乗客106人と運転士が死亡した福知山線脱線事故(05年4月)について、JR西日本は4日午前、
独自に調査した事故の背景などを報告する負傷者向け説明会を兵庫県伊丹市で開いた。
高見隆二郎運転士(当時23歳)のブレーキ遅れについて「気が緩んでいた」など5項目を推定として挙げた。
国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の最終報告書については「厳粛に受け止める」とした。
午前9時半過ぎから非公開で始まった説明会には、負傷者148人が参加。事故で引責辞任後にグループ会社に
再就職して被害者の批判を浴びた元幹部3人も出席した。
冒頭、山崎正夫社長が事故の反省と今後の取り組みなどに触れながら謝罪。事故列車が制限速度70キロの
現場カーブに116キロで進入した理由として、JR西は、事故調が指摘した▽直前の伊丹駅でのオーバーランを
報告する車掌と指令員との無線交信に注意を払っていた▽日勤教育を懸念した▽車掌らの交信内容をメモしようとした
――の3点に加え▽大幅に短い距離を車掌が報告したため動揺した▽過少申告に安心して気が緩んだ――と、
個人的要因を重視した五つの可能性を挙げた。
この日午後は遺族を対象に開催。5日も同じ会場で、負傷者向けと遺族向けに2回開かれる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070804-00000026-mai-soci