★趣がある文章を即興で書きなぐれ!【Vol.4】★

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12目刺し屋文十
・・・・・・・・・・・・・・・女の顔

鏡をめくると
森がある。

まどろむようにたゆたう
日差しの中に
暮らしは堕ちてゆく。

ひろがってゆく壁の中で
蠕動する草々の音が
沼のように
揺れる。

       
暦をめくると
夜がある。

どんよりと曇った画像を見つめていると
空のように重い唇が
苦い味を思い出している。



吊り下げられた傷口は
透きとおったその痛みを
いつもこちらに向けて
白い肌の上で
あてもなくさまよい続ける。

アナタガ キライ
 
13.:03/08/16 17:27
 
言葉さえ吐き尽くすことができれば
今日はもう終わるのに。

アナタガ スキ

戻る道を探りながら
足音だけを頼りに
扉に手をかけた。

銀色の息
置き去りにしてきた
鋼のような思い。

流れ出す髪

朝がまた来る。

喉の奥底
帰れない小さな光を見つめながら

泣いた。