001/03/01(木) 18:29
海岸についたが、その時は満ち潮だった。
引き潮になるのを待つことにした。
「暇だな・・・・・・おや、あれは?」
近くに季節外れの海の家があった。
「ちょうどいい、かき氷でも食べながら時間潰そう」
202take:2001/03/01(木) 18:33
そして一行は店内にはいった、なぜか店内は異様な荒れようだった・・・・
毛利「こんにちは〜誰か居ませんか〜」
店主「い〜ら〜しゃ〜い〜」
みんな「ぎゃーーーーー」
恐ろしい風貌をした店主が出てきたためについつい大声を上げてしまった
203名無し職人:2001/03/01(木) 22:14
その衝撃で海の家は倒壊してしまった。
毛利達は逃げ切ったが、店主は屋根の下敷きになってしまった。
気絶している店主の腕を見ると、入れ墨が彫ってあった。
「これは浅草親睦会のマーク!そうか、この店主は奴等の刺客だったんだ!」
一人目の刺客を倒した!100の経験値を獲得!
204病み上がり決死隊:2001/03/02(金) 00:00
経験値を得たものの、誰もレベルアップはしなかった。
毛利「あー疲れた、休みたいな」
松田「あれ、あっちにも海の家ができてるぞ。さっきまでなかったのに」
田辺「行きましょ行きましょ」
さっきの今だというのに、三人はまるっきり無警戒で海の家に向かうのだった。
205名無し職人:2001/03/02(金) 17:33
再び敵の本拠地。
「閣下のおおせのままに、海の家爆弾を海岸に仕掛けてきました」
「よしよし、奴等ならきっとひっかかる、これで戦いにも終止符が打たれるのだ」
「いかん、毛利、松田、田辺!そこに近寄るな!」
捕らわれの師匠は聞こえるはずもないのに必死に呼びかけた。すると、
206名無しさん:2001/03/02(金) 22:35
「何か、今、声が聞こえたような」
「そうだ。早く来いって言ってたような気がする」
「そうね、早く行こう」
完全に逆効果でした。
三人はとうとう海の家に入ってしまいました。
207名無し職人:2001/03/03(土) 17:37
閣下の目の前にはスイッチが二つあった。
「一つは海の家爆弾の爆破スイッチだな、もう一つは何だ?」
二つのうち一つを押してみた。しかし海の家には何も起きなかった。
「・・・とすると、これは何のスイッチだったんだ?」
その答えはすぐに分かった。
208take:2001/03/03(土) 20:13
ドッシューン・・・閣下は飛んでいった・・・
閣下の押したボタンは緊急ボタンつまり逃げるための
ボタンであった・・・・戦闘員達「閣下ーーーーー」
こうして戦闘員達の閣下探しの旅が始まった
戦闘員A「さてどうしよう?閣下が行方不明になってしまった」
209名無し職人:2001/03/03(土) 22:52
一方、海の家では。
松田「何だ、誰もいないのか」
田辺「でも、材料はあるみたい」
毛利「よし、何か作ろう!誰のが一番うまいか勝負だ!」
三人は師匠のことも忘れて料理を作り始めました。
210ひろ:2001/03/04(日) 00:12
その時、松田の携帯が鳴った。
着メロは「じゃんけんピョン」だ。
「・・メル友になりませんか?・・」
「バカヤロー。こんなときにメル友だと?」
「じゃ明日ハチ公の前で10:00にね。
211S.C.:2001/03/04(日) 02:45
松田「どう思う?」
毛利「…罠だ。」
田辺「ムリだよ。10:00にハチ公前なんて。今どこだと思ってんだよ。」
とりあえず毛利達は電話を無視し、明日の朝にはモナコを発つことに。
田辺「やべえ!笑点の録画セットしてくるの忘れてた!」
212名無しさん:2001/03/04(日) 13:32
