2月8日の派生売買システムの不具合及び2月12日の取引について
−2月12日は通常通り取引を実施します−平素は、東証売買システムの運営に格別の御高配を賜り厚く御礼申し上げます。
2月8日の派生売買システムの障害により、投資家の方々をはじめ、多くの市場関係者の皆様に御迷惑をお掛けしましたことを改めて深くお詫び申し上げます。
今回の障害の原因及び当取引所の対応等について、御報告します。
1.発生事象
平成20年2月8日午前11時、TOPIX先物取引20年3月限において、前場の終値を算出する処理で不具合が発生いたしました。
直ちに、当取引所及び派生売買ステムの開発・保守を委託しているベンダにおいて原因調査を実施しましたが、
原因究明及び復旧の目処が立たなかったために、午前11時50分にTOPIX先物取引20年3月限月の終日取引停止を決定しました。
また、当事象にともない終値(終値が決定していないためザラバ最終値段)が正しく認識できなかったことから、
当該銘柄のToSTNeT取引について、FAXにより処理を行うことといたしました。
2.障害の原因
前場立会終了時刻が到来した時点で、立会終了間際に発注された注文のうち処理待ちとなっている注文を引け条件付注文等と一緒に板に登録し、
終値を算出します。一方、板に注文を登録する場合、システム上はメモリ上のワークエリアを初期化したうえでこの処理を行います。
この板に注文を登録する場合における特定のレアなケースにおいて、ワークエリアの初期化処理がなされていないケースがあったことから、
ワークエリアに残存したデータが影響し板に登録すべき注文の値段が不正な値となってしまう不具合が発生いたしました。
3.当取引所の対応
2月9日に本障害の原因が判明し、他の箇所において類似の事象が発生するかどうかも確認したうえで、原因箇所を修正いたしました。
2月10日にプログラム改修が正常に行われていること、プログラム改修により他の業務処理に影響がないことを確認しました。
また、2月11日には、取引参加者の方々を交えたテストにおいて、本番業務に影響がないことを確認しております。
以上の対応をもって、2月12日は通常とおり、取引を実施します。
今後は、このような事態を引き起こすことがないよう、役職員一同、全力を尽くし、市場の信頼性の向上に努める所存であります。
何卒、御理解、御支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
ソース
ttp://www.tse.or.jp/market/baitei/option/past.html