145 :
異邦人さん:
>前の郊外の騒ぎはそんなにたいしたことないのがわかったが今回はやばいぞ、
先ず、警察は道を塞ぐんだ、バリケ-ドでいくつも、魚を追い込むようにする、
それから袋小路みたいな所に追いつめて一斉に掛かってくる。
いや去年末のフランス暴動は「そんなにたいしたことない」ものではないし、
今回の反CPEデモと同じ根を持っている。つまり、若年層の雇用不安だよ。
詳細は、『現代思想』(青土社)の特別号「フランス暴動」などを見て下さい。
日本では自動車産業を中心に大企業が好況なんていっているけれど、何の
ことはない。非正規雇用を増やして、労働者を使い捨てにしているだけ。
この新自由主義(ネオリベ)経済の政策と同じことをドビルパンは強行し
ようとしているわけ。しかし、142さんも指摘しているように、この草案は
違憲立法の疑いが強いし廃案になる可能性も高い。
しかし、サルコジなど内務省あたりでは強硬派もいて、去年末の暴動の時に
警察の機動隊に都市デモ弾圧の特殊部隊が創設されたんだ。日本のテレビでも
報じられたよね。しかし、そんな強圧策をとっても、郊外の低所得・底学歴層に
深刻な雇用不安がある限りフランス社会の安定はない。
暴動がパリIV、つまりソルボンヌが起点だったのは象徴的。共通試験に通れば
誰でも入れる大学は、いままったく権威はないし、就職の保証もない。日本も
同じだけどね。フランス政府は、もっと本腰を入れて教育と社会の構造矛盾を
解決しないと、これからもこんなことは起こる。
デモ隊を鎮圧したって何の意味もない。一刻も早く、ドビルパンが対話の席に
着くべきだね。在パリからの現地情報のカキコを待ちたいね。