松田「大丈夫、僕の家で毎週録画してる。あとで見せてあげる」
田辺「ありがと」
すると、今度は田辺の携帯が鳴った。
着メロは「わが人生に悔いなし」だった。
出てからしばらくして、いきなり田辺の顔色が変わった。
213こりゃまた@しつれいしました:2001/03/04(日) 15:00
それは上司からの緊急連絡だった。
上司「今。君の実家から電話があって・・・」
田辺「えっ。なに・・・なんなの?」
上司「田辺君・・・きみのおかあさんが・・・」
田辺「えっ。」・・・・
214名無し職人:2001/03/04(日) 15:20
上司「君のお母さんが亡くなったそうだ・・・」
田辺「あの・・恐縮ですが母とは小学校の頃に死別してますが・・」
上司「え・・あ・・そ・そそうだアレだ。君のお母さんが生き返ったんだ!」
田辺「・・・・はい・・わかりました。とりあえず会社に戻ります」
田辺は冷静に電話を切るやいなや「おー人事おー人事」とプッシュホンを打ち始めた。
215ずうとるび:2001/03/04(日) 20:21
プルルル・プルルル・ガチャ。
相手「はい。いつもニコニコ商工ローンでおなじみの
   裏切商事でございまーす。
   地上げから臓器売買・借金の取り立てまで
   恋人のようにおつきあいさせていただいてまーす。」
田辺「・・・・ゲ。」
216ヤマハさん:2001/03/04(日) 22:56
田辺「…こんな事をしている場合ではない!!」
おもむろに田辺は、横にあった冷蔵庫を開け、中に入っていた
手作りゼリーを取り出した。
田辺「やっと固まったv毛利くんに食べてもらおっ!」   もうすぐホワイト・デーだった…
217名無し職人:2001/03/04(日) 23:06
試しにスプーンを立ててみました。
まるで歯が立ちません。
「ばっちり固まってるわ!何せ、セメント入りだもんね!」
田辺は満足そうに微笑むのでした。
「食べたときの毛利くんの顔が楽しみだわ!」
218名無し職人:2001/03/04(日) 23:08
↑誰も読まねーよ↑
219名無し職人:2001/03/04(日) 23:27
いきなり現れた電波野郎をセメント詰めにして海に捨ててたら夜になった。
夜になっても海は引き潮にならなかった。
「いつになったら引き潮になるんだ?」
三人は砂浜に体育座りで海を見守っていた。
いいムードだ。
220御無に職人:2001/03/04(日) 23:36
コンドームは準備した
とりあえず夕べはオナニーしなかったから、陰嚢に精液がたっぷり溜まっている
セックスの手順はホットドックプレスで勉強した
まずは10分愛撫を続ける
つっこむのはそれからだ!
221名無し職人:2001/03/05(月) 00:01
唇を交わしながら、開いたジッパーに田辺の手が滑り込む。
堅くなった肉棒を確かめるようにゆっくりと握りしめると、妖艶さとどこか憂いを浮かべた表情でふうとため息をついた。
田辺は少し上気した表情でほほえむと顔を近づけた
「ちゅ」亀頭に軽くキスをする
毛利は、たまらなくなって彼女の胸に手を伸ばす
「あん・・・ダメ。もっと見せて」
胸を揉まれながら、抵抗のそぶりを見せる田辺。

222名無し職人:2001/03/05(月) 05:02
「うっ!」
思わず発射。
「・・・サイテー。」
毛利の顔に回し蹴りを入れる田辺。
「待ってくれ!ちょっと緊張しちゃって・・・今度は大丈夫だからさ〜」
223名無し職人:2001/03/05(月) 09:23
田辺「毛利くんをどこへやったの、言いなさい」
松田「何を言ってるんだ、田辺さん」
田辺「毛利くんは無類の遅漏よ、こんなので発射するはずがない。こいつは偽物よ!」
毛利「ふ、ばれてしまったか」
毛利は不敵に微笑むと、顔に手をやった。
