山にまつわる怖い話

このエントリーをはてなブックマークに追加
772底名無し沼さん
山といえば山、山といわなければ、まるで平地でのお話なんだけど、いい?
北海道の沙流群に沙流川という清流が流れてんだけど、何年か前、原チャリで旅行中に、国道脇の沙流川の河原で野営したのね。
人里からはかなり離れていたんだけど、お盆休みで休止中の工事現場の近くで、カーブになった国道の橋が掛かっているところのすぐそばだった。
ガスコンロでご飯を炊いて、夕食といっしょに、少々の「日本盛」をたしなんで、多少ほろ酔い加減ではあったものの、そんなもの酒に酔った内に
入るものではなかったと明言する。
暗くなってから、懐中電灯で照らしながら文庫本を読んでいると、どこかから聞こえてくる・・・子供の声が。
二人の幼い子供のはしゃぐ声が確かに聞こえてくる。それはすぐに確信的な音量で聞こえるようになり、その後、カチーン、カチーン・・・と、ペグを打つ音も聞こえてきた。
私は、「きっと、家族でキャンプに出かけたんだけど、適当な場所が見つからずに、ここに辿り着いたんだろう」と勝手に推測し、幸せそうな彼らの声を子守唄に、眠りに落ちた。
翌朝、かなり早く・・・4時頃の事、すでに明るくて、熱めに沸かしたリプトンティーをすすりながら、昨晩の家族連れのキャンプを偵察に出かけた。・・・しかし、無い。テントどころか、車の轍も。
というよりも、テントを張れるような河原すら無い。音の聞こえていた方向には、ユンボで掘られた深みがずっと続く人工の川が流れていた。
夜暗くなってからキャンプをはじめ、明るくなる前に撤収する家族連れって・・・?
怖くなって、早々に荷物をまとめてその場を離脱しようと走り出したら、この話とは関係無いだろうけど、林道をまたぐように横たわっていた3メートル以上の極太の黒い蛇!確かな感触でひき逃げしました。
あんな大蛇が日本に・・・それにも恐怖しました。
この家族連れの話には後日談があります・・・。