ネタバレ!!ヲタップラー名無し!!!

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1ネッカマン
 2ちゃんねらーなら誰だって一度は痴上最凶を目指す!!
 ・・・・これはそんな2ちゃんねらーたちの物語である。

 彼らの目指すもの。
 痴上最凶のナマモノ!!
 この世界の全ての大元!!
 2ちゃんの創造者にして絶対者!!
 其の漢の名は「ピろゆき」
 人は彼を畏怖して「モナー」とも呼んだ。

 そして、その匿名掲示板2ちゃんねるに、君臨する王者!!
 「モナー」の血を受け継ぎしもの!!!
 主人公は・・・、そう!!グラップラー刃・・・ゲフンゲフン・・・
・、もとい、ヲタップラー「名無しさん」だッッッ!!

2ネッカマン:2001/02/09(金) 01:34
「新章・痴刑囚編までのあらすじィィッッッ!!」
 20世紀の締めくくりに行われた2ちゃん最悪野郎トーナメント。
 その戦いは壮絶を極めた。
 激闘の末、数々の猛者(コテハン)を制し、決勝に進んだのは「名無しさん」と「オマエ・モナー」だった。
 二人はくしくも痴上最凶のナマモノ「ピロユキ」から生まれた兄弟であった。
 そのあまりに壮絶な兄弟喧嘩はとどまるところを知らない。
 手数の多さで攻める名無しさん。
 禁断の力「アスキーアート」でビルドアップを繰り返すオマエ・モナー。
 さらには二人はこれまでのコテハン達の使ってきた技すら発動させる。
 名無しさんの「ブラクラ」「差別用語連打」「ネットウォッチ版ではIP取るよ」「スレ大量発射でサーバーダウン」「マジ切れしたネオ麦茶がバスジャック」「ジサクジエン」「ミリオンコピペ」「黒ムツさん」「個人情報公開」「フシアナサン」が!!
 オマエ・モナーの「氏ねや、ゴルァ」「ホノボノした顔で、きつい一言」「ナマ暖かい目で見守る」「マターリ行こうよ」「逝ってよし」が!!!
 莫大な2ちゃん技の応酬と激闘!!
 だが・・・・・、最後の戦いを制したのは、名無しさんだった。
 名無しさんの方が、より強くピロユキの、すなわち2ちゃんの力を継承していた。その哀しき煽りがモナーをわずかに上回っていたのだ。
 優勝した名無しさんを称える中、オマエ・モナーはピろゆきに煽りを挑む。
 しかし、準優勝者オマエ・モナーは、なんとモナー得意のアスキーアートによって、一瞬で敗北する。
ピろゆき「アスキーアートなど、パソコン通信術では基礎に過ぎぬわ!!!・・・、なお、アスキーアートのコピペ時にはズレを計算せねば、全てがおじゃんになる」
 レクチャーまでしているッ!!
 オマエ・モナーもピろゆきの手のひらの上で踊っていただけだったのか!?
ピろゆき「名無しさんめ・・・、ことごとくオレの予想を覆しやがった」
 そして・・・、新世紀が始まる・・・・。
3ネッカマン:2001/02/09(金) 01:36
(あらすじセカンド)
 「名無しさん」は優勝に増長して、いきなり生意気になっていた。
 そんな彼を尋ねる1(このスレの1にあらずッッ)。
「名無しさんよ・・・、キサマはシンクロニティという言葉を知っておるか?(以下略)」

「5人の最強痴刑囚・・・・、「汚狩るティスト」達が、偶然にも一斉蜂起した」
「その五人は一様にこんな文句を書き残している。『敗北を知りたい』とな・・・・その五人の名は・・・!!」
誤島勉(ニセドリアン)
ヴぐぅ(ニセスペック)
岡田斗死汚(ニセドイル)(おたく板のスレ名から無断借用しました)
さらP(ニセシコルスキー)
毒ター赤松(ニセ猛毒・柳)

「(前略)1よ、無理やりすぎんわ、それ」
「い〜や、自然じゃ!」

 その頃。
 敗北を求め、彷徨う痴刑囚たちの手で、数々のヲタ聖地が蹂躙されていった。

 誤島は撫露ッコリーに来襲。
 でぢこの留守に店番をしていた「ぷちこ」「うさだ」が秒殺された。

 萌えヲタキラーさらPは、第三新東京市コミケ会場を襲撃。
 期待のスーパー同人323を舌先一本でズタズタに切り裂き、(精神)病院送りに。
 同席していた猪狩シンジは卑怯の限りを尽くして戦うが、同じく、さらPの舌先一本であえなく瞬殺される。

 毒ター赤松は人間学園を尋ねていた(涯の顔の傷もかつて彼がきざんたとの事)。
 涯一派が油断したところに、熱湯をぶっ掛け、涯を「打ち切り」に追い込む。

 岡田はド学会を襲撃し、病本弘を惨殺。
 ド学会利権を我が物にする。

 そして、ヴぐぅは名無しさんの前に。
ヴ「うぐぅ・・・、握手」
名無しさん「?・・・、ああ」
ヴ「ホイッ」
名無しさん「うっ!!」
ヴ「うぐぐぐぐぐぐ。お宅の大好きな同人作家の残骸だゼェ!!」

 その時・・・・、ピろゆきは、モニターに向かい、五人の痴刑囚到来のニュースを読んでいた・・・。
4ネッカマン:2001/02/09(金) 01:37
 そして・・・・、別々に襲来した彼らは、こぞって同じ瞬間このスレに・・・・
 来た。
 来た!!
 来た!!!

 その戦いの匂いによって・・・・。
 対峙する五人。
 一触即発の空気!
 その瞬間、声をかけたのは・・・・1だ!!
「その勝負待った!!!」
「あなたは誰かね?それ以前に我々の闘争を妨害する権利がキミにあるのかね?」
「私は徳川・・・ゲフンゲフン、・・もとい1と呼ばれている。スレ一つ一つの創造者の総意たる存在だ」
「なるほど・・・・この土地の持ち主というわけか。なら、我々は乱入者というわけか」
「わかってくれたところで・・・、君達はどうして、この2ちゃんねるにきたんだね?」
 5人は思い思いに口を開いた。
「敗北を知るために来た」
「ここの文字一つ一つに染み付いた血・・・、汗・・・、涙の匂いに惹かれた」
「オタキングじゃ権威が無いからねえ、ブヒヒ、これからは作家よ」
「うぐぅ!!あ〜〜〜〜〜ゆ〜〜〜〜〜〜」
「萌えヲタがうぜえんで」
「1999年も乗り切ったから2011年に向けてだ」
「連載の方の漫画も、同人誌の方の漫画もアシがやってるから、ボクはかまわないよ(んなこと聞いてねえ)」

「なるほど、なるほど・・・・。では・・・、キミたちのお望みの・・・敗北をプレゼントしてあげよう!!」
「あんたにプレゼントしてもらわなくてもねえ」
「ここにいるじゃん、こんなにステキなやつらが・・・」
「ヲタくさいわね・・・」
「たいやき・・・うぐぅ」
 ユラァ!!!!!
「ストーップ、ストーップ!!」
 一触即発の気配を察した1は、慌てて全員を止めた。
「もうちょっと、まて、もうちょっとな」
「あー、ネムてえ・・・」
 その声に1は慌てて振り向いた。
「名無しィ!!」
「・・・なんだよ、1のおっさん・・・。こんなところに呼び出してよ・・」
「おう、来たか、名無しよ!!」
5ネッカマン:2001/02/09(金) 01:38
 視線を名無しに向けたまま、赤松は口を開いた。
「なんだね、アレは?」
「ヤツ・・・、名無しさんは2ちゃん最凶トーナメントで、並みいる全てのコテハンを沈め、トーナメントを制した漢だ!!・・・・っと、ちなみに漢と書いてヲタと読む」
「ほう・・・、なかなか生暖かくコウバしい香りだ・・・。あれが我々の相手かね?」
「・・・・もう、しばし待ちたまえ。慌てるヲタは萌えが少ないってね」
「我々はヲタというわけではないが・・・」
「何、言葉のあやだ」
 今まで黙っていたヴぃぐぅが、ふいに口を開いた。
「うぐぅ!!」
 全員がヴぃぐぅの視線の先を追った。
 一瞬間を置いて、岡田はヒヒっと小さく笑って言った。
「ブヒヒッ、なるほど、待った甲斐はあったね。面白そうなエサだ」

ドッポでぢこ「お前の言ったとおり集めたにょ、あと三人をにょ・・・」
烈さくら「ほえ〜、ここで何するの〜」
未峰「・・・・」
澤井課長「赤松〜」
以下次号!!
6おたく、名無しさん?:2001/02/09(金) 01:39
sage
7ネッカマン:2001/02/09(金) 01:41
 名無しさん!
 ドッポでぢこ!
 烈さくら!
 未峰徹!
 澤井課長!

 誤島勉!
 ヴぐぅ!
 岡田斗死汚!
 さらP!
 毒ター赤松!

 5対5でにらみ合う。
 1が口を開いた。
「このヲタたちは決してトーナメントの上位順で呼んだのではない」
「ボソ・・・、2ちゃんヲタ系の人気だろ・・・ぐふっ」
 ボソリとつぶやいた名無しに1の膝蹴りがヒットしていた。
「彼らは2ちゃんのバトルに参加したことすらない!!!それどころか闘士(闘士と書いてコテハンと読む)ですらないのだ」
「単にコテハンを勝手に出すのが怖いんだろ・・・ゴボ」
 またもや名無しの呟きに、アッパーカットを入れる1。
「だが、彼らの存在は2ちゃんの猛者どもに莫大な影響を与えておる・・・・、そう、彼らはネット上よりも、実践で力を発揮するタイプ!!!」
 1はそこで一旦言葉を切ると、黒子の差し出したマイクを受け取った。
「でィィィィはァァァ、彼らの紹介をしようゥゥゥ」
 1はいきなり燃える司会風の喋りを始めた。
「名無しさん(ニセバギ)ッッッ!!!!トータルファイター!!何でもあり!!!言わずとしれた2ちゃんの顔!!2ちゃんの総意!!いまだかつて彼に勝てたコテハンは存在せず!!2ちゃんの最大勢力だァァッァァ!!!」
「ドッポでぢこ(ニセ愚地独歩)!!!!アルティメット猫耳娘!!毒舌!!撫露ッコリー総帥としてそのあまりにあくどい商法は無敵だァァァ!!!」
「未峰徹(ニセ花山薫)!!あらゆる努力を女々しいものとして拒否!!天から授かったそのヲタ魂のみで戦いつづける伝説のヲタ!!2度のヲタク勃ちはすでに伝説!!究極ヲタトーナメントにて、一回戦VS死汚山戦開始前の『これはあなた方プロと僕達アマ投稿者との戦いです』、戦いの勝利後の『プロやらせとくには惜しいヲタ』などの発言は、今なお熱く我々の心を揺さぶっております!!」
「烈さくら(ニセ烈海王)!!さくら四千年の歴史に死角なし!!『さくら』はヲタの歴史とともに『主役』を勤め続けたのだ!!人型蒸気機関兵器を駆り帝都を護りし聖戦!!!『あの人』を追って世界各国でのストリートファイト!!!古代の魔道士の遺産たるカードの捕獲!!!『さくら』とはその全ての戦いを制した絶対の存在!!他の萌え娘の居た位置など三千年前にさくらが到達しているッ!!そのあまりの存在感にさくら板に隔離されたほどの伝説の萌えマスター!!!!!」
「澤井課長(ニセ渋川)!!!其の発言が2ちゃんのヲタにクリーンヒット!!力ではなく技で勝負の福本流!!ざわ・・・・ざわ・・・」
8ネッカマン:2001/02/09(金) 01:46
1「そしてぇぇぇッッ!!勝負方法!!!私はここにヲタデブ方式を提案する!!!!」
でぢこ「まさかにょ!!??あのヲタデブ方式かにょ!!?」
名無しさん「未峰よ、ヲタ何とか方式って知ってるか?」
未峰「かつてヲタに全てをかけたがゆえ、ヲタ行為以外の時間が取れず、勝負の打ち合わせが出来なかったヲタが生み出した勝負方式ですよ」
1「勝負場所は、ネット上でも、狭い闘技場でもない。ヲタとして、秋葉原全てが戦場!!」
「すなわち、目が合ったときに戦う…」
「滅背サンオーでエロゲー発売日に徹夜で並んでいるときでも・・・・」
「ぢゃんぎゃららーめんで、くせえラーメン食ってるときでも・・・」
「刑-BOOKSで、コミケの新刊を転売しているときでも・・・・・・・」
「芸魔ーズで、商品のボッタクリ価格に憤ってるときでも・・・」
「あちこちの常備ノートにシコシコヲタ絵とヲタ文を書いてるときでも・・・」
「人気の無い裏通りで、ドキュンにカツアゲされてるときでも・・・・・・・・・・・・」
「全てが戦場!!!」
sage
10ネッカマン:2001/02/09(金) 02:26
名無しさん「なるほどね。じゃ、俺は、そろそろテレホタイムなんで帰る」
1「お?・・・、そうか、名無しさん・・・・」
でぢこ「でぢこも店の在庫整理があるから帰るにょ」
烈さくら「ほええ、もうこんな時間。早く帰らないとお父さんに怒られるよう」「日課の霊剣荒鷹の素振りをしませんと」「明日早くにストリートファイトの約束あるんで」
未峰「投稿葉書を書かないと」
澤井課長「クククッ・・・!!明日は職安に通わねばならぬっ・・・・!!!人間学園崩壊の事象に伴うそれっ・・・・・!!まさに、それは必然ッッッ・・・・!!」
1「そ、そうかね、じゃあな、おやすみ・・・」