224名無し職人:2001/03/05(月) 10:10
毛利のマスクのしたからでてきたのは12個の複眼をもつエイリアンだった。
田辺「やっぱりね」
エイリアンは構わず田辺の股間をつかんだ。
エイリアン「デカイクリトリスダナ・・・」
田辺「それは男性器よ」
225名無し職人:2001/03/05(月) 11:58
田辺は素早く松田と入れ替わっていた。
「ぎゃあああああ!」
エイリアンはショックのあまり気絶した。
松田も痛みのあまり一緒に気絶した。
「ふ、勝利(はぁと)」
226名無し職人:2001/03/05(月) 12:38
「・・・うぅ〜ん。」
うめき声がする方を見ると、ぐるぐる巻きに縛られた毛利が。
「大丈夫?毛利君。」
気絶している松田を捨て置き、毛利を介抱する田辺。
ふと見ると、夜も明けていつの間にか潮も引いていた。
227病み上がり決死隊:2001/03/05(月) 23:11
そして、敵本拠地への入り口も姿を現した。
毛利「さあ、突入だ!」
田辺と松田「…突入?どこへ?」
毛利以外のメンバーは目的をすっかり忘れていた。
毛利「師匠を助けに行くんだよ!さあ、行くぞ!」
228名無し職人:2001/03/06(火) 08:57
ところが、本拠地は閣下がどこかへ飛んでっちゃったので大騒ぎ。
彼らに構ってくれる戦闘員などいませんでした。
「師匠を助けに?こちとらそれどころじゃない!とっとと連れて帰ってくれ!」
・・・・こうして、毛利たちは師匠を見事救出したのでした。
「困ってるようだし、閣下を探すの手伝おうか?」
229名無し職人:2001/03/06(火) 13:12
「うるせぇ!お前等の顔も両津勘吉にしてやる!」
襲い掛かる浅草親睦会の戦闘員達。
「田辺さん、危ない!」
松田が飛び出した途端、田辺の踵落としが松田の脳天に入った。
「ちょっと〜、急に出てこないでよ!」

230名無し職人:2001/03/06(火) 18:24
ところが、松田は横にいて平気で笑っていた。
松田「田辺さんも使った入れ替わりの術さ」
田辺「へー、やるわね。・・・で、この倒れてるのは誰?」
毛利「誰だろう」
そいつの顔をこっちに向けてみると・・・
231名無し職人:2001/03/06(火) 22:34
師匠だった。
「し、師匠!」
「…お前達…強くなったな…これでわしも…思い残すことはない…」
師匠の目の光が消え、呼吸が止まり、力と命が彼から離れていった。
「師匠ーーーーーーーーーっ!!」
232名無し職人:2001/03/07(水) 22:20
三人は、海岸に師匠の亡骸を運んだ。
毛利「師匠…」
毛利は火付け棒を持ってその場に立ち尽くした。
しばし別れを惜しんだ後、葬送の積み薪に火がつけられた。
師匠の亡骸が炎に包まれようとしたそのときだった。
233名無し職人:2001/03/08(木) 02:04
突如、周囲を震わせて大声が轟いた。
「ゼンイン整列!バンゴー!」
「イチ!」
「ニイ!」
「サン!」
234名無し職人:2001/03/08(木) 08:31
声の方を振り向くと、火の中で師匠が起きあがっていた。仰天する三人。
師匠は海に飛び込んで服に付いた火を消し、戻ってきた。
「そ、そ、そ、そんな、た、た、た、確かに呼吸が止まってたのに」
「…今度からは、心臓が動いてないかも確認して火葬するがよい」
どうやら、死んでなかったらしい。
235名無し職人:2001/03/08(木) 10:16
3人の早とちりで師匠が火葬にされかけていた頃、
閣下はアリアハァ〜ンにある「ル○ーダの酒場」にいた。
「くそぅ・・・なんでこんな目に。それより此処はどこなんだ?」
緊急ボタン(脱出用)はどうやらバシルーラの効果があったようだ。
