そこを右にマーガリーン!
[ノ^Θ^]ノ
2 :
やっちゃん:2007/11/15(木) 23:14:20
おお久しぶり相棒
パン パン パパーン
バンテリン
記念カキコ
4 :
名無し職人:2007/11/16(金) 05:46:35
作業服男「こんにちは〜。本日は焼きたてのパンをお届けにきました」
家人「ウソつけ」
6 :
名無し職人:2007/11/16(金) 11:28:48
そうはイカの金玉
7 :
名無し職人:2007/11/16(金) 14:36:24
晩飯、トーストぉ?
/⌒\
( `⊇`)
/ /
/ /
/ /
/ /
/ /
9 :
名無し職人:2007/11/17(土) 06:03:14
( ^ω^)おいしいお
10 :
名無し職人:2007/11/30(金) 03:27:47
ないな
11 :
名無し職人:2007/11/30(金) 03:52:54
手作りでよければ…
12 :
名無し職人:2007/11/30(金) 04:01:58
「すみません、パン下さい」
「なにぃ〜!?パンクださいい〜!?ブッ殺してやる!」
「ウギャアー!!」
13 :
コンブ:2007/12/07(金) 17:40:21
リレー小説ではありません。
つづく
14 :
コンブ:2007/12/07(金) 17:41:48
炎天下。錆び錆びの自販機。
よっしゃあああ!
100円入れる! サイダー押す!
ガコンッ! 鉄アレイ出てくる!
誰かの手がニュッ! 鉄アレイ消える!
逆光。おさげメガネ?
フルスイングでグボオ。
つづく
15 :
コンブ:2007/12/07(金) 17:44:00
3! 2! 1! バンジー!
いっけえええ!
どんどん水面が近づいて。
カッパ? カッパのような?
甲羅を背負い、頭に皿乗せたグリーンの生物。
一番ゴムが伸びきった水面すれすれでキュウリ構えてフルスイングでグボオ。
つづく
16 :
コンブ:2007/12/07(金) 17:46:07
炎天下。またもや錆び錆びの自販機。
よっしゃあああ!
100円入れる! サイダー押す!
ガコンッ! 鉄アレイ出てくる!
誰かの手がニュッ! 鉄アレイ消える!
逆光。おさげメガネ?
フルスイングで…ブオン。避け。
すっくと立ち上がって「やめたまへっ!」
つづく
17 :
コンブ:2007/12/07(金) 17:48:48
3! 2! 1! バンジー!
いっけえええ!
どんどん水面が近づいて。
確実にカッパ。こっち見てるカッパ。
一番ゴムが伸びきった水面すれすれでキュウリ構えて、
フルスイングでスカッ。
上昇中にポッケからポロリこぼしたもろみ味噌。
カッパの兄弟がそれを水面ギリギリでキャッチ。
つづく
18 :
コンブ:2007/12/07(金) 17:50:59
カッパのキュウリ練習。
サッと構えてフンッ!
サッと構えてフンッ!
ザバッと飛び出し、サッと構えてフンッ!
ザバッと飛び出し、サッと構えてフンッ!
新鮮なキュウリのトゲトゲ。
つづく
19 :
コンブ:2007/12/07(金) 17:56:20
泳げない兄弟が浮き輪に捕まって、
川を流れていく。
兄「泣くな!笑え!」
弟「フヒヒヒ」
それを一瞬だけ見ていた通行人「幻覚か?」
この後、カッパ兄弟のレスキュー出動により、
人間兄弟は助かるのだが、それはまだ先のこと。
兄「フヒヒ」
弟「フヒヒヒ」
つづく
20 :
コンブ:2007/12/07(金) 18:07:59
兄「スマンなカッパ諸君」
カッパ弟「…(兄ちゃん、こいつ生意気だよ)」
カッパ兄「川をなめんなよ?」
弟「この皿本物?」
カッパ弟「皿、さわるな!」
カッパ兄「ちょっとー」
兄「怒った?」
カッパ兄「お前らなんて…嫌いだ」
つづく
21 :
コンブ:2007/12/07(金) 18:16:58
カッパ弟「もう帰ろうよ」
兄「チョット待った! おい…アレを」
弟「御意」
リュックからキュウリ。ばあちゃんが持たせたキュウリ。
カッパ弟「うわぁ…」
カッパ兄「うわぁ…」
黙ってうなずく人間兄弟。うっとりのカッパ兄弟。
人間兄弟はあらためて礼を言い、家路に着いた。
つづく
22 :
コンブ:2007/12/11(火) 17:20:02
真昼の遊園地。イルミネーションはまだ光らない。
女「え? アレって」 指差す。
男「は? おおお!」
観覧車にカッパが乗っている。
揺れないように着席している。
先に降りて、彼らを待つ。
男「メリークリスマス。乾いたろう?」
女「はいこっち来て」
霧吹きで皿を潤す。シュッシュ、シュッシュ。
カッパ兄弟はあらためて礼を言い、家路に着いた。
つづく
23 :
コンブ:2007/12/11(火) 17:43:17
水のみ場に鶴がいた。
それをイノシシの子供が見ていた。
カッパが出てきて、小さいほうが石を投げた。
石は外れて、鶴は飛び立った。
チョロチョロと、水の流れる音。
カッパは走ってきて、そのしたたる水を、
思う存分浴びた。イノシシの子供が駆け寄る。