 その夜・・・。
岡田「さて、どこで犯ろうか」
毒ター赤松「君は私を選ぶと思っていたよ」
岡田「ハハ、赤松さん、あんたの事は、ネットではよく耳にしたものだ」
誤島「あんた、私に惚れてる」
 何となく話が噛み合わないながらも、バトル第一戦はなんと痴刑囚同士ッ!?
さらP「待て!!」
さらP「ヲタキング岡田・・・、ヲタの王を名乗るキサマに話がある・・・」
 なんと痴刑囚どうしの三つ巴か!?
 ポン。
 さらPの肩に手が。
?「久しぶり」
さらP「ああ、生きてた?」
 なんと!!
 なんと!!!
 なんと!!!!
 猪狩シンジ電撃参戦!!!!!!
以下次号!
11おたく、名無しさん?:2001/02/09(金) 05:37
age
12ネッカマン:2001/02/09(金) 06:57
 四つ巴の戦いをよそに、ヴぐぅはネットカフェにいた。
ヴ「うぐぅ。たいやきぃ。ネットネット」
ヴ「うぐうぐうぐうぐ。そうだ、さっき見た五人のいそうなサイトめぐってみよーっと」
 こうして、五人のヲタ闘士は所属するサイトごと全滅した。
 
13ネッカマン:2001/02/09(金) 06:58
 ヲタ闘士全滅の一報を受けた1は、5人全員を自宅に招集した。
「お前たちをッ!!!」
「ヲタ闘士をッ!!!」
「信じたのは私だッッッ!!!」
 涙ながらに闘士をしかりつける1に、5人は無言だった。
 その時-----。
「ほう、みなさん、おそろいで」
 よもや、ここで、その声を誰が予測しえたか。
「誤島・・・」
 ヲタ戦士全員が一斉に振り向く。
「誤島っ!ここにどうやって入って・・・、削除人たちがいたはず」
 1の叫びに、誤島は
「ああ、あの役立たずどもかね?」
「まさか、全滅させたというのか」
「私は暴力は好まんよ。彼らは話がわかる。こいつを見せたらあっさり通してくれたよ」
 誤島は右手に持っていたバケツを掲げる。
「恐怖の大王はお好きかね?」
 誰もがその言葉の意味を把握するのに一瞬の時間を要した。
 澤井は、
「愚鈍なっ・・・・!!!とっくに1999年七の月は終わっておる!!」
 誤島は、
「詐称、いや、些少の時期遅れは勘弁してくれたまえ。『彼』は時間にルーズでね」
「まさか・・・、超小型核爆弾!!?」
 誤島は答えずニヤニヤ笑っている。
「バカを言うなっ・・・・!!・・・ざわ・・・・ざわ・・・・そんなバケツが核爆弾なわけないわっ・・・!!」
 そこに1が口をはさんだ。
「ロシアではトランク型の核爆弾が製造されているという・・・。バケツ型の核爆弾があっても不思議ではない・・・。闇ルートで、アラミド繊維と同じようにして手に入れたか・・・」
 誤島はかすかに微笑んだ。
 全員が動けずにいた。
 たった一人の乱入者に、6人全員がなすすべが無い。
 動いてるのは誤島の瞳のみ・・・、否!!
 一つの影が誤島の背後にあった!!
「ひさしぶりにゅ・・・」
(煽り文句で)ぷぢこ復活!!
14ネッカマン:2001/02/09(金) 07:00
 そこにいたのは・・・・・、誤島に風呂ッコリー本店ごと、ボロクソにやられたはずの、ぷちこであった。
 が、違う。
 いつもの虎縞ネコ耳では無く、黒い猫耳である。
 肌は黒く日焼けしている。
 着ているのも、以前の清純そうなセーラー服ではない。
 上に黒の革ジャン、下に黒の革ブルマー、足に黒のロングブーツと、全身黒革づくめであった。
 尻尾も悪魔の尻尾を模したような、ネコ尻尾に変わっている。
 何より、そこから漂う雰囲気が本質的に異なっていた。
 それはぷちこではない。
 ブラックぷちことでも言うべきか・・・。

