「これを被ると・・・何故だかとても落ち着くんだ・・・キミなら分るだろ?」
「分りません!!・・・・でもそれが何より大空寺さんである証拠ですよ!」
「それは・・・・ほ、褒められてるのか?」
「・・・・・・ま、まぁ」
「でも・・・俺はこれからどうすればいいんだ・・・・」
両手で頭を抱え、記憶喪失の自分に悩む大空寺・・・(注:まだパンツは被っている)
「ボクの助手でどうです?これならボクの仕事もはかどるし、大丈夫でしょ?」
「ヒロシの助手??・・・・そ、そんな野獣に餌を与えるような真似!」
「大丈夫ですって!考えすぎですよ〜」
「お前は大空寺さんの本性を知らないから・・・・あ、でも・・・・
でもセーラー服の在校生たちを見続ければ・・・あるいは・・・」
第9話「記憶喪失再生計画その1ー保健医の助手ー」
だが、大空寺が保険医を手伝うらしい、との噂が広まると、
生徒たちから激しいブーイングの嵐が巻き起こった。
この前の事件以来、少し男っぽくなった感じのする小蔵優子が俺のところに抗議にやってきた。
どうやら生徒を代表しているらしい────
「いや、用務員の俺に文句言われてもなぁ。校長先生にでも・・・」
「だって飼い主には責任があるでしょう。」
「え!?
・・・キミねぇ、何か勘違いしてないか。
第一、大空寺さんをいったいなんだと思ってるんだ。
あの人にも人権というものが・・・」
「じゃあ、あたしたちの人権はどうなってもいいんですか!」
「そんなことは言ってないよ。」
「パンツ被ったケダモノに人権なんて認められません!
どうして人権がパンツ被るんですかっ!!」
「ちょ、ちょっと落ち着いて・・・」
第10話「人と獣のハザマ」
「とにかく!
私のパンツ、返してください!!」
280 :
名無し職人:04/02/11 16:37
そんなときだった
上を見上げると・・・・・・・
ちんこが
結局、保健医手伝いの件は、全校生徒の激しいブーイングにあい、ご破算になった。
「すまなかったな・・・・慎之介君と言ったな?キミには世話になったよ」
「だ、大空寺さん・・・・」
「大丈夫、オレはまた戻ってくる。今よりももっと強くなって」
「で、でも・・・」
「その時こそ、本当のさよならだ」
第11話「さらば、大空寺!また会う日まで」
大空寺はいづこへと旅立っていった・・・
女子高には再び平和が訪れ、ヒロシはまたまたもとの鞘に帰された。(すごくゴネたらしい)
慎之介もこの学校とそろそろサヨナラする時が来たことを悟った。
そんな最中、銀河警察機構コム・ドーム長官より直々に指令が下される。
「とある企業に潜入し極秘資料を入手せよ!」
「極秘資料?」
「詳しくは、すでに潜入しているエージェントが知っている。まず、その人物と接触せよ!」
「そのエージェントのプロフィールは?」
「彼の身の安全を考えて、性別と僅かな特徴しか教えられない」
「で、その特徴は?」
第12話「オス、制服好き・・・以上だ」
長官の指示によれば、トイレで張り込んでいると簡単に接触できるという。
ビルの清掃員に変装し、トイレに張り込む慎之介。
だが、いつまでたっても接触できない。
おかしい。いったい、何を間違えたというのか?
第13話 「『男子トイレ 清掃中』」
「きゃぁ〜〜〜〜!!!変態!!」
突然、となりの女子トイレからOLたちの悲鳴が響き渡る!
「ど、どうしたんですか!」
第14話「変態仮面現る!」
「き、貴様!何者!?」
「待ちくだびれたぞ!慎之介くん!」
「え?」
「私がSF商事本社企画部企画2課課長であり、キミの上司となる・・・」
第15話「百文字 煩憎(ひゃくもんじ はんぞう)だ!」
さげ
「か、課長!?」
「そうだ、キミの直属の上司となる者・・・」
第16話「誰が呼んだか!人呼んで!ジーパン課長だ!」
「そ、その課長がなんでこんな女子トイレなんかに!?」
「ははははっ!これは市場調査というものだよ、慎之介くん!俺流のな!」
ジーパン課長との接触に成功した慎之介。
「( 市場調査? しかし、なぜこんなところで・・・・?)」
そんな慎之介の胸中を見抜いたかのようにジーパン課長が言う。
「落ち着かないようだな。」
「だってここは女子トイ・・・・・」
最後まで言い終わらないうちに課長が叫んだ。
「この大ばか者ーーーっ!!」
「 は?」
第17話「異空間」
「マクー空間、幻夢界、不思議時空・・・・・
宇宙刑事はどんな異空間でも戦えなくてはならないっ!!
