連続架空ドラマ

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224名無し職人:03/01/15 03:13
〜村おこしロマンス〜
第一話「この人でしょうか?」

東京で一人暮らしをする大島悟(ユースケ・サンタマリア)の元に
故郷の叔父・辺見隆夫(佐藤正宏)から手紙が届いた。
隆夫の手紙によると、嫁不足で悩む産住村に花嫁候補を集める為、
大がかりなイベントを行うという。
そのイベントの運営を広告代理店に勤める悟に手伝ってほしいというのだ。
幼い頃から可愛がってくれた叔父の頼みなので、悟は快諾。
連休を利用して、産住村に帰ることにした。
悟の故郷・産住村(うぶすめむら)は、九州の片田舎。
帰郷した悟を、隆夫を始めとした村人たちは
大歓迎するが、なぜか母の弓子(吉行和子)だけが浮かぬ顔。
村長(小松政夫)までが出席している悟を歓迎する大宴会の席で、隆夫が
とんでもないことを言い出した。

NEXT>>50 第二話「村民45人を救え」
225コンブ:03/01/15 12:56
(おにぎりレストラン、面白かった〜。皆様、ナイスファイトです)
226名無し職人:03/01/15 16:20
第二話「村民45人を救え」

「この村の救世主になってくれ!」
隆夫は悟に向かって叫び土下座をした。
驚く悟だったがとりあえず隆夫にわけを聞くことに。

隆夫の話では今産住村は重度の嫁不足であり
村民の8割は男、そのうえ若い女は皆無という有様だった。
しかし他所へ行って嫁探しなどという芸当ができるものもおらず村は危機に陥っていた。
そこで広告代理店に勤める悟に白羽の矢がたったという。

宴が終わり悟には時間があたえられた。

部屋で悩む悟。
こんな田舎に嫁にきてくれる人なんているのだろうか・・・
しかも1人だけではいけないのだ。


一晩中考え続けた悟は翌日隆夫の部屋を訪ねる。

果たして悟が出した結論とは?

NEXT→>>51 第三話「そこまで言うならやってみろ」
227名無し職人:03/01/15 16:54
第三話「そこまで言うならやってみろ」

隆夫の家に向かう途中、悟は中学時代の同級生・江田ちはる(安達祐美)に
久々に再会する。中学を出て大阪の高校に進学したちはるは、在学中に
妊娠し結婚したが、すぐに離婚。子どもを連れて村に戻ってきていた。
ちはるは一児の母とは思えない若々しさで、悟の心を乱す。ちはるに誘われるまま、
村はずれの神社に行った悟は、境内でちはると肉体関係を持つ。
約束の時間を過ぎても悟が現れないので、隆夫は悟の家に行く。
そこで隆夫が見たのは、隆夫の姉である悟の母・弓子の首つり死体であった。
何も知らずに神社の境内でちはるの身体に溺れる悟。
その頃、村は弓子の自殺で大騒ぎになっていた。弓子は果たして本当に自殺だったのか?

NEXT >>52 第四話「さぁやってみろ」
228名無し職人:03/01/15 17:58
第四話「さぁやってみろ」

弓子の自殺で大騒ぎになっているところへ、見るからに怪しい風体の男がやってきた。
よそ者など見たことがない村人はこの男が弓子を殺したのだと決めつけ、山狩りを始める。
実は男は江田ちはるの元夫の椎名和弘(小田切ジョー)であった。
山狩りから逃げるうちに神社に辿り着いた椎名はちはると悟が抱き合ってるの見て激怒する。

「お前、俺から逃げたのはその男がいたからなんだな! ふたりとも殺してやる」
「なに言ってんのよ。あんたとは終わったのよ。どうやって殺すって言うのよ。やってみなよ。さあ、やってみろ」

椎名は近くにあった大きな蝋燭立てを握り締めて、ちはるに襲い掛かった。

NEXT>>53 第五話「おら、東京さいぐだ」
229名無し職人:03/01/15 18:17
第五話「おら、東京さいぐだ」

悟が気がつくと隣町の病院のベッドだった。椎名に殴られ気を失ったのだった。
ベッドの傍らにはセクシーな看護婦・湯本奈美江(小池栄子)が立っていた。
奈美江の豊かな胸元に思わず見とれる悟。すると奈美江はニッコリ笑って悟のベッドに
潜り込んできた。驚きながらも奈美江を抱きしめる悟。

「…気がつきましたか?」

目をあけると看護士の佐藤肇(石塚英彦)が悟の腕の中にいた。セクシーな
奈美江を抱きしめたのは夢だったのだ。

一方、最愛の姉を亡くし、呆然と過ごす隆夫は気分転換に東京へ行くことにした。
飛行機で隣り合わせになった変わった顔の会社員・富田茂(鉄拳)と意気投合し、
隆夫はその晩富田の家に泊まることに。富田の家に行くとちはるに瓜二つの妹(安達祐美)が。

NEXT >>54 第六話「とりあえず埋蔵金埋めるぞ」
230名無し職人:03/01/16 00:34
●第六話 2時間スペシャル
前編「とりあえず埋蔵金埋めるぞ」

母の弓子(吉行和子)の葬儀後、悟(ユースケ)は、母の遺品から自分宛の手紙を見つける。
「村を頼むわね」
そう、書かれた手紙に、なぜ母は死ななければならなかったのかという疑念とともに、何と
しても村に若者を呼ばなければと思う悟は、部下の日暮泰蔵(中村獅堂)を呼びよせる。
そんな中、あれだけ悟を追い回していた椎名和弘(小田切ジョー)が行方不明になる。そして、
何事もなかったように悟に近づいてくる江田ちはる(安達祐美)。悟は吸い込まれるように
またもや、ちはると肌をあわせるのであった。
翌朝、泰蔵が悟に発案したのは、「ふるさと創生」の名のもと、国からの援助金で買った
金塊を埋めて話題を作ろうというもの。渋々了承した悟は村役場に忍び込む・・・・。


