1 :
眠り猫 :
これは読んどけってやつ。
過去にあったらもう1回ってことで。
2 :
眠り猫 :2000/09/30(土) 02:13
やっぱり一番にあげたいのは、「青春を山にかけて」植村直己著 かな。
冒険家として有名な人だけど、元は明治の山岳部出身ですよね。
この本が、植村本の中では最も面白かった。
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/30(土) 06:39
新田次郎「孤高の人」。
最近はしらんが、昔の登山者はみんな読んだ。
ぼくとつな文章で女が書けないことでも知られる作家だが
力強さを感じさせる山岳小説ということでは新田次郎が
この国のトップである。山岳史も学べる。
「剱岳・点の記」「聖職の碑」など力作多し。
4 :
名無しさん@お腹いっぱい :2000/10/01(日) 09:52
「ヒマラヤを駆け抜けた男」中央公論社
山田昇。名前からして山の神様に愛された男。
八千メートル峰14座中、9座登頂の記録を打ち立てました。
しかし、奇しくも植村直己と同じマッキンリーで命を落とします。
無念。
5 :
>4 :2000/10/01(日) 10:57
>八千メートル峰14座中、9座登頂の記録を打ち立てました。
偉いとは思うけど、うち立てたってほどのことですか?
メスナーは全部登っているよ。
6 :
名無しさん@お腹いっぱい :2000/10/01(日) 11:05
>5さんへ
メスナーと比べちゃ駄目だよ。
あれは超人。
富士山を2時間だか4時間だかで踏破したらしいじゃん。
山田は日本人では最も多くの八千メートル峰登頂者。
世界の登山家の中でもすごいと思うよ。
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/10/01(日) 14:15
「死者は還らず」丸山直樹
山岳遭難のレポート本。ヘンに感傷入ってないし
ドキュメント風で読みやすいよ。
ピクニック感覚のジジババ登山者に見せてあげたい。
>5
スレと関係ないつっこみは止めようよ。疲れるよ。
8 :
名無しさん@お腹いっぱい :2000/10/01(日) 16:18
>「死者は還らず」丸山直樹
書店で注文したが、品切れといわれたような気が‥‥。
思い違いかもしれません。もう一度チャレンジしてみます。
「還らず」で1つ思い出しました。
「狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死」
夢枕獏「神々の山嶺」のネタ本です。
孤高のクライマーといわれた、森田勝の人生を書き連ねています。
文章読むと相当嫌な人ですが、逆に惹きつけられます。
9 :
骨折人 :2000/10/01(日) 21:44
本多勝一
山を考える
これも読んでいて欲しいかな。
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/10/01(日) 21:48
本カツ=極左
11 :
本田勝一 :2000/10/01(日) 22:09
本多勝一は京都大学を卒業していないんだって。
経歴でうまくごまかしているみたいだけど。
決して卒業とは書いていないんだよな。
>11
「噂の真相」にチクれ
13 :
骨折人 :2000/10/02(月) 01:01
別に書いてることが面白かったら
それでいいと思うな。
極右であろうが、極左であろうが
何処出てようが。
まぁ、全部は面白くないが、
遭難に対する指摘は今でもちゃんと生きていると思う
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/10/02(月) 20:25
死んでるよ
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/10/04(水) 23:06
本多勝一の本は
「植村直己の冒険」
「カナダ・エスキモー」を持ってますが、それ以上はありません。
つまんねえな、と思ったのが第一の理由です。
文章がへたくそだ、と思ったのが第2の理由です。
しかーし、「山を考える」読んでみようとおもいます。
はたして食わず嫌いだったのか。
結果は後日。
カツモクして待て。
誰も待たないって。
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/10/05(木) 00:32
山の本ではないですが。
「野宿完全マニュアル」三一書房 村上宣寛
マニュアルといっても、固い内容じゃありません。
著者が趣味の延長上で、野宿のやり方について説明しています。
パッキングから、食料まで幅広く網羅しているので、
山登りをする人にも役立つと思います。
17 :
なめろう :2000/10/05(木) 02:13
ありきたりだけど。
山ボンでは「ラインホルトメスナー自伝」かな。内容がどうのこうの
より、"メスナー"に惹かれているかもしれないケド。
新田次郎の山モノは○。
ばくさん「神々の山嶺」はいろいろ言われているが、面白いと思う△。
つまらんヤマヤの書き物より、「山靴よ疾走れ!!」のほうがいいね。
「マークスの山」は山に関係なくイイ!
