ドアを押し破ったところで私を見つけられはしない。
いや、そんな!あの手はなんだ!窓に!窓に!
ダゴンクラス ディープワン
くっ、《魔海神級》の《深きもの》が直にお出ましとはな・・・!
奴らめ、本気で私に消えて欲しいようだな・・・
まあいい・・・・窓から入ろうとするようなマナー知らずのお客にも
丁重におもてなしをするのが私の流儀だ。
さて、手記など書いていてはお客様に失礼だ。
早速おもてなしといこう・・・血で血を洗うおもてなしとな!
そしてその声はこう告げました。
「莫迦め、ウォーランは死んだわ」
ふっ・・・ふふふふふっ!ここまでこの私がコケにされたのは初めてですよ・・!
我が友人を手にかけた愚か者にはその命でもって償いとしてもらわねば・・・
私は躊躇うことなく墓地の地下の闇に潜っていきましたよ。
我が友ウォーランを殺されて私が何もできなかったとあっては、
ニューイングランドの旧家たる我が一族の名に泥を塗るようなものですからね・・・
おや?到底信じられないというようなお顔をしていらっしゃいますね・・?
ふふ、あなた方のような安穏たる無知に浸りきった人々が羨ましいですよ・・・・
ああ・・そろそろ尋問は終わりにして釈放して頂きましょうか。
この程度の事も理解できないような方々に、
ここから先をお話することなど無駄な行為ですからね・・・