東海三県で日帰り出来る一押しの山

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ずっと週1で登山続けて、大分体力にも自信がついてきたので、
16日から新穂高温泉から槍ヶ岳日帰りチャレンジしてきました。

新穂高出発7:00→白出沢8:45→槍平小屋10:00→槍ヶ岳山荘13:00→槍ヶ岳13:30

白出沢までは退屈な林道歩きでしたが、登山道に入ると槍平小屋までは傾斜もゆるやかで
気持ちのよいハイキング気分。
槍平小屋から千丈分岐までは見晴らしの良い飛騨沢を一気に登り、最後の水場で冷たい水で水筒一杯にして
飛騨乗越までの急登をあえぎあえぎ登りました。
標高差2000メートルで不安でしたが、登山道が整備され快適なので、それほど疲れませんでした。


またまた頂上も誰もいなくて、独占状態でした。
後から先ほどの2人連れが登ってきたので、写真とってもらいました。

天気も最高で、南アルプスから剣、白山まで素晴らしい天望。

体力さえしっかりしていれば、十分日帰り可能なコースと思われます。

今回も、途中ですれ違ったのは1人、途中で2人連れ1組を追い越しただけと、
寂しい登山でした。
458391:04/06/18 22:04
この時点で体力は余裕あった(気がした)ので、せっかくだからと予定大幅変更し、
奥穂高目指して縦走ルートを取りました。

槍ヶ岳山荘14:30→大喰岳16:00→中岳17:40→南岳19:00

しかし、大喰岳の下りあたりから体調崩して疲れ切ってしまい、一気にペースダウン、
ツェルトだけで南岳の冬季小屋(一般小屋は7月から営業開始との事)でビバーク。。。

ほとんど何の装備も無い状態で氷点下まで下がるツライ一夜になってしまいましたが、
幸い、テント場に山渓のカメラマンIさんがテント張って撮影されており、
ローソクや水を分けてもらった他、暖かい食事まで振舞っていただき、非常に助かりました。
素晴らしい夕焼けを撮影し、日没後はいろいろ興味深い山の話もしていただいて、勉強になりました。
このスレは見てらっしゃらないと思いますが、ありがとうございました。
459391:04/06/18 22:04
寒さで何度も夜中起きながら、翌朝は3:30に起床、撮影で残るIさんと別れ、4:30に奥穂高岳目指して行動開始。

南岳4:30→大キレット最下部5:20→A沢のコル6:00→飛騨泣き6:40→北穂高小屋8:00

この縦走路コースは岩の上り下り、横ばい、鎖場の連続でしたが、先日赤岳で経験していたこともあって
素人の私でもそれほど恐怖感無く行けました。

ただ昨夜の寒さで睡眠不足からか体調が最悪で、
途中で2回嘔吐、2回ほど20分ほどの大休止をとりながらなんとか北穂高岳までたどり着きました。

胃が空っぽになって、北穂高小屋の休憩で大量に水分を補給、トイレですっきりすると
なんとか体調も回復。コースタイムから遅れ気味なので取り戻さねば。。。

北穂高小屋8:30→北穂高岳8:40→涸沢岳11:15→穂高岳山荘11:30

北穂からは淡々と岩の登り降りを繰り返して穂高岳山荘着。

南岳からコース上ですれ違ったのはたった2人。夏休みは大渋滞というのが信じられないほど静かな山でした。
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山荘で水の補給後(水不足でペットボトルの高い水しか無かった)、
800円のボンカレーを食しながら、今日は今後どうするか思案。

1.奥穂高ピストン後、白出沢道を新穂高まで下山
2.穂高岳山荘に一泊して西穂高ロープウェイまで縦走し、新穂高へ下山
3.奥穂高ピストン後、涸沢小屋経由で上高地へ下山、バスで新穂高まで

1.が本来の予定だったが、時間がギリギリな上、情報では白出沢道は雪渓が残りアイゼン必須(穂高岳山荘スタッフ情報)
2.はルート的に初心者の私では困難が予想される
3.だと車を取りに新穂高まで戻る必要があり、最終バスに間に合うかどうか微妙

時間ギリギリは昨夜で懲りているので、残念ながら奥穂高ピストンをあきらめ1で下山することに。


穂高岳山荘12:10→重太郎橋15:30→白出沢出会16:20→新穂高温泉17:40


当然アイゼン持ってないですが、上から見た感じ岩が露出しているようにも見えたので、強行突破することに。
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急な傾斜の上、不安定な大岩がゴロゴロして歩きにくいガレ場を標高差500mほど降り、雪渓の端に立つと、予想外に長い。。。
スキー場の上級者コースをさらにきつくしたような傾斜で1.5キロほど下まで続き、しかも露岩に見えたのはただの巨大な落石。

いまさらギブアップして穂高岳山荘まで登り返すのもシャクなので、雪渓を右に避け切り立った崖に張り付きながら
ゆっくり高度を落としていきました。落石が何度かあり肝を冷やしました。

雪渓沿いに崖沿いに半分ほど下り、どうしても崖に手がかりが無いところになったら雪渓に降りて、
雪渓を慎重に両手尻を突きながら降り、また崖に張り付き。。。の繰り返しで半分ほど降りたところで雪渓の傾斜もやや緩んで来たので
雪渓を慎重に下ったところ、足を滑らせて50mほど滑落!

ただそれほど傾斜が無いところだったのとピッケルを持ってたおかげで、スピード出ずに止まれましたが、
実は崖沿いを降りるよりこの方が楽なことに気づいてしまい(笑)、あと数百Mはお尻で滑って下りました(苦笑)

穂高岳山荘から重太郎橋までコースタイム2時間40分のところを3時間20分かかってしまいました。
後は淡々と降りるだけと思ったところ、重太郎橋がなんと無い上、沢の両側をまた雪渓が通せんぼ。。。

雪渓で足を滑らしながら沢を渡渉し、右の岩壁に付けられた石切道を鎖に頼りながら、
落石に気をつけながら慎重に下りました。
岩壁に付けられた幅30〜40cmの登山道は、足を滑らせたら白出沢に真っ逆さま、
どう見てもこの高さでは怪我では済まないだろうなぁと思いました。
462391:04/06/18 22:06
白出沢出会で往路の槍平からのルートと合流し、あとは長い林道を新穂高までひたすら退屈な下り。

下山後にロープウェイ駅の人の話を聞くと、白出沢道は例年7月開通で、9月までは雪渓が残るのと、
やはり危険な箇所が多いため、一般ルートとしては人気無いとの事。

たしかに上部のひたすら長い上足元不安定なガレ場、雪渓、中間部の急な木の根っこだらけの急登、危険な石切道の連続。
整備されて快適な槍平ルートと違い、ハッキリ言って、白出沢道はオススメできません。ご注意を。

帰りは新穂高の湯で汗を流したのですが、両足の親指先が痺れて感覚が無いのに気づきました。
ひょっとしてこれって凍傷??

山初心者の私にとっては、今回はいろいろ勉強になり、思い出にもなった登山でした。
また来月あたりに、今回断念した奥穂高岳にはリベンジしたいと思います。


日帰りじゃない上、長文すいません。