後編「東京砂漠」

富田茂(鉄拳)は隆夫(佐藤正宏)に妹、みはる(安達祐美・2役)が東京を案内すると
告げて、どこかへ行ってしまう。隆夫はみはるの清楚な物腰に夢中になり、だんだんハメ
をはずし始める。そして、みはるの誘われるがままに肉体関係をもってしまう。
翌朝、目を覚ました隆夫は見知らぬ事務所に怖い人達と一緒だった。ボコボコにされ白紙の
念書にサインさせられる隆夫。しかし1億円など払えるわけもない。絶望にくれている隆夫
に怖い人が囁いた。「役場には金塊があるんじゃないの?」隆夫は富田茂と一緒に村役場に
忍び込むことに・・・。

次回 >>56 第七話「唐草模様のハンカチーフ」
231コンブ:03/01/16 00:54
●第七話「唐草模様のハンカチーフ」

月夜の晩。隆夫(佐藤正宏)と富田茂(鉄拳)は一緒にコソコソと村役場に居た。
「やっぱり止そうよ」しかし富田は口を真一文字にギュッと締め、無言で首を振る。

「そこまでだ!」

金庫に手をかけた隆夫は驚き腰を抜かす。
「アグッ」闇から攻撃を受け倒れる富田。

月明かりを背に、辛気臭い顔の男二人(大杉漣、ダンカン)が隆夫を見下ろす。
「こいつらの事は、我々に任せておけ」そう言い放ち、足早に立ち去る。

呆然とする隆夫の脳裏には、彼らの鮮やかな、唐草模様のハンカチーフ。

次回>>57第八話「本当に”脱ダム”なのか?」
232山崎渉:03/01/16 02:15
(^^)
233名無し職人:03/01/16 02:23
●第八話「本当に”脱ダム”なのか?」

悟の携帯に会社の同僚・志賀守男(ボブ・サップ)からメールが入った。
以前からつきあっていた同じ部署のOL・吉野真子(乙葉)との仲が
うまくいかないので、間を取り持ってほしいという。
それどころではない悟は素っ気ない返信を出すが、志賀は「頼りになるのは
悟しかいない」と。
仕方なくこの場を泰蔵に任せ、東京へ戻る悟。いかつい風貌の割には
気の弱い志賀の為に悟は人肌脱ぐ。
一方、村に残された泰蔵をちはるが呼び出した。夜更けの小学校の校庭に
浮かび上がるちはるの白い下半身。たまらず泰蔵もちはるの身体の虜に。
その最中、ちはるが泰蔵に囁き続けた謎の言葉「本当に脱ダムなの?」。
あえぎながら「本当に脱ダムなの?」と囁くちはるを不審に思いつつも、
泰蔵はちはるに溺れていく。そこに泰蔵の携帯に悟から電話がかかってきた。
いきなり「本当に脱ダムなのか?」と叫ぶ悟に泰蔵は……。

NEXT >>58 第九話「死人に口無しとはよくいったものだ」
234コンブ:03/01/16 03:09
(〜おにぎりレストラン〜
勝手に回想式エンディング。
勝手にBGM。The Phoenix Trap "Not Me"
http://artists.mp3s.com/artists/15/the_phoenix_trap.html

相良荘介(中村有志)「クッキーってなに?教えて君でスマソ」
クッキーおにぎり事件を柱の陰から見守る百合子。
近くのスーパーでシーチキンを山ほど買ってご満悦の野々村瑞恵(保田圭)。
草原を追いかけっこする、謎の老人(天本英世)と近所の住人(松尾伴内)。
クールに鮭をぶら下げる杉田哲夫(渡部篤郎)を覗き見る坂田陽子(ソニン)。
言えなかった最後の台詞。梅干おじさん「…まあ、ワシの味は通信教育やけどな…」
アルファロメオ発言後日、アルファロメオ怖いと言いだした星空夢子(山口もえ)。
ニコニコ屋に乗り込んでみた荘介(中村有志)と哲人(神田正輝)。
必要以上に息巻くセブンイ○ブンの店長中西三郎(生瀬勝久)。
オニギリを片っ端からモリモリと食うヤケクソ田辺(加藤晴彦)。
「真冬においしい発泡酒〜」とヤケ酒の百合子(飯島直子)。
一瞬だけチョロッと出現ロジャーとフランシス。
スコラ哲学おにぎりで、りり子真っ青。白目でケタケタ笑う。
荘介「女王様ァァァァ!!!!ワァァァァーン!!!!」
りり子「うん!」笑顔です。
おにぎり一家。おにぎりレストラン。おわり)
235名無し職人:03/01/16 16:08
このスレって、いきなり次回予告で作成したやつをコピペしたの?
236名無し職人:03/01/16 18:19
>>235
?いきなり次回予告って何ですか?
237名無し職人:03/01/16 21:57
●第九話「死人に口無しとはよくいったものだ」

ついに「脱ダム」が宣言された。テレビで県知事・田中康夫(本人。注:出演交渉が難航した
場合は、舞台が長野県に変わり観光名所やグルメ案内が挿入されることもあるとかないとか)
の宣言を見ながら村長(小松政夫)はがっくりと膝を落とした。
「なにもかも終わりだ・・・」
公共事業のあてもなくなり、唯一の財産である金塊も盗まれてしまった。

そこへ現れた日暮泰蔵(中村獅堂)とちはる(安達祐美)がいう。
「村長、こうなったら取れる手段は一つだけだ」

村長は翌日、首吊り死体として発見された・・・。


辺見隆夫(佐藤正宏)は盗まれた金塊を取り戻すため手がかりになる唐草模様のハンカチーフ
を追っていた。そして姉であり悟の母である死んだ弓子(吉行和子)が同じ模様のハンカチー
フをしていた事を思い出し悟と連絡をとろうとするが携帯が繋がらない。

