最近、ウィーン市内において、ニセ警察官による日本人旅行者の詐欺被害が多
発しています。下記を参考にして、被害に遭わないように注意して下さい。また、
ニセ警察官を目撃あるいは被害に遭ったら、お手数ですが詳細を在オーストリア
日本国大使館に一報していただくようお願いします。
1.主な被害例
外国人が、地図を広げつつ道を尋ねるふりをして、または写真を取って欲し
い等を口実として日本人に話しかけ、話している最中に私服警官と名乗る複数
犯(通常2名)が現れ、麻薬捜査などを理由に所持品検査を求め、旅券、財布
などを提示させ、ボディチェックを行い、その隙に所持金の一部や、携帯電話
を盗みます。通常、話し掛けてくる人物も含め3人で組んで行動しているよう
です。
2.被害場所
ケルントナー通り、市立公園やベルベデーレ宮殿をはじめとする観光スポッ
トなどで被害が多発しています。また、ウィーン市内のみでなく、ザルツブル
クでも同様の被害に遭ったとの報告も入っています。
3.対応策
私服警察官が、公道上で麻薬捜査を理由に旅行者などの財布の中を検査した
り、身体に触ったりすることは希です。また、ニセ警察官は警察官と信用させ
るために、警察手帳の様な物を見せるようですが、オーストリアの私服警察官
は手帳ではなくプラスチック製のIDカードと徽(き)章を所持しています(ID
カードと徽章裏面に記されている4桁の数字が一致)。まず道を尋ねられても、
言葉が解らないフリをして無視する方が賢明です。それでもしつこくつきまと
われた場合は、周囲の人に助けを求めるのも一つの手段です。また、突然「警
察だ」と声を掛けられても落ち着いて対応し、すぐ信用することなく、決して
安易に財布を見せたりしないよう心掛けて下さい。
(問い合わせ先)
○外務省海外安全相談センター
電話:(代表)(03)3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ:
http://www.mofa.go.jp/pubanzen/