★県警、また誤認逮捕 科捜研 鑑定結果を回答ミス
県警刑事企画課といなべ署は二十六日、覚せい剤取締法違反容疑で
逮捕した無職男性(22)=いなべ市北勢町=について、誤認逮捕だったと発表した。
鑑定依頼を受けた県警科学捜査研究所の回答ミスが原因。
容疑を否認していた男性は一日半にわたって身柄拘束を受けた後、
拘置中の二十五日夜に釈放された。
昨年十一月以降、県警では亀山署と津署で誤認逮捕が二件発覚している。
刑事企画課の倉谷守課長は「男性には大変迷惑を掛け、心からおわび申し上げる。
今後、このようなことがないよう再発防止を図っていきたい」と話した。
県警によると、男性は八日ごろから十七日までに、いなべ市かその周辺で、
覚せい剤少量を使った覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで、いなべ署に任意同行を
求められ二十四日午前八時、裁判所の逮捕令状に基づき逮捕された。
男性から十七日任意提出を受けた尿の鑑定結果は「陰性」だったが、
鑑定した科捜研の男性技官(29)が送信用紙を取り違え「使用が認められる」との文書を
同署に前日ファクスしていた。 それに書類を決裁した上司たちもミスに気付いていなかった。
技官は「『陰性』用紙を送ったつもりだった。わたしのミスです」と話しているという。
正式な鑑定書の送付を二十五日に受けた同署が、鑑定結果とファクス回答の内容が
異なることに気付き、科捜研に問い合わせて誤認逮捕が発覚した。
拘置停止手続きなどを経て約三時間後の同日午後七時四十五分、身柄送検していた
男性を釈放し、同署刑事課長が謝罪した。今後、津地検とも協議し、補償を検討する。
男性は、パトカーをけるなどして公務執行妨害の現行犯で同署に十七日逮捕された
山口組系暴力団幹部(29)が乗っていた車に同乗。ほかの二人と現場から立ち去った後、
割り出した同署から呼び出しを受け、尿の任意提出を求められた。
調べに対し男性は「やっていません。身に覚えがありません」と、一貫して容疑を
否認していた。
県警では昨年十一月、亀山署が住居侵入容疑で同四月逮捕し二十二日にわたって
身柄拘束した男性(62)について、誤認逮捕だったことが発覚。
ことし一月には、津署が平成十七年十一月に窃盗の疑いで逮捕した男性(56)の
誤認逮捕も判明した。
● ● 伊勢新聞 2007/04/27
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http://www.isenp.co.jp/news/20070427/news01.htm