周りを見渡してみても、部下である戦闘員達の姿は無い。
236take:2001/03/08(木) 13:03
閣下「うっ・・・・私は誰なんだ?何故こんな格好を?」
とりあえずポケットに手を入れてみると戦闘員達と一緒に
写っている自分の姿があった。
閣下「こ・・この写真は?この周りにいる妙な輩はなんだ?」
とりあえず行動を始めた閣下であった。
237名無し職人:2001/03/08(木) 22:40
「お約束の通り、まずはお城に行こう」
お城に入ろうとすると、
「こらこら、一般人は立入禁止!」
門番が通してくれなかった。
「いきなり詰まったぞ、どうするかな・・・・」
238名無し職人:2001/03/09(金) 15:54
そこに一人の男が現れ、こう申し出てきた。
??「どうやら、君も私と同じ境遇のようだな。手を組まないか?」
閣下「それはありがたい。君も飛ばされてきたのか。名前は?」
??「コージー富田だ」
こうして、新しいパーティーが誕生した。
239名無し職人:2001/03/09(金) 23:32
「そうだ、キメラの翼で帰ればいいじゃないか!」
いいところに気が付きましたが、お金は1Gも持っていませんでした。
「よし、モンスターを倒して金をためよう!」
二人は街の外へ出ていきました。
しばらく歩いてゆくと、
240名無し職人:2001/03/10(土) 22:38
戦闘員が二人現れた。
戦闘員A「閣下!ご無事でしたか!」
戦闘員B「さあ、早く本部へ帰りましょう!」
閣下「むむ…誰だ、お前達は。思い出せん…」
閣下は、記憶を呼び戻すため頭に唾をつけて座禅を始めた。
241名無し職人:2001/03/14(水) 21:27
「だめだ、思いだせない!」
四日間近くも座禅をしていたというのに、まだ記憶は戻らなかった。
「では、この手しかありませんね」
戦闘員はでかいハンマーを取り出すと、閣下の頭を思いっきりどついた。
すると、
242 :2001/03/15(木) 05:32
ちくびから牛乳が出てきた。
あわてて隠す閣下。
戦闘員A「まっまさか・・・」
あたり一面、異臭がする。
そこわまさにパラダイスだった。
243名無し:2001/03/15(木) 06:48
すかさずコージー富田がこう言った。
コージ「バカな奴らだ。オレの本当の正体は・・・」
戦闘員A「まっまさか・・・」
コージ「タっモリだぁぁぁーーー!!!!」
現実とモノマネが、いり混じったコージ富田がそこにいた。
244ばんぶぅ:2001/03/15(木) 19:20
虚構と現実のアルペジオ。
物語の矛盾さえも、コ―ジー富田の前ではプレリュードに過ぎなかった。
「こ、こやつの持つ狂気の闇は底が見えぬわ!」
閣下はコ―ジーの恐ろしさについに気づいたのだ!
しかし、時既に遅し。コ―ジー富田はやおら紙袋から・・・
245しょう:2001/03/15(木) 21:23
なにやら取り出そうと紙袋に手を突っ込んだ
コージー「えっと〜、相方名前なんていったっけ・・・?」
どうやら相方を呼び出そうとしているが名前が出てこないらしい。
すかさず閣下は一目散に走り出した。が、なにかにぶつかった。
ふと見上げるとそこにはタモリらしき人物が。。。閣下「た、たもさん?」
246名無し職人:2001/03/15(木) 23:13
その人物がサングラスを取ると、
そこにはタモリとは似ても似つかぬ顔があった。
「自分は西部署の大門だ」
「だ、だいもんさん?」
閣下はびっくり。
247名無し:2001/03/16(金) 01:34
大門「ウソです。自分は戦闘員Cです。閣下お忘れですか?」
閣下「ごめん・・・」
大門「なぜ・・?なぜだぁぁぁ!!!おまえのせいかぁぁぁーーー!!!