女子トイレごとき平気で出入りできなくてどうするっ!?
・・・・・・・・・そうだろう?」
「え!?」
「ま、まさか・・・・・」
「・・・・・・」
「い、生きていたんですね!!」
「・・・・・・シッ!静かに!!」
「へっ?」
「69階第3女子更衣室で、受付け社員らの声が聞こえる!」
「はっ!?こ、ここ5階なんですけど・・・・」
「フッ・・・・だからお前は半人前なんだ!!」
「ウッ・・・」
第18話「心で感じろ!」
パンくい競争はパンツが食い込んだ状態で
「行くぞ!」
「あっ!ちょ、ちょっと!!」
「男なんだろ!?グズグズするなよ!!」
「ジーパン課長〜〜〜〜!何で女子更衣室なんですかぁ〜〜〜!!」
第19話「市場調査だから」
女子更衣室に向かう二人の前に立ちはだかる五つの人影、赤、青、黄、緑、ピンク────
「痴漢野郎め、ここからは通さんっ!」
赤い男がリーダーなのか。
「課長、・・・・・この人たち、誰なんですか?」
第20話「特捜戦隊 デカレ○ジャー登場」
「慎之介君、あれだよ、あれ・・・・えーと、
♪ あばーれ あばーれ あーばれ まくれ・・・・・」
「あ、そっか」
「お、おい、お前たち・・・・・それはもう終わったんだよっ!!」
「いえ、オープニングですけど。」
「・・・・・・」
「俺たちはデカレンジャー。最近このビルに出没する痴漢とは、お前たちだな!」
「この人たち、何か誤解してますよ。ちゃんと説明しないと。」
慎之介が課長に耳打ちする。
「うむ。・・・・キミたち、『デカレンジャー』だって?実は私だって立派なデカレンジャーなんだよ」
何を思ったか、ジーパンを脱ぎはじめる課長。
「ほーら、こんなにデカレンジャー・・・・・・・ウグッ!」
思わずひざを入れる慎之介であった────
第21話「深まる誤解」
「と、とにかく、彼らもどうやら刑事のようだ」
苦しげに股間を押さえつつ、課長が言った。
「日曜の朝7時30分といえば・・・・」
第22話 「スーパーヒーロータイム」
─── 別名「おっきなお友達タイム」
深まる誤解(?)
だがその時、女子更衣室から叫び声が聞こえた!
駆けつけるデカレンジャーと宇宙刑事たち────
誘拐された女子社員『衛里香』。
リコモ星人『ケバキーア』が王家に代々伝わる秘宝『ウェルネストーン』を狙っているのだ。
衛里香を返してほしければ、ウェルネストーンと引き換えだという。
・・・・衛里香を無事奪還したかにみえたデカレンジャー。
だが、衛里香はニセモノだった!
ケバキーアが化けていたのだ!
本人確認のスキャン電波を妨害していたケバキーア!
騙されたデカレンジャーたちに、ジーパン課長が吠える!!
次回 特捜戦隊デカレンジャー エピソード03「パーフェクト・ブルー・・・・・じゃない、
第23話「ジーパン課長 喝!!」
「スキャン電波を妨害されていたなんて・・・・・・」
「そんなものに頼るからだ!本物の女かどうかなんて簡単にわかるだろうが。」
「いったいどうやって・・・?」
「
においをかげ
」
「なるほど。においか・・・・・
つまり、科学力に頼るだけでなく、カンと経験も大事だと言いたいんですね。」
ジーパン課長の言葉に感心する5人。
「(深読みのしすぎ・・・・・・・そんな高尚な人じゃない。)」
思うだけで、しかし口には出さない慎之介。
そう、上司との折り合いは大切だ。
第24話「ちょっぴりサラリーマン慎之介」
デジタル化した体でネット世界に棲みつくケバキーア。
それを追う、慎之介こと宇宙刑事ジーパン。
そして、
デカレッド(♂)、デカプルー(♂)、デカグリーン(♂)、
デカイエロー(♀)、デカピンク(♀)
の、5人のデカレンジャーたち。
メンバーを見わたした時、慎之介の上司、ジーパン課長の目が鋭く光る!
