1 :
1 :
03/11/27 11:05 ID:bd3jZ9ro 僕は37歳で、そのときボーイング747のシートに座っていた。 その巨大な飛行機はぶ厚い雨雲をくぐり抜けて降下し、ハンブルグ空港に到着しようとしているところだった。 十一月の冷ややかな雨が大地を暗く染め、雨合羽を着た整備士たちや、のっぺりとした空港ビルの上に立った旗や、BMWの広告板やそんな何もかもをフランドル派の陰うつな絵の背景のように見せていた。 やれやれ、またドイツか、と僕は思った。 スチュワーデスがやってきて、僕の隣りに腰を下ろし、もう大丈夫かと訊ねた。 「大丈夫です、ありがとう。ちょっと哀しくなっただけだから」と僕は言って微笑んだ。 (It's all right now, thank you . I only felt lonly, you know.) 「Well, I feel same way, same thing, once in a while. I know what you mean.」 (そういうこと私にもときどきありますよ。よくわかります) 彼女はそう言って首を振り、席から立ち上がってとても素敵な笑顔を僕に向けてくれた。 「I hope you'll have a nice trip. Auf Wiedersehen !」(良い御旅行を。さよなら) 「Auf Wiedersehen !」と僕も言った。
2 :
異邦人さん :03/11/27 11:06 ID:bd3jZ9ro
この2ゲット!は僕をひどく混乱させた。 ニューヨークにある古びれたホテルの一室で2ゲット!だなんて。 僕は心のなかでジョン・レノンとなま暖かいビールで乾杯をした。 「Let It Be」「Let It Be」...。 なすがままに...そう、それが僕が井戸の底で2ちゃんねるを理解した言葉だった。
3 :
異邦人さん :03/11/27 11:32 ID:pF1eQK69
やれやれ
4 :
異邦人さん :03/11/27 22:44 ID:tM+SiQwh
やれやれ、おもいっきり不発スレだったようだ。
5 :
異邦人さん :03/11/28 01:24 ID:CZDUWPkX
このスレで
>>1 は何を語れというのだ。
旅と文学。なるほど聞こえはいいかもしれない。
しかし両者の間には厳然とした差異があり、それは簡単に氷解するような性質のものではない。安易にくっつけて遊ぶべきではないのだ。
確かにぼくは旅と文学を愛している。
だがマーブル・サンドとシャム猫をこよなく愛する人は、両者をくっつけてはたして喜ぶだろうか。答えは否だ。
「何を語れというのだ」
ぼくは声に出して言ってみた。
まるでそのセリフが壁に書いてあり、それを棒読みしているかのような抑揚のない声だった。あるいは本当に書いてあったのかもしれない。
おそらくぼくは疲れているのだろう。2ちゃんねるなど見ずに、ビートルズを聴きながら少し横になっておくべきだったのだ。
12時の航空券を買ってある。2時間前には成田に到着していなければならない。
しかし、ぼくはそのイスからどうしても立ち上がることができなかった。
6 :
異邦人さん :03/11/28 11:34 ID:cg6ciOpg
11月の空港はとても寂しい。せつなさで胸が押し潰されそうになる。 年の瀬に感じるあの特有の高揚感は未だない。 暖かいミルクティー缶を二つ手に持ち私は、深海のなかてぎゅっと身を縮めるように彼の到着を待っている。 彼が到着してから一緒に楽しくお茶をすればいいではないか?と思われるかもしれない。 3年前に「必ず帰ってくる、そのときは空港で出迎えてくれ」それが私に告げた彼の最後の言葉だった。 私は何でもいいから私を元気づけてくれるものが欲しかっのだ。たとえそれがミルクティー缶でも。 夕暮れの氷点下の陽射しが大きな窓ガラスを通り抜け私のブーツを無機質な態度で染めている。 暖かかった缶ミルクティーは数時間前に冷え切った。 11月の空港はとても寂しい。
7 :
異邦人さん :03/11/28 17:39 ID:rSvr5a3G
オーケー、スレが立ってしまったからにはスレはスレとして存在する。 みどりが去ってしまったからには、みどりのいない僕の時間が存在する。 僕は14本目のタバコに火を付けた。 僕は続けて呟いた。羊を探しに行こう。羊はきっとイタリアにいる。
腐れ外道どもよ、ようきいとけや。 バンコクに置屋が沢山あった頃の話や。 この頃の置屋には14歳15歳なんて当たり前のようにおったな。 たまに12歳とか13歳の処女が入店してくることもあるわけや。 大抵、地方から売られてくるわけだ。 ママさんと親しくなっておけば処女が入荷するとすぐに連絡くれるんだよ。 料金は言い値で10,000B前後(10年くらい前)実際はもっと安かったのかもしれ ないが日本人価格になるのはしゃーない。 まあ大社長のおれには1万だろうが10万だろうがあまり関係のないことだけどな。 その万でなく"まんこ"の"まん"に興味がある。なんのこっちゃ。 ある日ママさんから電話が来て13歳の近海ものが入店したとのこと。 もちろん処女とのこと。まあ13歳で経験豊富でおまんこガバガバガバガーバン というのも困るわな(笑)。 早速、その置屋に赤バスを走らせた。 チェンライの山のなかの村から売られてきたというその子は色白で13歳という 年齢通り幼い感じだった。その当時は今のように淫行に関してもそれほど煩く なかったので自分の豪邸(高級住宅街ソイ・トンローのグランド・ハイテック) に堂々と連れて帰った。 部屋に入るとテレビを指差し、これは何なの? と尋ねる。 おそらくテレビなどという文明の香りのするものを見たこともないのだろう。 おれのチンポより少し小さいサイズのリモコンでぱちっとテレビをつけてやると オウッ! とマイケル・ジャクソンが踊りの練習中間違えてニワトリを踏んで しまったときのようなのような奇声をあげた。 四角い箱の中でなんで人が動いているのか? なんで音が聞こえてくるのか? しばらく不思議そうな顔をしていた。
