英航空最大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は18日、欧米当局が調査している
燃料費の運賃上乗せカルテル疑惑で違法行為があったことを認めた。
同日発表した2007年3月期決算で、罰金処分などに備えて3億5000万ポンド(約840億円)の
引当金を計上。この問題では日本航空(貨物便のみ)を含む複数の大手航空会社が
調査されており、各社の対応にも影響する可能性が出てきた。
BAは「当局と議論した結果、ルールを逸脱していたことが明らかになった」と発表した。
今回の引当金は、当局の処分に加え、民事訴訟リスクにも最大限に備えた金額だとしている。
カルテルは、原油高を受けて急騰した燃料費を「燃料調整金」の名目で長距離の
旅客・貨物便運賃に上乗せ転嫁する際に、同業他社と示し合わせた疑い。
日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070519AT2M1803318052007.html