その頃、悟(ユースケ・サンタマリア)は成り行きで吉野真子(乙葉)と関係をもってしまい
志賀守男(ボブ・サップ)に追いかけられていた。

next >>59 第十話「村民分裂」
238名無し職人:03/01/18 00:03
>236
これがイキナリ次回予告です。
ttp://ikinari.pinky.ne.jp/
誰でも良いから3人の名前を入力して予告作成ボタンを押せば予告の出来上がり。
239名無し職人:03/01/18 00:27
>>238
なるほどね〜
そんなものがあったんですか。
でもここのやつはタイトル(テーマ)があって、
前後の関係もあるのでそれで作るのは無理ですね。
240コンブ:03/01/18 00:50
●第十話「村民分裂」

季節はずれの台風が村を襲った。

激しい横殴りの雨の中、情報収集を行う辺見隆夫(佐藤正宏)。
不可解な弓子(吉行和子)の死、暗躍する辛気臭い顔の男二人(大杉漣、ダンカン)。
長靴をジャプジャプいわせながら隆夫は、とにかく走った。

一方、薄汚れた山小屋、ゆらゆら、頼りないランプの明り。
日暮泰蔵(中村獅堂)とちはる(安達祐美)は、
悟(ユースケ・サンタマリア)の到着を願い、雨の音を聞きながら眠った。

次回>>60第十一話「ジッちゃんの名にかけて!」
241名無し職人:03/01/18 17:40
●第十一話「ジッちゃんの名にかけて!」

志賀守男(ボブ・サップ)は吉野真子(乙葉)を悟(ユースケ・サンタマリア)に
寝取られて怒り狂った。
実は志賀守男には黒人の血が流れていた。
そう、アフリカがまだ暗黒大陸と呼ばれていたころの血が。
オレのジッちゃんは部族一の呪術師だった。
オレにはその血が流れている。
悟だけじゃなくて、その村の連中もすべて呪い殺してやる。
ジッちゃんの名にかけて!

次回>>61 第十二話「鳳翼天翔」
242目刺し屋文十:03/01/19 14:49
●第十二話「鳳翼天翔」

呪術師の末裔であることを明かした志賀守男(ボブ・サップ)は
黒い風のように村を走りぬけ、山小屋に潜んでいた日暮泰蔵(中村獅堂)を
素手で惨殺、ちはる(安達祐美)を拉致して悟(ユースケ・サンタマリア)を
村はずれの採石場に呼び出した。悟は嵐の中で守男と対峙する。
身長3mに膨れ上がった守男の全身には剛毛が密生し、口中にはぎらぎらと光る凶悪な牙。
守男はもはや人間の姿をしていなかった!全身から迸る稲妻、次々に爆裂が悟に襲い掛かる。
強烈な一撃を喰らった悟が崖下に墜落した時、気を失ったままのちはるの体から
燐光が放たれた!愕然とする守男。
そう、呪術師の孫はひとりではなかったのだ!
破滅と再生の秘儀「鳳翼天翔」 がついにその全てをあらわそうとしていた!


次回>>62 第十三話「一揆!!」

243名無し職人:03/01/21 05:51
●第十三話「一揆!!」

ちはる(安達祐美)の放った光に包まれて志賀守男(ボブ・サップ)は姿を消した。
悟(ユースケ)は軽傷ですんだが、ちはるはただ眠り続けるだけだった。
悟が気がつくとベッドの中には湯本奈美江(小池栄子)が肌をあわせていた。
驚きながらも奈美江を抱きしめる悟・・・・。

「・・・気がついたか?」

目をあけると辺見隆夫(佐藤正宏)が悟の腕の中にいた。横にはみはる(安達祐美・2役)
もいた。「また夢か!」ベッドから飛びのく悟に隆夫は言う。
「志賀守男はまたやってくる。奴を封じるためには、ちはるとみはるの2人の力が必要だ。
そして2人の本当の封印を解けるのは俺たちだけだ。」
そういって、隆夫は唐草模様のハンカチーフを取り出す。
「さぁ悟!俺たちも『合体』するぞぉ!!!!」
悟「なにそれ〜〜〜!!!」

一方村の神社には頭に唐草模様のハンカチーフを巻いた村民たちが結集していた。


next >>63 第十四話「私たちに怖いものはない」
244名無し職人:03/01/21 06:43
●第十四話「私たちに怖いものはない」

神社では神主の美羽梁武(アントニオ猪木)が村民たちに檄を飛ばしている。
おおいに盛り上がる村民たち。しかし、一人だけ憂鬱な表情をした男がいた。
小学校教員の金沢浩(内村光良)だ。「こんなことして何になる…」。
ざわめく村民たち。美羽は静かに微笑むと「神の心を注入する」と言い残し、
金沢を連れて森の中に消える。
一方、病院の悟はちはるのベッドの傍らで「雨の西麻布」を歌い続けていた。
「この歌は俺たちの思い出の歌だ。ちはる、目を覚ましてくれ…!」
その時、病室の扉越しに大柄な男の影が見えた。志賀が戻ってきたのだ。
恐怖にかられながらも悟は一心に歌い続けた。するとちはるの目がゆっくりと開いた!

NEXT >>64 最終回「葬列」
245名無し職人:03/01/22 21:35
●最終回「葬列」
「くっくっくっくっくっ、なにもかも思い通りだ」
そう呟いたのは椎名和弘(小田切ジョー)であった。
「ちはる(安達祐美)とみはる(安達祐美・2役)のチカラが目覚める。そして、
そのチカラは俺様がいただく。あのチカラさえ手に入れば日本の陰の支配者になれる。
志賀守男(ボブ・サップ)など、しょせんただの捨て駒。
こんなところに悟(ユースケ・サンタマリア)のような触媒がいたとは幸いであったわ」

そう、悟自身はなんの能力もないが、身の回りに不思議と能力者があつまる触媒として
椎名は目をつけたのであった。

一方、病院では志賀は、ちはるとみはるの双子と壮絶なオーラバトルを繰り広げていた。
ついに、お互いのチカラが臨界点に達し、村がまばゆい光につつまれた。

場面変わって、ヘリコプターからレポーターの声
「ここをご覧ください。なにがあったのでしょうか。まるで原爆でも落ちたかのように
一村すべてが消滅してしまったのです」

なにも残らなかった。なにも。ただ荒野に風だけが吹いていた。(完)
246名無し職人:03/01/23 02:01
皆様、乙です。
やっぱりヘタレのユースケは最後まで見せ場がなかったw
志賀守男(ボブ・サップ)がかっさらっちゃいましたね。
247名無し職人:03/01/23 02:13
次はこれでいいのかな?


