年金記録:198人分別人と統合 委託業者ずさん作業
持ち主不明の5095万件の宙に浮いた年金記録を巡り、社会保険庁は10日、
記録の統合作業で198人の記録を別人のものと結びつけるミスがあったと発表した。
委託業者が氏名の漢字の照合をしなかったミスが原因で、過去のずさんな記録をただす作業で新たな誤りが生じていた。
ミスは、旧姓分が未統合だった約150万人について、本人のものとみられる記録を統合し、
確認のお知らせを送った中で見つかった。10月6日に「自分のものでない」との指摘が社保庁に寄せられ発覚。
計6件の苦情が統合処理を委託した3業者のうちの1業者に集中していた。
この業者は、結婚して名前の変わった人の漢字まで確認せず、読みだけで照合を終えたという。
社保庁は198人の統合記録を削除したうえ、自宅を個別に訪ねて謝罪する。
これと別に、事業所名が異なり統合ミスの可能性があるケースが352件あり、社保庁は確認を急いでいる。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091111k0000m040091000c.html