くらえーーコォゥージィィ・・メっ・・メガンテぇぇぇ!!!」
大門はせっかく味方になったコージーと自爆した。

248名無し職人:2001/03/16(金) 08:46
その爆風を見ているうちに、閣下は記憶が戻ってきた。
そして、自分のせいで、大切な部下を失ってしまったことも知った。
閣下の目に涙がにじむ。
「大門!ごめん!ごめんよぉーーーーー!」
閣下の悲しい叫びが響きわたった・・・。
249名無し職人:2001/03/18(日) 18:36
「大門、この仇はきっと俺が取る!」
自分のせいで大門を死なせたことを
5秒で忘れた閣下は、物言わぬ
大門の屍に向かってつぶやいた。
「よし、この城の中に目指す敵がいるのだな!」
250みんぞー:2001/03/20(火) 15:02
その頃ようやく室田と神月は、例の太平洋沖に出現した島の調査を
開始する為に、えんやこらせーよっこいせと東京へと向かっていた。
麓の村の「村おこしフェア・さば寿司食って当たろう会」に
ついうっかり参加しちゃった為、今まで足止めを食っていたのだ。
優勝は逃したが「ミスさば寿司」の携帯番号はしっかりチェック済みだ。

251名無し職人:2001/03/20(火) 17:32
二人はとりあえず西友でゴムボートを一艘とオールを四本買った。
「これで島に渡れますね」
「あの二人の分まで頑張らないとな」
さやかと婆さんはさば寿司にあたって今も入院中であった。
「今夜十二時、出航だ!」
252みんぞー:2001/03/21(水) 14:12
「室田さん、その前にこれを…」神月が懐から何か出し、室田に手渡した。
「…これは拳銃?し、しかもワルサーぺー38じゃないか!…どこでこんなものを?」
「もちろん麓の村でですよ。フェア開催中だから3割引でしたし。」
「…なんでこんなものが村に?」「村に宿屋と武器屋と道具屋があるのはお約束です」
「…なるほどな」ワルサーぺー38は、気味が悪いほどしっくりと室田の手になじんだ。
253みんぞー:2001/03/22(木) 17:17
室田はそのワルサーぺー38に油性ペンで名前を書き、お尻のポッケにそっと突っ込んだ。
そしてボートに空気をいれようとしたその時だった。「その銃には、こいつが必要じゃないのかえ?」
背後から怪しげな声と共に、何かキラリと光るものが飛んできた。室田は、とっさにそれを受け取った。
それは「金歯」だった。「誰だこんなもの投げる奴ぁ?・・・しかもこれくせぇぞ、おい!!」
「ほっほっほ、最近ポリ○ントしてなかったからのぉ」入院してるはずの婆さんがそこにいた。
254名無し職人:2001/03/22(木) 18:33
「婆さん、もう退院したのか?」
「もちろんじゃよ。わしらの回復力を甘く見るでないわ」
「そういうこと!」
婆さんの後ろからさやかも現れた。
こうして、最強のパーティーが復活した。
255take:2001/03/22(木) 19:15
だがっここで問題が発覚した
ゴムボートは2人乗りつまり
あとの二人は乗れないとゆうことだ
四人は考えた「さてどうしようか・・・・」
っとその時さっそうとある人物が現れた
256名無し職人:2001/03/23(金) 08:21
人物というか、ロボットだった。
ロボットは腹についたポケットをさぐりはじめた。
「ビッグライトー!」
見覚えのある画面効果と聞き覚えのある効果音と共に、
ロボットは懐中電灯のような物を取り出した。
257名無し職人:2001/03/23(金) 09:58
懐中電灯でボートを照らすと、見る見るうちにボートが大きくなっていく。
「って言うか、あんたドラ・・・」
言いかけた神月の口を室田が慌てて塞いだ。
「それ以上は言うな!訴えられるぞ!」
室田と神月が揉み合ってるうちに、ロボットはどこかへと立ち去ってしまった。


258みんぞー:2001/03/23(金) 14:01
「取りあえずなんとかなったな」暴れる神月を押え込みながら室田はつぶやいた。
「それじゃ出発じゃな」「フガフガッフガ!」「ちょっとー!私はどうなるのー!!」
あたりからセンサラウンド効果付で声が響いた。室田は驚いて空を見上げた。「!!!」
そこに見たものはなんと、奈良の大仏って感じぃ〜なくらいジャンボサイズなさやかの姿。
どうやら先程ボートと一緒にビッグライトで照らされてしまったらしい。
259名無し職人:2001/03/23(金) 19:52
すると、神月が地面に何か落ちているのに気付いた。
さっきのロボットが落としていったらしい。
懐中電灯のようなもの。しかし、ビッグライトとは違う。
