966 :
異邦人さん:
●朝日記者は泣き寝入らない。
朝日新聞朝刊 2007/01/10(国際)特派員メモ◆バンコク
『偽札に知らん顔』
偽札をつかまされた。
邦銀のバンコク支店で少し多めにドルをおろし、ベトナムに持参した。現地スタッフに
渡し、何カ所かの支払いを頼んだが、「受け取りを拒否された」と一枚の札を返して
きた。鑑定機を通らず戻されることはたまにある。あまり気にせずバンコクに戻った際に
銀行に交換を申し出た。ところが、数日後、「これはうちが出した札ではない」。
銀行は、現金を複数の両替商から調達しているという。両替商は手元を通った札に
印を付けているが、その印がないうえ、どの両替商も「本物と確認できない」と話した
という。百ドル札だから釣りで受け取ることもあり得ない。支払い課程のどこかで入れ
替えられたということか。
割り切れぬ思いだ。これまで交換してもらった時には印の説明などなかった。第一この
銀行は引き出し額の二パーセント(その後一・五パーセントに下げ)もの手数料を取る。
なのに事故の時は知らん顔かよ……。
今、銀行がドルの現金を扱うことなどまれだそうだ。なぜ振り込みやカード決済にしな
いのかといぶかしげだ。だが途上国ではドルの現金しか通じないところは多く、持ち歩
く習慣から抜け出せない。
挙証責任はこちら。泣き寝入りだ。札は机のガラスに挟んである。(柴田直治)
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「この銀行で両替引き出しした米ドルだ」と主張する偽米ドルらしき札、それもこの銀行
で扱った札ならあるはずの印がない札を、「本物の米ドルに交換してくれ」という要求が
叶えられなかったので記事にしました、ですか。
【忠告】偽札らしきものを入手したら、警察に届けて下さい。