〜探偵、中島六拾六衛門〜

>>68 第一話「そりゃないっスよ、殿下」
>>72 第二話「孫の21えもんはいずこへ・・」
>>73 第三話「たまには早く帰らせて下さいっスよ、殿下」
>>74 最終回5時間SP「将軍様、覚悟!」
>>77 改編期SP〜探偵、中島六拾六衛門FOREVER〜「僕、もうなんだか眠いや」

248名無し職人:03/01/23 04:35
●第一話「そりゃないっスよ、殿下」

親の遺産で麻布のマンションで悠々と暮らす中島六拾六衛門(奥田瑛二)の趣味は私立探偵。
先代の頃から中島家に仕える吉田史郎(船越英一郎)を助手に、ありあまる暇と金を
ふんだんに使って日夜探偵稼業に勤しんでいる。
妹の中島史恵(茂森あゆみ)や、4年前に別れた妻・氏家美和子(鈴木京香)、
現在の恋人・日向梓(田中麗奈)も六拾六衛門の探偵遊びに協力してくれている。
ある日のこと、高校時代の後輩で麻布署に勤務する安田孝弘(ゴルゴ松本)から電話が。
大手食品会社の重役の娘・木下ひとみ(上野未来)が誘拐されたのだが、
ワガママ放題に育てられたひとみは、他人から恨みを買うことも多く、身代金目的だけでは捜査しきれないという。
張り切る六拾六衛門。そこへ梓が重要な情報を持って現れた!

NEXT>>72 第二話「孫の21えもんはいずこへ・・」
249名無し職人:03/01/24 06:27
●第二話「孫の21えもんはいずこへ・・」
梓(田中麗奈)が持ってきた情報というのは、木下ひとみ(上野未来)は
どうやら妊娠しているらしいというのだ。
六拾六衛門(奥田瑛二)は、ひとみの相手の男を探し出し、その結果誘拐は
狂言であり、本当は駆け落ちであることが判明する。

同じころ、地球の裏側のブラジルでは麻薬カルテルの大ボスである
中島歌右衛門(三國連太郎)が慌てていた。
孫の21えもん(照英)が行方不明になってしまったのだ。
ブラジリアン柔術の奥義を極めた21えもんは人間凶器として、ブラジルでは
暗黒社会でその名を轟かせていた。

ひとみの事件が解決し、帰ってきて事務所のドアを開けたとたん、
六拾六衛門は爆風で吹き飛ばされた。
250名無し職人:03/01/24 06:30
NEXT>>73 第三話「たまには早く帰らせて下さいっスよ、殿下」
251名無し職人:03/01/25 03:07
>>73 第三話「たまには早く帰らせて下さいっスよ、殿下」

爆発に巻き込まれた中島六拾六衛門(奥田瑛二)は車椅子にのりながら病院から指示を出して
捜査を開始する。
妹の中島史恵(茂森あゆみ)は吹き飛ばされた事務所を調べていた最中に不振な人物をみつけて
追いかける。応援に駆けつけた吉田史郎(船越英一郎)と日向梓(田中麗奈)とともに廃屋に
追い詰め格闘となった。吉田史郎がボコボコにやられ、止めを刺されそうになった時、梓が叫んだ!
「21えもんさん・・・・??」
そう、不振人物は行方不明の21えもん(照英)であった。21えもんはたまたま飛行機で隣あわせた
梓に一目ぼれをして親に内緒で日本にきていたのだ。事務所の爆破は親の中島歌右衛門(三國連太郎)の
勘違いであった。梓が現在、六拾六衛門の彼女だと知った21えもんさんは潔く身を引くのだった。
吉田史郎はいう。「おれっちは、殴られ損ですかい?」

同じころ、麻布署の安田孝弘(ゴルゴ松本)は北側からの工作員が都内に潜入した件の警視庁の捜査に
協力していた。軽いノリの警視庁特別班の神宮寺康友(八嶋智人)は孝弘にベラベラと機密をしゃべる
のであった。
「今回の敵の目的は首相暗殺であると睨んでいる。」

ようやく病院を退院し、車椅子で事務所に帰ってきた六拾六衛門は、ドアを開けた途端、 爆風で吹き
飛ばされた。

next >>74 最終回5時間SP「将軍様、覚悟!」
252名無し職人:03/01/27 01:18
>>74 最終回5時間SP「将軍様、覚悟!」(前半の2時間半分までで勘弁して下さい)

再び入院した中島六拾六衛門(奥田瑛二)は、見舞いに来た安田孝弘(ゴルゴ松本)
から工作員が日本に侵入したことを聞かされる。
と、その時中目黒の信用金庫で何者かが人質20人余りと共に立てこもるという事件が
起こった。孝弘は慌しく現場へと急いだ。
事件の様子をテレビで見ていた六拾六衛門の元に妹の史恵(茂森あゆみ)が訪れた。
すると史恵はこう言った。
「人質の中に、美和子さんがいるみたいよ」

どうやらその信用金庫にたまたま客として訪れていた六拾六衛門の元妻・氏家美和子
(鈴木京香)が人質になっているというのだ。
動揺を隠せない六拾六衛門は、まだ完治していない怪我をおして病室から飛び出した。

その後姿を見つめ、不敵な笑みを浮かべる男がいた。
謎の男、ハン(要潤)である。
ハンは六拾六衛門が信用金庫へ向かったのを見届けると、スマートに乗って何処かへと
去っていった。

