問1「求む。」
第一回出オチ選手権を開催します。
参加者はこれは!という服装で○月●日午後六時にハチ公前に集合。
なお参加者かどうかの確認のためアルタ前についたらアキレス腱を伸ばす運動をすること。
そのままみなさんでオープンカフェにでも!
みなさんの御参加をお待ちしています。
問2「後日談。」
当日の午後六時、ハチ公前は異様な空気に包まれていた。
アキレス腱を伸ばす十三人のマイケルジャクソン。
まさか全員カブるとは。しかも全員『スリラー』のときのマイケルだとは。
参加者の顔にも「やっちまった…」という表情が浮かんでいる。
ずいぶん迷ったが予定通りにカフェに行くことを提案。意外にも全員が了承した。
確かにそのまま帰るのはあまりに寂しすぎた。
渋谷のカフェに佇む十三人のマイケルジャクソン。参加者は一様にみな無口だった。
そのときだ、カフェのBGMが『スリラー』に変わった。僕は参加者達に必死に目で合図を送った。
おいみんな、これは笑いの神様が僕らにくれたラストチャンスだぞ!
しかし誰も踊り出さない。恥ずかしがってんじゃねエよ!僕は生まれて始めて殺意を覚えた。
虚しく流れ続ける『スリラー』。もう限界だ。僕は立ち上がってひとりで『スリラー』を無我夢中で踊った。
曲が終わった。振り返るともうジャクソンたちはいなくなっていた。
他の客が口を開けて僕をみていた。負けてたまるか。
僕はウェイトレスを呼んで「ポー!」と叫びながら勘定を払い、頼まれてもないのに
ウェイトレスの服にサインをしてやった。『マイケルジャクソン』とカタカナで。
そしてムーンウォークでカフェから出ながらメモ用紙を投げ捨てた。
問3「苦渋の決断。」
「運んだもの」 マジンガ−Z
「運び損ねたもの」 パイルダー号
そして、3年経った今でも「テレビじゃなくてこっちを持ってくれば良かった」と
本気で後悔しているものがあります。それは何か。
「運んだもの」「運び損ねたもの」をそれぞれひとつずつ記入して下さい。