実話にまさるものなし〜どうせ18杯目も性欲丸出し〜

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542名無し職人
99 名前: Mr.名無しさん 投稿日: 05/02/22 19:13:21
小学生の頃、クラスの給食委員を務めた時期があった。
何人かでクラスの生徒全員に給食を配り、それが終わったら
教卓のところに出て「いただきます」の号令をかけるという仕事だ。

いつものように配り終えたあと、いつものように前に出た。

101 名前: 99 投稿日: 05/02/23 00:42:00
つづき

そしていつものように「手を合わせてください」と言ったんだ。
(みんなが手を合わせたところで「いただきます」 という流れ)

しかしクラスはみんなおしゃべりに夢中。俺の声なんか聞こえてない。
俺は「静かに」とか言ってみたり、再度「手を合わせてください」とか言ってみたりした。
最後の方はむしろ叫んでた。

なのに、気づいたのは教卓近くの数人だけで、
40人近くいる同級生たちはほとんどみんな騒いでいた。うるさかった。
「もう何言ってもだめだな、こりゃ」と思ったところで、教卓をガンと蹴った。
わざと大きな音が出るように、蹴った。
そして、言った。「もう勝手にしてくれ」

途端にクラスは静まり返った。
すでにクラス全員にぶちきれていた俺は、号令なんかかける気はなかった。
クラス中の視線を背中に感じながらも、誰とも目を合わせないようにして、
俺は自分の席についた。俺は怒りが頂点に達していた。

543名無し職人:05/02/25 00:12:46
102 名前: 99 [sage] 投稿日: 05/02/23 02:00:20
いつの間にか、いつもどおりの騒がしい教室になっていた。
誰が号令をかけたのか、みんなは給食を食べ始めていた。
たった数十秒前の俺の行動はかき消されていた。

不覚にも、俺は泣いてしまっていた。当時俺は泣き虫だった。
それでも、みんなが静まらないというだけで涙を流してしまった自分に腹が立ち、
更に涙はドンドン溢れてきた。
みんながわいわいと昼食をとるなか、俺は一人で机に伏して泣いていた。
回りもそんな俺の状態に気づいていたが、俺に声をかけるようなヤツは一人もいない。
おれどっちかというと明るいキャラなので友達は大勢いたが、
そのときはなぜか、誰も俺に声をかけたりするやつはいなかった。

別に、俺はそれでもいいかなと思った。
確かに、俺ごときが泣いただけでクラスがどうかなるわけでもないし、
クラスの大半は俺の涙には気づいていなかった。それなら泣いたことがばれずに済むだろう。
とりあえずこのまま俺の感情が落ち着くまで待とう、と考えた。
544名無し職人:05/02/25 00:13:53
103 名前: 99 [sage] 投稿日: 05/02/23 02:03:37
相変わらず騒がしい。がしかし、教室は再度静まり返る。
「A子ちゃん、何で泣いてるの?」
窓際の方で声がした。

奇遇にも、そのとき泣いていたのは俺だけではなかったのだ。
A子がいつから泣いていたのかは知らないが、A子の涙の後で、
俺も泣いているということをクラス全体が認識したと思う。
泣き虫のA子のことなので、くだらないことでどうしようもなくなって
いつものように泣いたんだなと、俺はそう思った。(俺は人前ではあまり泣かない)

俺のところへは来なかった担任が、A子のところへと向かう。
二人の話し声の中に、かすかに俺の名前が聞こえた気がした。
A子とぶつぶつ話したあと、A子と担任は2人で廊下へと出て行った。
教室は、ざわざわとしていた。騒がしいのではなく、みんながなにやらひそひそと
近くの人と話し合っているようだ。
俺はというと、A子の涙のおかげで怒りはどこかへ飛んでいったが、まだ少しぐずっていた。

数分後、扉が開き、A子が戻ってきた。
そして、担任が俺を廊下へ呼んだ。
「なに?まさかおれのせいかよ!?もともとすぐ泣く女がショボイ理由で泣いただけだろ?
 つーかむしろ先に泣いたのは多分俺だろ!何で俺が後なんだよ!ヽ(`Д´)ノ」
などと先ほどの怒りも心の中で再燃させつつ、俺はしぶしぶ廊下へと。
そして、担任がゆっくりと、事の詳細を俺に告げた。
545名無し職人:05/02/25 00:14:42
A子は、俺が泣いたことにいち早く気づいていた。
そして、俺が泣いているのにも気づかずに、クラス中がバカ騒ぎを続けたことに対して
子供ながらに憤りを感じ、泣いたのだという。

俺は唖然とした。確かにA子は俺のせいで泣いたし、その理由もショボかった。
ただそれは俺にとっては…いやむしろ…。
そのとき、教室の中からA子の声が聞こえた。

「○○(俺の名)が泣いてるのに、なんでみんな普通に騒いでられるの?」

その声は決して大きくはなかった。ただ、俺にはよく聞こえた。
俺はそのとき、わざわざ俺を廊下へ呼んだ担任に感謝した。
気づけば、俺はまたぼろぼろ涙を流していたからだ。
もちろんA子にも、感謝というか、そのやさしさに激しく感動した。
担任に「二人とも泣き虫だねぇ」みたいなことを言われた気がする。
俺の涙が落ちついたあと、俺と担任は教室へと戻った。


その後のことは良く覚えていない。
ただ、A子はそれからも相変わらず泣き虫だった。
やっぱり、事ある毎にすぐ泣いていた。
しかし俺にとって、A子は只者ではない泣き虫だった。

546名無し職人:05/02/25 00:16:50
>>542-545

小中学生の頃の思い出を無理に思い出せ
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/male/1106052230/l50

よりコピーしますた
547名無し職人:05/02/25 01:10:05
……で、A子は今の妻というわけか?
548名無し職人:05/02/25 05:34:50
いや、俺の妻だ
549名無し職人:05/02/25 11:24:14
いやいや、俺の妻(ry