山岳図書館の資料館、大町に建設へ 県山協が2万点寄贈
大町市は、県山岳協会から古今東西の山岳関連書籍の寄贈を受け、市内の
大町山岳博物館隣に「山岳図書資料館」(仮称)を建設する。県山協創立50周年、
同博物館創立60周年の式典がある来年11月までの完成を目指す。
11日、市議会総務文教委員会協議会に報告した。
国内外の登攀(とうはん)記録を中心とした山岳資料は個人所有が多く、散逸や
廃棄の防止が課題だった。県山協は創立記念事業の一環で収蔵施設建設を決定。
後立山連峰を間近に臨む立地や同博物館併設の利点を考え、今春から大町市と
話し合いを重ねてきた。
収蔵品は、図書、地図、書簡、写真、8ミリ映像などで計2万点が目標。
県山協が現在所蔵する品に加え、新たに収集を進める。1958(昭和33)年に
「日本百名山」の作家深田久弥が率いた日本の社会人山岳会初のヒマラヤ登山や、
県山協の前身組織による64年のギャチュンカン峰登山の計画書、19世紀の
ヒマラヤ開拓時代の洋書、江戸から明治初期の古典資料など、多岐にわたるという。
http://www.shinmai.co.jp/news/20101112/KT101111SJI090024000022.htm