夢中でテレビを見ているその少女の肩をノックしてベッドに行くように促した。 そのときもちろんおれはすぐそこにせまった甘美な時間を想像しながら半笑いを 浮かべていた。この時間が一番興奮する。きんたまは精子をつくりたもう。 わけわからんがな。 少女は覚悟を決めてたのか素直にベッドまで来ると端に腰掛けた。 隣に密着して座り服の上から膨らみかけの胸を揉んだ。 やっ、やわらかいっすよ! だれも聞いてはいなかったが思わず叫んでしまうおれであった。 顔を見つめると恥ずかしいのか目をつむってソッポを向いてしまった。 ちなみにおれのちんぽは天を向いていた。 少女と言っても初潮を迎え肉体は大人のそれに近づきつつあるものだ。 ジーンズを脱がせて仰向けに寝かせた。綺麗な白くて細い脚が露になった。 薄いピンクのパンティーを履いていた。しかし一休さんのプリントがしてあるのは 気に入らない(あの日本のスキスキスキスキスキスキ『一休さん』がはやっていた のだ。驚くことにいまだに一休さんはバンコクでヒットしている)。 それを見てチンポが2センチくらいしぼんだ。まあ30センチ砲が28センチに なったところで大した影響はないはずや。まあ、ええか。 おれはその股間に顔を密着させ思いきり深呼吸をした。 君の香り深呼吸、早見優のデビュー曲を思い出してしまうおれであった。 いい匂いっす! だれも聞いてはいなかったが思わず叫んでしまうおれでもあった。
パンティーの上から舌を這わせ脚も含めて舐め続けた。 くすぐったいのかチャカチーと言って体を反らした。舐めるのを止めて上半身の Tシャツを脱がせた。そして初めて唇に吸い付いた。キスをしたままブラジャーの 上からちちを揉み続けた(もちろんわしづかみ)。 そろそろ綺麗な乳輪に吸い付きたい衝動に駆られブラジャーをそのまま上にずらすと 綺麗なピンク色の小さな乳輪が表れた。 ポーホック合格の実力を持つおれの口からはとっさに流れるようなタイ語が。 サワディー・クラップ。 クン・フアノム、インディー・ティー・ダイ・ルーチャック・クラップ! もちろんその乳首は喜びにむせんでいた。 おれの乳首は毛が生えていた。 おれの縦横無尽に動く舌でころころころころ転がしながらその小さな乳首を吸い続けた。 うっ、うまい! だれも聞いてはいなかったが思わず叫んでしまうおれであった。 パンティーに手をかけると一気に下ろした。毛の薄っすらと生えている土手が 目の前に現れた。脚を広げ綺麗なまんこを観察した。ピンク色の綺麗な小陰唇である。 顔を近づけ舐めようとすると少女の手が私の頭を制止して止めてと言った。 こんなに綺麗な処女のまんこを舐める機会は、いくらかっこよくもてもてのおれで あってもそうそう無い。もうどうにも止まらない。 「よく舐めておかないと挿入の時、激痛だよーん!」と当時はやっていた 『だよーんギャグ』をまじえて言うと少女も笑顔を取り戻し、納得したのか 制止の手を引っ込めた。おれは精子を肉棒につめた。 今度は四つん這いにさせて後ろから観察する。
絶景である。 肛門も綺麗である。 思わず舐めてしまった。 あっ、アロイ! だれも聞いてはいなかったが思わず叫んでしまうおれであった。 綺麗なまんこと肛門を交互に舐め続けた。この年齢の少女は色素沈着も無く 綺麗なまんこと肛門をもっている。肛門に舌先を突っ込み少しピストン運動をさせる。 ここで小さな惨劇が起こる。おれの舌先にうんこが少し付いてしまったのだ。 苦味を感じた。げっ。おれはスカトロの趣味はない。 が、こんなことで動じるおれではない。かまわず肛門に舌先を出し入れし続けた。 少女の綺麗なまんこを舐めながらおれの魚雷をなめるように言った。 しかし少女は涙目でそれだけはできないと訴えてきた。 おれは頭にきたが、急がば回れということわざを思い出した。 だったら手で上下にしごいてみろと言うと 黙って頷き小さな柔らかい手でおれのシルベスタ・スタローンをしごきだした。 おれはその間黙々と少女のまんこと肛門をなめ続けた。不覚にも少女の手で いきそうになったおれは体制を入れ替え綺麗なまんこに挿入を試みることにした。 まだ小さなまんこにおれの大きなメタルブラックに輝くマセラッティーは無謀 にも思えたが、まんこの入口にあてがって思いっきり挿入した。 アーッ! という悲鳴のような大きな声を少女が出した。 それと同時におれのマセラッティー・ボーラはすうっと小さなまんこに収まった。 少女にキスをして手で力強く乳房を揉みながら腰を上下に動かした。 痛みのせいか腰を前後に動かすたびにアッアッと少女の口から声が漏れた。 なぜかここで親友の羊が直子と交尾している姿が頭に浮かんだがすぐに消えていった。
少女のきついまんこの刺激でイキそうになったおれは今度はバックの体制に しようと少女の体をうつ伏せにした。そのまま背中からヒップにかけて べろべろと舐めた。綺麗なまんこからは血が滲んでいたがそれも綺麗に舐めてあげた。 腰を持ち上げ四つん這いにした。後ろから肛門がヒクヒクするのを(人体の神秘である) 眺めながら小さなちちを揉みしごき挿入した。 処女ということもあり興奮していたせいかあっという間に少女の体の中に 放出してしまった。おれのロナウドを少女のまんこから抜き少女をそのまま仰向けに 寝かせた。 少女を寝かせるとまんこからおれのかぐわしきミラクル・ボンドがたれてくるのを 見てすこぶる満足感にひたっていた。今と違って当時はバンコクでコンドームを 使うやつなどいなかった。もちろんおれも生である。 少女の顔を見ると涙を流していた。 しばらくすると少女は起きてトイレに駆け込んでいった。シャワーの水が流れる音が 部屋に響いた。 おれはマルボロ・ライトに火をつけようとしたが手が滑っておのれの陰毛を燃やして しまった。たんぱく質のにおい漂う。 いくら経験豊富なおれでも処女とやるときは冷静を保てないものだ。 人間はいつも謙虚でなければいけない。そんなふうに感じる素直なおれであった。 耳を澄ますと少女の嗚咽のような泣き声が一緒に聞こえてきた。 一瞬罪悪感に駆られたが、冷静に考えると、 もしおれがやらなくても売春婦になるべく売られた以上他の誰かに買われるのである。 ナメナメ蛟竜やラチャプラ・ナイハン、ましてやカオサンの星・小象寿司30皿ジミー 金村が最初の男だったということになったらその少女のその後の人生は悲惨極まり ないものであろう(下川祐治あたりならぎりぎり許せる)。 おれが最初の男だった、というのはその少女にとっても勲章のようなものだろう。 おれは彼女にビックなボーナスを与えたのだ、そう思い込むようにつとめた。
