790 :
トラック黒野郎 その2:
土砂降りの雨の中を1台のトレーラーが猛スピードで走り続ける
ワイパーが激しい雨を掻き分ける中、
黒妹がハンドルを握りながらもう一方の手でハンバーガーに齧り付く。
悪路のためにがたがたと揺れながらやおら無線機のマイクを手にすると誰宛にでもなく話し始める。
「こちらブラックキャッツエクスプレス号の黒妹だ。誰でもいい聞いてくれ
オレは世界各地を回ったわけでもねえし、たいしたこともやってねえが
オレたちが暮らしているこの地球って惑星はたいしたもんだ。
だがこの広い宇宙でオレ達人間だけが住んでるなんてのはバカな話だゼ。」
マイクを一度降ろし、ハンバーガーを食べて、
もう一度マイクを手に握る
「暗い嵐の夜、稲妻が走り雷鳴が轟き、その上雨が土砂降りのとき、
お前さんならどうする?
そんな時は黒妹がやった事を思い出してくれ。
大地震が発生し空から毒矢が降ってきた。
天の柱がグラグラ揺れたんだ。
そうだとも、黒妹は嵐の野郎に真っ向から立ち向かったのサ。
そしてこう言った。
「さあ、矢でも鉄砲でも持ってきやがれ!相手になってやる!」ってナ!」 ドジャーーーン