カッパは逃げて、イノシシは水を飲んだ。
つづく
24 :
コンブ:2007/12/15(土) 19:45:31
水平線と黒の豆柴と。
時計もカレンダーも無い。
島に来た若者「歌ってくれますか?」
月が綺麗だった。
つづく
25 :
コンブ:2007/12/15(土) 19:46:04
島に来た若者「なんていう、名前ですか?」
「名前は…付けません」
黒いモコモコがプリプリ走り回る。
若者はあらためて礼を言い、家路に着いた。
つづく
26 :
コンブ:2007/12/15(土) 19:46:36
紳士風の男「歌っていただけますか」
「静かですね」
紳士風の男「私はね、半年です」
波の音を聞いていた。
つづく
27 :
コンブ:2007/12/15(土) 19:47:09
犬の背をグリグリと撫でて立ち上がる。
風が少しだけ吹いている。歌う。
立ち上がり水平線を睨む紳士風。
それを犬がペロペロと舐める。
つづく
28 :
コンブ:2007/12/15(土) 20:02:44
夢ばかり見る。
いい夢を見た朝は波打ち際まで歩く。
水平線を見る。水平線だけがある。
けれど、犬がこっちを見ている。
つづく
29 :
コンブ:2007/12/15(土) 20:11:43
帆船の夢を見た。
風をいっぱいに受けて、進んでいく。
風をいっぱいに受けて、帆が膨らむ。
甘いメロディ。
つづく
30 :
コンブ:2007/12/18(火) 19:22:00
ゴーッ
カッパ兄弟「…」
トラック運転手に化けてヒッチハイクを受け入れたものの、
変化が徐々に解けてきてしまい、シートで背伸びしつつ、
大きなハンドルをなんとかハンドリングしているタヌキ「…」
足元を見ると、以心伝心、必死でペダルを押し込んでいる嫁タヌキ。
つづく
31 :
コンブ:2007/12/18(火) 19:26:09
カッパ兄「あの、ぼくらこの辺で…」
タヌキ「降りるかい?」
ハザード出して路肩に停車。下車。
手と足をピーンとし、プルプルさせながら夫、
汗をだーだー、ペダルに倒れこみながら嫁。
カッパ兄弟はあらためて礼を言い、家路に着いた。
つづく
32 :
コンブ:2007/12/18(火) 19:56:00
カッパ弟「これウマイよ」
カッパ兄「ほんとだ」
ムシャムシャ
漁協のおじさん「くぉら糞餓鬼! 俺の牡蠣こら!」
手近にあったクラゲを投げる。
驚くべき俊敏性でそれをカッパがキャッチ。
カッパ兄弟はあらためて礼を言い、家路に着いた。
キャッチしたクラゲをしゃぶりながら。
つづく
33 :
コンブ:2007/12/18(火) 20:57:53
吹雪の中で一人、いるはずもない人を探す。
前を必死で歩いているであろう背中を探す。
次に、半笑いになって探すのをやめる。
歩くことによって、その背中になってる。
答えが自分になる。空気をいっぱいに吸い込む。
つづく
34 :
コンブ:2007/12/18(火) 21:08:23
不安を凝視しすぎて近眼になる。
つづく
35 :
名無し職人:2007/12/18(火) 22:54:47
もうありません。
36 :
名無し職人:2007/12/18(火) 22:58:29
知るか、ボケ!
散れ!
37 :
名無し職人:2007/12/18(火) 23:40:25
でもそんなの関係ねえ!!
/ ̄`Y  ̄ヽ、
/ / / / l | | lヽヽ
/ / // ⌒ ⌒ヽ
| | |/ (●) (●)
(S|| | ⌒ ・ィ ヽ
| || | ト-=-ァ ノ 街角おしゃぶりごっくん娘だお!
| || | |-r 、/ /|
| || | \_`ニ' / |
/ \
/ `⊇` ヽ ┼ヽ -|r‐、. レ |
ゝU;∴;:∵;ソ d⌒) ./| _ノ __ノ
` U ̄U
39 :
名無し職人:2007/12/19(水) 04:22:05
でもそんなの関係ねえ!!
40 :
コンブ:2007/12/19(水) 18:59:39
カメ「助けてくれてありがとうございます」
カッパ兄弟「(・∀・)ニヤニヤ」
カメ「な、なんですかその人間がオランウータンを見るときのような目はッ!」
つづく
41 :
コンブ:2007/12/19(水) 19:02:54
カッパ弟「この水痛いよ!」
カッパ兄「ウィア淡水オンリー!」
カメ「我慢汁」
つづく
42 :
コンブ:2007/12/19(水) 19:08:45
水際で格闘、カメひっくり返してダッシュ。
浦島「これこれ、苛めちゃだめだよ」
かまわずカッパダッシュ。家路に着いた。
つづく
43 :
名無し職人:2007/12/21(金) 22:50:04
でもそんなの関係ねえ!!
44 :
蕎麦:2007/12/21(金) 23:09:47
「パン屋さんは、あなたの心の中にあるのです」
「俺は宮大工だが‥‥やっぱり、そうなんかなあ」
あー分かる気がする
貴方の心くらい曲がった所に
らがぁあ
48 :
名無し職人:2007/12/26(水) 06:14:36
ウギャアー!!