「慎之介君、調査だ!
イエローとピンクを徹底的に!」
「・・・・・・・課長、あのですね、」
「キミィ〜、『市場調査』だよ!!」
第25話「私情調査」
「いい年して、若い子のケツ追っかけまわすなんて、やめてくださいよ。
いったい、どこに目をつけてるんですか。」
「どこと言われても・・・・・・ハッ、そうか!
わかったよ、慎之介君。キミはこう言いたいんだな・・・・・・・」
第26話「 見よ! 石 野 真 子 !! 」
「・・・言ってない。」
ふとしたことから始まった、銀河警察機構と宇宙警察との合同捜査。
メンバーは慎之介と課長、
五人のデカレンジャーとメカニック担当石野真子・・・・に、よく似た白鳥スワン、
そして彼らの上司、宇宙警察・地球署の最高責任者、アヌビス星人のドギー・クルーガー。
メンバーを見わたした時、慎之介の上司 ジーパン課長の目が、
よせばいいのに、ふたたび鋭く光る!
「な、なんで犬がいるんだ!?」
その瞬間、合同捜査本部は凍りついた─────
第27話「 禁句 」
「い、いやぁ〜、それにしても立派な方だなぁ、キミたちデカレンジャーの上司は。
アヌス星人のドギーさんかぁ・・・・・え!?アヌビス星人?」
さらに墓穴を掘るジーパン課長。
「・・・・・・・いや、だって犬は尻の穴丸出しで歩くし、つい」
静まり返った場の空気を、無理やりにでもほぐそうと慎之介は立ち上がった!
「それにしても、デカレンジャーの諸君はうらやましいなぁ。
あのですね、変質者を上司に持つとほんと苦労するんですよ。
ま、ケモノの皮を被った人間と、人間の皮を被ったケモノでは
人間のほうがいいに決まってるよねぇ。はっはっはっは」
第28話「 フォロー 」
再開される合同捜査会議。
だが、この不用意な発言が後のボーナス査定に響くことを、
今の慎之介は知る由もなかった────
デカペースで開かれた合同捜査会議で次の二つの作戦が決まった。
1)ケバキーアと同じく体をデジタル化し、ネットに侵入する。
2)ケバキーアの潜む現実のホストコンピューターを発見する。
デカブルーがネット侵入を担当し、残り4人はホストコンピューターの捜索を行う。
そして二人の宇宙刑事は・・・・・・
「課長、我々はデカブルーのハッキングを手伝いましょう。」
「ほぅ、キミはコンピューターに詳しいのかね。」
「はい!2ch歴は一年以上です!」
「・・・・・・・氏ね」
第29話「 パソのスキル 」
「ネットのほうはブルーに任せて、我々はイエローとピンクを追跡・・・・じゃない、
ホストコンピューターの捜索だ!」
「は、はい・・・・・」
ケバキーアの残留思念を透視するジャスミンことデカイエロー、
なぜなら彼女・・・・・・・
『ジャスミンはエスパーである』
「・・・・・こんなとんでもない設定を古川登志男のナレーションであっさり説明するなんて、
すごいというか、笑っちゃうというか。・・・・やってくれますね、デカレンジャー。」
「リズムとテンポがいいからな。グラン○イザーにはないものだ。
28作にもなれば経験が違ってくるということか。」
「課長!」
「どうした?」
第30話「そろそろ板違い」
─────まあ ええやん。
残留思念の透視をするデカイエロー。
だが・・・・・・
「・・・・・・し、尻、
・・・・・・・・・お、おっぱい、
・・・・・・・・・・・・・じょ、女子高生、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・せ、セーラー服、
・・・・・・お、オマン、、、
って、この邪念は誰よっ!!」
第31話「捜査妨害」
・・・・・・・・・・追い払われる課長と慎之介であった
第32話「ミクロ決死隊!?」
しょうがないのでデカベースに戻った慎之介と課長は、
デカレッド、デカブルーとともに、体をデジタル化、ネットの世界に侵入しようとする─────
「課長、やっぱり入り込むときのセリフは、
『アクセース・・・フラーッシュ!!』
で、決めましょうよ。」
「円○プロに訴えられるぞ。やはりここは・・・・・・
『ミクロ・・・・イィィィンッ!!』
だな。」
「小さくなってどうすんですか。
ってか、そんなの誰も知りませんってば。」
「『ねんりき〜』もいいなぁ」
「・・・・・・・・・」
第33話「戦隊アクション!」
ネットの世界に侵入・・・・・・・
ってどう見ても普通のセットと景色なんだが、
細かいことをいう奴は正義のヒーローにはなれないぜ!
