●初心者のための富士山登山入門第57●

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12底名無し沼さん
■始めに

富士山(標高3,776m)は、夏の暑さと冬の寒さを併せ持ち、強い風が常に吹き続ける厳しい自然環境の山です。
観光地化しているといっても、日本一高い山に登るのだということを忘れないでください。

一般に、高度が100m上がるごとに気温は0.6℃下がり、風速1m/sごとに体感温度は1℃下がります。
特にご来光を迎える夜明け前が最も寒い時間帯で、平地が25℃以上の熱帯夜であっても、富士山山頂では
気温は氷点下、風速は10m/s以上(体感温度マイナス10℃以下)なんてこともざらです。
また、「寒いのはがまんすればよい」というものでもありません。
冷えた体を温めるために、人の体は多くのエネルギーを消耗します。
つまり、寒いとそれだけ疲労するのも早く、最悪の場合、真夏でも疲労凍死することがあります。

開山期間の7月〜8月及び、積雪前の9月以外は吹雪に閉ざされ、仮になんとか登ることが出来たとしても、
降るときにちょっとバランスを崩せば、つるつるに凍った斜面を滑り落ち、岩に激突するまで止まりません。
(初冠雪は例年10月初旬ですが、9月中に積雪することもあるのでご注意ください)

このスレでは、まともなアドバイスをくれる人だけではなく、「安いから」というだけの理由で、100円のペラペラ
雨合羽を薦める人、「山の天気は変わりやすい」という常識も知らずに、「天気予報が晴れのときに登れば
装備は簡単でいい」などという、初心者以下の知識の人もいるので、惑わされないようにしましょう。
また、「自分はこれで大丈夫だった」「他の人もこうしてる」という経験談も、天候、体調、個人差など状況が
異なれば単純には参考にできないので、すべて鵜呑みにせずに自分なりに判断しましょう。

>>2-以降のテンプレを参考に、安全で楽しい登山を。