 新たなる乱入者にいち早く対応したのは、同じく乱入者たる誤島であった。
 誤島はぷちこ目がけ、いち早く飛びかかる!!
 誤島お得意の意表を突いた、先制攻撃であった。
 が、それと同時にぷぢこの目から何かが吹き出た!
 目からビームではない。
 何とも表現しがたい異様な物体が蠢いている。
 誤島は一瞬躊躇した。
 彼はペテン師としては歴戦の勇士である。
 それゆえに意味不明の物体をいきなり出し、相手の意表を突く攻撃には慣れていた。が、逆に、相手からそれをやられることには慣れていなかった。
 その一瞬の隙をその生物は逃さなかった。
 「それ」は誤島からすばやく恐怖の大王を弾き飛ばした。
 間を置かず、「それ」は誤島を地に叩き伏せ、馬乗りになって彼の自由を奪う。
 ぷぢこは無表情のまま、恐怖の大王を掴み取ると、誤島の顔面に馬乗りになった。
「今、恐怖の大王を発動させたらお前はおしまいにゅ・・・」
15ネッカマン:2001/02/09(金) 07:01
 その間にいた全員が凍り付いていた。
 歴戦の勇士たる、5人のヲタたちも例外ではない。ただ、ぷちこだけが、流れ作業をこなすかのように、黙々と恐怖の大王を奪った。
 ぷちこのあまりの残虐ファイトに恐れをなしていたのか?
 永い長い一瞬・・・。
 その一瞬を破ったのはやはりぷちこだった。
 ぷちこが長い長い吐息を吐いた瞬間、凍っていた時間が動き出したように、全員が我を取り戻した。
 ぷちこは誤島の顔面から立ち上がった。そのまま、おもむろに恐怖の大王を誤島の手に戻す。
「ここで恐怖の大王を発動させたら、ヲタのアイドル、デ・ヂ・チャラットじゃないにゅ・・・」
 部屋に安堵の空気が流れる。だが、それを見逃す誤島ではなかった!!
 その一瞬の隙に襲い掛かる誤島!!
「そして・・・、ぷぢこは・・・」
「デ・ヂ・チャラットじゃなくていいにゅ」
 ぷちこの目からビームが恐怖の大王ごと、誤島を貫いた!!
16ネッカマン:2001/02/09(金) 07:02
 恐怖の大王から炎が吹出し、誤島を包み込んだ。
 バケツの中身は核などではなく、ただのガソリンであった。
 が、いくら核では無いとはいえ、誤島が全身に浴びたガソリンは、誤島を火達磨にするには十分であった。
 炎を消そうと畳の上を転げまわる、かつて誤島であった炎の固まり。
 断続的に悲鳴と肉の焼ける音、生きながら皮膚や肉の焦げる悪臭が、この一室を支配していた。
 誰も火を消そうとしない。
 燃え盛る炎よりも、ぷちこの変化に全員が気を取られていたのだ。
 当のぷちこはじっと炎を見つめるだけであった。
 その大きな瞳には炎のみが映し出され、感情らしきものは感じ取れなかった。
「なんだにゅ・・・、核じゃなかったのかにゅ」
 それは「核じゃなかった」という安堵の声ではなく、明らかな落胆の声であった。
 でぢこが慌てて口を開いた。
「ぷちこ、中身がガソリンとわかってたから、やったんじゃなかったのかにょ!?」
「ぷちこは変わったにゅ」
 でぢこは顔を伏せた。だが、ぷちこは言葉を続けた。
「でぢこ・・・お前に聞くにゅ」
 ぷちこはそこまで言って言葉をいったん切り、でぢこの顔を一直線に見つめた。
「ぷちこは・・・、ぷちこは・・まちがってるかにゅ?」
 以下次号!!
17ネッカマン:2001/02/09(金) 23:18
「目からビーム!!!」
 炎の固まりにでぢこの目からビームがヒットした。
 でぢこ躊躇無しッ!!
「くっくっく、ぷちこはまだ甘いにょ〜。ヒョッヒョッヒョッ、さあて、観客もいないことだし、きっちり嬲り殺しにさせて、頂きますかにょ、なあ、ぷちこさんやあ。クックックック」
 さすが、オタのアイドル、デ・ヂ・キャラット!!!
 ファンが見てなきゃ何でもありだ!!!
 半分あきれながら、半分感嘆しながら、ぷちこは呟いた。
「・・・・、姿から黒くなっても、まだ、でぢこの黒さには及ばないにゅ・・・、ぷちこもまだまだにゅ・・・」
「さあ、二人でぶっ殺すにょ!!・・・いやいや、こいつを人質に例のアレの莫大な印税の貯金を頂くというのも有りにょ・・・・、それで、納豆ばかりの貧乏生活からおさらばさせて頂くにょ〜」
「待ってください!!」
 不意にさくらが口をはさんだ。口調からして大戦のサクラである。
「せっかくの一攫千金、金儲けに、何の口出しかにょ??」
「いくら悪党でも大切な命です、見殺しには出来ません」
「う〜〜、さくら、お前の偽善ぶり、ムカツクにょ!!こっちは二人にょ、勝てると思ってるのかにょ!!」
18ネッカマン:2001/02/09(金) 23:19
 でぢこのムカツキ指数がマックスに達した。自分の悪事を指摘されて逆切れしたのだった。
「でぢこのこのムカツキをお前も味わうがいいにょ!!!」
 マックスの巨大な目からビームがさくらを襲う!!
 痴刑囚に続き、こちらも仲間同士のバトル勃発か!!?
 「殺意の波動覚醒&熱血波動拳!!」
 さくらの手から、巨大な波動の塊が吹き出た。
 でぢこのマックスムカツキと、さくらの殺意の波動がぶつかり合う。でぢことさくらのちょうど中間の空間で、エネルギーがぶつかり合い、相殺し合いながら激しくスパークする。
「くくく、甘いにょ!!、おメメは二つ有るんだにょ!!」
 なんと、相殺されたのは、右目の目からビームだけであった。
 もう左目から放たれた目からビームは、迂回して、巧みに、スパークする光をカモフラージュにさくらに迫っていたのだ。さすがに、狡猾さにはでぢこに一日の長がある。
「さあ、誤島より、一足先に真っ黒焦げになるがいいにょ、さくら!!」
「シールドッ!!!」
 さくらのその声と同時に、さくらの眼前に半透明な力場が発生した。
 迂回していた目からビームはそれに防がれ、さくらに傷一つ与えることが出来ない。
「波動と格闘のさくら、蒸気兵器と剣術と霊力のサクラ、カード魔法のさくら・・・、萌えの力のみならず、純粋な戦闘能力を見ても、さくらはメンバー中最強かもしれませんね」
 未峰はなんの脈絡も無く、そう一人ごちた。
19ネッカマン:2001/02/09(金) 23:20
 そして、完全に黒焦げになり、火も消えている誤島を見て、
「さて・・・、どうしますか、このバーベキュー・・・、というか、イモリの黒焼きを・・・」
「こりゃ、さすがに死んでるな」
 名無しさんは、無責任にそういって、ニヤニヤ笑った。
 焼身自殺見れてラッキー!!位にしか思ってないようだった。
 黒焦げの誤島から、不意に小さく呟きが聞こえた。
「・・・・・20001年2の月・・・・、不死鳥は己が身を焼き払いよみがえる。彼の者、その後天を駆け、地に雷を齎さんとす。これ、闇に潜みし陰を軽視せんが精霊たちの己に科し罰である・・・・」
 そのとたん、黒く焦げていた、皮膚が剥げ落ちた!!中からは・・・・。
「誤島ぁ・・・」
 名無しさんの驚愕の声。
「フフ・・・・、なかなか心地よい炎だった」
「やはり、生きていたか、誤島」
「ハハ。ドンデモ狩り、1999年の到来に比べれば…、ガソリンの炎など、炎というもおこがましい・・・」
「フェイクの皮膚をかぶっていたのか・・・、それとも炎自体がフェイクだったのか、どっちだ」
「フェイク・・・・、フフフ、言っただろう?不死鳥は己が身を焼き払い蘇る、と。私は不死鳥なのだよ」
「さすが、ペテン師。たった一人で俺たち6人、いや7人を全員手玉に取るとはな」
「ペテンだって。まさか、エンターテイメントだよ。私はかつては悲しい冷戦の緊張の中、愚民どもに悦びを与えてやった。そして、今は君たちに楽しいエンターテイメントを見せてあげたのだ。君は歴史上最高の予言者が誰かわかるかね?」
「あんたの答えとしては・・・・・、ノストラダムスか?」
「ハハハ、愚鈍・・・・、あまりに愚鈍ッ・・・・」
「福本喋りはやめろっつーの」
「予言をもたらしたのは誰かね?言ってみるが良い・・・。そう、私だ!!ノストラダムスなど私の予言を伝えるためのツールに過ぎぬ。そう。ノストラダムスはただの予言者、わたしこそが真の預言者なのだよ・・・・、自著の中で示したであろう、この日本に2000年以後、世界を救うメシアが生まれるであろうと!!」
「お前がそのメシアと言うのか?」
「うむ。だが、この世を救う気は無い」
「別に救っていらんわい」
「(無視)聞け。私はかつて、わが著書で預言を語った。1999年の滅びは、私の預言により、修正されたのだ。人類が核を恐れ、冷戦を終わらせたからこそ、人類は滅ばなかった。が・・・、世間の愚民どもはその私の偉業を称えるどころか、『予言大外れ』『トンデモ本』『責任取れ』などとのたまいおる・・・・!!なんど、愚鈍な!!なんと恩知らずな!!!喉元過ぎれば熱さを忘れるとは奴らの事!!!」
20ネッカマン:2001/02/09(金) 23:21
「なるほどな。で、何をするつもりだよ」
「それは後のお楽しみだ。エンターテイメントだよ。楽しい一大ドラマをもうじき人類は見るだろう、そのときまで辛抱したまえ。結末は歴史の作者である私のみが知るところだよ。うむ、しかし、私と直接関わった君たちには、多少は知る権利もあろうな・・・・、君たち全員にそれぞれ、短い叙事詩を差し上げよう。未来のね・・・・、では、さらばだ!!!」
 そう言った途端、誤島は7人に背を向け、徒歩で逃亡した。
「ふつー、『さらばだ』って時は、煙球とか、ヘリコプターとか使うよな・・・・」
「ねえ、追わないの、名無しさん?」
 さくらが名無しさんにそう問い掛ける。
「そうだなあ、でも、もうすぐテレホタイムだからやだな(おい!!)」
「奴には借りがあるにゅ、ぷちこが奴を追うにゅ!!」
 ぷちこはそう言い残して、駆け出した。
「よーし、じゃあ、ぷちこにまかせとこうぜ、じゃ、オレは帰る。ぶっ壊れたサイトも治さないとまずいし」
 名無しさんの、だらけた声に、残ったほかの5人も何となくだらけて、口々に帰ると言いはじめた。
21ネッカマン:2001/02/09(金) 23:21
 帰宅後、名無しさんはすぐにパソコンの前に陣取った。
 電源を入れて、ネットにつなごうとした瞬間、ふと違和感を感じる。
「・・・、あれ、デスクトップにこんなのあったか?」
 デスクトップの見慣れないアイコンと、ツールバーに表示された常駐ソフト。
 そこには「誤島勉の大予言***名無しさん専用***」なるアイコンがあった。
「どうやって、オレのパソコンに?」
 彼のネット環境はダイヤルアップである。IP常備接続サービスではないから、留守にしてつないでいない間に、外部からパソコンを操作されたとは考えづらい。
 内部犯行の可能性はもっと少ない。彼は一人暮らしだし、部屋に何者かが侵入した形跡も皆無であっ
た。
 そのプログラムアイコンは幽霊のようにどうやってか、彼のパソコンに常駐していた。
 念のためウイルスチェッカーを作動させてみる・・・、ウイルスではないようだ。
 プロパティを見ると「G:\誤島勉の大予言***名無しさん専用***.xyz」とある。
 当然Gドライブなど彼のパソコンには無い。xyzファイルなども聞いたことの無い形式のファイルだ。
「気持ちわりいな・・・、捨てるか」
 名無しさんは、そのアイコンをごみ箱へと移動させようとした・・・・、が、全く動かない。
 その途端、警告の文章が出る。
「このプログラムは『起動』『終了』以外のあらゆるユーザー操作を受け付けません。及び、電源の有無、ハードの全壊等の、ハード面のクラッシュ時にも対応し、恒久的に起動を続けます。なお、このプログラムは、フォーマットにおいても取り除くことは出来ません」
「・・・・おいおい、マジか」
 名無しさんは、パソコンの電源を落してみた・・・・、だが、なぜかディスプレイに薄ぼんやりと、例のアイコンだけは映っている。マウスでクリックしてみた。
 小さく音を立てて、「それ」は起動した。
 「なんだあ!!?」
 画面いっぱいに、顔面に逆十字のタトゥーを刻み、血の涙を流すマリア様らしき女の映像が映った。
 彼女が手にした小さな本がズームアップされる。
 名無しさんは慌てて、パソコンのコードを引き抜いた。
 だが、やはりプログラムの起動は止まらない。
 その本は、画面の重厚さに比べ、奇妙に安っぽい新書版であった。
22おたく、名無しさん?:2001/02/10(土) 00:40
イイカンジにドキュソだな。
本気で応援してる。ガンバレ。
23おたく、名無しさん?:2001/02/10(土) 00:58
長文が多いと、「レスを全部読む」にしないと、全部読めないよ。
でも、ヲタ全開で笑えるからage
24おたく、名無しさん?:2001/02/10(土) 02:15
age
25屑だな:2001/02/10(土) 06:45
これはコピペじゃないんかい? どっちかつーと少年漫画板にありそうだが
26おたく、名無しさん?:2001/02/10(土) 07:49
>25
コピペじゃないよ。
そういう事を言うときには、ソースを書いてくれ。
27ネッカマン:2001/02/11(日) 00:16
>22
ありがとうございます。
うれしいっス。

>25
いろんなところ(とくにバギ)のパロディ的には書いてますが、コピペは一切やってないですよ。
28ネッカマン:2001/02/11(日) 00:18

 名無しさんはその本をクリックしてみた。
 その本がズームアップされる。
 「誤島勉の大予言2001版」とタイトルが打たれた安っぽいペーパーパックであった。
 表紙は、この本を持っている女の姿がそのままプリントされたものだった。
 当然、その本の表紙の女も同じく本を持っている。
 名無しさんはそれをクリックしてみた。先ほどと同じように、ズームアップされ、本の中の本が映し出された。
 合わせ鏡のように、クリックしつづけても無限に続く構造のようだった。
 が、名無しさんには残念ながら、それを察知する脳は無かった様で、ひたすら狂ったようにクリックを続けた。
 愚鈍さにネット中毒もプラスされ、もろに「猿にオナニー教える」「さるに玉ねぎを与える」状態になっていた。
 何時の間にか窓の外の風景は白み、日が昇り始めていた。目覚ましが鳴る。時計は午前7時55分を指している。
 名無しさんは条件反射的に、クリックを止め、プログラムを停止させた。
 「猿オナニー」状態の名無しさんでも、「テレホーダイ」で体に刻み込まれた行動には逆らえなかったようだ。実際にはネットにはつながっていない(多分)のはずなので関係ないのだが。
 同時に名無しさん自身も我に返った。
「し・・・・、しまった!!俺は何をやっていたんだ!!」
「ありがとう・・・・、テレホーダイ・・・。もし、これがフリッツで常時接続状態だったら、干からびるまでやっていたかもしれない」
 バカである。
29ネッカマン:2001/02/11(日) 00:19
 昼下がりの午後、名無しさんは1を尋ねた。
 1は半焼した家屋の件で、警察、消防署、保険会社への説明、近所の住人へのお詫びでてんてこ舞いであった。
 そんな1を強制的にふんづかまえ、名無しさんは例のプログラムの件を話した。
 1は少し考えてから、ふと思い出したように言った。
「そういえば、私のパソコンにも、それらしきアイコンがあったような・・・。忙しかったから気にしなかったけど、そういえば・・・」
「だろ〜、だからよ〜、ペラペラペラペラ・・・・・」
「(話を打ち切って)・・・で、なんで、ひたすらクリックを続けたんだ?」
「きっとさ、先に進みきったときには何かがあるんじゃないかと思ってよ」
「っていうか、それは、ただの無限ループのプログラムだと思うな・・・」
「・・・・・・・・、おのれ、誤島ァァァァ!!!良くも、俺様を騙したな!!!
クソペテンヤローが!!!何処まで腐りきってやがる、グルァ!!ドキュンが!!」
 1はそれよりも、名無しさんが、ネット以外の時間は何をして、どうやって暮らしているのか、
気になったが、それは聞かない事にした。人間には知らない
30ネッカマン:2001/02/11(日) 00:19
ことが良いこともたくさんある。


