聴覚障害偽装 知事、告発放置を謝罪
2008年03月19日
「制度の根幹にかかわる不正だ」。舛添厚労相は会見で危機感を隠さなかった=18日午前9時15分、国会内で
■厚労相 厳正対処の方針
聴覚障害の偽装疑惑をめぐり、国と道は18日、実態調査や制度改善へ向けて動き始めた。
舛添要一・厚生労働相は記者会見で「制度の根幹にかかわる不正であり、しっかり対応したい」と明言。
社会保険庁は、問題の耳鼻科医(73)の診断による障害年金の受給が確認された全員の実態調査を決めた。
ミートホープの偽装牛ミンチ事件に続いて告発情報の放置が発覚した道庁では、高橋はるみ知事が公式に謝罪。
不正情報を関係機関で共有する体制を強化することを決めた。そんな中、市立病院の看護師や民生委員といった福祉の一線に立つ人まで
、最重度の「聴覚障害2級」の手帳を取得していたことが新たにわかった。
「社会保障はみんなの税金で運営している。厳格なルールに基づいてやらねばならない」。
午前9時過ぎ、国会内。閣議の後の記者会見で、舛添厚労相は厳しい表情で語った。「根本的な原因を探って判断したい」。
記者の質問は、滝川市の巨額の介護タクシー代金不正受給事件にも及ぶ。「あってはならないことで、処罰すべきは処罰したい」。
さらには「窓口対応も含めて現場の自治体を指導したい」と述べ、滝川市役所に強い指導力を発揮する考えを明らかにした。
ほぼ同時刻、高橋はるみ知事は、札幌市の知事公館で記者会見に臨んだ。
道庁の福祉担当者が7年前に赤平市職員から「医師の診断と手帳取得者の状況がかけ離れている」と指摘されながら
放置していたことが朝日新聞の報道で発覚。このことについて「事実とすれば、我々として反省しなければならないことは多々ある」と謝罪した。
知事は「将来こういうことにならないようマニュアルを見直す」と述べ、身体障害者手帳の申請窓口である市町村と認定機関である道庁の連携を強化する方針を示した。
医師の診断の不正情報を把握した場合は、道や市町村、道立心身障害者総合相談所の間で情報を共有できるよう、連絡体制を整備することも決めたという。
以下ソースにて
ソース
ttp://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000803190004 「これほどまでに大規模な不正疑惑は聞いたことがない」 社会保険庁の幹部はこう語った。
ttp://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000803180003