18 :
川乗太郎 :2000/10/05(木) 11:08
『第7級』の愛読者だったのに今でも丹沢や奥秩父の沢止まりの自分が情けない。
そうそう、本田勝一の作品でお奨めなのは『北海道探検記』。
おもしろいよ。
19 :
名無し君 :2000/10/05(木) 14:25
加藤文太郎「単独行」
松涛明「風雪のビヴァーク」
定番だけど、やっぱり良いものは良い。
とやかく言われるけど、「日本100名山」も良いと思う。
20 :
名無しさん :2000/10/06(金) 18:08
これも定番だけど
エドワード ウィンパーの「アルプス登攀記」
特にヨーロッパアルプスに行く方にお勧め。
21 :
名無しさん :2000/10/06(金) 22:01
奥山章が書いた…うーん思いだせん。
あと、奥山章たちRCCUのことを書いた…うーん思いだせん。
22 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/10/06(金) 22:08
>21
頑張れ、思い出せ。
23 :
21 :2000/10/06(金) 22:23
ダメだ―思いだせん。
引越ししたばかりで本は全部ミカン箱
に入ってるんだよ。
誰か教えて!
24 :
眠り猫 :2000/10/06(金) 23:53
RCC2?
いま、本棚をひっくり返したら、
「佐瀬稔遺稿集 残された山靴」が出てきた。
佐瀬稔著作リストに「喪われた岸壁 第二次RCCの青春群像」
というのがあった。
これって関係ある?
ところでRCC2って何ですか?
25 :
眠り猫 :2000/10/06(金) 23:57
>19
「単独行」加藤文太郎
本棚の後ろから出てきた。
持ってたのか!
読んでみます。
26 :
名無しさん@お腹いっぱい :2000/10/10(火) 21:35
「ビヨンド・リスク」
数々の登山家たちへのインタビューです。
最初は、やはりメスナー。
というか、他の人たちあまり知らないんですけど‥‥。
メスナーが14峰登頂するにあたって、一番ライバル視していたのが
植村直己だという話は、この本に載ってたと思います。(違うかも)
山に登ること。死。孤独。達成感。
各人各様の考えが、アルプスの山々のように我々に迫ってきます。
27 :
21&24 :2000/10/10(火) 22:14
佐瀬 稔 著 『喪われた岩壁 第2次RCCの青春群像』
これ最高!
奥山章、安川茂雄、吉尾弘、芳野満彦などRCC2に関わった
戦前戦後の名クライマーたちの生きざまが紹介されている。
なかでも第1章の松涛明編は感涙もの!!おすすめ。
28 :
21の名無しさん :2000/10/10(火) 22:22
↑
やったー思い出した。
この本は、ほんと最高ですよね。
ちなみにこの本のなかで小板橋徹さんという人が出
てましたけど、このひとはしばらく前のランナーズ
というマラソン雑誌でも盛んに紹介されてました。
別大マラソンとかも出てたんですよね。
29 :
眠り猫 :2000/10/10(火) 22:33
↑ わーい。良かったね。
それで、RCC2って何?
教えてよ。
30 :
27 :2000/10/10(火) 22:42
戦前、関西で藤木九三(滝谷初登者)らが
ロック・クライミング・クラブ(Rock Climing Club:RCC)
というのを設立したらしい。
バリエーションばっか登ってて、数々の初登ルートを
切り開いたそうな。かの加藤文太郎もいたらしい。
その思想を、奥山章が提唱し関東中心の第2次RCC
を創ったって。
詳しくは読むべし!超お勧めだよ〜。
31 :
眠り猫 :2000/10/10(火) 22:56
>27
ありがとう。
さっそく注文するよ。
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/10/11(水) 13:06
>21
>奥山章が書いた…うーん思いだせん。
『ザイルを結ぶとき』?
