関東高校ラグビーについて語ろう

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230風の詩人
熊谷B氏速報サンクス! 俺もLIVEBBSにはバッテリーの続く限り書き込んだ。
取りあえず熊本に逝ってきた。土砂降り状態でラグビー観戦は花園以外では初めてだったが、
結構きつい。しかもパソコンが雨に濡れてキーがバカになってしまうし、携帯の電池が途中で
切れるしと散々だった。靴の中までびしょ濡れ状態で激しく湿ってしまった。

で、まず九州の感想を先週の関東との比較も加えつつ準々決勝までの試合を見ての雑感等を
書きたい。
まず、九州のレベルだが東福岡を中心に昨年よりは格段に落ちていると言って良いと思う。
九州のトップランナーと目される東福岡だが、FWを中心に昨年より確実にパワーダウン。
ラインアウトが良くないと聞いていたが、マジで下手。玉龍戦は取れたが佐賀工戦は6割。
BKは両CTBの突破力が目を引くが、実は一番戦力が落ちているのがハーフ団。選抜で見て
もらえば分かるだろうが、動きが良くない。判断力が悪く余裕のあるプレーができない。
特にSOは完璧主義者なのか確実な判断を優先させてスピードを殺してしまう。パスの精度
自体は雨の中でも狂わないのでもったいない。新3年生が大半にしては完成度がやや劣る。
こんな具合で現状では桐蔭学園の方が総合力でやや上と見る。

佐賀工は強かった頃の面影はもはやない。FW、BKともに昨年より落ちている。新2年生が
多いので伸びしろは大きいだろうが、今年に関しては苦しい戦いを強いられるだろう。
FWの体格には恵まれているが、走れない、スタミナがないという問題も併せ持つ。
モールはたびたび東福岡を押し込んで慌てさせた。ラインアウトも東ボールを何度も奪うなど
器用な面も垣間見た。声がよく出て大差が付いても切れない精神力は強さの片鱗を感じさせた。

長崎北陽台は昨年の長崎北のBKが弱くなった感じ。FWも密集戦で熊本西に圧倒されて
思う存分に点を取られてしまった。BKには良い選手がいるがFWがボロ過ぎて活きていない。
FWの機動力にやや難点があるためにラックの連取ができないなどの問題がある。
モールはムカデのように全員が脚を動かす強力ドライブが持ち味で侮れない。
戦術的には農二が似た感じの戦術を多用しているかな。長崎はレベルダウンが否めない。

旋風を巻き起こした熊本西だが、まぐれとか奇跡などではなく本当に強い。
北陽台戦は敵陣でのノックオンでチャンスを潰したが人数的には完璧に余っていたため、
あと15点くらい取れても不思議ではなかった。
8人一体となって密集に殺到するFWが注目だが、BKの接点での強さは関東に来ても上位に
ランクされる。舞鶴戦はFWが圧倒されたが、FWが押されても負けない形があるのを示した。
また地元開催と言うこともあり、モチベーションも非常に高く体調管理もしやすかったようだ。

番狂わせを演じさせられた舞鶴は佐賀と並んで若いチームだったが、その若さが悪い方に出た。
180以上6人を擁する大型FWで攻めるが、若いBKが熊本BKに当たり負けして反則を連発。
終盤に怒濤のFWラッシュで同点に追いついたが運までは味方にできなかった。しかし、FWは
半端じゃなく強くて試合があと10分長かったら熊本西も危ないところだった。FWは東福岡と
比べても決して遜色ないレベル。

そして高鍋は3分の2が新2年生という若さだが、もともと新3年生が少ないそうで完全に
来年のチームと言えそう。プレースタイルは昨年と同じく守りから活路を見いだすチーム。
ここの父兄さんは、敵情視察と疑われる中、いろいろ話をしてくれて親切だった。