──── ケバキーアと戦うデカレッドとデカブルー!
派手なジャンプと空中回転!
銃が命中、とびちる火花!
剣で斬っても、とびちる火花!
メカが壊れて、とびちる火花!
素手で打っても、なぜだか火花!
とにかく何がなんでも、とびちる火花!
すげぇーぜ!
「慎之介君!キミも戦うんだ!」
「え!? ええーーーーっ!?」
「か、課長・・・・・・
別に○宝さんの肩を持つわけじゃありませんが、
私はどちらかと言えば、格闘技中心の地味だが渋い、
そう、たとえばグラ○セイザーのようなアクションが好きでして
ああいう火花アクションはちょっと・・・・」
「ばか者ー!! 『宇宙刑事』が○映アクションを苦手にしてどうする!?
火花を極めずして東映特撮ヒーローが務まるかっ!!」
「は、はいっ!
って、でも、課長はどうするんです?」
「衛里香君のことは心配するな。キミは安心して戦え!」
「・・・・・・・・・・」
第34話 「ジャッジメント」
「・・・・・・・いいですか、課長。ナレーションでも言ってるでしょう。」
「?」
「 『性犯罪者に対しては、はるか銀河の彼方にある、宇宙最高裁判所から判決が下される。』
・・・・変なことすると、『ジャッジメント』されますよ」
「ナレーションが微妙に違わないか、それ・・・・」
慎之介に一言釘をさされたジーパン課長。
「わかった!そんなに私のことを疑うなら仕方ない。
このデジタル化した体で、ネットサーフィンでもしてこよう。
衛里香君から離れれば文句はあるまい。」
「ええ、まぁ。
でも、どこに行くんです?」
第35話「エロサイト」
「(今のこの体なら、よりどりみどりだぜっ!)」
ケバキーアを倒し、衛里香を無事救出した慎之介とデカレンジャー。
だが、白鳥スワンのメカが壊れた今、
ケバキーアのホストコンピューターから急いで脱出しなくてはならない!
急げ! デカレッド、デカブルー、そして慎之介!
衛里香を連れて早く!!
第36話「脱出」
「ふぅ。 危ないところだった。だが、これにて一件コンプリート!
何か忘れてる気がするけど・・・・ま、いっか。」
─────その後、エロサイトを訪れると必ず精神的ブラクラを踏むという奇怪な噂が流れたが、
真偽のほどは定かではない。。。
ジーパン課長が行方不明のまま、事件は解決した。
ふたたび訪れる平穏な日々・・・・・
だが、異変は突如としてやってくるのであった!
彼女のいない慎之介が、とあるエロサイトから画像を落としたその時・・・・・・
第37話「再会!深夜のダウンロード!!」
「かちょーーーっ!! どうしてそんなとこから出てくるんですかっ!!」
「お、お前こそ、何やってんだ!」
312 :
名無し職人:04/03/11 21:10
age
「エピソード05 バディ・マーフィ」
『来週は警察犬ロボが出てくるのか、犬が登場するんだな・・・・・ふっふっふ』
・・・・・次週の予告を見たときから頭に浮かんでいたのだ。
だが、なんということか!!