「くくくくく・・・・・、愚昧、愚昧!!ギャンブルの才を知らぬ者ほど・・・・・っ!!・・・・引き際を知らぬ・・・・・・っ!!底なし沼に踏み込んでいても、まだ歩ける、まだ歩けると思い込む・・・・・・っ!!いや、否・・・・、底なし沼だからこそ、かえって歩けると思い込む・・・っ!!今まで歩いた分が・・・・・!!沈んだ体の分だけ・・・・・・・!!・・・それをかえって進めると思い込んでしまう!!・・・、努力が全て報われると思う愚物・・・っ!!・・・・失った分だけよりつぎ込む・・・・愚民に底なし沼、無限ループ、ギャンブルをさせるは、猿にオナニーを教えるようなもの・・・・・っ!!!・・・・ゲボッ・・・ゴボッ・・・!!」
「うるせー!!、人生の敗北者の分際で、ホーム○スの分際で、オヤジの分際で、このこの、逝かすぞ、ゴルァ!!!!」
 どこから涌いたのか、いきなり口を挟んだ澤井元課長(求職中)に、ガンガン蹴りを入れ始めた名無しさんであった。
 自分より弱いとみるや、速攻で潰しにかかる、弱者にはとことんつよい名無しさんであった。。
 1はそれを止めるでもなく、疲労に体を任せ、昼寝を始めていた。
 定期的に響く蹴りの音が、眠りに入るにはちょうど良いリズムであった。
31ネッカマン:2001/02/11(日) 00:20
 そして・・・、その一部始終を見つめる瞳が一つあった。
 未峰である。
 そのバイオレンスシーンを目にしながら、未峰は一つの推理をしていた。
 誤島の残した大予言についての推理であった。
「決して止まらないプログラム。聖母マリアを模した女。しかしながら顔に逆十字のタトゥー。
血涙。重厚な画面と比較してあまりに貧相なペーパーパックの大予言の本・・・・、
そして誤島、2001年と1999年、予言をたくされたのはあの場にいた7人、・・・・・・・・、
うむ・・・・、これはまさか!!!」
 未峰は何かをつかんだ!!
 さすがは逝きながら、いや、生きながら伝説と化した大哲人未峰である!!
 バカばかりのニセ2ちゃん闘士チームの中で、一味違う!!!
 そしてその推理の中で彼はさらに推理を重ねた。
 そして・・・・、ついに、なんらかの結論に至ったらしく、満足そうな表情を浮かべた。
 未峰はそれを無意識にゆっくり呟き始めた。
「すなわち、これらの事から推察するに結論は2点ある!!これらの事はまぎれもなく、
今回の事件、及び闘争の謎の根幹をなすはずだ!!それは・・・!!」
以下次号!!
32ネッカマン:2001/02/11(日) 00:22
「それは・・・」
 それは?
「それはっ・・・・、第一に・・・!!
滅背サンオーがエロゲーの画像を路地に向けて流すのはさすがに良くないんじゃないか・・だ!!
 第二に・・・・・・!!どーでもいいが、死尾山の奥さんのマ○コはとにかく臭い!!・・・
この2点だ!!」
 ・・・・・って、おい。
 ついでに未峰は、
「名無しさん@どーでもいいが、痴刑囚も、僕達も仲間割ればっかで全然戦ってないな〜」
 と呟いた。
 そこまで推理してから最後に、
「へへ、しゃれッスよ、しゃれ。名無しさん@どーでもいいが、と、
どうでもいいがをひっかけたんス・・・・、そうそう、投稿葉書書かないとネ」
 と呟き、未峰は岐路を急いだ。
 ぶつぶつ呟く様はなんか危ない人のそれだった。

 で、名無しさんの、澤井元課長への暴力は、いまだ続いていた。
 もー、やめとかないと殺人犯になっちゃうよー、てな所まで行っていた。
 1の寝息、未峰が葉書にペンを走らせる音、そして名無しさんと澤井による、
血しぶきの滴る音、蹴りが肉を爆ぜさせる音などの鳴り響く、
実に平和な、闘士たちの冬の午後であった。
33ネッカマン:2001/02/11(日) 00:22
 その頃の、芸魔ーズ、巣喰えあ店。
 でぢこは、秋葉原店と本店の修復が完了するまでの間、巣喰えあ店最上階のコスカに出稼ぎに来ていた。
 ・・・・と、なぜか、働いているのはでぢこではなく、パンダ娘のピョ○ラ・アナローグ・三世、人呼んで、「ぴよこ」であった。でぢこはそのうしろで一本鞭を持った女王様スタイルでぴよこを監視している。
 客の回転も早く、ぴよこはてんてこ舞いである。
 口をきく暇もない忙しさだが、ついに、ぴよこは不平をもらした。
「でぢこお姉ちゃん!!!なんで、ぴよこがコスプレしてウエイトレスしなきゃならないぴょ!!」
「うさだは入院してるし、ぷちこは誤島を追っかけて帰ってこないしで、人手が足りないにょ!!ウダウダ言ってないで働くにょ!!」
 そういうとでぢこは、一本鞭でビシバシぴよこを打ち据えた。
「ぴえええん、痛いぴょ、労働基準法違反ぴょ、あんまりぴょ〜〜〜」
「ぴよこのくせに労働基準法を知ってるなんて生意気にょ!!でも、労働基準法は15歳以上、及び、日本人と労働ピザを持ってる外国人にしか適用されないにょ〜、ひょひょっひょ、お前のようなヨウジョ&不法入国&不法就労者は最初から論外にょ!!」
「それを言ったらでぢこお姉ちゃんもそうぴょ〜(ピシピシ)あうう、痛いぴょ〜」
34ネッカマン:2001/02/11(日) 00:23
「口答えするなにょ!でぢこはいいんだにょ!!大体、それ以前に、
ぴよこの給料はでぢこが全て頂くから、労働基準法もクソも無いにょ!!
お前のやってるのはボランティアにょ!!」
「タダ働きかぴょ〜、鬼ぴょ、ひどすぎるぴょ〜」
「かのジャイ○ンも言ってるにょ!!『ぴよこのものはでぢこのもの、
でぢこのものはでぢこのもの』『ぴよこのくせに生意気だぞォ』とにょ!!」
「そんな事聞いたこと無いぴょ」
「でぢこの心に直接伝わって来たんだにょ!!でじこはジャイアニズムを
信望するジャイアニストだからOKにょ!!」
「言ってることの意味がわからないぴょ〜」
 そんなわけで(どんなわけだ)、奴隷のように、ぴよこをこき使う、でぢこであった。
35ネッカマン:2001/02/11(日) 00:24
 そのうち、客もはけ、店内に客一人いなくなった。
 でぢこは客がいないのをいいことに、ショーケース内のケーキのつまみ食いを始めた。
「疲れたにょ〜。たくさん働いた後のジュースとケーキはおいしいにょ」
「でぢこお姉ちゃん働いてないぴょ・・・・、って、それ以前に、
商品を勝手に食べるのはよくないぴょ」
「目からビィィィィム!!」
 一瞬で黒焦げにされるぴよこ。
「(ヒクヒク)・・・・・ひ、ひどいぴょ・・・」
「いいんだにょ!!」
「でも、儲けとか、利益とかはどうなるぴょ・・・」
「よく聞くにょ。これは、ヲタ用に値段を吊り上げてあるから、多少の損益ではびくともしないにょ。だいたい、こんなカス以下のケーキと飲み物だけでカタギの店が1000円(税別)もとれると思うかにょ??1000円以上使ったヲタ客にコスプレ店員人気投票用紙をばら撒く事で、このケーキセットを買わせるんだにょ。紙切れ一枚に元手はかからないから丸儲けにょ」
「・・・・確かに、なんでこれで1000円もとれるのか疑問だったにょ・・・」
「これが大人の世界というものにょ」
「そういうものかぴょ」
「おさわりなしでおさわり料金頂いてるようなもんにょ。ひょっひょ、バカヲタは扱いやすいにょ〜〜」
「なら、ぴよこも食べたいぴょ。働き通しで何も食べてないから、おなかペコペコぴょ〜」
 ぴよこがケーキに手を出そうとした、まさにその瞬間。
36ネッカマン:2001/02/11(日) 00:25
「目からビィィィィム!!」
 再び一瞬で黒焦げにされるぴよこであった。
「な、なんでぴょ・・・」
「これは商品にょ!!商品に手を出すなんて店員の風上にも置けんにょ!」
「だって、さっきでぢこお姉ちゃんは、ぴっ」
「目からビィィィィム!!」
 喋り終える前に、三たび、黒焦げにされるぴよこ。
「でぢこはジャイアニストだからいいんだにょ!!大体、ぴよこも食べたら数が減りすぎてばれるにょ!!」
「無茶苦茶ぴょ!!で」
「目からビィ(以下略)」
 喋り終える前に、四たび(以下略)
「大体何がむかつくと言って、ぴよこの声が異様にむかつくにょ!!」
「声は声優のせいだから、ぴよこに罪は無いぴょ〜」
「ハヤシライス逝ってヨシにょ!!」
「2ちゃん用語を公で使うのは良くないぴょ・・」
37ネッカマン:2001/02/11(日) 00:26
「ここは2ちゃんスレだからオッケーにょ!!・・・・それにしても、ぷちこ遅いにょ〜、誤島ごとき、もう片付いてるはずにょ」
「朝帰りどころか、晩帰りぴょ、ぴゃあああ、なんだかアダルティぴょ〜」
「でぢこを差し置いてアダルティやるなんて、ぷちこのくせに生意気にょ!!しかも、このまま遅くなるとダブル朝帰り、すなわちオバタルティにょ!!」
「・・・・意味わからんぴょ〜、はっ・・・?ぴょ?」
「なんだにょ?」
「今、窓の外に誰かいたような気がしたぴょ」
「何をバカ言ってるかにょ!!目からビィ(以下略)」
(前略)プスプス・・・。
「で、でも、いたんだぴょ・・・」
「ここを何階と思ってるにょ。ここは芸魔ーズ巣喰えあ店最上階にょ!!
今日は窓掃除の話も聞いてないし、この高さで人が見えるはず無いにょ」
「・・・・おかしいぴょ、確かに見たぴょ・・・・」
「いつまで言ってるかにょ、さっさと働くにょ!!」
「でも・・・ぴょ」
「目からビィ(以下略)」
 喋り終える前に、六たび(以下略・・・・ではなかった!!
 でぢこが目からビームを放つ前に、ゲーマーズの窓ガラスがはじけたのだ!!
「こ〜〜〜〜〜〜す〜〜〜〜〜〜ぱ〜〜〜〜ぁぁぁ☆〜〜〜〜ルンルン☆☆☆」
 その素っ頓狂な声、はじけるガラス片と同時に、でぢこ、ぴよこの視界に一人のもろヲタな男が飛び込んできた!!
38ネッカマン:2001/02/11(日) 00:27
 (*)・・・・が、飛び込んできたのはいいが、ボヨンボヨンはねるのが止まらず、まるでバスケのボールのように天井と床にぶつかりつつ跳ね続けた。
 頭がガンガン天井にぶつかるたびに血を撒き散らし、そのたび断続的に悲鳴を漏らしていたが、
そのうち悲鳴は聞こえなくなった。頭を打ちすぎて死んだか、気絶したかしたらしい。
 彼が脚に履いている妙なバネつきの靴が、この最上階まで飛び跳ねる力を生み、
同時に今、天井と床を往復している原因らしい。
 そのまま十五分程度それは続き、ようやく跳ねるのは止まって、そのヲタは床に倒れ臥した。
 脳天に頭部そのものよりも一回りでかいコブが出来ていた。
 どこかの動脈が切れているのか断続的に血がドクドク吹出している。
なんか白い豆腐のようなものもはみ出していた。
 つまさきが吊ってヒクヒク痙攣している事を見ると、死んではいないが、限りなく死に近い瀕死状態であることは見て取れた。
「・・・警察よりも、救急車呼んだ方がいいかぴょ・・・?」
「霊柩車を呼んだ方がよさそうにょ・・・」
 そこまで言った瞬間、
「はうううんんんん、アニメ声優の生声、萌ええええええ!!!!」
 の叫びがあたりに響き渡った。明らかに死んだと思われていたヲタからであった。
 そのまま、ヲタはビクッと全身を痙攣させ、キョンシー(古い)のように、一瞬で起き上がった。
 ぴよこの悲鳴があがる。
「ゾンビぴょおおおおお!!!」
「フウゥゥゥン!!!ふっかああつ!!!」
 と、ヲタが力を込めて、直立した瞬間、靴のバネが沈み・・・・・、
再びたっぷり力をためたバネは(以下*印より繰り返し)
39ネッカマン:2001/02/11(日) 00:29
 ・・・・・・3時間後。
 謎のヲタと芸魔ーズ巣喰えあ店との激闘は、謎のヲタに軍配があがった。
謎のヲタの石頭が若干、芸魔ーズビルを凌駕していたようだ。
さすがに天井なくしては延々飛び跳ねることはなかった。
 しかしさすがに、謎のヲタもボロボロだった。
 すでに人間の形をとどめていない。ただの肉の塊にしか見えない状態である。
 コンクリートの破片が一つ動いた。
 中からは・・・・、猫耳がのぞいた。
「ゲホゲホッ、死ぬかと思ったにょ」
 でぢこは背中に背負っていたぴよこを地面に下ろした。
「くっくっく、作戦成功にょ!!」