これは古本屋で探さないと駄目なんだよね。
私も『喪われた岩壁』に感動したんで、
思わず買っちゃったけど、随分高くなってた…。
27>
佐瀬稔の本はどれもお勧めだよね〜。
33 :
>32 :2000/10/11(水) 14:28
『ザイルを結ぶとき』は最近ヤマケイから
新書で出たよ。
34 :
32 :2000/10/11(水) 16:19
>33
えっ、そうなの!ちょっと損したかも…。
買ったのは少し前だから仕方がないか。
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/10/11(水) 16:33
類似スレッドで紹介されてた『処女峰アンナプルナ』
本当に面白かった!!紹介してくれた人、ありがとう!
36 :
北尾根 :2000/10/11(水) 17:34
串田 孫一 『山のパンセ』
定番かもしれないけどいいよ。
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/10/14(土) 01:17
>>4へ
「史上最強の登山家 山田昇」 読売新聞社
読んだことありますか?
前から探しているのですが、既に絶版のため入手できません。
きっと面白いと思っているのですが‥‥。
どなたか読んだことある人、感想お願いします。
38 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/10/16(月) 13:10
39 :
>38 :2000/10/16(月) 22:02
ありがとうございます。
さっそく行ってみました。
「史上最強の登山家 山田昇」はなかったです。残念ながら。
しかし、他の本をいろいろ検索できました。
感謝します。
40 :
ものぐさ:2000/11/10(金) 00:41
B・ラングレー著「北壁の死闘」
女体の艶めかしさがよく書けてる。
無茶ばっかりやるのは山岳小説の定番だろうけどグー。
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/15(水) 20:05
「氷壁」
42 :
ものぐさ:2000/11/20(月) 13:12
>41
アタァクシが持ってるそれは「北壁の死闘」でしたわよ。
第2版だけれど。
初版ではそうなってるのかしら?
それとも原題から考えると「氷壁」のほうが正しいのかしら?
43 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/20(月) 13:37
「氷壁」は井上靖の小説。
1950年代後半の登山界を描写している。
麻ザイルからナイロン製ザイルへの移行期で、ナイロン製ザイルが
切れた為に主人公の親友が死んで、それで色々とごちゃごちゃ書いてます。
岩としては、前穂東壁の冬季と、滝谷が描かれています。
44 :
ものぐさ:2000/11/20(月) 15:07
ああ、違う本なのね。無知ですまんす。
>43
さんくす
45 :
壊社員:2000/11/20(月) 15:29
実用的なのも紹介してみよう。
昨日、図書館で借りてきた「登山の運動生理学百科」
科学的な面からアプローチしていてなかなか面白い。
www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=00032709
46 :
ヘボ:2000/11/20(月) 20:03
私のお薦めは、フィクションなら夢枕獏さんの『神々の山嶺』です。
訳もなく熱く、青臭く、若い私にはぴったりです。
フィクションなら、『彼ら挑戦者』が面白かったです。
実用系なら、
『登山の医学』、『生と死の分岐点』、『最新雪崩学入門』
がお薦めです。
『生と死の分岐点』は時々訳が変ですけど、
クライミングをなさる方にはお勧めです。
『最新雪崩学入門』は冬山をなさる方、
特に滑り系の方に撮っては必読だと思います。
思いっきりスタンダートな本ばかりですみません。
47 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/20(月) 20:33
実用的なのだったら、パフォーマンスロッククライミングも
なかなか良かった。とはいっても、あれを読んだだけじゃ
上手くはならないんだけど… 実践あるのみ。
90年時点での平山ユージがテクニックの紹介で出てくるんだよね。
10年以上も世界のトップクラスなんてのはたいしたもんだ。
48 :
壊社員:2000/11/20(月) 20:50
「遊歩大全」はちと古いけどトレッキングの読本としては未だに一級品だね。
で、新しいものをってことで「The Complete Walker」を通販で買ったは良いが全然読んでない・・。
49 :
初心者(5.8):2000/11/21(火) 07:40
医学関係はいい本がないねぇ。どれもある程度の医学知識がないと
読めない。
初心者向けといっている「登山の医学ハンドブック」なんてダメ本
の典型。
「登山の医学」東京新聞出版局の方がマシだが古かったりするし。
50 :
ヘボ:2000/11/21(火) 14:08
確かに『登山の医学』は古いですね。
それと忘れていましたが、文部省登山研修所で配っている
『登山研修』は、やたらに執筆陣が豪華で面白いです。
(例:山野井さん、伊藤さん、遠藤さん等々)
51 :
トド:2000/11/21(火) 22:19
マンガ「クライマー列伝」
52 :
ヘボ:2000/11/21(火) 23:59
トドさんがそうくるならこっちも考えます。
マンガ『K』
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/22(水) 01:12
>50
>『登山研修』は、やたらに執筆陣が豪華で面白いです。
読んでみたい! 研修に参加しなければ入手不能?