49 :
コンブ:2007/12/30(日) 09:58:36
聞える聞える。
今という音。
お楽しみ。
そうですこれが生命の。
つづく
50 :
コンブ:2007/12/30(日) 09:59:07
押し出されたものたち。
前へ前へ。
僕らの活動が織り成す音。
ウフフなハーモニー。
つづく
51 :
コンブ:2007/12/30(日) 10:02:56
そんな顔してどうしたんだい。
熱を散らかそう。
とにかく今は。
ここぞとばかりに。
つづく
52 :
コンブ:2007/12/30(日) 10:03:27
僕らは遠慮がちに。
僕らは反射しあう。
ふくらみが見える。
計算量の向こうに。
つづく
53 :
コンブ:2007/12/30(日) 10:04:17
アライグマ「どうにも寝れねえ…」
芋の数を数えながら眠った。
つづく
54 :
名無し職人:2008/01/06(日) 06:39:08
パン屋さんは先月閉店しました。
久しぶり
56 :
石ちゃんファン ◆CWA4aJtleQ :2008/01/06(日) 18:53:22
さあ、去こうか
コンブLOVE
58 :
名無し職人:2008/01/06(日) 20:21:44
フライパン
59 :
コンブ:2008/01/14(月) 20:26:59
イルカにのった少年は滑るようにして横切る。
顔は、黒く、黒くなってる。
イルカのほうはヒレだけ見えてる。
そして、横切っていく。
つづく
60 :
コンブ:2008/01/14(月) 20:29:56
イルカにのった少年には音も無い風も無い。
水面を直線的な運動で突き進む。
イルカには波も水面も無い。
じわじわと突き進んでいる。
つづく
61 :
名無し職人:2008/01/20(日) 14:31:35
いいえ、それはじゃがいもです
62 :
コンブ:2008/01/21(月) 18:17:00
月も隠れて暗い。一階の教室の扉を開ける。
薄暗いスポットライトが照らし出す、
椅子の後に天使のようなたて看板。
椅子の上には怪我した生徒。
眉毛から上、取り外されている。
椅子に座って照らされている。
どうだい、これが見たかったんだろう。
最初にずいぶんと叩かれたらしい。
かわいそうに顔パンパンで目が緑色。
椅子に縛られて、全体的に黒くなってる。
つづく
63 :
コンブ:2008/01/21(月) 18:21:09
見覚えの無い川原。
空には木が迫っていて何か違う。
知っている場所と何か違う。
道を間違えたのだろう。
川幅も狭いし、水の量も少ない。
谷のような小川のようなところだ。
水路に上って見渡してみると、
あっちには凄く広い川原が見える。
あっちは明るい。たぶんそっちだ。
つづく
64 :
コンブ:2008/01/21(月) 18:23:36
月も隠れて暗い。三階の窓から下を見ると、
同じく上を見上げる老婆と目が合う。
槍のようなものを投げつけてきて、
間一髪で避ける。このやろう死にたいのか。
俺は風のように階段を走り降りる。
そして一階の教室の扉を開ける。
つづく
65 :
コンブ:2008/01/23(水) 20:29:20
はううっ。
はげちゃびん先生が。
怒った!
怒った、見てみろホラ赤い。
でも笑顔、でも笑顔。すばらしいなあ。
ぼくらは満足げ。
つづく
66 :
コンブ:2008/01/23(水) 20:30:50
はげちゃびん先生は、
禿げていて沸騰しやすい。
でもね、怒ってないよ。真っ赤だよ。
怒りの一撃で天を突くっ。
そしてぼくらは満足げ。
つづく
67 :
コンブ:2008/01/23(水) 20:32:02
でもねでもね、先生はね。
ホラ怒った!
怒髪天を突くっ!
おかしいねおかしいね。
それっておかしいね。
つづく
68 :
コンブ:2008/01/23(水) 20:33:15
ウハウハ言うよ。ウハウハ言うよ。
黙っていたのにウハウハいうよ。
伝わってるはげちゃびん温度。
冷たいやつはおらんかね。
冷えてるやつはおらんかね。
怒ってるんじゃないよ。目だけ笑ってる。
つづく
69 :
コンブ:2008/01/23(水) 20:34:40
僕らの望んだ熱。熱量。
いっぱいさいっぱいさ。テッカテカピッカピかさ。
テカリは男のつよさ。すばらしさ。
後姿が半分振り向く。
おーい、はげちゃびん先生。
つづく
70 :
コンブ:2008/01/23(水) 20:36:18
ひとりひとりプールに飛び込むさ。
水泳の授業。
先生は立ってるよ。腕組んで立ってるよ。
不安な顔には頷いてみせる。
ゆっくり、一回だけ。
太陽がこれまた暑い!
つづく
71 :
コンブ:2008/01/23(水) 20:38:19
草の生えている話。定番の話。
風と草の話。
緑がサワサワしていて、先生がそれを見てる。
草の高さは膝くらい。
草の向こうに何かが見える。
おっしゃ!そっち行こう。
つづく
72 :
コンブ:2008/01/23(水) 20:39:51
先生どこ?先生どこ?
お祭り夏祭り。迷子になったわけじゃない。
あたりが暗くてよく見えないだけ。
そこのひょっとこ、面外し。
面外したら先生の顔。
太鼓の音。
つづく
73 :
コンブ:2008/01/23(水) 21:42:16
グリングリーン俺の顔〜みんなが怖がり〜。
グリングリーン緑っぽいって何だ〜。
ヘイ、ヨウ! 小鳥飛び立つ!
つづく
74 :
コンブ:2008/01/23(水) 21:43:27
ヘイ、ヨウ! 小鳥二羽飛び立つ!
緑の森の朝露の 露の屈折 世界を丸く
つづく
75 :
コンブ:2008/01/23(水) 21:44:31
小鳥たくさん飛び立つ!
羽の音 パサパサ遠く 空覆い
つづく
76 :
コンブ:2008/01/23(水) 21:45:27
逆光で 光さえぎる 鳥の腹
つづく
コンブ愛してるってば
78 :
コンブ:2008/01/25(金) 19:10:08
ダブルさんありがとうございます!
