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三ッ目犬:
スミス氏はグラスゴー行きの汽車のコンパートメントの中で、山高帽を被り耳にバナナ
を詰めた紳士と乗り合わせた。
どうしても気になって仕方がないスミス氏は、ついに尋ねた。
スミス氏:「不躾な質問かもしれないが、お尋ねする。なぜ、あなたは耳にバナナを詰
めておられるのですかな?」
件の紳士:「え、何ですか?」
スミス氏:(大きな声で)「なぜ、あなたは耳にバナナを詰めておられるのですか?」
件の紳士:「え、何ですか?」
スミス氏:(もっと大きな声で)
「なぜ、あなたは耳にバナナを詰めておられるのですか?」
件の紳士:「すまんがもう少し大きな声でしゃべっていただけるとうれしいのじゃが?
なにしろ耳にバナナが詰まっておるのでよくきこえませんのじゃ」