東海三県で日帰り出来る一押しの山

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青木鉱泉6:20→(ドンドコ沢コース)→南精進滝7:30→鳳凰小屋10:00→地蔵岳10:50→オベリスク上11:30
→観音岳13:30→薬師岳14:00→薬師岳小屋14:20→御座石15:00→林道出合16:50→青木鉱泉17:40

甲斐駒黒戸尾根から登ろうと諏訪湖SAで前泊、2:00頃出る予定が、寝過ごして5:00になってしまい、
思案の上断念し、ちょうど手持ちの「甲斐駒・仙丈・鳳凰ガイド」に掲載されていた鳳凰三山周遊コースへ行くことに。

小淵沢ICから約1時間、青木鉱泉に車を止め、駐車料\700を払い、登山届出して出発。
しばらくドンドコ沢河原の砂利道を歩く。単独行の若い人を一人追い抜いたところ、後から声かけられる。
なんとドイツ人の女性で、私(178cm)より背が高いので、男性かと思った。。。
来日6年目、日本人の旦那さんと韮崎市に住んでおり、旦那も山好きで、子供を交代で面倒みながら
それぞれ単独で登っているとか。日本語ペラペラ。

しばらく話しながら河原を歩き、砂防ダムを越えて本格的な登りに入ったところで私がペースage先行して別れる。

ほぼ1/3地点の南精進滝まで沢沿い樹林帯のジグザグの登り、2回ほど渡渉する。
恵那山の広河原口の登り始めに似てる。時折緩やかなところもありそれほど疲れず。
南精進滝は予想よりずっと大きい。落差50mくらい?
南精進滝からぐっと傾斜が増し、木の根などで足場の悪い急登の連続。マイペースで登り3段に別れた白糸の滝、
五色の滝をパス、二組のパーティーを追い越してちょっとした高原状にひらけたところに出た。
地蔵岳のオベリスクが眺められ、すぐに鳳凰小屋へ到着。
590391:04/08/13 19:27
鳳凰小屋の主人が愛想良く出迎え。ここまで標高差1300m、コースタイム5時間を3.5時間で登る。
恵那山の黒井沢口とちょうど同じくらいの距離と標高差のような感じ。
小屋の前では10人ほどの中高年パーティーが休憩しているのを横目に水場で水補給していたところ、
先ほどのドイツ人女性が上がってきたのでしばし談笑。彼女は日帰りで薬師岳まで縦走して青木鉱泉へ戻るコースをとりたいが、
このペースならなんとかなりそうとの事なので、こっちも同じルートを取ることに決定。

5分ほど小休止して出発。高原の端から急登、樹林密度がまばらで暑く、消耗する。
森林限界を超えたとたんにひどいザレ場の直登。斜度35〜40度くらいあるんじゃないか。
しかもズルズルずり落ちながらの登り。富士山の剣が峰への最後の登りにそっくりだが、もっと急。休み休み登り
オベリスク基部の平らなところに到着。かわいいお地蔵軍団がお出迎え。

青木鉱泉からここまで標高差1700m弱を6キロちょっとで登るので、やはりけっこうキツかった。
ドンドコ沢コースは沢沿いで水には不自由しないし、滝の連続で見所も多く良いコースです。
591391:04/08/13 19:28
小休止後、ザックを置いてオベリスクに登る。後から2人ついてくる。
時間かかりそうなのでドイツ人女性とここで別れる。

登りつめると、最後の3mほどが取っ掛かりの無い一枚岩で、残置ロープが3本。
うち一番頼りになりそうなのを持ち、いきなり切れても良いよう、足を伸ばし手だけでぶらさがりながら
50cmほど試登。
行けそうなのでそのまま懸垂の要領で登り、オベリスクてっぺんへ到着。