「このことは梓には黙ってた方がよさそうね…」
ひとり病室に残された史恵は呟いた。
病室の前には六拾六衛門の現在の恋人である日向梓(田中麗奈)がいた。
梓は全てを知ってしまったのだ。
梓は涙を浮かべて病院から走り去った。

一方、六拾六衛門はタクシーで信用金庫に向かっていた。
事件現場の近くは渋滞していてなかなか信用金庫へと近づけなかった。
「もういい!ここからは歩いていく!」
そういい残しタクシーのドアを開けた途端、六拾六衛門は爆風で吹き飛ばされた。

次回も>>74 最終回5時間SP「将軍様、覚悟!」
残り2時間半分をお願いします…
253名無し職人:03/01/27 18:56
●最終回5時間SP「将軍様、覚悟!」後編

信用金庫に立て篭もった犯人(雨上がり決死隊の宮迫博之)は油断した隙に
人質のひとりにタックルを決められ、全身の間接をはずされてしまう。
そう、人質の中にはまだ日本に残っていた21えもん(照英)がいたのだ。
両替をしようと信用金庫に入った21えもんは「うちは国際通貨の両替はしてません」
と言われ、キレそうになったところに銀行強盗が入ってきたのだ。

事件が解決し、人質も開放され、その場から21えもんはこっそり立ち去ろうとしていた。
そこへ梓(田中麗奈)が声をかけてきた。
六拾六衛門が爆風で吹き飛ばされたことを知らない梓は、六拾六衛門は美和子(鈴木京香)と
抱き合ってるに違いないと思い込み、21えもんにその身をまかせようとする。

一方、ハン(要潤)は首相暗殺の準備を進めていた。
銀行強盗は人々と警察の目を集めるための陽動作戦であり、本命はこちらであった。

爆風で吹き飛ばされた六拾六衛門はケガひとつしていなかった。
実は最初の爆発のショックで彼のスタンド能力が目覚めたのだ。
2回目3回目の爆発は彼の能力の暴走が引き起こしたものだった。

スタンドを身に付けた六拾六衛門は、偶然、ハンの計画を知り、
阻止することに成功する。

その後、美和子と六拾六衛門はよりを戻し、梓は21えもんと共にブラジルに行く。
機内の中で、21えもんは梓に話し掛けた。
「むこうじゃ、オレは将軍様とよばれている。私兵も山ほどいるがオレのこと怖がらないでくれ」
「大丈夫、本当は優しい人だって知ってるから。それより、あたしを幸せにしてね」
「わかってるよ」
「本当? 覚悟してよ。あたしワガママだから。将軍様、覚悟!なんてね」
254名無し職人:03/01/27 22:42
改編期SP〜探偵、中島六拾六衛門FOREVER〜「僕、もうなんだか眠いや」

3年後、中島六拾六衛門のもとにブラジルから荷物が届く。梓からのプレゼントであった。
中身はクマのぬいぐるみ。「あいつが僕の誕生日を間違えるなんて・・・」
不審に思う六拾六衛門の横で、吉田史郎がぬいぐるみを触った刹那、事務所は爆風で吹きと
ばされてしまう。

事件の真相を探るべく六拾六衛門はブラジルの地を踏んだ。妻の美和子、妹の史恵、そして
包帯でぐるぐる巻きになった史郎も一緒だ。
乗ったタクシーの大爆発、ホテルに忍び寄る刺客、カーチェイス、どんどん包帯の増える史郎。

さまざまな妨害工作をくぐり抜け、六拾六衛門は麻薬カルテルのアジトへ潜入し、そこで監禁
されていた21えもんとの再会を果たす。
麻薬組織は内部抗争が勃発し、大ボスの中島歌右衛門が暗殺され、梓も別の場所で囚われの身と
なっていたのだった。梓の監禁場所は「鋼の要塞」と呼ばれる麻薬カルテルの総本山。軍隊並みの
重装備がされているという・・・。21えもんは拷問に屈し、六拾六衛門の力をしゃっべて
しまっていた。それを脅威に思った組織が六拾六衛門を狙っていたのだ。

意識を失った21えもんを美和子をまかせ、六拾六衛門は梓を救出するために向かおうとする。
史恵「なんで行くの!美和子さんがかわいそうじゃない!捨てた女なんかより妻を守りなさいよ!」
六拾六衛門「惚れた女を守るのが男。だが、捨てた女を守るのが中島六拾六衛門、この僕だ!!」
黙ってうなずく美和子・・・。

(エンドロール)
カルテルの総本山は壊滅した・・・。廃墟となった総本山では梓がボロボロになった六拾六衛門を
大事にその胸に抱いていた。
「僕、もうなんだか眠いや・・・」

〜FOREVER〜
255名無し職人:03/01/27 22:58
次回作

「はじめてのおつかい」

>>78 第一話「ママ、こんどーむって何処で買うの?」
>>79 第二話「早すぎた反抗期。アンタの言いなりはまっぴらだ!」
>>80 第三話「ヨード卵あっためてもかえらねぇじゃねぇか!」
>>81 第四話「おつかい必勝法!頭でうろ覚えせずメモを取ること!!」
>>82 第五話「もう、こんな茶番はたくさんだ!」
>>83 第六話「衝撃の事実!貴様は俺を怒らせた!!」
>>84 第七話「密着24時!これが主婦売春だ!」
>>85 第八話「家庭崩壊」
>>86 第九話「ただいま・・・お母さん」
>>87 第十話「・・ていうと思ったかクソババア!」
>>88 第十一話「コンドームが救った!夫婦の絆」
>>89 第十二話「・・・お前を、殺す」
>>90 最終回「任務 完了。」

