県教育委員会は26日、羽生市立南中学校の吉川治一郎校長(59)が、さいたま市立中の教頭時代、
卒業生の同窓会費約11万円を横領していたとして、吉川校長を同日付で懲戒免職処分にした。
県教委によると、横領総額は約120万円に上るという。
吉川校長はさいたま市立本太中教頭だった平成15年3月、卒業生から500円ずつ集めた14年度分の
同窓会費11万2500円を銀行口座に振り込まず、自分の飲食費などに使用。異動直前の翌年3月にも
15年度分を横領した上、同窓会費の口座から約96万円を引き出し、総額120万1000円を横領した。
吉川校長は通帳を紛失したとして再発行を受け、後任者に引き出し履歴が分からないよう隠蔽(いんぺい)
工作を行っていた。
本太中のPTA関係者が今年5月、口座残高が少ないことに気づき、6月下旬に関係者が吉川校長に事実を
確認したところ、横領を認めた。吉川校長は謝罪して全額を返済しており、同窓会は告訴しない方針。
県教委は「あってはならないこと。同窓会費などの管理体制をチェックしたい」としている。
(2007/07/27 02:47)
http://www.sankei.co.jp/chiho/saitama/070727/stm070727000.htm