一月一日
今日は新年の始まりだ
今年の目標日記をつける
景気付けに初詣に行ってみた
同じクラスの女子がいた
ちょっと気になるあの子
着物姿に僕のハートは爆発した
今日の夜はたぶん寝られないだろう
2
おお頑張れ!!!1000迄行けよ。応援するぞ!!!
一月二日
今日は新年始まって二日目だ
昨日は気になっている女の子(さゆりちゃん)
のことで頭がいっぱいだった
どうやら恋をしてしまったらしい
新学期はどうやらタダではすまないようだ
ドキドキしながら過ごすとになるだろう
昨日見忘れていた年賀状を見てみた
と思ったら一枚も来ていなかった
友人とは普段会ってるからいらない
と話していたけれど、本当に来ないとは・・・
(自分も送ってないけど)
一月三日
飯食って糞して寝た。
夢だった
一月四日
この日記つけるのも面倒になってきた
三日坊主と言う言葉があるが、僕は四日もった
もしかして天才かもしれない
そんなわけで、日記はもうやめます
一月五日
日記はやめにしようかと思ったが
自分の口の臭さに感動!やっぱり再開します!
一月六日
今日も三食雑煮だった。普通に食べるのは飽きたので
雑煮にチョコフレークを入れてみた。味は案外美味しかった。
父さんも母さんも旨いと言ったが妹の佐智子は昨日のマーガリンの方がいいそうだ。
そういえば、母さんが明日は草の雑煮になると意気込んでいたな。
明日が楽しみだ
一月七日
気が付けば今日は暦の↑では七草。
もちろん我が家でも草の雑煮こと、七草を食べた。
ところが、何かおかしい・・・・・。まず、ガリッという音。
母は、ゴギョウがなかったからゴボウにしたとのこと。
さらに、今度はペチャペチャした感じの食感。
母は、セリがなかったからゼリーにしたとのこと。
極めつけは、食べ終わると何か頭がフラフラし始めた。
母は、睡眠薬を混ぜたとのこと。なるほど、母さん。
そして、僕が寝ている間に見知らぬ場所に連れて行かれた。
母はハハハハと笑っていた。
(・∀・)ニヤニヤ
一月八日
今日から新学期。意気揚々と学校へ向かう。
おっ!さゆりちゃん発見!
あれ?誰?
一緒に歩いてる男は……
一月九日
今日からさゆりちゃんの後をつけることにした。
あの男は一体誰なんだろう。
しばらく尾行を続けていると。
後ろからトントンと僕の方を叩く人がいた。
「君、何をやっているんだ?ちょっと署まで来なさい!」
ストーカー法違反で捕まってしまった。
う〜ん、しかし、あの男は一体誰なんだ・・・気になる・・・。
一月十日
拘留中
一月十一日
やっと釈放された
家に帰ったはいいが
母さんは泣いていた
親父は黙っていた
爺ちゃんはおろおろしていた
婆ちゃんはお茶をすすっていた
妹の佐智子は口を聞いてくれない
妹の祐子は口を聞いてくれない
妹の麻紀は口を聞いてくれない
妹の優里は口を聞いてくれない
妹の千佳子は口を聞いてくれない
妹の春菜は口を聞いてくれない
弟の健太はどうでもいいや
一月十二日
この家にいても誰も相手にしてくれない。
だから僕は学校を休学し、旅に出ることにした。
さゆりちゃんのことも気になるが、男がいた。
傷心旅行みたいなものだ。
♪背中の夢に〜浮かぶ小舟に〜
あなたがいまでも手をふるようだ〜
一月十三日
〜傷心旅行一日目〜
電車、人力車、ヒッチハイク、空飛ぶじゅうたん、タイムマシン
いろいろ乗り継いでやってきたが、ここは一体どこだ?
おそらく、日本でないことは確かだ。
道行く人にここはどこかを聞いてみた。すると、
「★★★★↑↓↓▽▲◎●!!」
何を言ってるかさっぱり分からない・・・。
そして、僕はその人に石で思いっきり殴られた。
気が付くと、牢獄にいた。
一月十四日
〜傷心旅行二日目〜
今、牢獄にいる、牢獄といっても球体をしたガラスの中にいる
上と下が天井と床に繋がっている、下の方には小さい穴がある
ここに用を足せばいいのだろう。ふと、周りを見渡せば人だかり
ができている。人と言っていいものかどうか危ぶまれるような奴
ばかりだ、ヤベッここに来て六日に食べた雑煮チョコフレーク風味
が来た。もう、我慢の限界だ!この穴にしよう。・・・・・・・ふぅ
スッキリしたが、周りは騒然だった。みんな僕を指差し、何か言っている
ところで、どうやってお尻を拭こう・・・鬱だ。
一月十五日
〜傷心旅行三日目〜
お尻の件はもう、考えないことにした。今日、飯を持ってきてくれた奴が
さゆりの隣にいた男に似ていた。せっかく、こんな所に旅行、監禁されて
いるのに! しかし、その男の後ろからヒョコッとさゆりがでてきた。
実際にはさゆりより若干幼い感じがする。どうやら、さゆりとは別人の
ようだ。監禁生活はまだしばらく続くようだ。