アメリカンジョーク10発目

このエントリーをはてなブックマークに追加
566名無し職人
若くてきれいな幼稚園のオルセン先生は、園児にとても人気があった。
そのため、去年もおととしも、誕生日には園児からいろんなプレゼントをもらった。そして、
今年もそれは同じだった。

お菓子屋の娘ケイトは、カラフルな水玉模様の紙に包まれた小箱のようなものを持ってきた。
先生はまたそれを頭の上で軽く振り、カタカタというかわいらしい音がするのを確かめると、
「キャンディが入ってるんじゃない?」と言った。
ケイトは目をまん丸にして、「先生、スゴーイ!」と叫び声を上げた。

今度はまだ小さな酒屋の息子ショーンが、ちょっと大きめの茶色い袋を少しだけ
重そうに抱えて先生の前に差し出した。
先生はまた同じように、その袋を頭の上に持ち上げた。
底が濡れているのに気付き、「ショーン、どこかにぶつけたんでしょ。注意してね」と言い、
垂れ始めた滴を人差し指で取り、舌先に当ててみた。
そして、「変わった味がするけど、ワインじゃない?」と尋ねた。
ショーンは首を横に振った。

先生は予想が外れたので少しだけ悔しそうな顔になったが、もう1度、
だが今度は滴をさっきより多めに手のひらで受け、じっくりと味わった。
「ぬるくなってるから違った味に感じるけど、ビールじゃないかしら?」
先生がそう訊くと、ショーンはまた大きく首を横に振ってからこう答えた。



「ワンちゃんだよ」