つづく
79 :
コンブ:2008/01/25(金) 19:12:42
雪だるまの中からコンニチハ。
「精子、みんなシンダ」
つづく
80 :
コンブ:2008/01/25(金) 19:14:09
牛糞の家からコンニチハ。
「プレハブがいい」
つづく
81 :
コンブ:2008/01/25(金) 19:14:57
スイカの中からコンニチハ。
「モット、ソット、割れ」
つづく
82 :
コンブ:2008/01/25(金) 19:16:10
スイカの中からコンニチハ。
「スジニク、マダカタイ」
つづく
83 :
コンブ:2008/01/25(金) 19:16:42
おでんの鍋からコンニチハ。
「スジニク、マダカタイ」
つづく
84 :
コンブ:2008/01/27(日) 20:43:06
(か、かあちゃん、なんだこれっ!!)
体操着に鬼のアップリケ。
怖い顔が睨んでいる。
よしおはいじめられなくなった。
つづく
85 :
コンブ:2008/01/27(日) 20:44:22
よしおくん?
若い先生が顔青ざめる。
よしおの顔、ひどくブルー。
眼球の運動がうつろすぎ。
鬼のアップリケがどんどん吸い取ってる。
つづく
86 :
コンブ:2008/01/27(日) 20:45:56
おれ、どうかしてるよ。
いじめられなくなったのはいいけど、
なんだか変だよ。おかしくなりそうだよ。
ウサギを皆殺しにしていく手を、
ぼんやりと見てる。
つづく
87 :
コンブ:2008/01/27(日) 20:48:24
おかしくなりそうだよ。
医者「入院させましょう」
体操着の鬼が睨む。
医者「おかしくなりそうだよ」
入院させましょう。
つづく
88 :
コンブ:2008/01/27(日) 20:50:12
よしおの墓に体操着がかぶさってる。
そこにはアップリケ。
ヘンな動物のアップリケ。
つづく
89 :
コンブ:2008/01/27(日) 20:54:49
よしおの墓の横に立ってる。
体操着を来た鬼が立ってる。
よしおのアップリケを付けて。
つづく
90 :
コンブ:2008/02/04(月) 19:33:51
コタツの温かみ。
老婆は木箱を開ける。
糸電話相手に少し喋る。
つづく
91 :
コンブ:2008/02/04(月) 19:47:20
青が薄まっている。
雲は浮いていない。
溶け込んでいるのか。
携帯糸電話取り出す。
つづく
92 :
コンブ:2008/02/04(月) 19:50:19
一人になった事務室から。
ラジオを聴きながら。
牛乳を飲みながら。
糸電話に少し話をする。
つづく
93 :
コンブ:2008/02/04(月) 19:53:31
「病室からです。天気良いです」
漁船に小声が届く。
エンジン音。波の音。風の音。
漁船から、昭和の話をする。
つづく
94 :
コンブ:2008/02/04(月) 19:56:43
キャラメル色の教室。
生徒が一人。
教室二個挟んでもう一人。
一人は盗聴してる。
つづく
95 :
コンブ:2008/02/06(水) 18:01:09
「シーン32カット1 はい、いくよ〜」
何の真似だ。窓際に立ってへの字口。
その薄い唇に。
そこから、サラッとした液体が伝う。
唾液腺から口腔内に分泌される分泌液。水、電解質、粘液、多くの種類の酵素からなる。
唾(つば、つばき)とも言う。(雅語の「つ」に「吐き」で「つばき」で、
つばきの口頭語的な表現が「つば」である。)唾液は、唾液腺より分泌される。
正常では一日1〜1.5リットル程度(安静時唾液で700〜800ミリリットル程度)分泌される。
成分の99%以上が水分であり、無機質と有機質が残りの約半分ずつを占める。
つづく
96 :
コンブ:2008/02/06(水) 18:02:32
「シーン32カット1 はい、もいっかいね」
ヨダレをふき取ってやり直してやがる。
そもそも、誰かコレ撮ってんの?
「憂いの表情」
情けない顔で唇を結んでいる。目は真剣だ。
「卒業したら、女優になりたいとか?」
「なりたいのは、ほ、保母さんだよバカヤロウ!」
***
教室で一人。糸電話取り出して、
「ホントはお嫁さんだよコノヤロウ」
つづく
97 :
コンブ:2008/02/06(水) 18:07:38
空が水色。雲が薄まっている。
***
ダンボールが二個届いていた。
蓋を開けてみてびっくりする。
仕方が無いので糸電話取り出す。
「人骨と窒素。人骨と窒素」
つづく
98 :
コンブ:2008/02/06(水) 18:10:23
慢性意気消沈。
20年前から配置の変わっていない部屋。
猫がいなくなったような気がして数年。
老婆の日々は、つまんねえ。
猫が居なくて、つまんねえ。
糸電話で猫を呼んでいる。
だが猫は家を間違えている。
つづく
99 :
コンブ:2008/02/06(水) 18:15:06
夏の影。
人骨屋が人骨をいっぱい作る。
ひっぺがして切り裂き、取り外す。
林の裏に穴掘ってどんどん埋める。
光る汗。山からの風が涼しい。
昼からビール。タバコすぱすぱ。
殺人と運動と芸術と。目を細めている。
最近は糸電話にも触っていない。
つづく
100 :
コンブ:2008/02/06(水) 18:18:50
窒素。駄目な空気。
好きな坂道がある。
上がれば良い景色。
下りれば海がある。
窒素詰めまくれ。おもいで一杯の窒素。
あの日の窒素。あの日の駄目な空気。
上った所で窒素詰めながら、
夕日を見つつ、めそめそと糸電話。
つづく
101 :
コンブ:2008/02/06(水) 18:28:16
ウミネコ。
