高山病スレ

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23再掲2
急性高山病
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 脳の酸素不足によって起こる。主な症状は頭痛、めまい、疲労感、
息切れ、食欲不振、嘔気、嘔吐、睡眠障害などであり、不安発作や
過換気が起こることもある。また記憶障害、健忘、思考力の低下など
も起こり、重症になると歩行障害、精神異常、幻覚などが現れる。
 症状は高所に到着後12〜24時間で始まり、やく3日間で楽になる。
 標高4300mに登った場合にはほぼ100%発生する。

急性高山病になったら
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 安静にし、低所に下がることである。600〜900mの下降でも効果が
ある。睡眠はかえって症状を悪化させることがある。睡眠薬は使うべき
ではない。食事は炭水化物を多くとるようにし、水分も多めにとる。アス
ピリン(バファリンなど)は頭痛に効果がある。喫煙や飲酒もやめるべき
である。
 症状が重い場合には安静にして酸素吸入する必要がある。酸素吸入
は毎分2リットルで15分以上行わなければ効果がない。

高所肺水腫
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 高所肺水腫は高所障害の中でもっとも危険なものである。
 呼吸によって気管に入った新鮮な空気は、枝分かれした気管支の先の
直径0.1〜0.2mmの肺胞という毛細血管に囲まれた小部屋に入り、ここで
酸素と二酸化炭素のガス交換が行われる。
 肺水腫は肺胞の毛細血管に高い圧力がかかったときに、圧力によって
毛細血管から血液中の液体成分がしみ出し、肺胞内に液体が溜まりガス
交換を阻害するものである。
 肺胞内の酸素濃度が低下すると、それに対する適応として肺動脈の内圧
が高まる。通常ならば毛細血管の手前の細い動脈が収縮して毛細血管に
必要以上の血液が流れないようにするのだが、高所肺水腫にかかりやすい
人は、この動脈の収縮が均一に行われずにある区域は収縮し、別な区域で
は収縮しない。そのため収縮しない区域では肺胞に多量の血液が流れ込み、
肺水腫が起こる。これが高所肺水腫である。
 症状は息切れ、胸部の圧迫感、倦怠感、咳などである。咳がひどくなると泡
状の痰が出るようになり、やがて血痰になる。脈拍、呼吸数も早くなる。重症
化すると意識状態も悪くなり、錯乱やおかしな行動が見られ、意識消失するこ
ともある。
 標高2400mで高所肺水腫を起こした症例がある。

高所肺水腫になったら
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 直ちに下山するか酸素吸入を行う。600〜900m下がれば、通常直ちによくなる。下山後は2〜3日は安静にする必要がある。歩けないようならば、搬送する必要がある。その後医療機関での治療が必要である。