1 :
異邦人さん:
2 :
異邦人さん:2005/07/22(金) 18:30:23 ID:LR6z3pVm
削除依頼出せ
3 :
異邦人さん:2005/07/29(金) 05:41:39 ID:Dqab/dQf
(‘3‘)<糞スレ立てんな、蛆虫、死ね。
4 :
異邦人さん:2005/08/01(月) 12:37:56 ID:nZiwMiTG
地元で結構有名な物件なのですが、5階建てで地区15〜17年ぐらいの3DKの
マンションで7,8年前でしょうか303号で30代後半の水商売の女が自殺しました。
原因や自殺の方法はわかりませんが大家がその後、風呂場を改装したというのを
聞いたので、風呂で手首でも切ったのでしょう。
まもなく302号が引っ越していき、304号も越していきました。
その後うちの会社で304に客付けしたのですが、そこの奥さんが半年もしないうちに
亡くなってしまいました(多分偶然だと思いますが)。
変な噂はあっという間に広まります。夜人影が見えるだの、3階にはいると死ぬだの、
とうとう3階に入居者がいなくなってしまいました。馬鹿な話です。大家大迷惑。
5 :
異邦人さん:2005/08/01(月) 12:39:29 ID:nZiwMiTG
しかしここからがなかなか面白いのですが近所のすし屋の新米がすしとうなぎの
白焼きの出前を受けて、届けたそうです。チャイムを押すと女性の声で「はーい」
と返事があり部屋の前で待っていたがなかなか出てこない。
痺れを切らして「すみませーん」と声をかけるとすりガラスのすぐ向こうに女の姿がある。
新米君は変なとこきちゃったなーと思いつつその場ですし屋に電話したそうです。
大将にその状況と場所を伝えるとすぐに戻って来いといわれすし屋に帰ったそうです。
そうですその部屋は問題の303号。すし屋の大将はそのビルの3階に人がいないのは
当然知っていましたが、出前の場所なんか詳しく聞かないので新米君の話を聞いて
ゾッとして呼び戻したそうです。すしと白焼きの組み合わせも生前その女がよく出前で
取っていたそうです。
当時私も20代前半で若かったのも手伝って、よせばいいのに新米君ともう一人連れを連れ
3人で深夜303にはいってみようということにしてしまったのでした。
(当時事務所に3階のかぎが幾つかあったのです)
6 :
異邦人さん:2005/08/01(月) 12:40:37 ID:nZiwMiTG
すし屋で盛り上がった日の二日後、新米君の仕事上がりを待って深夜1時に
3人(私と連れ、そして新米君)でマンションに向かいました。
うちの会社では鍵の管理などあってないようなものなので鍵の持ち出しも楽勝です。
一応、懐中電灯を1つ、霊は鉛が苦手だというのがつれの自論で、彼が用意してきた
鉛の板を細長くきった短剣風のもの、(こんなことばかりやってる奴だった)
そして逃げるとき財布などを落とすとアツイのでそういうものはすべて車において
臨戦態勢で望みました。
このマンションは5階建てですがエレベーターがありません
(今は5階建てなんかだと必ずエレベーターをつけなくちゃいけないんですが
古い建物にはないものが結構あった)
階段をのぼって3階に出ました。3階フロアはたまに怖いもの見たさの奴らが
冷やかしに来ていたようですがさほど荒れてはいませんでした。
階段際の壁についている電灯のほかには明かりはありません。
新米君は出前のときのリアルな体験を思い出してしまったらしくかなり及び腰になっています。
私も夜中に見る303のドアのすぐ向こうに女がいるのでは、
と思うとかなり近づくのに抵抗がありました。
3人でやばいよ、やばいよ、とかいいながら303号の前まで着ました。
つれが「この覗き穴から向こうから覗いてたらこええな」なんていうものですから、
もう3人とも覗き穴付近をまともに見れません。
7 :
異邦人さん:2005/08/01(月) 12:41:33 ID:nZiwMiTG
とりあえず気を取り直してチャイムを押してみることにしました。
誰が押すかでもめました。
2人は当然言い出しっぺで不動産業者の私が押すべきだと言い張ったのですが、
どうしても嫌だったので、霊に遭遇するためには新米君が出前したときと同じように
チャイムを押して声をかけるべきだ、と言ったあとで
うあーこえーこといっちゃったー
と後悔するようなことを提案してしまったのでした。
これには二人も反論できなかったらしく、新米君にすべてが任されることになりました。
意を決してとうとうチャイムを押しました。
‘ピン・ポーン‘・・・無人のフロアにチャイムの音が響きます・・・変化なし。
つれにつつかれて新米君が口を開きます・・・***でーす・・出前をー・・・とても小さな声。
んなもん聞こえるかと3人とも思いましたがそれ以上要求しませんでした。