「もしかすると、スモールライトかもしれない」
室田はそれを拾い、さやかに向かってスイッチを押した。
260病み上がり決死隊:2001/03/23(金) 23:27
すると、懐中電灯の先から光の刃が飛び出した。
びっくりしたさやかは海の中に尻餅をついてしまった。
その衝撃で、世界各地で津波が観測されたという。
室田「これは…ライトセイバーだったのか!」
室田はまるで子供のようにそれを振り回して喜んだ。
261名無し職人:2001/03/25(日) 17:02
「そんなことより、あたしはどうなるのよー」
そう叫んだそのとき、さやかの体の大きさが普通に戻っていった。
「そうか、ビッグライトの効果が切れたんですね」
これで出航できる、と思ったら、当然ボートの大きさも普通に戻っていた。
「これじゃさっきまでと同じだ」
262みんぞー:2001/03/27(火) 11:12
元どおりになってしまったボートを目の前になす術もなく呆然とする4人。
その時、なにやら遠くの方でアナウンスが聞こえた。「ピンポンパンポーン♪、
12時発『怪しげな島』行きフェリー乗船のお客様はお急ぎください」
「あれってもしかして・・・。「フェリー出てるじゃん!」「あと3分しかないぞ!」
「急げぇーーーーーー!!!」4人はアナウンスの声のする方にダッシュした。
263名無し職人:2001/03/27(火) 18:03
と思ったら、四人ともバラバラの方向に走りだしていた。
「どこへ行く!こっちだ!」「いや、こっちからです!」「こっちよ!」「こっちじゃ!」
なぜか四人とも別々の方向から聞こえたらしい。
「そうか、これは四人を別々にするための罠だ!」
その通りであることはすぐに証明された。気が付くと室田達は四方を謎の集団に囲まれていた。
264名無し職人:2001/03/28(水) 23:06
室田はさっきのライトセーバーを起動し、謎の集団に挑みかかった。
敵を次々に斬り飛ばし、撃ってくる銃弾をセーバーで跳ね返す。
室田は徐々に陶酔状態になってきた。暗黒面に引き込まれそうだ。
神月はいち早くそれを察した。
「彼を止めなければ!」
265名無し職人:2001/03/29(木) 18:53
神月は叫んだ。「止めろ!室田!」
室田は、止めた。
「・・・よかったな」
「うん、よかったな」
2人はなごんだ。
266take:2001/03/29(木) 19:11
和んでいる二人を尻目に
あとの二人はライトセイバーに
変わるなにかが落ちていないかと周辺をあさっていた・・・・
そうするとなんとっ凄い物が見つかった
さやか「こっこれはっ」
267名無し職人:2001/03/30(金) 11:33
レーザーブレイドだった。
おまけにビームサーベルまで見つけた。
さやかはそれらをそれぞれの手に持った。
「あたしの二刀流を見せてあげるわ!」
さやかは宮本武蔵を愛読していた。
268み゛:2001/03/30(金) 12:05
見た!しかと見た!
確かに見たがどーってこともない。
気が付けばカモメが鳴いていた。
「今日の夕飯のおかずなんだろうなぁ・・・」
みんな見事に声がはもっていた。。。
269みんぞー:2001/03/30(金) 16:48
ふと気が付けば、12時をとっくに過ぎていた。そら腹も減るわけだ。
「とりあえず、出航は明日にしよう」
あきらめのよさでも、このパーティーは最強だった。
謎の集団もどうやら休憩時間に入ったらしく、いつしか消えていた。
が、この時出航しなかったことを、室田達は後で後悔することになった。
270たこ糸:2001/03/31(土) 16:16
2年後(←オイ)
瀬戸内海に浮かぶ、名も知れぬ小島。
島民全員が顔見知りというこの島に
奇妙な衣装を纏った小男が現れた。
これが新たなる惨劇の序章となろうとは誰も気づかなかった・・。

271みんぞー:2001/03/31(土) 17:14
その小男が現れたのとほぼ同時に、島の反対側に一艘のゴムボードが到着した。
「ようやくここまできましたね。」「それにしてもここはどこだ?」
想像通りのパターンだが、室田と神月だった。その後ろにはちゃっかりさやか。
ばーさんは1年前の嵐で波にさらわれたまま行方不明である。
かくて再び役者は集結したのである。
272山犬:2001/04/01(日) 10:15
そして、3年後。血塗られた惨劇も、人々は忘却の彼方に押しやっていた。
しかし、天災は忘れた頃にやってくるというものである。
「ふふふ…。愚かな愚民どもめ」
高層ビルより街を見下ろし、怪しい日本語をつぶやくその男こそ
何を隠そう、コージー富田であった!


