大阪市立大学医学部附属病院における医療事故の発生について
大阪市立大学医学部附属病院において、平成23年1月18日(火)午後3時30分頃、
本院血管造影室で結腸静脈瘤からの下部消化管出血に対し硬化療法実施中、血液型
B型の患者さま(50歳・男性)にA型の血液を輸血するという医療事故がありました。
原因としましては、看護師が保冷庫から輸血パックを取り出す際、誤って別の患者の輸血
パックを取り出し、医師に渡しました。輸血を受け取った医師も確認しないまま血管造影室
まで運び、別の看護師に渡しました。さらに、輸血を開始する際も医師と看護師が患者名、
血液型等を確認しなかったことによるものです。事故後、直ちに処置を行い、現在も懸命に
治療を続けております。
患者さま、ご家族、関係者ならびに信頼を寄せていただいている市民の皆さまに今回のような
事態を招きましたことを深くお詫び申し上げます。
本院といたしましては、今後、外部委員を含めた医療事故調査委員会において原因を究明し、
このような事故を繰り返さないよう、再発防止策を早急に作成、実施し、皆さまの信頼回復に
努めてまいります。
※ 硬化療法:静脈瘤に薬剤を注射して、直接固めて出血を止める治療方法
http://www.med.osaka-cu.ac.jp/hosp/information/hospinfo_20110125.html