54 :
ヘボ:2000/11/22(水) 23:36
>53さん
参加しなくても手に入れることは可能だと思います。
文部省登山研修所に直接連絡をとってみたらいかがでしょうか?
登山に関する、生理学、力学の論文なんかも収録されていて、
読むのに忍耐を要する内容もありますが、読んで損はないものと思います。
55 :
53:2000/11/23(木) 03:16
>ヘボさん
さんくす。文部省の役人に問い合わせてみます。
56 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/03(日) 01:30
『山で氏ぬな』だろ。
57 :
なべ:2000/12/06(水) 01:50
今日、「ゴルゴ13」119巻買ったら、ゴルゴ、厳寒のエベレスト登ってました。
当然、アルパインで。
恐るべしゴルゴ。
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/06(水) 04:32
>57
マサカ無酸素?
59 :
なべ:2000/12/06(水) 21:36
サウスコルで死者の酸素奪ってました。
60 :
ジャン々横丁:2001/01/01(月) 01:35
第二次RCCなつかし
61 :
底名無し沼さん:2001/01/04(木) 13:18
>48
「The Complete Walker」の出版社など教えていただけますか?
検索しても出なかったので。
62 :
48:2001/01/04(木) 15:36
63 :
61:2001/01/05(金) 12:26
>48さん
早速のレス、ありがとうございます。
ってことは、原書(洋書)しかまだ無いということですか?!
64 :
48:2001/01/07(日) 01:15
古い版の訳は「遊歩大全」として出版されているけど、
現在も新品で買えるかどうかは不明です。
65 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/01/08(月) 09:19
上田豊「残照のヤルンカン」
めちゃめちゃいいです。京大学士山岳会の、
ヒマラヤジャイアント(8000m峰)初登頂
の記録。山頂を踏んだが帰路に遭難し、相棒
と手足の指を失った著者が最後に会ったのは・・・
66 :
底名無し沼さん:2001/01/08(月) 10:28
67 :
底名無し沼さん:2001/01/09(火) 23:17
>63、64
芦沢一洋さん訳の「遊歩大全」は1978年初版。
森林書房発行、山と渓谷社発売。上下分冊でした。
その後、87年に上下を一冊にまとめて山と渓谷社から再発売されました。
現在は絶版です。
原書は「The Complete Walker」1968年
「The New Complete Walker」1974年
「The Complete WalkerV」1894年と改訂されてきました。
日本版の「遊歩大全」は74年の「The New Complete Walker」の邦訳です。
「遊歩大全」は古書としてしか入手出来ないはずです。
古本探しのサイトでヒットしますが、
値段がすごいことになってます。
http://www.easyseek.net/
68 :
訂正:2001/01/09(火) 23:19
「The Complete WalkerV」は1984年の間違いです。
69 :
ishim:2001/01/10(水) 03:10
>>3 「死者は還らず」を最近読みました。遭難の原因を単に技術的な話で終わらせず
一歩踏み込んで考えているところがいいですね。組織のあり方とか監督の心構え
とか遺族の悲しみとか、山をやってない私にはとても勉強になる本でした。
本が品切れとか絶版になっていても案外図書館にあったりするものです。
司書の趣味にもよりますが。一度図書館を探してみてください。新たな発見が
あるかも。
70 :
ishim:2001/01/10(水) 03:13
書き忘れましたが、「死者は還らず」を読んでいて一番怖かったのは
前書きでした。人間てこんな風になってしまうんだなぁって意味で。
前書きだけでも読んで欲しいです。
71 :
嘆:2001/01/15(月) 21:38
「遊歩大全」すすめる人が多いけど、
古本屋で見たことがない。
かなり探したつもりなんですが
はっきりいって、お手上げです。
みんな、本当に持ってるの?
72 :
s:2001/01/15(月) 21:45
持ってない…
73 :
底名無し沼さん:2001/01/15(月) 23:45
図書館にあったりする事もあるよ。
74 :
嘆:2001/01/16(火) 00:44
図書館にあってもなー。
やっぱり手元に置いときたい。
ありそうな古本屋って知りませんか?