波を切って進む漁船。ついてくるウミネコの群れ。
旅の人よ。あの島へは行くな。良くない。
とにかく良くない。面白くも無い。
そもそも、旅の人よ。何をしに行くのだ。
何のために行くのだ。
なぜ、たったひとりで、あの島へ行くのだ。
薄暗く、朽ちた、野生だけワシワシの。
「ウミネコはかっぱえびせん食う」
薄暗く野放図に波を切って帰る。
つづく
102 :
コンブ:2008/02/06(水) 18:32:42
人骨と窒素。
窒素を取り出して、部屋に充満させる。
人骨のほうは取り出して、とりあえず握る。
そうだ。その調子。
なんの意味もねえ。糸電話取り出す。
「人骨と窒素。人骨と窒素」
つづく
103 :
コンブ:2008/02/06(水) 18:36:01
人骨と窒素。
糸電話に問いかける。
「僕なのでしょうか」
そうだという答え。僕でしかない。
「誰かなのでしょうか」
そうだという答え。誰かでしかない。
つづく
104 :
コンブ:2008/02/06(水) 18:44:51
糸電話の原価はとても安い。
糸が切れてしまっているものもある。
不良品ではない。上級者向けなのだ。
糸が見えないのか、それは無いのか。
つづく
105 :
コンブ:2008/02/06(水) 18:58:03
カッパ弟「猫ゲットー!」
むんずと頭上に掲げる。
老婆「んあー?? シュトップ! 動くな!」
キョトンとするカッパ兄弟。
おずおずと猫渡す。キュウリをゲット。
カッパ兄弟はあらためて礼を言い、家路に着いた。
つづく
106 :
コンブ:2008/02/06(水) 19:05:11
台風による増水。濁流。
通行人「おい、子供が?」
流れに沿ってカッパ兄弟。
加速を味わうカッパ兄弟。
濁流を得たカッパ。アミューズメント。
勢いに乗りすぎて海へ。そして海流で渡米。
つづく
107 :
コンブ:2008/02/06(水) 19:06:09
「ヘイ、そこのグリーンチルドレン」
カッパ兄「これが人種差別か…」
つづく
108 :
コンブ:2008/02/06(水) 19:08:50
「グリーン、スシ、クウカ?」
出たよアボガド寿司。
カッパ兄「スシ、イズ、カッパマキ、インジャパン」
つづく
109 :
コンブ:2008/02/06(水) 19:13:03
カッパ兄「マイヘルメット、イズ、ノットデタッチャブル」
つづく
コンブさん結婚してください
111 :
コンブ:2008/02/07(木) 20:05:31
ハ,,ハ
( ゚ω゚ ) お断りします
/ \
((⊂ ) ノ\つ))
(_⌒ヽ
ヽ ヘ }
ε≡Ξ ノノ `J
つづく
112 :
コンブ:2008/02/07(木) 20:08:27
カッパ兄弟が若い男女の家にホームステイした。
男「キュウリを隠したぞ、さあ探してごらん」
お目当ての一本のキュウリのほかに、
キュウリのようなものが1ダースほど見つかった。
つづく
113 :
コンブ:2008/02/07(木) 20:35:44
カッパ兄弟はスラム街で陽気なブラザーと知り合った。
***
「急げ! バールのようなもの持ってきてくれ」
農園まで走るカッパ兄弟。
つづく
114 :
コンブ:2008/02/07(木) 20:42:04
カッパ兄弟をしばらく預かったブロンドが言った。
「アンタたち、そろそろ肌色のもの食べたら?」
つづく
しくしくしく……
116 :
コンブ:2008/02/09(土) 20:07:28
_____
/ ̄ ̄ ̄ ̄\,, /−、 −、 \
/_____ ヽ / | ・|・ | 、 \
| ─ 、 ─ 、 ヽ | | / / `-●−′ \ ヽ
| ・|・ |─ |___/ |/ ── | ── ヽ |
|` - c`─ ′ 6 l |. ── | ── | |
. ヽ (____ ,-′ | ── | ── | l
ヽ ___ /ヽ ヽ (__|____ / /
/ |/\/ l ^ヽ \ / /
| | | | l━━(t)━━━━┥
つづく
117 :
コンブ:2008/02/09(土) 20:09:02
捕鯨に反対する団体の演説。
「賢い生き物なので食べてはいけません!!」
カッパ兄弟は、ヨダレが出た。
つづく
118 :
コンブ:2008/02/10(日) 18:29:50
カッパ兄弟がマイクロソフト社へ遊びに行った。
お皿、水かき、甲羅、キュウリをそこらのプアボーイに預けて。
つづく
119 :
コンブ:2008/02/10(日) 19:00:34
カッパ兄弟がマイクロソフト社へ遊びに行った。
密かに、Officeアシスタントに新種が増えた。
つづく
120 :
コンブ:2008/02/16(土) 19:40:52
カッパ兄弟が養豚場へ行った。
カッパ兄「なぜそんなにもがっつくのです?」
ブタさん「思わないかい?死ぬ前に腹いっぱい食べたいと」
つづく
121 :
コンブ:2008/02/16(土) 19:42:07
カッパは養豚場でギュッとキュウリを握った。
カッパ兄「太らなければ、助かるのでは?」
ブタさん「思わないかい?痩せてるブタに価値なんて無いと」
つづく
122 :
コンブ:2008/02/16(土) 19:53:25
中学高校と同じだったんだもの。
30過ぎての入学。おっさんおばはんばかり。
英語、地理、数学。あと色々。社会人高等学校。
うわあ、昔の面影残ってる。猫のように小さい。
「うわぁ稚内君? ひさしぶり」
さすがに老けたな、と思う。おばはんだ。
つづく
123 :
コンブ:2008/02/16(土) 19:55:45
