山にまつわる怖い話

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9名無しさん@お腹いっぱい。
以前にどこかの山小屋で登山者から聞いた話です。

まわりは霧の為白一色の世界です。
自分の手を伸ばした指先さえ見えない状況で友人と二人、
山で立ち往生する事になってしまいました。
目の前の白い闇と無音の世界。
お互いの顔さえ見えない状況で二人は仕方なく立ち止まり、
話をして霧の晴れるのを待ってました。
お互いの話し声以外何の物音もしない、
自分以外何も見えない状況での立ち話、
周りが見えないので座る事も出来ない状況です。
これは闇夜とまったく同じ状況です。
白闇と呼ぶのがふさわしいでしょう。
一人があまりにも静かなので「こだま」でもしよう!と
もちかけたのは立ち止まってあまり時間のたってない頃です。

「おーい」と叫びました。

しばらくしてくぐもった声で「おーい」とこだまが帰ってきました。

「はやく霧が晴れてくれ〜〜」と叫びました。

しばらくして「・・・・くれ〜〜」と
小さなこだまがもどって来ました。

なぜか自分の声とはまるで違うこだまに当惑して
友人に声をかけました。しかし友人はなにも答えません。
まるで一人でその場所にいるようです。
不安になったその登山者は大声で友人の名を叫びました。
しばらくして・・・

「おーい」と声!

「どこだーーー!」と大声で叫びました。

「ここだぁーーー」と少し下の方角から声!

その声で安心したのか、霧も少しずつ晴れてきたように思って
そのままその場所で待っていました。

・・・・・

やっと霧が薄くなり周りの景色も見えてきました。
足元が見えるようになって友人を探そうとまわりを見回すと・・・。

少し先の足元に人が背中を向けて横たわっていました。
友人の服装とは違うし、あまりにも汚れていました。
まったく知らない人のようです。
友人はしばらくして戻ってはきましたが、
一切話はしてないといいます。
そして声も聞いてないと!

後でわかった事ですが、目の前に倒れていた人は
ずいぶん前に遭難した登山者だったようです。
発見された時は死後2日ぐらいたっていたとの事です。

・・・転載すると長いね。スマソ。