畳一畳半ほどのスペースで体操座り、すばらしい高度感。
下から「登れそうですか」と聞かれるが、足かけるところが無いのでちょっと怖いですねと返事すると、
ついてきた2人はあきらめて写真撮影。正直3人くつろぐスペースは無いのでちょっとほっとする。
今日登る予定だった甲斐駒、仙丈が良く見え、北岳が素晴らしいボリュームで目の前に広がる。八ヶ岳方面は残念ながらガスで見えない。。。

20分ほど展望&写真撮影を楽しんでオベリスクと別れ、縦走路へ。観音岳まで100m下って200m登る。
余裕余裕と思ってたところ、急に足がパッタリ止まった。そういえば朝オニギリ1個食べたきりで
エネルギー切れのよう。あわてて大休止して食事を取ると回復(笑)。しかし急にガスが上り始め、視界がなくなってくる。

観音岳までの縦走路は高山植物が至るところに咲いており、なかなか楽しい。
5名ほどの登山者とすれちがいながら一時間ほど歩いて観音岳頂上到着。
鳳凰三山最高峰なのに、標識一本と二等三角点だけのきわめて質素な頂上。
このときはガスで展望利かず。おまけに方向見失うも、穂高岳での失敗にこりて磁石持って行っており事なき。
592391:04/08/13 19:28
薬師岳までの稜線は標高差の少ない明るい稜線歩きで、まるで日本庭園のよう。
あっという間に広々とした薬師岳頂上に到着。ほんとに広く、砂地の広場になっており、ソフトボールでもできそうなくらい。
父親くらいの年の単独行のオジさんに話しかけられる。夜叉神峠を朝4時に出て、地蔵岳まで日帰りとの事。
すでにここまで10時間以上行動してるのに全然疲れた様子なしで、タフだなぁ。。。

薬師岳小屋までちょっと下り、よく冷えたジュースで一杯。
小屋の中のベンチで休憩していると、まだ14:30なのに続々と宿泊者が到着し、受付をしている。
小屋前のテラスは20名ほどで大盛況。子供連れの家族が目立つ。
100人収容の小屋が今日は満員とか。テラスで宿泊者と話すと、水場が無い&トイレがやや匂い、ちょっと不満らしい。

そろそろ下りないと中日×巨人ナイターに間に合わないので(笑)薬師岳まで登り返して、
中道登山道を下る。ここは3キロ半で林道出合まで1500メートル近くを下る非常に急な下り。
1/3地点の御座石まではかなりの勢い(40分)で下る。御座石はダンプカーより遥かに大きく、
家一軒くらいの巨石。小休止するが、かなりヒザとつま先がダメージあり。体重(88kg)のせいかなぁ。。。

中間点の2050m地点ぐらいから一気にペースダウン。一度躓いて右足のつま先強打してからは感覚が無くなり、
ヒザも笑いだして急な下りで踏ん張りが利かず、何度かしりもちをつく。
登山道の状態もあまり良くなく、木の根だらけ。下りはますます急になり、ここからの2キロが20キロに感じた。。。
593391:04/08/13 19:29
結局下山路では誰とも会わずに林道出合まで。
中道は展望も利かず、御座石くらいしか見所も無いのでお勧めできません。
(個人的に余裕が無かったからかもしれませんが)
ドイツ人女性はもう下ってしまったのだろう。タフだ。。。

この林道歩きも3キロほどあり、つま先が痛くてつらい。工事車両のバンが何回か横を通ったので、ヒッチハイクしようかとも思ったけど
やっぱり自分の足で歩かないと。。。と思い何とか車までたどり着く。17:40下山。ナイターに間に合った(笑)

道の駅蔦木温泉で汗を流し、諏訪南ICから高速で一宮IC、自宅へつくとちょうど22:30。
ということで、ボロボロになりながらも何とか日帰りできました。
でも中日は負けて残念。

これでは標高差がさらに400mほど加わる甲斐駒黒戸尾根はまだ無理そうで、あきらめて正解だった気がします。
上りは問題なさそうですが、下りでへたばる可能性大。北沢峠へ下りれば良いかなぁ。