【ニューヨーク=小山守生】
米マイクロソフトは5日、同社の家庭用ゲーム機「Xbox(エックスボックス)360」の一部で
本体が正常に作動しなくなるなどの欠陥が見つかったとして、世界中の購入者を対象に製品
の自主回収・無償修理を実施すると発表した。
対象となる台数は不明だが、修理などにかかる費用は計10億5000万〜11億5000万ドル
(約1290〜1410億円)を見込んでおり、家庭用ゲーム機史上で最大規模の不具合とみられる。
Xbox360をめぐってはプレー中に突然本体が操作できなくなるなど様々な障害が報告され
ている。マイクロソフトは不具合の報告件数などについては明らかにしていないが、誤作動など
を知らせる本体のランプが3つ赤く点滅する状況になったXbox360が無償修理の対象となる。
自費で修理した購入者に対しては費用を補てんする。
Xbox360は2005年11月に米国で、同12月に日本で発売され、世界累計出荷台数は1160万台。
最近は任天堂の「Wii(ウィー)」などの登場で売れ行きが低迷しており、今回の大規模不具合による
イメージ悪化で、販売が一段と苦戦しそうだ。
国内の問い合わせは、Xboxカスタマーサポート(0120・220・340)。日曜祝日を除く午前10時
から午後6時まで受け付ける。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070706it06.htm