処女を買う時はいつもそう自分に言い聞かせて罪悪感など残らないようにしてきた。 一番強烈な10歳以下の処女買いのときは置屋の狭い汚い部屋にママさんも一緒に入り ママさんが後ろから泣き叫ぶ少女を押さえつけてということもあった。 その時も私がやらなくても蛟竜やジミ金ら他の誰かがやるんだと自分に言い聞かせて 泣き叫ぶ少女の秘境を貫通した。 一般外道民衆どもは知らないことかもしれないが、処女売りの時は一発だけという のが相場である。 しかし、多少相場より高い金を払っていることもあって家に連れ帰ることができ、 時間も夜中、置屋が閉まる時間までに少女を送っていけばいいとのことであった。 まだ、夕方である。時間はまだある。 おれは少女を連れて近くの食堂に食事に行くことにした。少女はカオ・パットと コーラを注文し、おれはカウ・カー・ムー、カオ・マン・ガイ、カオ・パット・ムー、 ムー・ヤーンとビア・チャンを注文した。 いつものおれの注文パターンだ。おれは基本的にベジタリアンだが豚肉だけはOKだ。 もちろんこれらの贅沢を尽くした食事はおれのおごりだ(少女大感激!)。 注文したものが来て少女が食べ始めるのを見計らって得意のタイ語で少女に話しかけた。 気が付いてみればこれまで会話らしい会話はしていなかった。 生い立ちなど深入りした話をすると情が移るのでこのような場面では避けるように している。 今日の感想を聞いてみた。初めての遠足の感想を聞く模範的な先生になったかの ようであった。 「さっきの天国への旅行、痛かった?」少女は恥ずかしそうに頷いた。 「これから、毎日お客を取らなければいけないんだろ。耐えられるのかな?」 また少女は黙って頷いた。 このときおれのペタジーニはなぜか再び勃起していた。 食事中ぐらいはおとなしくしていてもらいたいものだ。 でもそれがなかなか難しいのも事実。オルガの気持ちがよくわかる。
食事が済むと少女は置屋に帰りたいなどとクソ売春婦の分際でふざけたことを言い出した。 少しやさしい言葉をかけたのがいけなかったのだろうか。甘く見られたようだ。 私は心を鬼にして 「ごぅらぁ、お前なあ、ぼけ、おらっ、ママさんとは、店が終わる時間までっていう ことで話がついているんだ! 帰りたいとはどういうことだ! ママさんに言いつ けるぞ! おやつもあげないぞ!」 と魔法使いサリーのよしこちゃんギャグも加えながらすごんだ。 魔法使いサリーの事をまったく知らない少女は涙目になり、 「ごめんなさい。帰りたいなんて言わないからママさんには黙ってて! おやつのバナナも捨てないで!」 とすがりついてきた。そのかわいいけなげな姿を見るとおれはムラムラと興奮してきた。 自分では決してサド的な性格ではないと思うのだが、少女が痛がったり泣いていたり する姿を見るとものすごく興奮するのである(十分サドやねん)。 「おれのバナナ食わしたる。来いや」 そうひとこと言い、おれは少女の手を引くと部屋に戻った。 部屋に戻ると少女はベッドの端に座りテレビを見始めた。 私はビールを飲んだせいもあり眠いので横になった。夢中にテレビの画面を見つめる 少女の横顔をボーっと眺めていた。そのうち今まで考えもしなかったある欲求が 芽生え出した。 この少女の排便する姿が見たい! おれ様は日本から持ってきたマイいちじく浣腸がポケットの中にあることを思い出した。 こういうものをいつもポケットに忍ばせているところが並みの日本人とは違うところだ。 夢中でテレビを見る少女に声をかけトイレに来るように言った。 少女は何が起こるかわからない不安からか怯えた表情を見せた。 「初めてSEXした時には必ずやらなければならないことを今からやるんだ! これをやっておけば明日、股が痛い思いをしないで済むぞ。誰でもやってることだ」 そう言うと納得したのかしないのか、とにかく少女はトイレへ向かった。
トイレに入ると少女をバスタブの中に入れた。ジーンズだけを脱がせて四つん這いの 体制にさせた。パンティーを下げると白い綺麗な尻が現れた。右手でいちじくを持ち 左手で尻を広げ肛門を露にした。少女の肛門は大変綺麗であった。 とっさに私はぺロッと舐めてしまった。 うっ、うますぎ! イエロークリームシチュー! だれも聞いてはいなかったが わけのわからないことを思わず叫んでしまうおれであった。 驚いた少女は一瞬体を引いた。が、おれは動かないように命令し いちじくの先を肛門に突き刺した。中の薬液をゆっくりと全て注入した。 いちじくを抜くと同時に指で栓をした。少女は苦しいのか声を出さない。 激しい便意が襲っているようだ。 我慢しろ! と私得意のフランス語で言った(なんでフラ語やねん?)。 指で栓をしたままバスタブのふちに足を乗せさせてしゃがませた。この体制なら 排便するところが良く見れるはずである。「苦しい・・・出る・・」少女が 漏れるような声で言ったと同時に私は指の栓を抜いた。・・と同時に 茶色の液状の便がブシュッと音を立てて続いてニョロニョロっと太い大便が 少女の綺麗な肛門からサワディーした。その間私は一瞬たりとも目を離さず 凝視しつづけた。 今歴史が動いた! 少女の排便姿を全て見た私はなんともいえない快感であった。 この汚れのない少女からこのような汚物が出てくるとは・・・ 土井たか子の排便とは意味がちがうのだ。 そう考えているうちに少女が泣き出した。
16 :
異邦人さん :03/11/29 09:49 ID:VZzDTxXt
人間のくず。 つかまれ。
17 :
異邦人さん :03/11/29 09:59 ID:Uuf77URH
