178 :
投下:
画面には「通信中」の文字。
卓雄はこのとき考えていた。
卓雄「(この曲は最初殺しを除けば中盤の同時押し階段以外切るところはないだろ...
まぁ俺は最初以外繋げるからデスはクリアするのに支障はない。
V.L-Vは強制ロースピで死ぬとか抜かしていたが、多分若干苦手な程度だろう。
・・・難所じゃなければたぶんあっさり繋いでくる筈だ。
つまり難所、例の中盤で強制ロースピであいつのコンボを切らせてしまえば、俺にコンボ賞が入って+3k。
流石に3kも素点で離されるつもりはない・・・この勝負は俺が貰った!!!)」
二台の筐体から「ピアノの名手になる60練習曲」が流れ始める。
「だらだらだらだらだらだらだらだらだんっ!」
V.L-Vのライトアイコンが右で震える。やはりここでコンボを切ったのだろう。
一方、卓雄は・・・
卓雄「(つ・・・繋がった!!この曲はフルコンマークまだ付けていなかったのだが・・・
この緊張がいい具合に俺に働いているんだな・・・)」
卓雄のプレイに歓声が沸く。
司会「TAQWO選手、超発狂の階段譜面をいとも簡単に繋いでしまったぁぁー!」
V.L-V「やるじゃん」
それからV.L-Vは早速レベル1お邪魔、ロストを打ってきた。
卓雄「(なんだこいつ?お邪魔ゲージを溜めることも知らないのか?
もしくは誤爆か?
ロストをひたすら打ち込んで素点下げる作戦か?
だとしてもこの曲はN譜面と違って意図してスコアを取れる曲じゃないからあんまり効かないんだよなー。
どれにしろこいつはお邪魔戦は苦手、分かってないんだろうな・・・)」
179 :
投下:2006/04/09(日) 13:23:26 ID:5xW2LIQr
二人は黙々と音楽を奏でていく。
スコア差は卓雄が最初で1kリードしたまま停滞している。
卓雄「(いい流れだ。あとは無邪気{※}のところでお邪魔オブジェが降ってくるだろうから、
そこで一気にスコア、コンボに差をつける!!」
{※}4つ同時押し階段の前の曲
「たらったらた、たらったらった、たらったらったったー」
お邪魔オブジェが降ってきた。卓雄の予想通りだ。
卓雄がオブジェを押したと同時に卓雄の筐体の画面もオジャマ画面に変わる。
卓雄「残念!私ここ繋げるからデスは効かないんだy・・・」
卓雄が受けたお邪魔はDEATHではなかった。
ロストでもなかった。
そう、「GOODがBADに!」だったのだ。
V.L-Vは中盤までにお邪魔ゲージが3にならないようにわざわざロストを撃ったのであった。
卓雄も、ノーバッドで階段を切り抜けることができても、ノーグッドで抜けることは厳しかった。
そして卓雄から強制ロースピを受けたV.L-Vは笑っていた。
V.L-V「これはいいソフラン具合だなwwwwwwはははははwwwwwwwww」
司会「おーっと、ソフランを得意とするV.L-V選手、余裕の表情です!」
卓雄「ソフランが得意なんて聞いてないよぉー」
「だったらっただったらっただったらっただったらっただらららんっ」
GOODがBADにを受けている卓雄、ここでコンボを切ってしまう。
一方V.L-Vは多少グッドは目立つものの、ノーバッドで繋いでしまう。
V.L-V「ごめんねお嬢ちゃんwwwwwww謎色とかは見えないけど、低速は余裕なんだwwwwwww」
卓雄は緊張のあまりV.L-Vの嘘を嘘と見抜けなかった。
卓雄「(クソ、スコアは1k離せたものの、コンボ賞取られたら勝てない・・・)」
180 :
投下:2006/04/09(日) 13:24:17 ID:5xW2LIQr
発狂も終わってしまい、現在二人は割と簡単なところを奏でている。
スコアは卓雄が2kリード、コンボはV.L-Vが最初に切って以降ずっと繋いでいる。
ここから先はスコアを離す要素が考えられない。卓雄は焦っていた。
卓雄「(最後の階段でロースピをもう一度撃つんだ!それで1k落としてくれればいいんだ・・・・あっ)」
卓雄は焦りのあまり、お邪魔オブジェを叩いてしまった。
V.L-Vにくるくるポップ君のお邪魔がかかる。
V.L-V「どうしたの?焦ってる?w焦ってるよね?www
いくらお邪魔が苦手な俺もくるくるポップ君程度が効くなんて思ってないよね?wwww」
V.L-Vからお返しと思われるロストが飛んできた。
判定が分からなくなることが、卓雄を更に焦らせる。
卓雄「(もうどうにでもなれっ!)」
卓雄は必死にオブジェを叩く。レベル1お邪魔も全部撃つことにした。
V.L-V「(焦ってる焦ってるwwww)」
結局約2k差のまま、とうとうラストに突入する。
「たんだららったたったったん!」
V.L-V「いやあホント悪かったねww嘘ついてごめんwww優勝したら1プレイおごるから許してww」
「たんだららったったたたたたたたたたたー」
卓雄「勝負は最後まで分からないんだからっ!」
「たったたたったったったー」
V.L-V「いやwwwもう俺の勝ちだろwwwコンボでのギリギリ勝利www俺かっこいーww」
V.L-Vは後ろを向いて勝利のピースサイン。
181 :
投下:2006/04/09(日) 13:25:16 ID:5xW2LIQr
「だんっ」
最後の音が流れたのは卓雄の筐体だけだった。
本当に焦っていたのはV.L-Vだった。
焦りのあまり、最後のオブジェを忘れてしまっていた。
V.L-V「ば・・・バカな・・・いや、コンボとったから安心っしょwwww」
結果画面
スコア
TAQWO 93455
V.L−V 91564
コンボ
777コンボでV.L−Vがコンボ賞+3000
V.L-V「ま、まーなんとか勝ちってところかなwww」
あとなんかのボーナス
TAQWO
グルーヴゲージ+フィーバーボーナス+クリアボーナス 8400
V.L−V
グルーヴゲージ+クリアボーナス(フィーバー-2) 7200
トータル
TAQWO 11855
V.L−V 11764
「ユー、アー、ウィーナー!」
司会「TAQWO選手、わずか91点差、91点差で勝利だぁぁぁぁ!」
V.L-V「ええええマジかよおおおおおおおおおお」
さを-V(V.L-Vの彼女)「V.Lのバカ!カス!氏ね!」
卓雄「え・・・あ・・・・やったーーー!!」