訳の分からない第二外国語を受けていると、
もうひとり懐かしい顔を見つけた。
「お前も?」
「稚内お前老けたな」
お前もだ。中学の時男子テニスで組んでた奴。
つづく
124 :
コンブ:2008/02/16(土) 19:59:40
色がおかしくなっている木陰。
「懐かしいね」
制服が少し痛々しい。楽しくなってきた。
「稚内君。…結婚しようか?」
そう言ってニヤッとする。
「そやね」
俺もニヤッとする。
つづく
125 :
コンブ:2008/02/16(土) 20:02:34
次の日、授業抜け出すと木陰で、
赤い顔をしていた。
「どしたん?」
こいつ、酒飲んでる。
「アル中なん?」
答えず、ニヤッとして、
「稚内君、アル中女は嫌?」
俺は眉一つ動かさない。楽しくなってきた。
つづく
126 :
コンブ:2008/02/16(土) 20:04:41
次の日、授業抜け出すと木陰で、
泣いていた。
「どしたん?」
写真を見てる。
「子供の写真なん?」
答えず、ニヤッとして、
「稚内君、バツ1女は嫌?」
俺は眉一つ動かさない。腹が減ってきてる。
つづく
127 :
コンブ:2008/02/16(土) 20:10:28
フランス語の単位が足りない気がする。
このままでは卒研着手できない。
授業に出ると席がいっぱいで立ってるやつもいる。
そんで、みな、黄色いテキストを持っているのだが、
俺は持ってないし遅刻もしてるし、座れないし困る。
隣の教室には誰もいない。もう誰もいない。
つづく
128 :
コンブ:2008/02/16(土) 20:16:52
脱走した子犬を連れ戻したカッパ兄弟。
カッパ兄「どうして逃げたりしたんだい?」
子犬「…」
カッパ兄「黙ってないで、さ」
子犬「…」
こいつ寝てやがる。
つづく
129 :
コンブ:2008/02/16(土) 20:22:06
カッパ兄弟がギョーザ工場へやってきた。
カッパ兄「あんなギョーザ食ったら死んでしまうわ!」
工場長はニヤリと笑って服を脱ぎ、部下に角材持ってこさせた。
ビニール傘を喉で折ってみせたあたりで、カッパは納得をした。
つづく
130 :
コンブ:2008/02/16(土) 20:26:11
カッパ兄弟がチェルノブイリへやってきた。
カッパ兄「アルミラージ!」
ウサギ「ウサギや!」
その後をコッペパン大のバッタが飛んだ。
つづく
131 :
コンブ:2008/02/16(土) 20:30:08
砂漠を緑にする値段で、石油を売ればいい。
カッパ
132 :
コンブ:2008/02/16(土) 20:31:13
食糧不足と肥満は同時に解決できる。
カッパ
133 :
コンブ:2008/02/16(土) 20:32:45
地球にやさしい、ではなくて、子孫にやさしいにしろ。
カッパ
134 :
コンブ:2008/02/16(土) 20:35:12
強要せずにすむことで解決しろ。
カッパ
135 :
コンブ:2008/02/16(土) 20:36:02
我慢に頼るな。
カッパ
136 :
コンブ:2008/02/16(土) 20:37:49
キュウリもっとよこせ。
カッパ
137 :
コンブ:2008/02/16(土) 20:40:18
カッパ兄弟がニューヨークへやってきた。
ピンクの男女がこっち見ながら風呂に入ろうとしていた。
つづく
138 :
コンブ:2008/02/29(金) 18:05:25
どんどん山を登ると、小道はやがて、
両サイドに竹、竹に囲まれた明るい道になる。
少し下がって上がるまでのスロープを、
緑に照らしている竹たちの反射。
つづく
139 :
コンブ:2008/02/29(金) 18:06:58
さらに進むと見晴らしが良くなる。
「見せたいものって何? 景色?」
スコップ拾って叩く。掘っておいた穴に蹴り落とす。
パン、パン、パンと頭蓋骨を叩く。
つづく
140 :
コンブ:2008/02/29(金) 18:10:12
女はさすがにぐったりし、穴の底で丸くなっている。
頭を何度も叩かれた反動で、身長を5cm減らしている。
そのまま土をどんどんかけ、男は山を下る。
つづく
141 :
コンブ:2008/02/29(金) 18:14:24
「やってくれるね」
女は次の日、這い出て、雨後のタケノコを齧る。
どんどん齧って栄養補給。山を駆け下る。
「ひいっ!」
男を叩く。買ったばかりのステンレススコップ。
叩く音が響く。男の身長は半分になった。
つづく
142 :
コンブ:2008/02/29(金) 18:22:41
その帰り道、乗用車が右折してきた。
前後輪で踏まれる。そのまま這って追いかけ、
赤信号で捕まえて運転手引っ張り出す。
ステンレススコップで頭を百回叩く。
ついでに車のタイヤも破裂させる。
つづく
143 :
コンブ:2008/02/29(金) 18:25:55
その後、暗闇から不細工な連中が飛び出してきて、
布を顔にあてられ、ひと呼吸で意識を失う。
気がつくと頭蓋骨を万力で締められていた。
「やってくれるね」
そのまま連中を叩く。叩き終わって万力外した時、
若干面長になってしまっていた。
つづく
144 :
コンブ:2008/02/29(金) 18:30:15
丸太がグーンと振り出してくるトラップで、
頭が割れて味噌がはみ出しそうになる。
手で押さえたまま叩く。
迷彩服を来てウロチョロしている奴を叩く。
つづく
145 :
コンブ:2008/02/29(金) 18:36:06
そうして女は、あの山の竹の道の奥の穴へ戻り、
丸くなって眠った。
しゃらくさいことあれば、また目を覚ます予定。
つづく
続かないの?