僕はピッザをビールで流し込み ディスプレイに表示された文字の肌触りを確かめるように読み返した。 やれやれ、イタリアのネットカフェで2ちゃんねるにアクセスするとはな。 僕は48本目のタバコに火を付けた。 早く大人になれ・・・早く大人になれ・・・ 早く大人になってクソのような日常に参加するんだよ。 そしてクソのように社会をリタイヤするのさ。ローリングストーンズを 聞きながらね。・・・・ ねずみがビールを飲みながらよく呟いていた言葉だ。 側のピンボールマシーンにはいつも冷めたピッザが置いてあった。 ねずみは熱いピッザが嫌いだった。 僕がイタリアに来たのはねずみを思い出す為だったのかもしれない。 マンマミーヤ...僕はそう呟いて61本目のタバコに火をつけた。
18 :
:03/11/29 16:38 ID:b6qFs70Y
てるおさんの文章は村上春樹というより ジミー金村だな。
19 :
異邦人さん :03/11/29 21:25 ID:a55j2gKq
やれやれ
20 :
異邦人さん :03/11/29 22:25 ID:WS5d1Mq6
荒れているわけで。
21 :
アウフウィーダージン :03/11/30 10:13 ID:nXeowtPP
てるおの話に妙な爽やかさと潔さを感じたのは俺だけだろうか? まさか村上春樹が本当に書いているのではないか? _,,..----――----、、..._ ,, ";;;;;;;;;;;;;;;;;::::::;;;;;;::::;;;;;:::::::::::::::`、 ,イ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、 ./;;;;;;;;;;;:;:::;;;_,.. --――--- 、 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;} {;;;;;;;;;;;,,/ \;;::;;;;;;;;} {;;;;;::::/ ` 、:;;;;;;} {;;;::/:: ,, _..、 ,i;;;;;} |;;;|:: ''"""゙` ... ''"""゙゙` };;;} iヽ|:: イ〔o゚〕>::: イ〔o゚〕> i;/、 | i:: ' :: ` |" | i }:: ::j i | i ,|:: ,( o _,o )、 | | i、|:: ' _ j_ ヽ iJ .|:: ←ー'_→ i i:: :: ー ' :: ,i {、 ::::.. :: ノ 〉、:::::: ` ー--― ' { / \::::: 、::::::::::...........
22 :
異邦人さん :03/11/30 13:08 ID:FCR0+emT
ジベルニーの睡蓮の池を見ていた。 隣には、みどりがいてじっと水面を凝視していた。 その姿はまるで、睡蓮の池とみどりによる一対の風景作品のように見えた。 運に恵まれることなく死んでいった画家が残していった風景作品だ。 突然、遠くのほうで小鳥の鳴き声が響きわたった。 まるでそれが合図であったかのようにみとりが呟いた。 「ゴッホは池に咲く睡蓮を見ていたのから、それとも自分を見ていたのかしら」 池に浮かぶ睡蓮を見ていたのかもしれないし、自分を見ていたのかもしれないと 僕は答えた。 みどりが突然「フランスに行きたい」と言い出したのは去年の冷たい雨のふる夜だった。
23 :
異邦人さん :03/11/30 14:22 ID:DfS1gWyC
24 :
異邦人さん :03/11/30 17:31 ID:9O4a+RDp
飛行機はエメラルドグリーンに輝く海上をゆっくりと旋回して 海岸に面した滑走路に滑り込んだ。 バリの空気はねっとりと私を包み込んで迎えてくれる。 この島には熟したフルーツのような甘い香りがただよっている。 「私、ハワイには行けないわ」 ジェフに電話したのは昨晩だった。 「キョウコ!僕は君が来るから、たくさんプランを考えていたのに!」 ジェフの太い腕が少し懐かしい。 バリのホテルはサービス・設備共にレベルが高い。 大理石の磨かれた床に大きな天蓋付きベッド。 広々とした明るいリビングからは 手入れの行き届いた庭とプールが見渡せる。 門からチャイムの音がする。 高い塀に囲まれた庭を歩いて門を開けに行かねばならない
25 :
異邦人さん :03/11/30 17:32 ID:9O4a+RDp
「こんにちは。僕、ワヤンです。」 華奢な体つきの若い男の子がはにかんだ笑顔で立っている。 「ナオミサンから電話があって、あなたを案内するようにって…」 ナオミはキムタク似のかわいい子、と言っていたがウソではなかったようだ 「そう、入って」 ジェフは私を少女のように扱った。 仕事のストレスを抱えた私にはジェフと過ごす時間が心地よかった 私は子供のように彼の厚い胸にすがり付いて眠った… ワヤンはなれた手つきでコーヒーを入れてくれた。 「キョウコさんみたいな綺麗な人と出会えて僕、嬉しい」 なかなか嬉しい事を言ってくれる 「ナオミさん、どうして来ないの?僕の事キライになったのかな…」 「そんな事ないわ、彼女又くるわよ」 「本当に?」 悲しそうな目がいじらしい。 私はそっと彼を胸に抱き寄せて囁く。 「必ず来るわ。でも今は私がなぐさめてあげる」 「キョウコさん…」 彼は頭の良い子だ。 飢えた赤ん坊のように私の乳首にむしゃぶりついてくる そうよワヤン、ナオミと交換したのよ。 私のジェフと貴方をね… ナオミは今頃ハワイでジェフとレイププレイよ
26 :
異邦人さん :03/11/30 20:41 ID:CjW9Jy4d
やれやれ、山田詠美が現れたようだ。 僕は、パスタを茹でながら67本目のタバコに火をつけた。 そしてふと、村上龍の登場を懸念した。 それはまるで、空き缶に群がる東南アジアの蟻のような必然性に思えた。
27 :
異邦人さん :03/12/01 13:32 ID:5E8GhEVn
機内での2ちゃんねるはとても愛しい。 懐かしい気持ちを呼び起こされて切なくなる。 私はこれから新しい家で新しい家族と生きていく。
28 :
異邦人さん :03/12/02 22:41 ID:oxx9VZHS
ばななまだぁ〜?
