【王子で】肥塚良彦 その4【ございます】

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684爆音で名前が聞こえません
───アタシの名前は甘野よもぎ。心に傷を負った女子大生。モテカワスリムで恋愛体質の愛されガール♪
アタシがつるんでる友達は片想いをやってる夢野しずく、両親と学校にナイショで
最速で逃避行してる空野つばさ。訳あってアイドルの一員になってる音野はずむ。
 友達がいてもやっぱり学校はタイクツ。今日も彼氏に「最近太った?」と言われて口喧嘩になった。
彼氏とだとこんなこともあるからストレスが溜まるよね☆そんな時アタシは一人で菓子屋を巡ることにしている。
がんばった自分へのご褒美ってやつ?自分らしさの演出とも言うかな!
 「あー腹減った」・・。そんなことをつぶやきながらしつこいタルト職人を軽くあしらう。
「カノジョー、最近太った?」どいつもこいつも同じようなセリフしか言わない。
タルト職人の男はカッコイイけどなんか薄っぺらくてキライだ。もっと等身大のアタシを見て欲しい。
 「すいません・・。」・・・またか、と甘党なアタシは思った。シカトするつもりだったけど、
チラっとその人の顔を見た。
「・・!!」
 ・・・チガウ・・・今までのタルトとはなにかが決定的に違う。スピリチュアルな感覚がアタシのカラダを
駆け巡った・・。「・・(食べても食べても太らない・・!!・・どころかどんどん私キレイになってく・・?)」
女は魔女だった。連れていかれて魔法を解かれた。「キャーやめて!」タルトをきめた。
「ガシッ!ボカッ!」アタシは前よりもっともっとやばいことになった。
スイーツ(笑)