全部読んだ。
148 :
コンブ:2008/03/19(水) 18:44:50
縦長の 枠いっぱいに 夏の雲
つづく
149 :
コンブ:2008/03/19(水) 18:51:01
蝉と俺 浮かぶ白雲 見て泳ぐ
つづく
他どっか書いてる?他板でも
151 :
コンブ:2008/03/24(月) 18:43:45
つづくスレはここで三つ目です。
ほかの二つはもう落ちています。
つづく
152 :
コンブ:2008/03/28(金) 19:09:22
人食いワニ研究部。
「怖くありませんか?」
「怖さも不安も、ただの前提だよ」
「最後の質問です。なぜこの部に?」
「部長に惚れたから」
ガラガラッ
「あっ。新聞部の?」
「あの…僕も入部したいっす!」
つづく
153 :
コンブ:2008/03/28(金) 19:10:10
取材に答えてくれたあの部員が食われた。
上半身だけ持っていかれた。
部員をスコールが叩きつける。
つづく
154 :
コンブ:2008/03/28(金) 19:10:58
彼の遺品はテーブルの上に。
「力を合わせよう」
いつも一人だけ迷彩服を着ている部員。
「負け戦のままじゃ帰れないだろう?」
本を読んでいる部員「好きにするがいいさ」
iPodを操作している部員「うざっ」
元空手部の部員「正義なのか?それが」
つづく
155 :
コンブ:2008/03/28(金) 19:12:02
邪魔なダンボールの中身は遺品だった。
入ってくる新入部員と犬死にする部員。
「ただの自殺サークルじゃないっすか!」
俺の声がむなしく響く。また雨。
つづく
156 :
コンブ:2008/03/28(金) 19:12:33
「私はね、副部長だったの」
ワニは大きすぎる。一瞬だった。
最後の瞬間、彼女は走った。
ワニに向かって、走ったんだ。
つづく
157 :
コンブ:2008/03/28(金) 19:21:10
カッパ兄弟が盆踊り。
踊っているうち、タヌキが出てきて、
こっちをじっと見てる。
かと思ったらタヌキは団子見てた。
あっというまの団子強奪劇。
カッパ兄弟悔し涙で枕濡らす。
つづく
158 :
コンブ:2008/03/28(金) 19:28:52
山火事で丸焼けになったのをカッパ兄弟は見てた。
ヨレヨレになったタヌキが水辺まで転がり出てきて、
倒れこんでしまった。
カッパ兄「おいっ! しっかりしろお!」
意識朦朧のタヌキは脇から団子取り出す。
カッパ兄「お、お前はいつぞやの?」
隙を見てカッパ弟がそれを口に入れた。
カッパ弟「…毛がついてる(#^ω^)ピキピキ」
つづく
159 :
コンブ:2008/03/28(金) 19:38:05
カッパ兄弟がバケツに水を汲んで山まで走る。
しかし、山を間違っている。
つづく
160 :
名無し職人:2008/03/28(金) 22:42:29
ageるよ
161 :
騎西S:2008/03/28(金) 23:02:56
あまりにもつまんねーから続けないで下さい。
162 :
名無し職人:2008/03/28(金) 23:08:38
騎西って近所だから応援します
163 :
名無し職人:2008/03/29(土) 00:03:29
俺、カッパハゲだから八百屋できゅうり買ったら小学生に笑われたんだ。
164 :
名無し職人:2008/03/29(土) 00:10:39
尻子ダマ抜いてやれば良かったじゃないすか!
165 :
蕎麦:2008/03/29(土) 01:10:37
パン屋だけはやったことがねえので、そこらへんのことはよくわかんねえなあ
166 :
コンブ:2008/03/29(土) 20:43:35
「何怖がってんだよ。ワニはワニ以上じゃないだろ」
これが最後の言葉である。
つづく
167 :
コンブ:2008/03/29(土) 20:45:09
「俺はあいつらとは違う。死にたがりじゃない。
俺だけはチープじゃない。それを確かめるんだ」
これが最後の言葉である。
つづく
168 :
コンブ:2008/03/29(土) 20:48:00
「俺の死を望む人が居る。これで罪悪感を償いに変える」
その部員の最後の言葉である。
つづく
169 :
コンブ:2008/03/29(土) 20:49:02
「ワニはおっきくてカワイイですね〜」
その部員の最後の言葉である。
つづく
170 :
コンブ:2008/03/29(土) 20:50:07
「みんなのために退治してやるよ」
その部員の最後の言葉である。
つづく
171 :
コンブ:2008/03/29(土) 20:51:27
「俺は、怖くなんかねーよ!!!!!」
その部員の最後の言葉である。
つづく
172 :
コンブ:2008/03/29(土) 20:53:10
「神よ!」
その部員の最後の言葉である。
つづく
173 :
コンブ:2008/03/30(日) 19:12:59
最後の言葉「想像して恐れている」
つづく
174 :
コンブ:2008/03/30(日) 19:14:04
最後の言葉「勇気はもっと小さくていい。
そうだ、サイコロ大でいい。それも無理なら、
砂粒程度でいい。で、それがどんなに心強いか」
つづく
175 :
コンブ:2008/03/30(日) 19:15:08
最後の言葉「怖がる前に対処をしろ。
一つでも二つでも手を打て。
少しの改善、それがどんなに心強いか」
つづく
176 :
コンブ:2008/03/30(日) 19:17:09
最後の言葉「怖がる人間の決断は遅い。
その瞬間から目を切ってしまうのは早い」
つづく
177 :
コンブ:2008/03/30(日) 19:18:31
最後の言葉「怖さは、横目で見てる」
つづく
178 :
コンブ:2008/03/30(日) 19:20:28
「ハンドバックゲットするんだ〜」