29 :
異邦人さん :03/12/03 12:34 ID:AaJee55U
向かえの乗客はうさぎだった。ラビットのうさぎだ。 うさぎに訊ねられた。「君は何処へ向かっているんだい?」 僕は、わからない。自分でもわからないんだ。人を尾行しているだ。と答えた。 うさぎは、鼻をぴくぴく動かせながら僕の言葉に耳を傾けている。 車内販売員が近づいてきた。うさぎは言った。 「何か飲むかい?」僕は、いらないと答えた。 うさぎは、うなずいて次に「何か食べるかい?」と言った。 続けて断ることに気が引けたので、僕は、この地方の名物って何かな?と答えた。 うさぎの顔に笑みが広がり、「あるよ、木の実のパイが名物なんだ」と言って すぐ二人分の木の実のパイを注文した。うさぎは、パイの包みと引き替えに ポケットからコインと取り出し、車内販売員に手渡した。 うさぎの指は7本だった。僕は、ありがとうとお礼を言ってパイを一包み受け取った。 「君はいったい誰を尾行しているんだい?」うさぎがもぐもぐパイを食べながら僕に訊ねた。 僕は、車窓の外を流れていく風景を見つめながら、質問の答えに近づくような言葉を探した。 「尾行する存在がいるはずなんだ、とにかく確信しているんだ」と僕は答えた。 うさぎは7本の指でしっかりと食べかけのパイを握り僕の顔をじっと見つめている。 僕は、自分は他人とのお喋りが下手だな・・・と心の中で呟いた。心の中で呟いたと同時に、 うさぎが、こう言った。「君は片手の指が5本だね、ボクは7本あるんだ」。 うさぎは、その7本の指で食べかけのパイをしっかりと握っている。 動物園のうさぎも動物図鑑のうさぎも指は7本ではない。うさぎは、じっと僕を見つめている。 バタン!とどこかの席で窓を下ろす音がした。それはひどく厳しく大きな音だった。 そうだね。7本あるね。僕はそう言って頷いた。 駅を出発してから37分29秒目のことだった。 駅を出発してから37分34秒目、うさぎはじっと僕を見つめている。
30 :
異邦人さん :03/12/04 22:12 ID:HsY3Ck7C
せつない。
___ <_葱看>ヽ / I ( X .)) i \ ノゝ。∀゚ノハ これからもわむてを応援してくださいね!!!!111(^^) ノ(::::::)っ みるまら〜〜〜!!!!!!!!1111(^^) /::::ヘ し し ┃」|
<_葱看>、 / I .((ハ)) i \ ノゝ`∀´>ノハ これからもわむてを応援しおてくださいね〜 uiYu みるまら〜<^^> .〈|: _> ∪∪
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44 :
異邦人さん :03/12/08 19:44 ID:WxxwTd6u
やれやれ。
45 :
異邦人さん :03/12/09 19:16 ID:6YNRPJWl
やれやれ。
46 :
異邦人さん :03/12/10 19:25 ID:OSTVu7t8
やれやれ。
47 :
異邦人さん :03/12/12 11:42 ID:I6gJCpuo
やれやれ。
48 :
異邦人さん :03/12/12 22:16 ID:BzZ0y4HH
続かないようなクソスレ立てんなハゲ
49 :
異邦人さん :03/12/12 22:33 ID:4lfMtx5Z
辻邦生でやってみよう
50 :
異邦人さん :03/12/13 02:07 ID:wdsUm9MM
51 :
異邦人さん :03/12/13 13:38 ID:VIdURzNd
やれやれ。 こうして僕は12回目のやれやれを呟くことになった。 そしてそれは呟けば呟くほど僕の体を消耗させていく。 よそう、こんなことは建設的じゃない。 僕はこんなことをする為にここに来た訳じゃないのだ。
52 :
異邦人さん :03/12/13 21:43 ID:kjD0tBJi
僕は30歳で、そのときエアバスA310のシートに座っていた。 その中途半端な飛行機はぶ厚い雨雲をくぐり抜けて降下し、インディラガンディー空港に到着しようとしているところだった。 11月の生暖かい雨が大地を暗く染め、ランニングシャツのリキャワーラーたちや、空港ビルを出たところに たむろするタクシードライバーや、 ツーリストオフィスの広告板やこれから対処しなければならいと事を思うとうんざりした。 ふぅ、やれやれ、またインドか、と僕は思った。 サリーを着たスチュワーデスがやってきて、僕の隣りに腰を下ろし、もう大丈夫かと訊ねた。 「大丈夫です、ありがとう。激しく鬱になっただけだから」と僕は言って微笑んだ。 「Well, I feel same way, same thing, once in a while. I know what you mean.」 (そういうこと私にもときどきありますよ。よくわかります) 彼女はそう言って首を振り、席から立ち上がってとても素敵な笑顔を僕に向けてくれた。 「I hope you'll have a nice trip.フィルミレンゲ !」(良い御旅行を。またあいましょう) 「フィルミレンゲ !」と僕も言った。
53 :
異邦人さん :03/12/14 08:47 ID:ppZPSHp9
ちゃんと読んでるよ
54 :
異邦人さん :03/12/15 00:06 ID:XyNo5WmS
漏れもちゃんと読んでるよ。
55 :
異邦人さん :03/12/17 22:15 ID:nrzTm51F
◆糸冬◆
( ’ ⊇’)
あぼーん
58 :
異邦人さん :04/01/04 15:45 ID:UwudVzN+
