629 :
名無し職人:
マフィアの下で働いていたろうあ者の会計士が、コカイン密輸で儲けた500万ドルを
くすねて逃亡したが、州境の安モーテルにいるところをボスとその子分に見つかって
しまった。ボスは、銃口を会計士のこめかみに突きつけながら、ただ一人手話ができる
子分に命じた。
「おい、命が惜しけりゃ500万ドルのありかを吐けと言え」
子分は手話を操って会計士にボスのメッセージを伝えた。会計士は友好の微笑みを
顔に浮かべながら、ボスへの恭順の意を示し、金の入ったボストンバックをモーテル裏の
小屋の床下に隠したことを正直に答えた。
「おい、なんでこいつはヘラヘラ笑ってやがるんだ!」
ボスが尋ねると、子分が答えた。
「とんでもねぇ野郎だ!ボス、こいつは“腰抜けのボスに引き金が引けるわけがない"なんて
言ってやすぜ!」