名探偵ツンデレ φ10文字の暗号φ

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761黒トラックその1
土砂降りの雨の中を1台のトレーラーが猛スピードで走り続ける
ワイパーが激しい雨を掻き分ける中、
黒妹がハンドルを握りながらもう一方の手でハンバーガーに齧り付く。
悪路のためにがたがたと揺れながらやおら無線機のマイクを手にすると誰宛にでもなく話し始める。

「こちらブラックキャッツエクスプレス号の黒妹だ。誰でもいい聞いてくれ
別れた前の男にもよく言ったんだが、
オレは決して飛ばさねえし、それにオレの運転技術は最高だ!
誰にも負けねえってナ。これ、本当の話。」

マイクを一度降ろし、ハンバーガーを食べて、
もう一度マイクを手に握る

「いいかオレの話をよく聞きナ。暗い嵐の夜なんかは注意したほうがいいゾ。
怖いおめめのでっかいおあ兄さんが突然現れてお前さんの首根っこを捕まえて
バーの壁に押し付ける事がある。
それで奴は「会費は払ったのか?」って凄むんだ。
そんな時は怖いおあ兄さんを睨み返せ。
そして黒妹が言ったことを思い返すんだ。
いいか?教えてやる。
「会費?ああ、それなら小切手で郵送したよ」ってナ!」  ドジャーーーン