しばらくしても何も起こりません。
3人ともほっとしつつ次の段階、ここからが本番、鍵を開けて中に入るのです。
当然それは私の役目、逃げるわけにはいきません。
ポケットから鍵を探り出し鍵穴に近づけそこで二人に目で確認すると、二人とも力強くうなずきました。
ああコイツラとは長い付き合いになりそうな気がする・・・
と考えながら鍵を挿し込み・・カチャリ・・と開錠し鍵を引き抜きました。
8 :
異邦人さん:2005/08/01(月) 12:42:44 ID:nZiwMiTG
ノブに手をかけドアを軽く少しだけ開こうとしたら動きません。
どうやら長い間開けていなかったため縁が錆びているようです。
厄介なことになりました。結構な力を入れて開けないとなりません。
ぐっとドアを引くとズズッとドアが開くようです、
ぐいっと引くとドアが開きましたが直後に‘ガシャン‘とすごい音とともにドアが引っかかりました。
「ひっ・・チ・チェーンかかってる・・・」
なんとドアの内側からチェーンがかかっていたのです!もう十分でした。
私たちは口も聞かずに階段を駆け下りると、車に乗りその場を離れました。
鍵を閉めてくるのを忘れましたがどうでもよかったです。
新米君は翌日熱が出てすし屋を休んでしまったようです。
私はもうその物件を斡旋するのはさすがにいやになりその後一度も行っていませんが、
ほかの業者が3階に何人か外人を入れたという噂を聞きました。
後からすし屋で聞いた話ですがあの後もすしと白焼きの出前の注文が2回ほどあったそうです。
あの部屋から・・・
9 :
異邦人さん:2005/08/07(日) 16:36:56 ID:KeVDz4q2
これはだいぶ前にオカ板 心霊現象が珍しくない業界ってある?
だったかに私自身が書きこんだものです
もちろんこの話は実話です
今この物件は競売にかかり、最低落札価格とたいして変わらない額で
同県ですが遠方の旅館経営者が落札しました
だいぶ山っ気のある方らしく、本業は古株の従業員に任せ、
競売物件をあさってはぎりぎりの金額で入札し、落ちればめっけもん
利益を載せて該当物件の地元の業者に依頼して転売し、その利益でより
グレードの高いものを落とす
そんな事を繰り返している人です
10 :
異邦人さん:2005/08/07(日) 16:37:38 ID:KeVDz4q2
「これからは負け組と勝ち組の差がはっきり出てくる!」
「こういうピンチの時代こそチャンスなんだよ!」
など、どっかで聞いたような台詞が口癖で落とした物件の町にきては、
依頼した業者の営業に案内させて夜の街で景気良く遊んで帰られます
この物件については、良い値で売れれば良し、現在は空室が目立つが
賃料を相場よりうんと安くし ある程度埋めれば賃貸していても良い
と柔軟性のあるプランを考えていたそうです
それも303号室の女の事を知らなかった頃の話…
11 :
異邦人さん:2005/08/07(日) 16:38:11 ID:KeVDz4q2
普通、慎重な人やそれ専門の業者(私は競売は専門外)は事前に
物件近所で聞き込み調査をするものなのだろうと思いますが
この旅館主人は、全くそういうことをしない人で金額の低い物件の時は
嘘か誠か物件を見ずに入札した事もあったそうです
このマンションの時にはさすがに見にきたそうですが
聞き込みらしき事は当然皆無だったそうです
でもこの人、見に行った時、例のすし屋で昼飯食ってんですよね
まあ付近にはたいした店も無いし近いしでそこで食事する確率も高いわけですが
なんかね…
昼食時で混雑していたのと息子さんと一緒だったのもあって店の従業員とは会話は
しなかったようです
あの当時の新米君もいたんですがねえ(今は新米じゃないよ)
12 :
異邦人さん:
うちも一般媒介で売却と同時に賃貸のほう依頼されまして
まあ受けました
地元じゃ売れやしないし、貸すのも難しいんですが
一般媒介(売主は複数の業者に依頼できる)ですし
価格設定も低いんで万一売れりゃおいしいし
んで、お供して飲みに行ったりしてたんです
少したって、夕方頃うちに来社され(飲むつもり)
「まあ売れないにしても、入居も少ないねえ」みたいな相談を受け
聞くと他業者は1軒だけしか依頼していないようで
いまだに303の女の話は知らない様子
まあここはいつもおごってもらってるし、信頼関係深めておくかなー
なんて思い(好奇心もバリバリ)
「その件で今日少しお話したいことが…会社じゃうまくないんで…」
と新米君のいるすし屋で食事を取ることにしました
当時の噂では303の真下の203では
上で歩き回ってる音が…だの、
ベランダの上から逆さに顔だけ覗きこむ…だの
ありましたが203の人は普通に住んでた記憶があるので
まあありがちな作り話だと思いたい
(終)