 芸魔ーズ崩壊寸前の時・・・・。
ぴよこ(以下(ぴ))「でぢこお姉ちゃん、こっちぴょ!!」
でぢこ(以下(で))「だめにょ、この階段も崩れてるにょ!!」
ぴ「・・・びええええん、でぢこお姉ちゃん、もう、崩れるぴょーーー!!ぴよこたちはもうおしまいぴょーーー!!」
 パンッ。
 でぢこの平手がぴよこの頬を打っていた!!
 ぴよこは頬を抑え、でぢこを見た。でぢこはギッとぴよこをにらみつけている。
 その瞬間、ぴよこは我を取り戻した。
で「あきらめてはいけないにょ!!でぢこがオンブしてやるにょ、連れて逃げてやるにょ!!」
ぴ「・・・・でぢこお姉ちゃん!!・・・・・・・・。ありがとうぴょ〜〜(泣)!!!
ぴよこ、でぢこお姉ちゃんを見損なっていたぴょ、でぢこお姉ちゃんは本当に本当の善人だったぴょ!!」
で「気にすることは無いにょ!!さあ、はやくでぢこの背中に来るにょ!!・・・、そう、もっと上にょ、でぢこの頭をカバーするように・・・」
ぴ「カバー・・・?」
で「な、何でもないにょ!!さあ、早くしないと助からないにょ!!」
ぴ「崩れるぴょーーーー!!!!!!」
40ネッカマン:2001/02/11(日) 00:30
 そんな風にして、ぴよこで落下物をガードしきったでぢこは無傷で助かったのだ。
「ヒョッヒョッヒョ、ぴよこを騙してうまく盾に出来たおかげで助かったにょ!!」
 そして倒れたままのぴよこを見やった。さすがに気が咎めたのか?
 そうしている内に、でぢこの瞳がふいに潤んだ。
 鬼畜でぢこといえど、人並みの悲しみの気持ちは持ち合わせていたようだ。
 でぢこの瞳から涙が頬を伝い、ぴよこの頬に滴った。
 そのまま、でぢこはぴよこに向かい手を合わせて拝み・・・、
「悪く思うなにょ、でぢこは大女優になる身にょ。ぴよこ、お前のようなミジンコ以下の命と違い、でぢこの命はデ・ヂ・キャラット星、及び、地球の両星の愚民どもになくてはならないものにょ・・・。でも、お前の死は無駄にしないにょ・・・、ぴよこ風情の命で、でぢこの偉大な命を救えた事をあの世でも誇りにするがいいにょ・・・・」
 なんとッ!
 涙は単に自己陶酔の涙だったッ!!
 しかもッ!!!
 気が咎めるどころかッ!!!!
 ぴよこに感謝するどころかッ!!!!!
 感謝すら強要しているゥゥッ!!!!!!
 さすがだ、でぢこ!!!!!!!
 見事だ、でぢこ!!!!!!!!
 誰も君を止められないッッッッッッ!!!!!!!!!!!
41ネッカマン:2001/02/11(日) 00:30
 でぢこから滴り落ちた涙がぴよこの唇に伝った。
 その瞬間、
「う・・・うん・・・・・・・ぴょ」
 ぴよこの唇から、かすかに声が!!
 そしてぴよこの瞳がうっすら開く。
「ゲエエエエェェェーーーーーにょぉぉぉぉ!!!」
「・・・ぴょ・・・?・・・でぢこお姉ちゃん・・・ぴょ?」
「あ・・・・、あわわわわ・・・・、悪かったにょ、ぴよこを盾にして本当に悪かったにょ、化けて出るのは勘弁にょーーーー!!!!」
「・・・・・何、言ってるかぴょ?」
「・・・・もしかして・・・・、ぴよこ生きてるかにょ?」
「生きてるにょ、脚もある・・・(確かめる)みたいだぴょ」
「そうかにょ・・・。良かったにょ・・・、ボソッ(いろんな意味でにょ)・・・」
「・・・でぢこお姉ちゃん、ありがとうぴょ、でぢこお姉ちゃんがぴよこを助けてくれたぴょ、でぢこお姉ちゃんはぴよこの命の恩人ぴょ〜!!」
「・・・そ、そういうことになってたかにょ・・・・・・、そうだにょ!!!でぢこがいたからぴよこは助かったにょ!!!でぢこはぴよこの命の恩人にょ!!」
 自分の行為はすっかり忘れて、すっかり命の恩人気取りのでぢこであった。
 自分に都合の悪いことは速攻で忘れ、自分のついた嘘は、まず自分自身が信じ込む。
 でぢこは、一流の詐欺師に必携なその思想を完全にマスターしているようだ。
 誤島のペテン力に対抗できるのは唯一でぢこのみかもしれない。
42ネッカマン:2001/02/11(日) 00:31
「さてとにょ・・・。ぴよこ、立てるかにょ?」
「何とか、大丈夫ぴょ」
「夕日が綺麗にょ・・・」
「カラスがカーカー鳴いてるぴょ」
 崩れ落ちた元芸魔ーズであったはずの廃墟にでぢこたちは佇んでいた。
 辛苦に萌える、いや、真紅に燃える夕日を二人は見つめた。
 死の狭間から生還した中で見るそれは、何のも変えがたい神々しい美しさがあった。
 二人は無言であった。
 口を開けば、その荘厳さが全て消えてしまうように思えた。夕日はそれほど美しかった。
 何分か、何時間か、佇んだ後、沈黙を破ったのはでぢこであった。
「さーて、秋葉原の芸魔ーズ三店舗はこれで全滅にょ・・・。これからどうするかにょ・・・」
「福岡にも芸魔ーズ支店があったはずぴょ」
「そうだにょ、ちょうど、辛子明太子が食べたかったにょ」
「豚骨ラーメンも食べたいぴょ・・・、はっ」
「どうしたにょ?」
「豚といえば・・・、あれ・・・ぴょ」
 ぴよこは謎のヲタであった肉塊に目をやる。
「あれは何だったのかぴょ??」
「わからんにょ・・・。自然界にはまだまだわからない事が多いにょ・・・・・、自然はなんと偉大なのかにょ」
「あまりに強引・・・、でも、綺麗なまとめだぴょ・・・」