>「Dボーンをくわえると起動スイッチが入り、マーフィはDバズーカに変形するの。」
>「すごい威力だ。」
>「Dボーンの代わりに普通の骨をあげたらどうなるのかな?」
>「ウメコ・・・・・・・・俺じゃない─────」
そ、そんな・・・・・
「慎之介君、・・・・・やられたな。」
「ええ。まさか、あんなに堂々とやられるなんて・・・・・」
もう、このネタ使えないぽ・・・・・・_| ̄|○
第38話「やってくれるぜ、デカレンジャー!」
うーむ、むむ・・・・
>デカレッド 赤座伴番 ニックネーム「バン」
>デカブルー 戸増宝児 ニックネーム「ホージー」
>デカイエロー 礼紋茉莉花 ニックネーム「ジャスミン」
>デカグリーン 江成仙一 ニックネーム「センちゃん」
>デカピンク 胡堂小梅 ニックネーム「ウメコ」
「な、なんだとぉっ!!」
「どうしたんですか、課長。」
「デカピンクの名前が、名前がぁ〜っ!!」
「名前がどうかしたんですか!?」
「
○メコ
ハァハァ」
第39話「 ○メコーーーッ!!」
「・・・・課長、意味もなく伏字を使わないでください」
真っ直ぐなデカレッドとクールなデカブルーは迷コンビである。
「な、相棒。」
「相棒って言うな!」
ジーパン課長とデカピンクはただの赤の他人である。
「な、○メコ。」
「○メコって言うな!」
「だって、○メコだろ。○メコ、ハァハァ」
「○メコじゃない!
あたしはウメコ!
怪しい伏字を使うな!」
「だからウメコって言ってるだろう。
○・メ・コ!
おや? ウって聞こえなかったのかな〜。
おかしいなぁ。
じゃ、なんて聞こえたんだろう?
教えて欲しいなぁ〜
ハァハァ」
第40話「関西限定」
「課長!それ、セクハラですよ。」
「ちょっとウメコ君を付け回してるだけじゃないか。」
「ではストーカー。」
「・・・・・」
宇宙刑事たちが性犯罪について熱く議論しているその頃、
アンリ星人ベイルドンが、ドルトック星人マノ・マークという科学者から
謎の赤い色の薬品を奪うという事件が発生。
凶悪犯罪者ベイルドンはいったい何を企んでいるのか!?
ベイルドンを見つけるため、宇宙警察はロボット警察犬マーフィを出動させた!
「課長!我々銀河警察機構も負けてられませんよ!ロボット犬を・・・・」
「 うちには、ない。 」
「は?」
「予算が厳しくてなぁ・・・・」
今、明らかになる銀河警察機構の苦しい台所事情。
やはり先立つモノがなければ正義も貫けないのか!?
慎之介よ、気にするな!
たとえ隣の芝生がどんなにきれいに見えたとしても!
「(就職先まちがえたかな・・・・・・)」
「だがな、慎之介君。刑事にとって本当に大切なのはハイテク捜査なんかじゃない。
カンと経験、悪を嗅ぎつける嗅覚こそ大切なんだ。
これを装備してくれたまえ。」
「?・・・・・ただのロープですが?」
「首にまきつけて・・・・・そうだ。」
「?」
「なに、引き綱を知らないのか。リードといってな、
こう引っぱると・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・グエッ!
ゲホッ、ゲホッ・・・・・課長〜!」
「これが犯人の遺留品だ。さぁ、しっかり匂いをかいで!」
「・・・・無茶言わないで下さい。」
人間の能力の限界に挑もうとする銀河警察機構の捜査手法!
ひるむな、慎之介!
鼻くそほじって、深呼吸せよ!宇宙刑事ジーパン!!
「(ううっ・・・・・就職先まちがえた)」
「いいか、慎之介君。
無理だと思うからできないんだ。
私がお手本を見せてあげよう。
・・・・ここに下着がある。
女がはいていたか、男がはいていたか、
私には簡単にわかるぞ。
・・・・・女だ!」
「誰だってわかりますよ!
どう見ても女物の下着じゃないですか!」
「うっ! なかなかの観察力だな。」
「あのですね、課長・・・・」
二人の宇宙刑事の懸命の努力にもかかわらず
早くも捜査は暗礁にのりあげようとしていた。
負けるな!ぼくらの宇宙刑事!
「で、これからどうするんです?」
「え? いや、その・・・・・か、カンを働かせるんだ!野生のカンを!」
デカレンジャーがマノ・マークから聞き出した恐るべき事実。
謎の赤い液体は人間を液体燃料に変えてしまう薬品だったのだ!
