糸柳の死@ssig33 @metaphone @purotoracom
1 :
糸柳和法:
「これから死ぬ」と言っておきながら死なない人間は多いが、
それは言うだけの人間が実際に死ぬ人間に比べ相対的に多いというだけで、
本国において一年間に確認出来ている自殺者が
交通事故死者の三倍もいるということをよく考えた方がいいと思いますよ。
昨夜、小池陸に会い借金の催促をしたところ、突如として横にあった深い川へとたたき落とされ、
カナヅチの俺は危うく死ぬところだった。
笑う小池陸は、川から上がり疲労困憊している俺を指さしながら逃げようとしたが、
容易に捕まえることができた。
俺は俺を殺そうとしたクズへの殺意に満たされている。
俺は小池を捕まえ、その驚いた顔を何度も殴った。
小池は最初のうちこそ笑っていたが、やがて痛みで顔面がぎこちなくなって、それでも最後まで笑っていた。
殴られながら笑う人間は最も恐ろしいものだが、小池はそれを、見事やり通した。
俺はオビえながら、小池を見逃したが、こっそりとその後を追った。
小池が電車で新宿区の自宅に帰ると、俺は扉が閉まる前に割り込んで部屋に上がり込んだ。
それを見た小池は声を大きくして笑う。この人間には敵わない、と思った俺は部屋の入口に置いてあったラップトップを奪い、それで小池を何度も殴った。
小池はやがて動かなくなり、俺はラップトップを手に逃走した。
小池の脳髄が割れる音を覚えている。
もう奴は死んでしまったのではないか、俺はラップトップを開き、運良くもパスワードのかかっていないそのウィンドウズマシンから、小池を装って何度も書き込みをした。
本物の小池は本当に死んだのだろうか。
俺はおそろしくて小池のタイムラインを確認できずにいる。
俺は人間を殺してしまったのだと思う。
撹乱のために「糸柳が死んだ」と小池の書き込みを捏造したが
それもいずれ明らかになるだろう。
俺は逃走しなければならない。
愚鈍な警察諸君、ボクを止めてみたまえ。
ボクは小池が憎くてたまらない。
小池の死を確認したくてしょうがない。
汚い野菜には死の制裁を。
2 :
爆音で名前が聞こえません:2013/12/28(土) 13:53:19.83 ID:dOaLp9Zvi
1 名前:OKAT :2013/12/14(土) 03:06:33.50 ID:Aocq+wqY0
八月三一日、青葉唯石が渋谷のとあるマクドナルドでイー・モバイルを使ったネットの徘徊をしていたところ、
一人の男が話し掛けてきた。男は荻野と名乗り、仕事が無いのでそのパソコンで日雇いのアルバイトの情報を
検索させてくれと言う。唯石は面白がって、また人を集めるので翌日に再度ここに来て欲しいと告げるとその
場でツイッターやらスカイプやら、様々な経路で人を集め、翌日には十数人が集まった。荻野は吃音がひどく、
見知らぬ人に囲まれながら自分の置かれた状況を把握することもできていない様子で、周囲の人間に「その、
パソ、パソコンで仕事、その、皆さんみたいにパソコンで、仕事、ないですか」と言う。皆はとりあえず現状
を把握しようと質問をするが、荻野は昔自衛隊にいたが逃げただとか、携帯電話は車に轢き潰されただとか、
将来投資をやろうと思っているだとか、そういった無関係かつ断片的な情報ばかりを提示していて、話の時系
列もよくわからないし、矛盾することも平気で言う、どのような仕事がしたいかもよくわからないし、集まっ
たはいいがみな状況を把握できず、一様に困惑を顔に浮かべていた。
宿が無ければ仕事を探すのも難しいため、まあとりあえず住所は必要なのだろうから、俺は荻野に我が家に住
むよう言った。荻野は財布と身に着けている衣服を除き一切の荷物を持っていなかったため皆でカンパをして
渋谷を回り安い衣服を揃え、更に秋葉原へ移動し安価なノート型パソコンも一台買い与えた。荻野は買い物の
最中になると終始無言で、周囲の人々の行動に何の興味も無さそうな様子、何かの質問をしても口をもごもご
させるばかりで始めの時と違い、回答すらしようとしない。荻野を自分のところで働かせてやろう、というよ
うなことを tmura が言ったのだが、荻野は礼儀としてあるべきあらゆることをすっ飛ばし「じ、時給は時給
はその、いくらですか」と言い始め、その対応とその他の言動のあまりの不躾のため仕事の話は無しになった。
荻野は常に自分の存在位置を気にしており、自分が絶対的優位にいなければ耐えられない様子だった。唯石が
「人を集めるから明日また来なよ」と提案したのに乗ったのも、駄目人間ばかりが来ると唯石が言ったから
だったと後に荻野は主張している。自分よりも上の人間の存在を本能で拒絶する性質の持ち主である。とにか
く他人を見下さなければ気が済まないが、異常なほど気弱なのでおぼつかない屁理屈を繰り返すことしかでき
ないし、頭が悪いので屁理屈の整合性は完全に破綻している。周囲は荻野が何を言いたいのか理解できないし、
とりあえずこちらを見下してきていることだけはよくわかるので神経に障り、険悪な空気になって荻野自身も
余計にパニックになる。まるで話が進まないまま、残った数名と共に荻野が俺の家に来た。
部屋に入ると tmura が荻野に一〇〇〇円を渡して、人の話を記録しておくためにメモ帳とボールペンを、そ
れから飲み物を数本ほど買ってこいと言う。あいつはもうどうなってるんだろうねえ、などと話しながら猫の
悪臭のする糸柳家で待つが、荻野は三〇分程が経過しても帰ってこない。金を持って逃げたのだと思った皆が
周囲を探して回ったが結局家の近くであっさりと荻野を発見、そのまま連れ戻した。荻野はただの買い物で長
い時間に渡り戻らなかったことについて何か言っていたが要領を得ない。皆を待たせたままコンビニで漫画で
も読んでいたのかも知れなかったが、荻野が自分の立場を悪くするようなことを認めるわけがないので本当の
ところは誰にもわからなかった。
荻野の性質は全くどうしようもないということが完全に明らかとなりました、という顔をして皆が帰り支度を
始める中、唯石は荻野に買い与えたノート型パソコンにスカイプなどのアカウントを取得、ソフトウェアのイ
ンストールなどを済ませた。tmura は自分が金を払ったというのに飲み物を買ってきてくれたという理由で荻
野に礼を言い、「長くいてもお前は何もしないだろうから、糸柳の家にいるのは月末までにしろ、期日になれ
ば必ず追い出す」と言って飲み物を飲んでいたが、荻野は黒酢健康飲料などのよくわからないものを購入して
いたため、tmura は飲みながら咽ていた。
4 :
爆音で名前が聞こえません:
小池スタイルで今レスしてる