256名無し職人:03/01/28 01:12
●第一話「ママ、こんどーむって何処で買うの?」

夫と死別し、一人で息子を育てるシングルマザーの芳川利香(田中美佐子)。
生活を支える為、息子・淳也を私設保育園に預け、毎日キャバクラ勤め。
年齢よりも若く見え、愛嬌もある利香は店でも大人気で、客からの誘惑が絶えない。
常連客の一人・浦野幸司(山本太郎)は利香にぞっこんだが、利香が本当に好きなのは
やはり常連客の飯田次郎(ココリコ田中)だった。
ある日、浦野が利香のマンションを訪ねてきた。しかし、利香は美容院に行っており留守。
淳也が一人で留守番をしていた。浦野と淳也は意気投合。
一方、美容院では利香がなじみの美容師・RYO(山咲トオル)の悩みを
聞いていた。
RYOの義理の母・みさえ(大原麗子)と弟・孝(長野博)の仲がうまく
いっていないらしい。

NEXT  >>79 第二話「早すぎた反抗期。アンタの言いなりはまっぴらだ!」
257柴田ぁ:03/01/28 02:32
>>79 第二話「早すぎた反抗期。アンタの言いなりはまっぴらだ!」

「もう、やんなっちゃう! 聞いて!」
頑なに義母を拒む孝の素行は荒れる一方。
しかし考えるのは我が息子、淳也の事。
もし自分が再婚したとして、今は素直な淳也が新しい父を受け入れてくれるのか。
「ねェちょっと! 聞いてるの!」

ひとり留守番の淳也を公園に連れだし遊ぶ浦野。
「イデデ、イデデ。淳也、おまえおっきくなったら絶対強い男になれっぞ」
「なる!」
「イデ、イデ、分かったから。棒はやめろ」

泥だらけで帰ってきた淳也を見るなり
「またバカなことして。おとなしく待ってなさいっていったでしょ!」
と叱りとばす利香。黙って俯く淳也。と、チャイムが。

次回、>>80 第三話「ヨード卵あっためてもかえらねぇじゃねぇか!」
258名無し職人:03/01/28 04:19
●第三話「ヨード卵あっためてもかえらねぇじゃねぇか!」

淳也と遊ぶ時だけ関西弁を使わない浦野を利香は不思議に思い問いただす。
「ほんまはな、淳也と遊ぶ時も普通に話したいんやけど、つい……」
浦野の胸に去来するのは、利香の死んだ夫・キスケ(豊川悦史)のこと。
キスケは東京生まれの東京育ちだったのだ。浦野の複雑な思いに利香は言葉を失う。
RYOからは頻繁に電話がかかってくる。利香は淳也を浦野に預け、RYOの弟・孝に
直接会うことにした。

「淳也、お土産持ってきちゃったよ。ヨード卵だよ。これ栄養あるじゃん!」
「う、うん」
「これ、あっためてみちゃおうぜ! 可愛いヒヨコが孵るかもだよ!」
「おじさん……前から言おうと思ってたんだけど……喋り方おかしいよ」

淳也の言葉にふいをつかれる浦野。

「おっちゃんなあ、実は東京弁喋るのしんどいねん。やっぱいつも通りが一番やな」
「うん、その方がずっといい! 僕、関西弁のおじさんが好きだよ」
「淳也…おおきに…おおきにな……」

浦野の目に涙。その涙を誤魔化すようにわざと大きな声を出すのだった。

「ヨード卵あっためてもかえらねぇじゃねぇか!」

次回 >>81 第四話「おつかい必勝法!頭でうろ覚えせずメモを取ること!!」
259名無し職人:03/01/30 09:29
●第四話「おつかい必勝法!頭でうろ覚えせずメモを取ること!!」

孝(長野博)に会いに行った利香(田中美佐子)は、孝と話し込むうちに、自分の胸中を打ち明ける。飯田(ココリコ田中)を好きなこと、しかし浦野(山本太郎)のことも気になること。再婚するとして、息子・淳也が新しい父親を受け入れられるのか…。
孝は利香の想いに触れ、義理の母、みさえ(大原麗子)と徐々に向き合うようになっていく。
そして利香もまた、そんな孝を見て、再婚を決意するのだった。

一方、淳也とさらに打ち解けた浦野は、「おつかいごっこ」と称して近所のスーパー、「いいだや」に向かう。
「ええか、淳也。ママにおつかい頼まれたときの必勝法を教えたる。まずな、・・・」
そんなことを話ながらスーパーに着くと、浦野はそこで最も会いたくない人物に会ってしまった。
・・・飯田である。

次回 >>82 第五話「もう、こんな茶番はたくさんだ!」
260名無し職人:03/01/31 21:41
●第五話「もう、こんな茶番はたくさんだ!」

浦野(山本太郎)は驚いた。
「しまった、『いいだや』は飯田の実家やったんか…」
しかしそれは全くの偶然で、飯田(ココリコ田中)はただ単にこの店に買い物に来ていた
だけだった。
浦野は淳也と飯田を会わせたくないあまり、思わずこう口走った。
「このスーパーそろそろつぶれんでぇ!他の店いこか!」
しかし、この言葉を耳にしたのは他でもない『いいだや』の女主人、伊井田和枝(もたいまさこ)だった。
「そこの男!今なんと言った!つぶれるだって?!お客が来なくなったらどうしてくれるんだい?!」
「ちゃうねんオバちゃん、これには深いわけが…」
焦る浦野。するとその騒ぎのさなか、誰かの叫ぶ声が響き渡った。