僕は26歳で、そのときY7-100Cのシートに座っていた。 その壊れそうな飛行機はぶ厚い雨雲をくぐり抜けて降下し、ビエンチャン空港に到着しようとしているところだった。 一月の濃灰色の雲が大地を暗く染め、整備士などいない飛行場、日本のODAのおかげで見た目だけは立派な空港ビルの上に立った旗や、赤茶けた大地やそんな何もかもをフランドル派の陰うつな絵の背景のように見せていた。 やれやれ、またラオスか、と僕は思った。 スチュワーデスがやってきて、僕の隣りに腰を下ろし、もう大丈夫かと訊ねた。 「大丈夫です、ありがとう。ちょっと怖くなっただけだから」と僕は言って微笑んだ。 (It's all right now, thank you . I only felt scare, you know.) 「Well, I feel same way, same thing, once in a while. I know what you mean.」 (そういうこと私にもときどきありますよ。よくわかります) 彼女はそう言って首を振り、席から立ち上がってとても素敵な笑顔を僕に向けてくれた。 「I hope you'll have a nice trip. Sabadee !」(良い御旅行を。さよなら) 「Sabadee !」と僕も言った。
59 :
異邦人さん :04/01/04 15:55 ID:yb14yuVC
<_葱看>ヽ / I ( X .)) i \ ノゝ。∀゚ノハ これからもわむてを応援してくださいね!!!!111(^^) ノ(::::::)っ みるまら〜〜〜!!!!!!!!1111(^^) /::::ヘ し し ┃」| クソスレをわむてであげてみる…。しねよ春樹。
60 :
春樹風 :04/03/20 22:04 ID:cMUH8B3X
八月はどしゃぶりの雨と共に幕を開けた。 そして、雨のあとのからりと晴れ上がった日に、 僕は成田空港に立っていた、大きなバッグと共に。 急に決めたもんだから、チェックインしてから出発するまでの間 友人・知り合いに電話をかけまくっていた。少しの間留守にするから よろしく。旅行は二週間の予定です。しかし、そんなことをしていたら、 搭乗時刻の十分前になってしまった。僕は大慌てでゲートへ行ったけれども、 飛行機には乗せてもらえなかった。そこで、空港監視員と僕の間で大喧嘩が 行われた。このことについてはあまり語りたくない。とにかく僕は一晩を あの最低な成田空港で過ごして、翌日の夕方同じフライトでシンガポールへと 旅立った。
61 :
春樹風 :04/03/20 22:08 ID:cMUH8B3X
シンガポールは暑かった。くそ蒸し暑かった。僕の頭は寝不足と 疲れでボーっとしていたが、ロンリー・プラネット片手に、とにかく 彼女のいる場所までのルートを計画した。まず始めに、 マレーシアの国境の町、ジョホ・バルーへと向かう。シンガポールから ジョホ・バルーまではバスで二、三時間かかる。ジョホ・バルーで、 クアラ・トゥレンガヌ行きのバスへ乗り換える。クアラ・トゥレンガヌ へ着いたらクアラ・ベスッ行きのバスへ乗る。そして、 クアラ・ベスッからフェリーでペルヘンティアン島へ渡る。 クアラとはマレーシア語で河口の意味。つまり、僕はずっと海岸沿いを バスで走るわけだ。早朝シンガポールのチャンギ国際空港に到着した僕は しばらくの間空港のベンチで時間をつぶしてから、朝一番に市内へ 行くバスをつかまえた。結局ジョホ・バルーのバス・ターミナルへ 着いたのは午前十時ごろだった。窓口の男は言った。 「明日の昼までクアラ・テンガル行きのバスはないよ」僕は失望して 「途中の町までのバスもないのか?」と聞いた。 「ないよ」男はそっけなくそう言うと、どけという風に片手を振った。僕の後ろで並んでいる中年の男が顔を突き出して叫んだ。「ク・ムラッカ、サトゥ」 僕はあきらめてその場を離れた。適当な宿を見つけて、しばらく その辺をうろうろする。バス停では英語が通じたが、 町の人は通じる人と通じない人が半々くらいだった。 割と中年の男性が英語を話すようだ。 老婆なんかは百パーセント駄目だ。
62 :
異邦人さん :04/03/20 22:10 ID:LI6OGWoV
このスレに吐き気を催さない、と言ったら嘘になる。
63 :
春樹風 :04/03/20 22:17 ID:cMUH8B3X
バス・ターミナルの裏の方にマーケットを見つけた。 小さな屋台がひしめきあっていて、大変な喧騒だ。 上から下までびっしりと品物でうめつくされている店々を 僕はゆっくりと見て回った。フェンディもどきのバッグ、 カルティエもどきの時計、主にフェイク品がひしめきあって 並んでいる。大変な安さだ。フェイクと言っても、 作りはしっかりしているし見た目もかわいい。 僕はグッチもどきのバッグを手に持って眺めていた。 彼女に似合いそうだ。とたんに、店の男が話しかけてきた。 「コレ、カワイイ、ソレニ、ヤスイネ」僕はあいまいにうなずいた。 「ディスカウント、ゴジュウ、ドウ?」僕は首を振って その場を離れた。彼女に何か買っていきたかったけれど、 島に行くのにバッグはいらないだろう。歩いているだけで次々と 声をかけられた。 「オニイサン、コレ、ヤスイヨ」「チョット、チョット、ミテッテヨ」 無視していると中には、「オーイ、ムシスンジャネエヨ」と言う者も あった。僕はそんな喧騒に少し疲れてカフェに入った。 ヨーグルト・シェイクを頼む。最近、アジアでの主要な観光地で、 物売りはみんな日本語を話す。大抵は、柄の悪い日本語だ。 なぜか「チビマルコ!」や「タマゴチッ!」と叫ばれたこともある。 バンコク、デリー、パラオ、メキシコへ行ったときまでそうだった。 日本人はほいほい金を出す格好のターゲットなのだ。
64 :
春樹風 :04/03/20 22:19 ID:cMUH8B3X
ウエイターがどでかいグラスにたっぷりと氷が入ったシェイクを テーブルの上にどんと音をたてて置いた。僕は考えるのをやめにして 、からからの喉に勢いシェイクを吸い込んだ。 頭の左奥が小石を射ちこまれたようにキーンと痛んだ。 冷たい飲み物とともにカフェの中に座っていると、 少し気持ちが落ち着いてきた。相変わらず寝不足でまぶたが 重かったけれど、爛々と照りつける太陽や生き生きと動いている人々は、 僕にエネルギーをくれた。
65 :
異邦人さん :04/03/22 19:53 ID:gj9I6mhx
僕は、このスレッドを一度ひととおり読み終えてから もう一度はじめから終わりまで、読み直した。 窓の外から、山鳥の鳴き声が聞こえた。 ぬるくなったビールをひとくち口に含み、ホワイトアルバムを ターンテーブルの上に乗せた。 直子は今頃、どこでどうしているのだろう。