273名無し職人:2001/04/01(日) 23:23
アリアハンに飛ばされ、敵と戦ってキメラの翼を手に入れるまでに5年の歳月を要した。
その間に、レベルはすでに62まで上がっていた。
「今の私に敵はない!室田と神月め、覚悟していろ」
コージー富田はビルから夜の闇に飛んだ。
長い戦いの日々の間に、彼は舞空術をマスターしていた。
274みんぞー:2001/04/03(火) 16:14
しかし、その果て無き修行の成果にも、大誤算があった。
彼は、舞空術をマスターしたことで、彼自身も鳥目になっていたのだ。
そして飛び上がった直後、向いのビルの65階のガラスに大激突してしまった。
「くっ・・・。室田、神月・・・。さすがだ・・・」←なんでやねん(by室田)
上空300メートルからまっさかさまに墜落するコージー。と、その時!!!
275名無し職人:2001/04/06(金) 23:19
「何のこれしき!」
コージーは毒電波を使い、布団屋のトラックの運転手を操って
自分の落下点に呼び寄せた。
「ふふふ、これが私の力だ!」
そうひとりごちて、コージーは見事トラックの荷台の布団の上に降り立った。。
276名無し職人:2001/04/06(金) 23:25
コージーはグラサンを取り、訴えるような目つきでこう語った。
「俺はやったで・・・。」(フッと陶酔しながら)
しかしなぜか自分では決まったと思っていた
コージーであったが、他は負けじと
次の技をマスターしようと励んでいた。
277名無し職人:2001/04/08(日) 11:44
運の悪いことに、そのトラックは時限爆弾の運び屋だった。
もちろん、ブツは荷台の布団の下に隠して積んでいた。
しかも、コージーの落下のショックでそのスイッチが入っていた。
爆発は1分後。
コージーはまだ陶酔状態で、まったく気付いていない…。
278名無し職人:2001/04/09(月) 16:37
で、結局爆発した。
コージー「あちち、火傷した」
パトカーのサイレンが聞こえてきた。
コージー「ここにいるとまずいな。一旦隠れよう」
コージーはマンホールの下に潜った。
279名無し職人:2001/04/09(月) 17:41
マンホールのふたは、意外にも重かった。
コージーは、入ることは出来たが、出ることが出来なかった。
「仕方ない。下から行こう」
マンホール下の暗闇を、一人ゆっくりと歩き出した。
が!そんな彼の後ろから…
280名無し職人:2001/04/10(火) 20:07
濁流が襲ってきた。
さっきの爆発で下水管と水道管が破裂したのだった。
「どわあああああああああああああああ!」
戦いの日々で培った脚力で濁流から逃げ回り、
どうにか蓋が開いている場所を見つけ地上に出ると、そこは……
281名無し職人:2001/04/13(金) 15:47
一方、爆発現場に室田と神月が到着した。
「ひどい爆発だな」
「間違いありません、これはあんにゃろめの仕業です」
「このマンホールから地下に潜ったんだな。我々も行こう!」
こうして、二人もマンホールに潜った。すでに濁流は収まっていた。
282名無し職人:2001/04/18(水) 18:56
「・・・・遅いなぁ」
外で待っていたさやか。
二人が何日も戻ってこないので、さすがに心配になってきた。
「・・・・よし、あたしも行こう!」
さやかも地下に降りていった。
283名無し職人:2001/04/19(木) 06:57
そこでさやかが見たものは、地底王国だった。
地球は空洞だったのだ。
あまりのショックに腰が抜け、動けなくなったさやか。
そんなさやかに迫る怪しい影。
「さやか・・・・・・・。」聞き覚えのある声だ。
284名無し職人:2001/04/19(木) 21:21
それは、さやかの幼なじみのはるかだった。
さやか「はるかちゃ…」
はるか「静かにして。ここは危険よ。今、私の隠れ家まで案内するわ」
さやか「隠れ家?」
はるか「そう。この前来た二人の男の人もいるよ。詳しい話はそこで」
285名無し職人
平和だった地底王国に地上から謎の男が降りてきた。
その男はコージー富田と名乗った。
その特技を生かして民の人気を集め、ついに国王にまでなった。
そしてその直後、彼は皇帝を僭称し、地底王国を恐怖で支配したのであった。
はるかは、皇帝に立ち向かう同盟軍の一員なのであった。