「もう、こんな茶番はたくさんだ!」

浦野はびっくりして振り返った。叫び声の主は紛れも無い、淳也だった。
「淳也…どうしたんや?!」

次回>>83 第六話「衝撃の事実!貴様は俺を怒らせた!!」
261名無し職人:03/01/31 23:09
●第六話「衝撃の事実!貴様は俺を怒らせた!!」

「淳也……?どうしたんや…?」
戸惑う浦野(山本太郎)。あたりは静まり返った。
「おじさん、お父さんぶるのはもうやめてよ…」
「あ、あほ!そんなんちゃうわ!」
「ウソだ!ぼく、知ってるよ。おじさんがなんでウチに来たのか。」
そう言われて浦野は言葉が出ない。その時、飯田(ココリコ田中)が浦野に気付いた。
「おい、浦野じゃねえか、はは、お前ガキいたのかよ?」
「チッ!今取込み中や、向こう行ってろ、飯田」
「お?いつもは利香のケツ追っかけてるだけのお前が、今日は随分でかい態度だな」
浦野は飯田を無視し、淳也に言った。
「淳也、なあ、一旦帰って、家で話そうや。な?」
「もう、ぼくのことはほっといてよ!」
淳也はそう言って、店の外へ駆けていってしまう。追い掛けようとする浦野の肩を、飯田
がつかんだ。
「おい、待てよ。淳也って、まさか利香のガキか?」
「そうやで。問題あるんか。今急いでんのや、離せ」
「まあ聞けよ。利香の死んだ旦那はなあ、スジもんだったんぞ。知ってたか?」
飯田の言葉に浦野は固まった。
「それも若頭だったらしくてよ、利香も随分そっちの世界じゃ有名らしいぜ。おまえ、利香との
結婚なんて夢みねえ方が身のためだぞ」
「ほ、ほんまか、その話?」
浦野は驚き、飯田の肩を両手でつかんで問いつめる。飯田は浦野の手を振払い、こう続けた。
「ホントだよ、店の他の女の子に聞いたんだ。まあ、あんな子連れバツイチなんか、こっち
のほうから願い下げだけどな!しかも元ヤクザの女だろ?まあからかってやるのは面白いけどな」
飯田の言葉は浦野には許しがたいものだった。もはや浦野の耳には飯田の声は届いていない。
「貴様は俺を怒らせた・・・!!」
浦野は淳也のことも、ここがスーパーだということも、関西弁も忘れて右コブシを振り上げた。

次回>>84 第七話「密着24時!これが主婦売春だ!」
262名無し職人:03/01/31 23:53
第七話「密着24時!これが主婦売春だ!」

場面変わって、ここは照明が一灯のスタジオ。
顔にモザイクの入った人物がイスに腰をかけている。
インタビュアーの声が聞こえる。
インタビュアー(以下I)「お名前をどうぞ」
なぞの人物「RYO(仮名)(山崎トオル)32才です。今は美容院で働いてます」
I「美容院で働かれる前は、いわゆる主婦売春をされていたそうですが?」
R「・・・はい。してました」
I「なぜ主婦売春を始めようと思ったのですか?」
R「お金です」
I「お給料の方はどのくらいでしたか?」
R「それが・・・私、お給料もらってないんです。だまされたんです!!(号泣)」
I「すみません。落ち着いて話してください」
R「申し訳ありません。取り乱してしまいました。その売春組織を牛耳ってるやくざが悪者でなんだかんだと言いがかりをつけて、仕事はやらせたままお金は払わないって・・・」
I「それは悪質ですね」
R「いつも私に向かってこういうんです。『おまえ、主婦じゃないじゃん』って」
I「・・・あの、すいません。主婦でしたか?いや、そもそも女性ですか?」
R「そりゃ違うけど、もっと言い方があると思わない?」
I「・・・・・そうですね。質問を変えます。その組織の名前を教えていただけますか?」
R「ええと。そのやくざ、組の名前だけは絶対言わなかったんですよね。でもその売春仕切ってた男の名前ははっきり覚えてるわ」
I「どんな名で?」
R「キスケ!」
I「ありがとうございました」
撮影は終了し、RYOは控え室に戻っていった。
インタビュアー・山口幸雄(志村けん)はにやりと不気味な笑みを浮かべた。
利香(田中美佐子)の元亭主キスケ(豊川悦史)は生きていた!?

次回 >>85 第八話「家庭崩壊」
263名無し職人:03/02/01 00:08
>>262
はげしくワラタ
264名無し職人:03/02/02 00:42
すっ、すげぇ…
265名無し職人:03/02/02 12:09
●第八話「家庭崩壊」

「あったく、オカマの相手なんかさせるんじゃないっつーの」
山口幸雄(志村けん)は仕事を上がり、そう呟くと無気味な笑みを浮かべつつキャバクラに向かうことにした。
向かった先は、利香(田中美佐子)の勤め先のキャバクラ、「王・貞治」である。利香はRYO(山崎トオル)の弟、孝(長野博)に会ってきたその足で店に出勤していた。

「ん〜利香ちゃん、近う寄れ、近う寄れ」
山口(志村)は今日のインタビューの内容を愚痴まじりに利香に話した。
「えっ……キ、キスケ……!?」
「RYOが売春!?しかも主婦なのかよ!?」
利香は志村の、もとい山口(志村)の意外な話に動揺を隠しきれなかった…。

仕事を上がり、家に帰る利香。家では浦野(山本太郎)と淳也が待っているはずだ。
しかし、部屋の明かりはついてらず、しかも誰もいない……。
利香に戦慄が走る。「まさか、家出?…淳也…!」
家庭崩壊の危機…その時、電話が鳴った。あわてて受話器を取る利香。

声の主(哀川翔)「あんた、芳川利香さんかい?」
「え、ええ。あの、どちらさまで…」
「なんだ、えらい慌ててるな。大事な坊ちゃんがどうかしたんじゃねえのか?」
「!!まっ、まさか、淳也を…」
「察しがいいな、奥さん。ふふ、大事な子供を一人で歩かせちゃあいけねえなあ」
「ひ、一人?どうして……あの、い、いくら払えば……」
浦野はどうしたのか…こんなとき、キスケ(豊川悦史)がいてくれれば…。
「奥さんよ、こっちの要求は金じゃねえ、おまえの旦那のガラだよ」
「キスケさん!?どうして…」
「ヤツにゃあ貸しがあるんだ、とりあえず明日までにキスケのガラ押さえとけ」
電話は一方的に切れ、受話器を握りしめたまま利香は、その場に立ち尽くすのだった。

