実話にまさるものなし〜三杯目にはそっと出し〜

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俺がリアル厨房の頃の話

体育の授業が終わり、ジャージから学ランへ着替えようとしていた休み時間のこと。
俺は、まだ戻って来てなかった親友の森くんの学ランをふと見遣った。
茶目っ気があった俺に、むくむくといたずら心が湧いてきた。
森くんの学ランを着てみようかと思い立ったのだ。

森「俺の学ランが無い〜」と大騒ぎ。
俺「ここだよ〜ん、俺が着てるよ〜ん」とペロリ舌をだす。
森「何で俺の学ラン着てるんだよ〜」と怒り笑顔。
俺「出来心だ、すまん」と照れ笑い。
二人で大笑い...
そんなシナリオが浮かんだのだ。

あたりに森くんが居ないのを確認して、
さっそく着てみることにした。
かなり大きめだ。
248247:02/11/29 23:16
話は変わるが、その当時うちの学校は校内暴力の時代で大変荒れていて、
授業ボイコット、喫煙、ゆすり、備品の破壊などは日常茶飯事だった。
また、俺と森くんの席は窓際で、窓を開けておくと上の階から雑巾やら
カバンやら毎日いろいろな物が投げ込まれたりするので注意が必要だった。
249247:02/11/29 23:18
森くんが戻ってきた。
「あれ?...学ラン...どこだ?...」
必死に探す森くん。

「くっくっくっ...」
必死に笑いをこらえる俺。

森「俺の学ランが無い〜」と大騒ぎ。
よし、シナリオ通りだ。

そろそろネタばらしをしようか。
250247:02/11/29 23:19
「おい、森!」
と、呼びかけたまさにその瞬間。
俺の目の前を何かの物体がよぎり、その物体は床にはじけ、
瞬時に白い液体が、あたり一面に飛び散った。
上の階からの「牛乳パック爆弾」、であった。

突然のことに何が起きたかわからず
唖然と立ちつくす、全身牛乳まみれの俺。

森くんも一瞬唖然としていたが、やがて事態が呑み込めたらしく
牛乳まみれの俺を見て、大笑い。
「わははははは 学ランびしょ濡れ! わははははは」

251247:02/11/29 23:20
俺「.........」
森「わははははは 学ランびしょ濡れ! わははははは」

俺「も、森...」
森「わははははは何?腹いてぇ〜わはははは」
俺「こ、この名札...見て...」
森「わははははは何?」

その名札は牛乳の白い水滴にまみれてはいたが、はっきりと
「3年2組 森」
と読めたのであった。
252247:02/11/29 23:20
森くんは大笑いしていたが、やがて事態が呑み込めたらしく
牛乳まみれの俺を見て、唖然。

森「.........」
俺「.........」

森「何で俺の学ラン着てるんだよ〜」と力なく涙目で半笑い。
俺「出来心だ、すまん」と力なく涙目で半笑い。
二人で力なく涙目で半笑い...。

おしまい。