〜〜ヲタップラーでぢこ第三部「でぢと哀愁のヲタ」〜〜
〜〜完〜〜
{今までご愛読ありがとうございます。来週からこの時間は、
新スレとして「デヂ!!」が始まります。後番組も応援してね!!}
43ネッカマン:2001/02/11(日) 00:33
てんちょさん「はーい、お疲れー。でぢこちゃん、いい演技だったよ!!」
でぢこ「感動的フィナーレだったにょ〜」
???「・・・ちょっと待て、ゴルァ・・・・・」
でぢこ「なんだにょ?」
???「逝ってヨォォォシ!!!!」
いきなり「あぼ〜ん」キャノンがでぢこたちに炸裂した。
でぢこ、ぴよこ、てんちょさん「ひでぶにょおおおお」
オマエ・モナー「終わってねえぞ、ゴルァァァ!!!!!まだ、俺様も復活してねえんだ、
ヴォケェェ!!!!!モナーと同じ猫耳だからって、調子に乗ってんじゃねえぞ、ゴルァ!!!!
片足逝きかけたところまで、全身残らず逝かすぞ、このドキュンヨウジョどもが!!」
 いきなりアスキーコードで乱入したオマエ・モナーは、さらにでぢこたちに連続で
「あぼーん」キャノンを射ち込み、さらに逝ってヨシ!!を連撃で加えた。
でぢこ「わ、悪かったにょ〜。つい、まとめたくなってしまったにょ〜」
ぴよこ「言い訳するようで悪いけど、ぴよこたちはまだ、ヨウジョだからドキュンなのは
しょうがないぴょ〜、・・・そりゃ、いま、義務教育も受けてないけどぴょ・・・」
オマエ・モナー「ア!?なんだ、ゴルァ!!?」
ぴよこ「何でもないぴょ・・・」
44ネッカマン:2001/02/11(日) 00:34
「さて、復帰ぴょ」
「それはともかくとして、このヲタ肉どうするかにょ。警察に聞かれると面倒ぴょ」
「あー、よく寝た」
「にょおおおおおお!!!」
 でぢこたちは驚愕した。
 一瞬前まで肉片でしかなかったそのヲタは、傷だらけとはいえ、
なんと一瞬で再生完了していたのだ。
「化け物ぴょ〜〜〜!!」
「きっとこいつ、石仮面かぶったか、フシフシ(不死不死)の悪魔の実を食べた化け物にょ〜〜、
波紋使いに連絡にょ!!」
「波紋使いなんて、スタンド使いに取って代わられて、もう、廃棄処分されてるぴょ」
「そうだったにょ、やばいにょ、やばいにょ〜〜〜」
「ハッハッハ、何を怖がっているのかね、おぢうさん?」
 そのヲタは、わざとらしい口調で、キラーンと歯を光らせようとしながら、微笑んだ。
 が、歯を全く磨いてないらしく、光る以前に異常な口臭があたり一面に漂った。
 しかも、その行為自体、異常に似合ってない。
 ぴよこは手をぶんぶん振りながら、必死でその怪物ヲタを拒絶した。
「寄るなぴょ!!ぴよこたちは何も悪いことしないぴょ!!お前にたたられる覚えはないぴょ、
そうだぴょ、でぢこ!!?」
「え・・・、えっと、うーん、うーん、えーとにょ・・・、うーん、うーん」
 たたられる覚えありすぎのでぢこであった。
「ヘッヘーッ、生ハヤシバーラの声、萌へ萌へ〜〜〜」
 また、何の脈絡もなく、そのヲタは叫んだ・・・。
45ネッカマン:2001/02/11(日) 00:35
 気色悪さに震えるぴよこをよそに、ふと、でぢこは、その声に、そして、
めがね(割れてるが)をかけたそのヲタ顔にデジャヴを感じた。
(えっと・・・、たしか、覚えがあるような・・・・、そうだにょ!!)
「お前!!最凶痴刑囚の一人、・・・・そう、毒ター赤松かにょ!!」
「ああ、やあっと、思い出してくれたんだね、でぢこちゃん。
ヨウジョだから記憶力がいまいちなのは・・・、しょうがないのかな?」
「・・・って、何、言ってるにょ!!お前のあまりに突拍子のない登場に
記憶がすっ飛んでたにょ!!」
「フフッ、主人公である僕を愛した故に記憶を失ったのか。まさにお約束だね。
だが、お約束の展開は全て僕の守備範囲さ。さあ、僕に好きなだけ抱擁するがいいさ!!」
「そのまま逝くがいいにょ、目からビーム!!」
(ボンッ)「ハフンッ・・・・、フフフ、無理することないって。
女性登場キャラは全て僕を愛する定めになってるんだからさ」
46ネッカマン:2001/02/11(日) 00:36
「って、ゆーか、何で生きてるにょ!!」
「ハハハ、僕はね、自分の漫画の中でK太郎として登場して、
ヒロインの女の子たちに幾度となくブッ飛ばされてるんだよ。
特にメインヒロインの奈留瀬川アナルになんか、殴られるたび、大気圏外に、
時には月にまで飛んでいるからね。この程度のダメージなど日常・・・・、
って、さすがに今回は逝きかけたけどね」
「・・・・・・」
「・・・・・」
 でぢこ、ぴよこ、共に無言であった。
 っていうか、もう疲れきって息することすら面倒であった。
 そのあまりにアホ臭いというか、突拍子のない話を信じられなかったのではない。
 全てがアレ過ぎた故であった。
 何か既存の表現では表現しきれない代物、それが毒ター赤松であった。
 何か良くわからない「アレ」と表現する以外、でぢこたちの心は、逃れるすべを知らなかった。
47ネッカマン:2001/02/11(日) 00:37
「そのまま、逝ってしまえばよかったにょ!お前なんか逝ってヨシにょ!!」
「そのことなんだが・・・・・・・・・、アリガトウッ・・・・!!」
「・・・・、ド、ドリアンの真似して不意打ちかにょ!!
そんなものにでぢこはだまされないにょ!!」
「本当にありがとう!!君たちのアニメ声が無ければ、私はあのまま、お花畑というか、
血の池というか、同人誌の海というか、なんというか良くわからんあっちの世界に
逝ってしまう所だったよ」
 でぢこ、ぴよこは「だから、そのまま逝っとけ!!」と思ったが、言っても無駄なので、
無視して話を進めることにした。
「・・・・で、何で窓から入ってきたにょ」
48ネッカマン:2001/02/11(日) 00:41
 毒ター赤松は、その途端本当に嬉しそうに喋り始めた。
「ああ、それはね、この僕の大発明、ウルトラスーパーグレート(2045文字中略)
マイティアルティメットスペシャルミラクル(5394文字中略)ハイパーエデンゴット
(4236文字中略)ジャンピングシューズのおかげさ!!
これのおかげですっごおおおおおおおおおおおおお(*78953)く、高く高く高く
(*4531759345877)ジャンプできるんだよ。
あ、ちなみにね、君たちの使ってるフロッピーディスクも僕の大発明の一つだし、
新世紀最初の大発明と呼ばれるジンジャーだって、なんと僕は先んじて作っててね、
あ、ちなみに名前はニンジャね、ああ、天才は盗作にも気を配らないと駄目だからつらいよ、
あと、冬、ストーブつけるときに使うポンプね、あれも僕
(以下642487218000000000000000000000000文字中略)・・・・・なんだよ。
 あ、それといま僕『ラブ○な』って漫画書いてるんだけどさ。
まあ、ほとんどアシに書かせてるんだけど、まあ、あくまで僕の天才オーラによって生み出される、
まあ、他に類を見ない、まあ、とてつもなく独創的な漫画だよ・・・(以下7004414000文字中略)
・・・。僕の漫画の亜流なんてそれこそ星の数でさ、あ〜あ、
凡人は天才を模写する以外何も出来ないからしょうがないんだけどね、
でも、僕はこの大宇宙よりも心が広いからね、きっちり許してるんだ・・・・・・
(以下71400005000文字中略)。
 昔、話題を振り撒きまくったあのエヴァなんて僕のモロなパクリだよ。
○流アスカなんかラブ○なのヒロイン『奈留瀬川アナル』にそっくりだし、
今度、新しくK太郎の血の繋がらない妹を出す予定なんだけど、それも綾○レイってキャラ
としてまんまパクられてさ、まったくタイムマシンまで使って僕のアイディアを盗むんだから
溜まったもんじゃないよ・・・(以下200000000414文字中略)・・・・。
僕はエジソンより多くの、そして偉大な発明をなした大発明家であり、
手塚治虫より素晴らしい多くの漫画手法を生み出した大漫画家だからね・・・・
(以下9140475550000000000036477700000000文字中略)・・・・なんたって僕は天災、
じゃなくて、天才だからね!!それに・・・・
(以下45635254612134364156432153453135443434153451023453153435413641634518645文字中略)
さらにね・・・」
49ネッカマン:2001/02/11(日) 00:42
「ウゼエにょおおおお!!!!」
「日が暮れるっていうか、もう、朝になったぴょおおお!!!!」
 でぢこ&ぴよこの68000%目からビーム&口からバズーカが炸裂する。
 今までにない、究極的なムカツキ指数であった。
 そのとてつもないエネルギーは、毒ター赤松をチリに変えてなお、宇宙空間にまで達し、
その衝撃波はアルファ・ケンタウリを一瞬で消し去り、M78星雲にまで到達したという。
 その甚大な被害はM78星雲のウルトラマン人口を1/12にまで激減させた。
 M78星雲では原因不明のこの災厄を「デージーの災厄」と呼び、子々孫々まで伝えた。
ウルトラ兄弟が地球(というか日本)の守護に来なくなったのは、この事件を境にしてである。
 故郷を失ったウルトラマンたちは、流浪の宇宙海賊を組織し、罪もない宇宙人の殺戮、
略奪に励んだと言われる・・・・・、って、特にやってること自体は地球に来ていた頃と
何ら大差はない。
50ネッカマン:2001/02/11(日) 00:44
 そのパワーが、宇宙の帝王フ○ーザの目に止まり、でぢこ、ぴよこがフリ○ザ配下の一員
としてスカウトされるのは、これより10年後の話であった。
 数々の未開惑星を侵略した功とその戦闘力、狡猾さを称えられ、
ついにはギニュー特戦隊に配属、その地位と不動のものとする。
 しかし、でぢこの野心はそれを良しとせず、ついにはフ○ーザに反旗を翻す。
 一年に渡る謀略の末フリー○一家を皆殺しにしたでぢこたちは、その後来襲した、
ベジータ、孫悟空、孫悟飯ら、スーパー○イヤ人すら轟沈(毒殺で)。
 瞬く間に、フリーザ一味の残党、M78星雲の生き残りの宇宙海賊、
デ・ジ・キャラット星の愚民たち、ついでにバルタン星人、ゼットン、ダースベイダーを
配下に収め、一大帝国を築いた二人は、ついに全宇宙、全歴史の支配に乗り出した。
 「デジ・ピヨ帝国」として旗揚げしたその新生国家は、戦闘国家バルカン星、
大勢力の銀河帝国、ヤプーを駆りしイース帝国、破壊を望みし異星人イレイザー、
など宇宙、歴史に名だたる一大勢力を次々と破竹の勢いで、滅亡させていく。

 ついには、あらゆる勢力が国家の壁を、民族の壁を、時間の壁を、
さらには善悪の壁すらも越えて、侵略者でぢ・ぴよ討伐のため力を一つにしたのだった。
 全ては打倒でぢこ・ぴよこのために。
 「でぢ・ぴよ帝国」を前に手を組んだ「常勝皇帝ライン○ルト」「不敗の魔術師○ン・ウェン○ー」率いる銀河統一戦線。
 白痴の魔王アザトースのもとに結集したクトゥルフ、ダゴン、這い寄る混沌ニャルラトホテプなどの旧き神々の軍勢。
 マーズ、トール、桜庭○○、ヒク○ン・グレイシー、アレクサンダー・ガ○リン、範馬勇○郎、アルテイU○、矢○ジョー、マス○ーアジア、ゴルゴ○3、豪鬼、和田ア○子等、「地球最強の男」たちを結集した、でぢこ、ぴよこ暗殺のための隠密決死部隊。
・・・・・だが・・・、その全てが、でぢこの邪悪な謀略の前に膝を屈していく・・・。
51ネッカマン:2001/02/11(日) 00:45
 そして宇宙の創造者エ○バの軍勢をも滅ぼし、全宇宙統一に王手をかけたでぢ・ぴよ。