66 :
異邦人さん :04/03/29 15:01 ID:XTDgH4Zv
あげ
67 :
異邦人さん :04/03/30 22:59 ID:jrZsLW2h
age
ちょっと死相出てた。ちょっと死相出てた。
69 :
村上春樹28号 :04/04/12 22:10 ID:05xG9Q4C
僕は37歳で、そのときボーイング747のシートに座っていた。 その巨大な飛行機はぶ厚い雨雲をくぐり抜けて降下し、ドンムアン空港に到着しようとしているところだった。 十一月の冷ややかな雨が大地を暗く染め、雨合羽を着た整備士たちや、のっぺりとした空港ビルの上に立った旗や、BMWの広告板やそんな何もかもをフランドル派の陰うつな絵の背景のように見せていた。 やれやれ、またタイか、と僕は思った。 タイ人スチュワーデスがやってきて、僕の隣りに腰を下ろし、もう大丈夫かと訊ねた。 「大丈夫です、ありがとう。ちょっと勃起しただけだから」と僕は言って微笑んだ。 「そういうこと私にもときどきありますよ。よくわかります」 彼女はそう言って首を振り、席から立ち上がってとても素敵な笑顔を僕に向けてくれた。 「良い御旅行を。さよなら」 「コップンカッ!」と僕は言った。
70 :
異邦人さん :04/07/05 11:51 ID:akNTBi5G
僕は心のなかでジョン・レノンとなま暖かいビールで乾杯をした
71 :
異邦人さん :04/07/21 17:04 ID:Pqi4yRpI
保守
72 :
異邦人さん :04/07/29 02:21 ID:nEPj3tiJ
モンゴルの草原はこの世のものとは思えないほど印象的だった。 ただ、ただ、だだっ広いだけの緑に、陽がさんさんと照っていて何だかしらないが とにかく神々しい、という感じだった。 私がボーイフレンドのポケットの中の手に私の手をからめて 「何だか夢で見た光景みたい」というと、彼は唐突に「僕は昨日この景色を夢で見た」 と恐ろしくオカルトなことを語り出した。 「僕とあたるがここで昼寝をしていると僕らの馬が走ってくるんだ。 その馬は額に傷が有ってとても優しい目をしているんだ。じっとこちらを見て言う。 (子供が死んだ。急いでここから北へ2qの泉へ行かなければ) 馬なのに何故か僕らにはその言葉がわかるんだ。「子供」が誰のことかも 解らなかったけど夢なのでそこらへんは違和感無く理解するんだ。」 私はふうん、と何となくその話を聞いていた。 そこまで話した時に、ふと彼があの馬、と驚いたようにつぶやいた。 コテコテだな。。。
73 :
異邦人さん :04/07/29 02:23 ID:nEPj3tiJ
↑ばなな
74 :
異邦人さん :04/07/29 03:50 ID:qSWhcadN
僕は29歳で、そのときアエロフロートのシートに座っていた。 そのオンボロな飛行機はぶ厚い雨雲をくぐり抜けて降下し、シェレメチェボU空港に到着しようとしているところだった。 一月の恐ろしく冷たい風が大地を暗く染め、毛皮の帽子をかぶった整備士たちや、のっぺりとした空港ビルの上に立った旗や、空港そばのトランジットホテルやそんな何もかもをシベリアの陰うつな絵の背景のように見せていた。 やれやれ、またモスクワでトランジットか、と僕は思った。
75 :
異邦人さん :04/08/12 00:01 ID:XV0TGjz2
hosyu
76 :
異邦人さん :04/08/22 08:04 ID:44XgLa+v
僕の一番好きな場所はユナイテッドキングダムである。 真っ昼間からパブでエールビールをたらふく飲み、ロンドンのバッキンガムの 夕暮れは神々しい程の金色と碧で満たされ僕を幸福にするのだ。 大英博物館の展示品に太古に渡る文化の意志を感じながらまた旅しようと思う。
77 :
異邦人さん :05/01/03 08:42:33 ID:hjRkK8ml
動脈硬化の検査で PWV、ABI。 喘息だからパルスオキシメータで、血中酸素濃度の検査。
78 :
異邦人さん :05/01/22 14:43:35 ID:8Qox7n0+
w
79 :
異邦人さん :05/01/29 07:19:14 ID:GVmSM7pe
test
80 :
異邦人さん :05/01/30 19:24:41 ID:Xhas1ZLW
そして彼女が落ちつきを見せるとゆっくりと動かし、長い時間をかけて射精した。 最後には直子は僕の体をしっかり抱きしめて声をあげた。 僕がそれまでに聞いたオルガズムの声の中でいちばん哀し気な声だった。
81 :
異邦人さん :05/01/31 00:32:56 ID:2z6V/2BT
age
82 :
異邦人さん :05/02/20 22:40:53 ID:lCPXgN+u
ドイツ人はなぜ今もタイ女を買いつづけるのか イスラエル人はなぜ粗悪なドラッグを売りつづけるのか 彼らは知らないのだろうか フルムーンパーティーがもう終ってしまったことを "The End of the Full-Moon Party"
ノルウェイに着いたニャ
84 :
異邦人さん :2005/05/11(水) 01:42:18 ID:hjZM1pEF
中身からっぽの村上春樹の本。タマネギのようだ。 何かありそうなふり。むいてもむいても何もない。
85 :
異邦人さん :2005/05/11(水) 01:45:00 ID:hjZM1pEF
「日時計」創元推理文庫 読んでみな。 村上のデビュー前からある本だが、春樹文体だから。。。 翻訳しているのは日本の小説家の何とかいう人。
86 :
異邦人さん :2005/07/17(日) 19:39:46 ID:eAkZGAwf
>>84 タマネギはその君がむいているもの自体がタマネギの本質なのです。
何もないわけではないのです。
タマネギを弁護してみた。
87 :
異邦人さん :2005/10/04(火) 19:37:15 ID:mSbx1kaR
>>86 上手いこと言うなぁとオモた
しかし過疎スレだな・・・・。なぜ落ちない??