人類を燃料に変え、大儲けをたくらんでいたベイルドン。
だが、その薬品はまだ未完成だった。
どこかに隠された残りの成分を、ベイルドンより先に発見すれば
大量殺人を未然に防ぐことが出来る!
ロボット犬マーフィとコンビを組んだデカピンク・ウメコが
必死の捜索を行う。
そして、ついに・・・・・
「あった!」
「・・・・ご苦労だったな。」
「ベイルドン!?」
「探し当ててくれるのを待ってたんだよ、はぁっはっはっ」
ロボット犬マーフィの指し示した場所を一人信じて探しつづけたウメコ。
それをベイルドンは密かに見張っていたのだった!
一人きりのウメコはピンチに陥る。
だが、その時・・・・・・
「はっはっはっは。見つけたぞ、ベイルドン!」
「誰だ!? お前たちは!」
「宇宙刑事Gパン!」「その上司、Gパン課長!」
これが刑事の野生のカンなのか!?
ベイルドンを発見し、得意げに見得を切るGパン課長!!
「ふっふっふ、そうか、ベイルドン。
お前もウメコをつけまわしていたとはな・・・・
このスケベ野郎め!
だが、それがキサマの運のツキだ!!」
ちょっと違うぞ課長。
「ええーい、きさまらといっしょにするな!
しねーーーっ!!」
襲い掛かるベイルドン。
「慎之介君、キミの出番だ。」
「あのぅ・・・・・課長は?」
「ウメコ君を保護しなくては!」
課長、正義の味方を保護してどうする。
Gブレードで斬り付ける慎之介。
だが、ベイルドンの装甲は硬い。
あっさり弾かれるGブレード。
為すすべはないのか!?
「はっはっはっは。全員これでもくらえっ!」
あたりかまわず炸裂するベイルドンの攻撃!
吹っ飛んだウメコをドサクサ紛れに抱きしめる・・・いや、抱きとめる課長。
「大丈夫か、ウメコ君!
(おお! この感触・・・・!)」
己の意思に反して、Gパン課長の体に力がみなぎるっ!
「充血!!」
ついにコンバットスーツを装着したGパン課長。
「カチョーブレードッ!」
引き抜かれた課長のGブレードを見て驚愕する慎之介。
「す、すごい! 先っちょからもう漏電がはじまってる・・・・」
暴発寸前のエネルギー!
「チューカンカンリショク・フラーッシュッ!!」
哀愁を帯びたブルーの閃光とともに必殺技が炸裂する!
硬い装甲をモノともせず、一刀両断に切り捨てるっ!
『ドカーーーンッ!!』
爆発し砕け散ったベイルドン。
誇らしげに決めポーズをとるGパン課長。
だが・・・・・
「か、課長。いったい何てことをしてくれたんですか!」
「どうかしたのか?」
「『ジャッジメント』忘れてるでしょ!
勝手に処刑してどうすんですかっ!」
第41話「あっ!」
「・・・・・・・いや、その、、、
せ、正当防衛だーーーーっ」
327 :
名無し職人:
慎之介は、ジーパン課長に飲みに連れて行ってもらった。
「こぉらぁ〜〜〜、聞いてるのかぁ〜〜〜新米刑事〜〜!」
「は、はぁ・・・・課長、飲みすぎですよ」
「うるへ〜〜!妻が怖くて課長なんかやってられますかっての〜!」
「はいはい、分りましたよ」
「月の小遣い500円でどうやり繰りしてるかわかってるのかぁ〜新米刑事!」
「あははは!子供みたいですねぇ」
「笑うな!・・・ヒック!よ〜〜し!次は女子高生の店に行こう!女子高生!」
「え〜〜〜、僕もう帰らないと・・・・」
「このジーパン課長様に付き合えないとでも・・・ヒック・・・・言うのか!?」
「課長、ケータイ鳴ってますよ」
第42話「妻からの呼び出し」
「え、いや飲んでませんよ、ちょっと残業で・・・い、いえもうすぐ帰りますから
・・・・・・えぇ、決して女子高生の店になど行こうなんて言ってませんから・・・
あ!」
翌朝・・・・・・課長の顔がちょっと変形していた。