二輪(バイク・自転車)でキャンプツーリング珍小8匹目

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194南九州、開聞岳にW彗星を見た。
早朝、旅支度をしていると、民宿のおばさんが出てきた。
大丈夫だったのかと聞くので、
「いやあ、あの程度では大丈夫ですよ。これは山岳テントなんです。はっはっは。」
とにこやかに笑い、志布志湾へ旅立つ。南九州を甘く見たことを数時間後に後悔する羽目になるともしれずに。
都井岬の料金所を通過するころ、雨がポツポツと来た。
既にカッパを着ていたので、ふふんと走っていると、急に猛烈な降りとなった。
前が見えない!!いや前どころか、フェイスマスクの中に降り込んで来た雨で息すらきつい!!
前へ進めない。南九州さん、馬鹿にして俺が悪かった。だから許して。
バイクを進ますことができず、路肩に止まっていると、少し雨が小降りになった。少し進む。だが、すぐに猛烈な雨が襲う。休む。進む。繰り返していると、串間の町へ出た。
転がるように、コインランドリーへ逃げ込み、一息つく。体と服を乾かす。
気象レーダーを見ると、大雨の区域が南から次々に押し寄せているのが分かる。これはいかん。だが、ちょっと進んで、錦江湾に行けば、なんとか雨の帯から抜け出せそうだ。
よし、一か八かだ。前へ進むのさえ危険な雨の中、這々の体で錦江湾にでた。
正解だった。
雨は小降りになっていた。錦江湾を南下して桜島を目指す。
桜島の溶岩温泉に浸かり、天気の回復を待つ。
広間でコーヒー牛乳を飲んでいると、自転車でツーリング中の女性が休んでいる。佐多岬を目指していると言う。自転車では距離が稼げないでしょうというと、代わりに飛行機が使えるから機動力があるとのこと。離島にも簡単に行ける。との返事。
離島か、魅力だな。
少し休んでいると、雨が完全に上がったようだ。さっさと出て行った彼女に続いて出る。桜島を回って、また錦江湾に戻る。大隅半島を縦断して内之浦を目指すのだ。