俺の妹は関羽

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533名無し職人
今日は一人でお出かけ関羽ちゃん
汽笛の様な鼻歌でガラスをパリンパリン割りながら楽しげにウィンドゥショッピング
「フンフンフ〜ン♪たまには一人で気ままにお出かけも良いモノでござる。
 兄者と一緒だと気をつかっちゃうでござるからなぁ〜。」
当の兄者が聞いたら額に青筋浮かべつつも優しげな笑みを浮かべそうな発言をかましつつ
スキップで通行人を薙ぎ倒しながら進む関羽ちゃんであったが・・・
「ぬぅっ!殺気!!」
叫ぶやいなや振り向きざまに青龍刀を抜き放つ関羽ちゃん
音速を超える太刀筋はいかなるモノをも切り伏せる! 
ギャギィンッ!
・・・ハズだった。
「ククク・・・関羽ちゃんお久しぶり♥」
534名無し職人:04/11/18 21:40:50
超剛筋により繰り出された刃を軽々と受け止め
なおかつ不敵な笑み共に可愛らしく挨拶できる者・・・その名は・・・
「奉先ちゃん!?やだ〜も〜ビックリしたでござるよ。今日はどうしたんでござる・・・カァッ!!」
言葉と共に青龍刀に更なる力を込める関羽ちゃん
「ふんっ、知れたこと。今日はチョウセン君がお仕事なので暇つぶしにショッピングに来たら
 お主の姿が見えたので挨拶がてらに首を刎ねてやろうとしただけのこと・・・よぉっ!!!」
半ば踝までアスファルトにめり込ませつつも受け止めた方天戟で押し返して答える奉先ちゃん
「鬼神」と「軍神」の鍔迫り合いは擦れ合う刃が赤熱し、二人の間に真昼の陽炎を立ち上らせる
関「拙者も今日は一人の身・・・ここで合ったのも何かの縁。一緒に遊ぼうではござらぬ・・・カァァァァァッ!!」
奉「よし、ならば今日は○×ホテルでケーキバイキングをやっておる。二人で甘味完全制覇というのはどう・・・ダァァァァァァッ!!!」
ギギギギギギギギギギギ・・・
刃の擦れ合う音だけが響く 二人の間に沈黙が、力と力の語り合いがもたれた後・・・
・・・チィンッ
炎のような激闘が嘘だったかのような涼やかな音色と共に互いの刃を離す二人
お互いの顔には満足げな笑みが浮かんでいた・・・が
奉「おぉ!しまった!!こんなコトをしてる間に、もう会場時間ではないかぁ!?」
関「ぬかったわぁ!! 致し方ない!奉先ちゃん!ココは協力して一点突破ぞ!!!」
奉「応っ!!!」
猛然と駆け出す「軍神」と「鬼神」
関&奉『退け退けぇい!!我らが前に立ち塞がるモノは一片の慈悲無く斬って捨てるぞっ!!!』
人・車・ビル 目の前に現れる全てモノを砕き、跳ね飛ばし、踏みつけ、切り伏せ、ただひたすら一直線に会場目指す二人
この二匹の狂獣を止められる者は・・・存在しない・・・

勢いよすぎてうっかりバイキング会場まで粉砕してしまい、二人揃ってションボリ肩を落として帰路につくのは・・・また別の話である