 ついには、宇宙征服の最後の壁、宇宙全生物の最後の希望と目されていた、
『春休み映画「のび太と銀河最終聖戦」のドラえもん一派』を激闘の末、
終盤のどんでん返しで全員滅殺!!
 とうとう、全宇宙、全時間軸の征服を成し遂げたのであった。
52ネッカマン:2001/02/11(日) 00:46
 しかし、「天は二人の女帝を必要としてはいないにょ!!」「以下同文ぴょ!!」
なわけで、いったん統一された、宇宙は分裂。
 後世の歴史家はこの悪夢の幕開けとなる会談を「プ・リー・ンアラ・モウウウ・ドゥの会談」
と呼んだ。
 全宇宙、全時間軸を巻き込んだ、未曾有の規模の、壮絶な第三次宇宙大戦勃発である。
 でぢこ女帝率いる「神聖デ・ジ天上天下唯我独尊帝国」と、ぴよこ国家主席率いる
「アナローグ民主主義人民共和国(民主主義は字面だけで、実際はぴよこの独裁国家)」
の泥沼の大戦であった。
 その結末は・・・・。
・・・、とまあ、でぢこ、ぴよこの二人は伝説(いろんな意味で)として、
宇宙の崩壊の時まで語り継がれたりしてたり、そうでなかったり・・・・、
が、それは後々の伝説であり、このスレとはひとまず関係ないので、ひとまず捨て置く。
 つーか、捨て、置け!!
53ネッカマン:2001/02/11(日) 00:48
 チリとなって消し飛んだはずの毒ター赤松は、ヒトコマで復活した。
「やっ!(シュタッ!!)」
「もう、復活したのかにょ・・・・、って、そんなことは、もう、どうでもいいにょ」
 聞こうが聞くまいが、毒ター赤松なら、何でもあり、そんな気がした。
「ハハ、その理由は・・・」
「ストオオオオオップ、ストップにょ!!!・・・・・・・だ〜か〜ら〜、
最上階までどうやって飛んだかは聞いてないにょ。それはもう、お前という存在だけで、
最上階までのジャンプなんて、ヲタが秋葉原に集う以上の常識に思えるにょ・・・。
たとえ、芸魔ーズが、マーズ(火星)あって、お前が一瞬で地球から飛んできたとしても
驚かないにょ・・・」
「だから、とりあえず聞きたいのは、なんでわざわざ窓から入ったかってことぴょ」
「ふふ〜ん。僕の事をそんなに聞きたいなんて・・・、もう僕に萌え萌えだね☆
この・か・わ・い・こ・ちゃん☆☆☆」
 でぢこ、ぴよこは、殺意を懸命に心の奥底に秘めた。
殺しても無駄な奴に殺意は無駄なだけである。
「そのとおりだにょ・・・、さあ、はやく、先を言うがいいにょ・・・」
54ネッカマン:2001/02/11(日) 00:49
「そりゃ、もお、コスカに行こうとハヤル気持ちだよ!!コスプレは大好きさ!!
だからあまりに時間が惜しくてね、とにかくエレベータに乗る時間すら惜しくてさ・・・・・、
で、ダイレクトに窓から入らせてもらった」
 明らかにバギのド○ルを意識したポーズで、毒ター赤松は言った。
「あれ、どしたのかな〜〜〜」
 でぢこもぴよこも全身が震えていた。顔は真っ青である。
 怒りも限界を超えると、顔は赤くならず、血が引いて青ざめるものなのだ。
 当然、限界を超えて自己陶酔に浸っている赤松がそれを理解するはずもなかった。
「あっ、わかった!!僕に萌えすぎて、力が抜けてしょうがないんだあ」
 ぷち。
「目からビィィィィムゥゥゥゥッ!!」
「口からバズゥゥゥゥッゥカァァァッ!!!」
 でぢこ&ぴよこのムカツキ指数MAXダブルアタックで、一瞬で黒焦げにされる毒ター赤松
(あの世へGO!!のダメ押しィ!!)。
「つーか、お前がぶっ壊して、もうコスカは無いぴょ!!」
「こんなことなら、ケーキ全部食べて、コスカ売上も崩れる前にパクっとけば良かったにょ!!
(おい)」
「お前風情は、第三新東京市の新コミケットでコスプレ会場でこっそりパンチラとったリ、
レイプでもやってるがいいぴょ!!」
「大体、ド○ルをいくら気取ったところで、お前じゃ全然似てないにょ!!」
55おたく、名無しさん?:2001/02/11(日) 02:20
おもろい
56ネッカマン:2001/02/11(日) 02:53
 赤松を叩き返した後、でぢこ、ぴよこは、うさだの見舞いに向かった。
 別にうさだが心配なのではない、お見舞いの品目当てである。
「フルーツ盛り合わせなんてあったら発狂してしまうかもにょ〜」
 ただでさえ、窮乏生活を送っていた二人だったが、ゲーマーズ崩壊により、住む所も、保存しておいたわずかな食料(納豆、小麦粉)も無くなっていた。
 九州のゲーマーズに行きたくても、ぷちこが帰ってこないし、第一旅費がない。
 徒歩で向かったところで、途中で餓死することは必然である。
 豊かな日本で餓死など洒落にもならない。
57ネッカマン:2001/02/11(日) 02:57
「真っ暗ぴょー」
「うさだの病室は○棟の、307と聞いてるにょ」
 うさだの入院した丸○都立病院敷地内に進入したでぢこたちは、そのままうさだのいる病室に、
窓から侵入した。
 ベットが8つある集団病棟である。
「貧乏なうさだらしいにょ〜、庶民らしく、みんなで一室にょ!!」
「どれがうさだお姉ちゃんかぴょ」
「ピンクの髪の女を捜せばすぐにょ」
「・・・あれぴょ」
「あの髪、顔、紛れもなくうさだにょ」
「でぢこお姉ちゃん、おなかすきすぎて、病院グルグル回ってるぴょ」
「でぢこもにょ、早く、うさだにお見舞いの品を献上させるにょ!!」
 でぢこたちは、さっそく、うさだを起こしにかかった。
58ネッカマン:2001/02/11(日) 02:58
「あ・・・・、もう、うるさいな、むにゃむにゃ」
「はやく、フルーツを出すがいいにょ!!」
「・・・・、むにゃ」
「うさだの分際で、でぢこを無視するとはいい度胸にょ!!」
 そういうと、でぢこは6@`7歩ほど、後ろに下がった。そのまま助走をつけ、ジャンプ!!
「でぢこキィィーーーークッ!!」
 でぢこの右足は見事にベットの盛り上がりにヒット!!
「ゲボ・・・・、ううう・・・」
「うさだ〜〜、おっはーにょ」
 腹を抑え、しばらくうめいていたうさだだが、その声に慌ててメガネをかけ、でぢこを見る。
「・・・・なんだ、でぢこじゃない・・・・、消灯してるってのに・・、
ま、迂闊者のでぢこらしいわね」
 いかにもめんどくさそうに、うさだは身を起こした。
59ネッカマン:2001/02/11(日) 02:59
 ウサ耳はつけてない。
 ロングヘアはそのままおろしている。きているものもパジャマ代わりの学校のジャージであった。
「うさだーーー、迂闊者とはなんにょ!!」
「シーーー!!もう午後11時よ・・・、ったく、どうやってもぐりこんだんだか」
「ったく、とはなんにょ。見舞いに来てやったんだにょ〜、
お客様に何かお見舞いの食い物を出すがいいにょ!!」
「・・・・・・、お見舞いの品は普通あんたたちが持ってくるもんでしょ・・・・、って、うさだって言うな!!」
「怪我のせいか、怒るのもワンテンポずれてるにょ〜」
「まったく、でぢこと来たら・・・・」
「食べ物〜、食べ物〜、食わせろにょ〜」
「・・・・、しょうがないわねえ・・・、言っとくけど、両親はイカダでどっか行ってるし、
身寄りもないから、お見舞いなんてほとんど来てないわよ・・・・」
「なんというケチぶりにょ!!でぢこが餓死したらお前のせいにょ!!!
豊かな日本でこの可憐なでぢこ様を餓死に追いやった、極悪人として、
一生マスコミに付回されるがいいにょ!!」
「・・・・・あんたねー・・・・あ、そうだ、あれがあったわ」
「アレ?もったいぶるなにょ、さっさと出すがいいにょ!!」
「なんでそうえらそうなのよ、あんたは!!」
 そういうと、うさだは、ベットの下から巨大な袋を引っ張り出す。
「今日の夕方、あたしのファンって人がくれたの」
「メロンパンにょーーー!!むっちゃでかいにょ!!」
「しーーー、大声出しちゃ駄目だって。いい、平等に二等分するのよ」
60ネッカマン:2001/02/11(日) 03:00
 恐ろしく、巨大なメロンパンであった。全長1メートル、厚さ50センチ・・・、
どうやって焼いたのかが不思議だ。
「さあ、喰うにょ!!」
 と、でぢこが大口を開けた瞬間・・・。
「待つぴょ」
「どうしたにょ・・・、はっ、ぴよこ、独り占めする気かにょ!!渡さんにょ、これはでぢこのもんにょ!!」
「でぢこ!!きちんと2等分って言ったでしょ!!」
「チィィィィにょ!!」
「ちがうぴょ。こんなにでかいメロンパン、どう考えてもおかしいぴょ」
「でかいに越したことは無いにょ〜、おなかいっぱいになれるにょ!!」
「桃太郎の話を思い出すぴょ」
「なんだにょ、ぴよこ、桃に桃太郎・・、じゃなくてメロンパン太郎が入ってるとでも
思ってるかにょ、まったく悲しくなるほどお子様にょ〜〜〜〜」
「とにかく、急がずにゆっくり切ってみた方がいいぴょ」
 ぴよこがそこまで言ったとき・・・・、不意にメロンパンに亀裂が走った。
「め、メロンパンが生きてるにょ!!・・・・?」
 そこまで言ったとき、でぢこの眼に見慣れたものが見えた。
「ぷ、ぷちこおおおおおおお!!!」
 そこには・・・・、あまりに変わり果て、ボロボロに痛めつけられたぷちこがいた。
61ネッカマン:2001/02/11(日) 03:01
「殴打によるものと思われる打撃傷158箇所、革鞭によるものと思われる打撃傷824箇所、噛傷72箇所、左眼球破裂、左腕薬指第二間接まで欠損、・・・・処女膜までなくなってるにょ・・・・・」
 でぢこはここでいったん言葉を切った。
「・・・で、これだけでも1/10ってとこだにょ・・・」
62おたく、名無しさん?:2001/02/11(日) 06:39
ヨウジョあげ
63おたく、名無しさん?:2001/02/11(日) 18:59
あんたすげえよ
64おたく、名無しさん?:2001/02/12(月) 03:52
いかれてて、おもしろいな
65屑だな:2001/02/12(月) 07:04
コピペ発言ごめんなさい 不用意でした。 おもろいんで頑張って下さい
66ネッカマン:2001/02/12(月) 07:09
 さらPは満足していた。
 ヲタ相手の勝負こそ流れたものの、リベンジに来た猪狩親子を轟沈。
 さらに誤島VSぷちこのバトルを横取りし、ロリペト趣味を満足させ、
すっかりお腹いっぱいって感じだった。
さらP(以下P)「??」
 何時の間にか、さらPの前に二つの人影が、立ちふさがっていた。
 妙なSF風コスプレの男女コンビである。
 女は栗色の髪に浅黒い肌で、猿にも似た南国系の美女であった。
 しかし、その健康そうな肉体とは裏腹に、腺病質な表情を浮かべ、
いかにも軟弱そうな気質が垣間見える。
 男は自分の頭よりも大きい赤毛のアフロ・・・・。これだけで描写する気、失せた。
??「さらPどのとお見受けした」
 さらP、無視。
??「待ちたまえ」
 スタスタ。
??「・・・・すみません、ちょっと!!」
P「宗教、押し売り、勧誘、萌えヲタ、限定販売お断りです。じゃ」
??「違う!貴様、このお方をどなたと心得る!!」
P「つーか、うぜえんですけど、そのアフロ(聞いちゃいねえ)」
??「控えい!!このお方はアニメ界の重鎮、リアルロボットの祖、
ドミノたんハァハァ様の一番弟子アムロ波恵様だ!!」
67ネッカマン:2001/02/12(月) 07:10
P「あ、私、ロリペト以外興味ないんで結構です、つーか、ロボどーでもいいです。じゃ」
??「あうう、ごめんなさい、ごめんなさい、あやまりますから、
ちょっとだけついてきてくださいよう」
 すっかり怪しい宗教勧誘になっている。
どうも立場の強い相手には過剰にへりくだり、弱い相手には尊大に振舞うタイプのようで、
さらPを前にして、敬語と尊大な言葉がごっちゃになった意味不明な喋りをしてしまっている。
 もろに「ウゼエ、ウザ過ぎだ、このアフロ豚」なんて表情を隠さないさらPもアレだが。
P「だからなんですか、アフロ」
?「アフロって言うな!!いいか、オレの名は・・・・!」
P「アフロでしょう」
?「いや・・・、だから・・・」
P「ア・フ・ロ」
?「あ、いや、その・・・」
P「アフロアフロアフロアフロアフロアフロアフロアフロアフロアフロアフロアフロアフロ
アフロアフロアフロアフロアフロアフロアフロ・・・・」
?「ああああ、すみませんでした、アフロでいいッス!!」
P「わかればいいんです(ニッコリ)」
 さらPの後ろでアフロ(名前確定)はアムロに、こっそりささやいた。
アフロ「こええよう、あの女・・・」
アムロ「逆らうな!!とにかくあのお方の所までお連れするんだ!!」
68ネッカマン:2001/02/12(月) 07:12
アムロ「こちらです、さらPさん」
 ちゃっかりついてきてるさらPであった。
 案外、都会の孤独に迷う子羊かも・・・、それはない。
アムロ「あの方が・・、我々の総帥ドミノ様でございます」
さらP「ハゲじゃん」
 さらP容赦なし。