こいつ大丈夫か。しかし。
「死ぬかと思ったぜい!」
頭ら血を流しながら帰ってきた。
ハンドバッグを脇に抱えて。
つづく
179 :
コンブ:2008/03/30(日) 19:23:23
新聞部にも顔出して沢山記事を書いた。
「僕も…そろそろ行くっす!」
ワニはこちらを見ない。
相手にしてくれない。
なぜかそれは、行く前から分かっていた。
つづく
180 :
コンブ:2008/03/30(日) 21:10:39
最後の言葉「不幸を望んでないかい?」
つづく
181 :
コンブ:2008/03/30(日) 21:11:17
最後の言葉「不幸を選んでないかい?」
つづく
182 :
コンブ:2008/03/30(日) 21:11:50
最後の言葉「痛みに夢中?」
つづく
183 :
コンブ:2008/04/04(金) 19:49:48
「頭の中に住んでる」
メガネの部員も走ったんだ。
よく見るとスキップしてた。
ワニまでの数歩、ぬかるんだ地面が、
グッチョ グッチョ グッチョ グッチョ
濡れた土が跳ねて、玉になってた。
つづく
184 :
コンブ:2008/04/04(金) 19:51:45
「自信が無いなら、つけたらええやん」
赤い服を着ていた部員、
最後に振り向いた顔は、
泣きそうなつらそうな顔。
けれど、それきりであとはワニを最後まで見てた。
つづく
185 :
コンブ:2008/04/04(金) 19:54:16
ローラースケートに乗った少年が、
ぐねぐねぐねぐね。
青いマフラー光らせて、
右に左にぐねぐねぐねぐね。
手は腰に。にくたらしい顔、でも楽しい。
つづく
186 :
コンブ:2008/04/04(金) 19:55:41
シャーっと音残し、風に乗る少年。
ローラースケーティング。
気持ちのいいブルー。
空の色。風になる。
つづく
187 :
コンブ:2008/04/04(金) 19:57:48
ブランク。四角く目前にブランク。
突入してシャーっと脱出。
ジャンプの着地でぐねぐねぐねぐね。
サッと振り返り笑顔でニッ!
つづく
188 :
コンブ:2008/04/04(金) 19:59:26
誰も何も言わず。
一人で光みてる。
架空のローラースケートで、
架空の花道を行く。
花瓶の花枯れてる。
つづく
189 :
コンブ:2008/04/04(金) 20:32:12
あさりと、あさりのチャウダー。
あさりの沈む棲んだ水面に波紋。
黒い波が広がる。
チャウダー。それを探している。
つづく
190 :
コンブ:2008/04/04(金) 20:33:27
澄んだ水面。
ワサビが置いてある。
ショウガが置いてある。
そこだけぼんやり明るい。
つづく
191 :
コンブ:2008/04/04(金) 20:34:53
澄んだ黒 ゆっくり動く 水の中
つづく
192 :
コンブ:2008/04/04(金) 20:36:49
水面で 顔だけ出して 月明かり
つづく
193 :
コンブ:2008/04/04(金) 20:39:08
月明かり カバ親子の目 半開き
つづく
194 :
コンブ:2008/04/06(日) 18:49:28
涙と僕たち。
最後には月明かり。
黙って顔を背けて、
スッと涙流す。
最後には涙と僕たち。
つづく
195 :
コンブ:2008/04/06(日) 18:52:19
押し寄せてくる物の前にふたつの紙風船。
僕らは下向いてゲラゲラと笑う。
つづく
196 :
コンブ:2008/04/06(日) 18:55:04
薬を飲んでいるから妊娠できないかもしれない。
僕は自分のことを考える。
つづく
197 :
コンブ:2008/04/06(日) 18:56:45
イタチのようなものが飛び出してきて、
いろんな場所の木の板をガリガリして、
広範囲に傷をつけて、シッポをグルンとして帰った。
拍手してやった。
つづく
198 :
コンブ:2008/04/06(日) 19:00:00
イタチのようなものはリスであって、
木の実を頬張ってダンスしている。
こっち見んなw 口がキュッとしてる。
つづく
199 :
コンブ:2008/04/07(月) 17:10:35
見せしめにスシをあんぐっ
タイを
つまんで
あんぐっ
つづく
200 :
コンブ:2008/04/07(月) 17:11:39
刺身売ってる。ハマチ300円。
じゅるり
醤油ぶっかけて一切れ、
あんぐっ
つづく
201 :
コンブ:2008/04/07(月) 19:35:48
みたらし団子を、パクッ
もんぐっ もんぐっ
つづく
202 :
コンブ:2008/04/16(水) 17:49:02
ホットケーキ並べる。
丸くてふかっとしたやつを、
列の最後に置く。
つづく
203 :
コンブ:2008/04/16(水) 17:50:32
悔しい思いをした人も、
ホットケーキ並べる。
つづく
204 :
コンブ:2008/04/16(水) 17:52:29
誰かを残して、ホットケーキ並べる。
ぼくらはホットケーキ並べる。
つづく
205 :
コンブ:2008/04/16(水) 17:55:00
この丸いホットケーキ。
同心円状にホットケーキ並べる。
つづく
206 :
コンブ:2008/04/16(水) 17:55:43
ドンと鳴り 夏の夜空を 共有す
ホットケーキ並べる。
つづく
207 :
コンブ:2008/04/16(水) 17:56:30
幾重にも 重なる雲を 見ていたら
ホットケーキ並べる。
つづく
208 :
コンブ:2008/04/18(金) 18:40:56
ブドドドー
蛇口ひねってタライいっぱいの水。
三、二、一、それーっ。
カッパが葡萄運ぶ。
巨峰持って走る。
つづく
209 :
コンブ:
水からサッとあげ、
カッパがマスカット運ぶ。
水がポタポタ。
つづく