BOOK−OFFじゃ駄目か?
75 :
底名無し沼さん:2001/01/16(火) 04:20
私も探そうかな。
76 :
底名無し沼さん:2001/01/16(火) 08:23
『遊歩大全』は有名だけど
同じころに芦沢訳で出た
『これからのバックパッキング』もおすすめ。
ローインパクトのキャンプ、山登りの基本が書かれてる。
77 :
遊歩大全:2001/01/16(火) 20:34
おれは持ってるぜ。
神保町あたりの山の本に強い店
あたったら見つかるんじゃない?
発売当時、そこそこ売れた本だったはずだし。
探せばあるって。
78 :
ダブルアックス:2001/01/30(火) 21:06
実用本でおもろいのは「生と死の分岐点」。読むと登る気がうせる。
山行記はどれも面白いが、あえて言えば「グランドジョラス北壁」(小西政継、中公文庫)
あと「ビヨンド・リスク」もよかった。アルパインからフリーまで、筆者の偏見がない。
「氷壁」(井上靖)はかみさんが一読して「何という馬鹿者どもじゃ」とナイスな感想を述べていた。
漫画で言えば、何か「K」とかいう日本人らしいシェルパが遭難者を救助しまくるやつが面白い。エベレスト南西壁なんか
アブミをかけかえずに、次からへと新しいのを出して階段みたいにして登っていく。マジシャンみたいだ。
そのあと、強風でアブミが全部ボルトごと抜けて(笑)、どうすんのかと思ったら、ボルト穴に指つっこんで
足ぶらぶらさせながら指だけで登っていった。「何という馬鹿力じゃ」。
79 :
底名無し沼さん:2001/07/03(火) 21:10
救いage
80 :
底名無し沼さん:2001/07/03(火) 22:52
串田孫一の「北海道の旅」平凡社刊。
中年の串田が有珠山で会った青年とともに、北海道の山などを
めぐる旅の本。
紀行文の形式になっているんだけど、40年前のほのぼのとした
雰囲気がそこかしこに見えてなかなかいいよ。
81 :
底名無し沼さん:2001/07/04(水) 12:58
小西政継さんの本はどれも名文だが、印象に残ったのは82年のチョゴリ登頂の記録である『砂漠と氷壁の彼方に』。
隊の編成から登攀、遭難の始末など、例の赤裸々な口調で語られ、とくにクライマーたちのエゴと友情の交錯が面白い。
隊員のなかで印象に残ったのが、吉野寛さんと禿博信さんだった。お二人はこの登山をきっかけに友人になりますが、エベレストで還らぬ人となりました。
小西さんは、『ボクのザイル仲間たち』という本で(これも面白い本)、この二人のために一章を割いています。
82 :
安楽椅子登山家:2001/07/04(水) 16:05
>>81 長尾三郎『精鋭たちの挽歌 運命のエベレスト1983年10月8日』
を読むと 第三者の立場から1982年のチョゴリ〜1983年のエベレストの様子が
わかって面白いよ
小西さんは1983年は 登頂できたはずなのに
吉野・禿さんの死を知って 頂上アタックを断念しました
立場上とは言え 残念です
吉野さんの死は 涙なくしては読めません
83 :
ななし:2001/07/05(木) 05:06
まさに「山の本」っていう名の徘徊系読書系登山者向けの季刊雑誌が白山書房
から出てたけどいまはどうなってるのかな?5シーズンぐらい定期で
買ってたけど、いつのまにか買い忘れてるわ。。。
84 :
大久保彦左衛門:2001/07/07(土) 23:36
本の題名は忘れたけど外国のエベレスト登山隊の話で、登山途中に頭と足のない死体
が雪に埋もれていた写真があった。
85 :
底名無し沼さん:2001/07/08(日) 06:59
>>84 けっこう肢体転がってるんだってね。
それを見ながら山登りを続ける精神が漏れにはわかんない。
登る途中でそんなの見たら、またにしようって引き返しちゃう。
86 :
彦左衛門:
85
そんな・・・。エベレスト登山準備にいくらかかってるのかを思えば、
そういう理由で下山するほど軟弱なやつでもないでしょ。
でも野口健さんはエベレスト下山が恐ろしかったと本音を暴露。