その男は・・・ハゲ。
 以上、描写終わり。
 PS、なぜだか、ハゲはおんぷたんの魔女見習いコスを着ている。キショ
アムロ「アレは、ドミノとどれみちゃんを引っ掛けた高尚なギャグなんです!!
あ、どれみコスじゃなくて、おんぷコスなのは、ドミノ様の趣味ですので気になさらず」
 なぜだか、地の分にまで答えてくれるアムロたん萌え。
 でも、説明しなきゃわからないギャグやるドミノたん萎え。 
69ネッカマン:2001/02/12(月) 07:14
ドミノたん(以下ド)「よくきてくれたな、勇者さらP」
P「帰っていいッスカー」
アムロ「ああ、待ってくださいってば・・・、(ボソ)後で○○○の無修正写真を差し上げますので」
p「それを早く言って下さいよ!!ハイ、お聞きします。何ですか(媚びっ)」
 さらP変わり身早っ。
ド「さらPどの・・・、猪狩シンジを沈めたあなたの腕・・・、否、舌を見込んで話がある」
P「こっちはねーです、じゃ」
ド「ああ、帰っちゃ駄目!!頼むから・・。ネ☆ド・ミ・ノ・の・お・ね・が・い☆ルン」
P「ねえ。黒んぼ(アムロ)とアフロ。このくそウゼえハゲ、殺していい?」
アムロ「それはビミョーにまずかったり・・・・、でもそうでなかったり」
ド「そうでなかったりって・・・?」
アムロ「いえ!!何でもありません!!」
ド「まあいい・・・(さらPに向き直して)話というのは他でもありません。
われわれは貴女に『力』を差し上げたいのです」
p「私、女ですから筋肉つくの嫌です、じゃ」
ド「あああ、ストップ、違います、本物の『力』です!!」
p「ちから・・・ねえ。で、どうして私にその『力』とやらを渡そうと?
私は痴刑囚ですよ?」
70ネッカマン:2001/02/12(月) 07:14
ド「あなたと我々の目指すものが同じだからです。貴女への援助は我々の利益でもある、
そういうことです」
p「何のことです?」
ド「とぼけないで下さい。我々と貴女の目的は一致しているはず!!
くそヲタを滅したい!!そうでしょう、さらPさん!!」
さ「いや、別にそーゆーわけじゃねーんですけど、ヲタが嫌いなんじゃなくて、萌えとか、
ネットしか話できねー奴とか(以下694732255文字省略)」
ドミノたん「・・・充分ですよ、さらPさん!!あなたになら・・・『宇宙の意志』も使える筈!!」
さらP「はあ?宇宙の意思?やっぱり電波宗教じゃ、ねーですか。じゃ、私はこれで」
ドミノたん「あううう、違うんです、マジモンなんです、マジっすううう」
71ネッカマン:2001/02/12(月) 07:15
 とりあえず、なんとか、『力』を見せるところまでこぎつけたドミノ。
ド「ここが・・・・、例の『力』・・・・、その名も『イデ』を収容している、
地下大13ドッグです」
 そのドックの入り口は他のドックに比べて、以上に巨大だった。
 幅、高さ共に50メートルを超える巨大さである。
p「何十ものロックを施してますね」
ド「・・・一目でわかりますか、さすがさらPさん」
p「これだけの厳重な封印をするものとは一体なんですか?」
ド「もうじきわかりますよ」
 そして・・・、扉が開く。
 その扉は地獄行きか、それとも?
72ネッカマン:2001/02/12(月) 07:16
p「・・・・・・」
ド「あれが『イデ』です」
P「・・・何を喋っていいものか迷ってますね、メガネザルハゲ」
 ・・・・ドックにはあまりに巨大なラッキョが浮かんでいるだけだった。
ド「これが私の生み出した、否、発掘した神々の力・・・そして宇宙の意思!!!
・・・その名もイデ!!」
P「だから、単にでけえラッキョじゃないんですか、あんたが一人で猿のオナニーみたいに
延々剥いてりゃいいのでしょうが。猿顔のくそハゲさん」
ド「・・・甘く見ないで下さいよ、あれの・・・、イデの力を」
P「だから、何があるって言うんですか?ギャクサツマニアハゲ」
ド「(この野郎…、いちいち末尾にストレートに悪口言いやがって…いや、我慢だ我慢だ…)
・・・・例えば・・・・、やれいっ、アムロ波恵!!」
73ネッカマン:2001/02/12(月) 07:18
 ドミノたんの声と共に、巨大ラッキョの皮が剥けていく。
 中から、なんだか見慣れた・・・、いや、よく考えたら、
最近はあんまり見ない「ハゲ」が出てきた。
 よく見ると、胸元に「井○らっきょ」と名札をつけている。
 最近たまにしか見ないと思ったら、こんなとこでバイトしてたらしい。
「なんすか、この巨人ハゲは」
「見てわからないかね?ラッキョだよ」
「いや、だから・・・、なんで井出ら○きょなのかと」
「宇宙の意志イデ・・・、いで・・・・、井出・・・、井出らっ○ょ!!
・・・・プププ!!面白〜〜〜、さすが、ドミノ!!オレマンセー!!」
「・・・・・(180度ターン)」
「あああ、帰っちゃ駄目ッス!!こう見えても、井出はモノスッゲー力を持っているッス!!
科学力で巨大化させただけじゃないっスヨ!!」
「・・・じゃあ、その力を見せてくださいますか?」
「うむ・・・・、たのむぞ、井出!!」
井出「うーす」
 井出の全身からものすごいオーラが発散し始めた。
74ネッカマン:2001/02/12(月) 07:19
「これは・・・」
「わかるかね?」
 井出の体がビルドアップを始める。
「たしかにね・・・」
 まだ、ビルドアップは続く・・・・、ついに服がはじけ飛んだ!!
 ・・・・・、全部。
 ○出らっきょは全裸になっていた。
 さらPは井出から視線を外さない・・・。
 五分たった。
 十分たった。
 ・・・一時間。
P「・・・この後は?ハゲ」
ド「いや、これで終わり」
P「ちんぽ出して終わり?」
ど「ひらたくいえばまあ・・・、ストップ、ストップ、怒っちゃ駄目!!・・・・、
おい、井出、彼女に他に何が出来るか答えてやれ」
井出「へえ、全裸になれます」
P「・・・他には?」
井出「全裸になれるッス」
P「だから・・他には…?」
井出「・・・(しばらく考えて)・・・・ハゲます」
P「・・・・・クソが・・・」
ド「はっ、舌一本斬りはストップ!!」
アムロ「あれは人造人間兵器です。エヴァみたいに人が乗れるんです!
そして・・・・パイロットは貴女です!!!」
 見事なタイミングで助け舟を出すアムロ。
p「・・・エヴァみたいに?」
アムロ「はい」
p「本当?」
アムロ「本当です」
p「・・・、それなら仕方ないなあ、にへ」
 さらPはエヴァシンパだったようだ。
P「で、私はどうやって乗ればいいんですか?ジジ猿」
75ネッカマン:2001/02/12(月) 07:29
アフロ「クソムカツク女でしたね・・・」
ド「くく・・・、それでいい。あのまま宇宙の意志ごと暴走、ヲタと共倒れしてくれれば、
それこそ、我々の最も望む結末・・・・」
アフロ「私の出した案・・・、見事成功しそうですな・・・・」
ド「そちも悪よのう、ええ、アフロ屋よ」
アフロ「なあに、お代官様にはかないませぬな」
 ファファファファ・・・・・、夜中に怪しい笑い声がこだまする。
 すっかり、時代劇気分の二人であった。
 ハタから見れば、ハゲとアフロの怪しい凸凹コンビ漫才にしか見えなかったが。
アムロ「でも、大丈夫かなあ・・・・、あの人と仕事した人は漏れなくあとでボロクソにあの『舌』
で殺られるって聞いたけど…」
ド「何を言うか!!わしは『皆殺しのドミノ』!!『世界のジェノサイド・ドミノたん』だ!!
当然、さらPも例外ではない・・・・・、はず・・・、はずだ、なあ、そうだな、アフロ!!」
アフロ「何でドミノ様まで、私をアフロって呼びますか・・・」
 果たして、ドミノの野望は成就するのか!!
 井出らっき○を駆り、ヲタ滅殺に向かうさだPにいかに立ち向かう、
ヲタ闘士たち(&痴刑囚ヲタ)よ!!
 謎は謎を呼んで、リノンたんの欲望は終わるところを知らない・・・(誰や、リノンって)
 以下次号!!
76おたく、名無しさん?:2001/02/13(火) 02:20
とりあえずあげてみる。
77おたく、名無しさん?:2001/02/13(火) 05:18
アフロってやっぱりイデオンパイロットのあれですか?
78おたく、名無しさん?:2001/02/13(火) 23:14
続きはまだですか?
79おたく、名無しさん?:2001/02/14(水) 07:19
あれ・・・、今日も来てない・・・。
来るまであげ。
80終了:2001/02/14(水) 07:24
  
81おたく、名無しさん?:2001/02/14(水) 23:19
勝手に終わらせるな〜。
再開。
82おたく、名無しさん?:2001/02/17(土) 00:31
まだ、再開しないね。
あげ
83おたく、名無しさん?:2001/02/17(土) 00:53
どきどき
age
84おたく、名無しさん?:2001/02/17(土) 02:02
>83
なぜか、ageと書きながら、sageてるの?
85おたく、名無しさん?:2001/02/18(日) 01:09
あげ
86おたく、名無しさん?:2001/02/21(水) 02:45
ま〜だ〜?
87おたく、名無しさん?:2001/02/22(木) 07:02
age
88おたく、名無しさん?:2001/02/27(火) 07:04
age
89おちんちん:2001/02/27(火) 07:09
何?この、さぶぃスレッドは?
90age嵐イッテヨシ凸(゚Д゚メ):2001/02/27(火) 09:53
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ クソスレ認定age嵐 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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91おたく、名無しさん?:2001/03/07(水) 03:31
age
92おたく、名無しさん?:2001/03/23(金) 03:46
nyo

93おたく、名無しさん?:2001/04/17(火) 15:13
94アロエリィナ:2001/04/17(火) 20:34
ガキの会話。
やっくん「ビキちゃん、ぼく、明日転校しゅるの。」
ビキちゃん「どぉして?ビキ、なんでもしてあげてたのに」
やっくん「どーぉしても、なんだ!」
ビキちゃん「ビキはやっくんのこと、いつまでもまちゅ。まちゅからー!」

fin.
95おたく、名無しさん?
こわいよお(某スレコピペ)