兄ちゃん…。

今日、兄ちゃんが死んだ。

お兄ちゃんって言っても、隣の隣に住んでる年上の人だけど…。

ずっと一緒に居てくれたのに…。
小学校の頃、二人で手つないで学校に行った。

中学校の頃、少し離れて笑いながら帰った。

高校の時、兄ちゃんは忙しくて一緒に帰れなかったけど、
たまに会った時、爽やかな笑顔を見せてくれた…。

少し前、二人とも大学を卒業して一緒に住むことになった。

小さなアパートで、一緒に寝た。

でも、兄ちゃんは僕に言ったのは衝撃的な一言だった。

「ガン、なんだって…。」
その日、痛みを感じた兄ちゃんは病院に行って帰ってきた。

僕は泣いた…。
兄ちゃんの暖かい腕に抱かれて…。

それから、たったの数週間後…
兄ちゃんは入院した。

「すぐ元気になって戻ってくるからな！！」

そう言って、一人ぼっちになった…。

でも、今日兄ちゃんは消えた。
僕は本当に一人ぼっちになったんだ。

あの時みたいに泣きじゃくってるのに…
暖かい腕は抱きしめてくれない…。


もう、やだよ…。

ふ○ん○んキャンディー

後のラオウ伝説である