次回 >>86第九話「ただいま・・・お母さん」

266柴田ぁ:03/02/02 15:15
>>86第九話「ただいま・・・お母さん」

耳にこびりつく金属質の声。
キスケのかつての仲間なのか、電話の男のその声にはどこか聞き覚えがあった。
とにかく、キスケは生きていて、何某かの騒動の渦中にいる。
そして純や淳也が…

意識が混乱しひざまづく利香。と、乱暴なチャイムの音。
「利香! オイ! いるんだろ! 開けぇや!」浦野だ。
「キスケさんがいたんだよ! 今、たったひとりで竹内組に!」

キスケのことも、利香がキスケの妻であったことも浦野は知っていた。
電話の男、早乙女(哀川翔)がいかに危険な男であるかも…

「とにかく、落ち着いて待つんや。淳也は絶対に連れて帰って来る。
 …キスケさん、ま、ええわ。とりあえず、動かんと、じっと、な。な」

ひとつ大きく息を吸って、竹内組の門をくぐる浦野。
「ただいま・・・お母さん」
竹内組のひとり息子、浦野(←キャバ用の呼び名)。
10年ぶりの帰宅は波乱に満ちたものであった。

次回、 >>87 第十話「・・ていうと思ったかクソババア!」
267 柴田ぁ:03/02/02 15:25
>>266 訂正とお詫び
「そして純や淳也が…」→「そして淳也が…」 純なんていません。スマソ。
268名無し職人:03/02/05 00:01
----------- C  M age-----------
269名無し職人:03/02/07 02:26
第十話「・・ていうと思ったかクソババア!」

薄暗い、なにも無く、ただ広いだけの倉庫。中央にベッド。
周りには子供用のおもちゃが散乱している。ベッドに座る淳也。近寄る早乙女。
早乙女「悪かったなボンズ。もうすぐ帰しちゃるけえ」
淳也「・・・・」
早乙女「そうそう。。おんしは男はじゃのう。ちぃーとも泣けやぁせん」
淳也「・・・・」
早乙女「ばってん、恨むならおとんを恨めしまいね。みーんなおんしのととが悪いんじゃけん」
淳也「・・・・」
早乙女「どした?ポンポンでもおいたしたしまいよね?」
淳也「・・・・おじさん、どこの生まれ??? だいたい、こんなベタな芝居するなんて、おじさん、実は、頼まれると断れないタイプの人なんでしょ?」
早乙女「・・・・・・・・・・・」
淳也「僕のお母さんもそうなんだ。自分一人じゃなんにもできないくせに・・・、ううん、一人で何もできないことを誰よりも知っているくせに・・・、
(キスケに顔、オーバーラップ)
『人って文字はお互いに寄り添ってできてる。でも、寄り添う人とそれを支える人のようにも見える。お母さんは支える人だ。でも、寄りかかるものが重ければいつかは折れてしまう。淳也、お前は男だ。お母さんはお前が支えるんだ。俺は・・・・・』
(キスケのオーバーラップ、フェード閉じ)
早乙女「・・・・・・・・・・・ぼうず。友達になってくれ・・・・。」

竹内組の大広間で正座している浦野。
「母上様、幸司ただいま戻りました」
大勢の黒服を従え、竹内組名代の鈴子(池内淳子)が現れる。
浦野「ここに利香さんの・・・、いやキスケ、というものがいるはずですその者を渡していただけませんか」
鈴子「お前には関係の無いこと。だいたい私が何ゆえ、あなたの願いを聞かなければならないのです」
浦野「そこを曲げて!そうしていただければ母上の望み、、、幸司は喜んでお受けします」
鈴子「ほう、10年前にあれほど嫌がって逃げ出したのに、それを受けるというの? では今すぐここでやってもらいましょう。いいですね幸司」
浦野「はい・・・っていうと思ったかクソババア!」
浦野は垂れていたこうべをおもむろに持ち上げると懐に手をつっこんだ!!!

next >>88 第十一話「コンドームが救った!夫婦の絆」
270名無し職人:03/02/08 19:08
「そこまで!」
叫んだのは竹内組若頭・近藤(長瀬智也)だった。
「ぼっちゃん、あんたの覚悟はわかりました。だが、組を勝手に抜けた先代の若頭・キスケさんを渡すわけにはいきません」
浦野(山本太郎)は懐に握ったトカレフをそっと離す。
「ケジメをつけろ…ってことやな」
「早乙女(哀川翔)を、キスケさんと二人で始末して下さい。それが条件です。あの野郎が最近水面下でウチの動きを探ってるようなんでね」
「早乙女はここにいるのんとちゃうのか?キスケさんは早乙女を探しにここの門をくぐったはずや」
「いえ、奴はキスケさんに破門されたんです。すぐ後にキスケさんも組を抜けて…。」
それまで黙っていた鈴子(池内淳子)が口を開く。
「近藤、勝手なまねは許しませんよ。それは私が決めることです」
近藤は鈴子に向かって土下座し、こう言った。
「姐さん!私は、ずっとキスケさんに憧れておりました。どうか、この近藤無我のわがままを聞き届けて下さい!」
「とりあえず、キスケさんと早乙女を始末しにいく。続きはその後や。それに、こっちも奴には用があるんや・・・ 」
鈴子はあきらめたかのように目を閉じ、近藤に命じた。
「近藤、…幸司とキスケに付いていきなさい。」
「あ、ありがとうございます!」

竹内組の門から並んで出てくる浦野・近藤・キスケの三人。
「キスケさん、ぼっちゃんから話は伺ってます。この男・近藤無我、お子さんを、いやキスケさん夫婦の絆を救ってみせます!!!」
271追記:03/02/08 21:51
次回>>89 第十二話「・・・お前を、殺す」
272名無し職人:03/02/08 21:57
>>270
そうきたか!あんたやるな・・・
273270
読み返してみると言葉たらずで分かりにくいかも…
タイトル抜けてるし。スマソ