タイの中華街もこと。（まじめ系）

２５１はタイという国を知らなかった…。
いや、それどころか外国へ行った経験も無ければ
飛行機に乗った経験すら無かったのだ。
２５１は貧しい母子家庭で育ち、現在は群馬県の縫製工場で
低賃金で働いている。休日に宇都宮市内まで出てきて
アダルトビデオをレンタルすることが人生最大の楽しみだった。
そんなある日、２５１は宇都宮の電気店で生まれて初めて
ＰＣを触った。厳密に言えば田舎者の２５１は電気屋のおっさんの
口車に乗せられて中古のパソコンを２５回払いで買わされてしまった
のだった。そして２５１は２ちゃんねるを知った……。

（中略）

２５１は海外板がお気に入りだった。自分の知らない世界のことを
楽しそうに語るタイ初めて野郎氏に自分の夢を託したのだ。
いつか自分もタイに行ってみたい…。嗚呼、楽しそうだなあ…
２５１は自分も海外に、タイに行ってみたいと思った。しかし
工場を辞めると生活できない。２５１は葛藤に苦しんだ。
そしていつしか、タイ初めて野郎氏に嫉妬を覚えた。
なぜ自分はこんな狭い世界で一生を終えなければならないのか…。
自分も世界を渡り歩くバックパッカーになってみたい。２５１は
心からそう思った。しかしそれは叶わぬ夢だった。
こうして２５１はタイ初めて野郎氏を罵倒することでしか
やるせない気持ちを吐き出すことが出来なくなってしまった。