88 :
異邦人さん :2005/10/05(水) 00:57:34 ID:w3u5eBdo
2月→5月→7月→10月 何かレスしにくい雰囲気・・・
89 :
異邦人さん :2005/10/19(水) 02:10:22 ID:YC/Lnak/
僕は今日、犬の散歩をした。 僕が記憶している限り、日がまだ上がりきっていない、 午前4時半頃――――正確には午前4時48分頃だった。 でもそれは、僕自身の記憶というより、僕のまわりを 包むように取り巻く―――混沌とした、まだ未完成の――― その空気そのものの感情のように思えた。 僕自身の周りの空気と呼ぶのは何か間違っている気もする。 その世界の空気が僕自身にまとわりついているというより、 僕がその世界の空気の中の一部、付属品なのかも知れない。 とにかく午前4時48分頃に僕は歩き出した。一歩一歩、 確かに地を踏み、それに犬が空気のぬけた風船のように 後についてくるのだ。 そうすると、歩いた先に女がいた。こっちに振り向くと静かに微笑んだ。 ・・・それが君なんだよ。 と僕の左腕に胸をつけるようにして寝ている彼女に言った。 聞いているのか聞いていないのか、それは彼女にしかわからない。 日本に帰るまで後2日。 バカみたい、と床で寝そべる犬は呟いた。 ――― 作者プロフィールあったほうが面白いと思うのですが!(女22)
0615
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test
96 :
異邦人さん :2006/03/08(水) 20:17:46 ID:Lj5BL2z7
age
97 :
異邦人さん :2006/03/08(水) 20:38:36 ID:UW6CkVcs
準はゲイだった。でも、自分はそのことに気づいてない。今まで女の子を好きになったことがないのだ。でもタイに行くとオカマたちと楽しそうにしゃべっている。私はそのことを知っている。 きっと彼はHIVで死ぬのだろう。そしてチャオプラヤー川の風を受けて、その風に乗って遠くの、私たちの知らないところに行ってしまうのだろう。
98 :
異邦人さん :2006/03/08(水) 22:50:39 ID:eIMZFdgj
ゲイ・HIVときたら村上龍かな…
99 :
異邦人さん :2006/03/09(木) 01:11:09 ID:2ddv9yMQ
一応吉本バナナのつもりでした
100 :
異邦人さん :2006/03/11(土) 15:49:06 ID:qL0mJb00
age
101 :
異邦人さん :2006/04/05(水) 08:13:55 ID:UKzfPB7d
貯めるんだよ、と羊男は言った。 マイルを上手く貯めるんだよ、みんなが感心するくらい。
102 :
異邦人さん :2006/04/05(水) 12:40:06 ID:L7EW9oP1
空港に着いたのは夜だった。 生ぬるい空気は私を南へ来た事を実感させた。
103 :
異邦人さん :2006/05/06(土) 04:05:15 ID:pN7c3vxN
nyanmage
104 :
異邦人さん :2006/05/06(土) 11:47:33 ID:Ezx0tPG7
さっき、NHKで世界各国の春樹翻訳家が語ってたね。
105 :
異邦人さん :2006/05/06(土) 21:41:35 ID:Tg9UVlvR
「この国にどれくらい居たい?」と入国管理官は言った。 「氷河が融け、小熊が野原を転げまわる日が来るまで」と僕は言った。 そんなわけで、僕は別室送りになった。やれやれ。
106 :
異邦人さん :2006/05/07(日) 04:18:40 ID:9FYSksz4
安宿の天井には黒いしみがひろがっていた。 俺はとなりの白人カップルのお楽しみを壁越しに感じながら、 残りの金を数えた。
107 :
異邦人さん :2006/07/08(土) 17:13:00 ID:WumfFJL4
108 :
異邦人さん :2006/07/08(土) 17:14:58 ID:wDCB/8Nb
,' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l
i : : : : : /´ ̄ `V  ̄ `、: : : : : : : l
ハ .l: : : : : :/ '、 : : : : : : l
// l l : : : : :/ '、:: : : : : : l
/ / / l : : : : l_ i: : : : : : :l
>>1 / / /-l: : : : : r-`ニニコ 〔二ニニ´;: : : : : : : l - 、 乙イェーイ!
{ / / ,': : : : ::イ i¨f;リ゙`,. r゙<"f;リ¨! `!: : : : : : l ` 、
, ヘ ' /_ /: : ::/ヽ|  ̄ |:::;.  ̄ |/ヽ: : : : l
/`ヽ. Y´ }: : : :{ l !;: | }: : : : !
./ ! l |: : : : \ ト、 ,イ / : : : : |
. Y | | l: : : : : : : | ` ^ー'^ ' | : : : : : : : l
. j l /, }: : : : : : : :ト、 -‐―‐- ,i : : : : : : : i
(_ / / /ヽリ: : : : : :| \ '''''''''' / |: : : : : : :/
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l. / \_ V[i ̄l ̄!i ̄| ̄i] V: :,/
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/ / i | : i, `ヽi || i/ i: : |
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109 :
異邦人さん :
2006/09/28(木) 12:03:55 ID:PiSOL4Ps