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おたく、名無しさん?:
(応用して使ってくれ)
自分の事をかわいいと思っている雛苺に作中における己のあり方の真相を思い知らせる為に、
顔面矯正処置を施してやる。
まず服の上から尻に成人男性と同量のホリゾンを注射して昏睡状態にさせる。
革製のベルトで小児用の寝台に固定、特に頭部を微動だにせぬよう慎重に調節。
顔面の素材に応じた特殊技能者を招聘し、工作機械もしくは薬剤等を用いて作業を展開。
日本の伝統工芸品である「ひょっとこ」の面貌に顔面を改造。
その後、全面がガラスで覆われた部屋に雛苺を移動させ、覚醒を待つ。
廊下には作業の成功を信じて待つジュンと巴。
覚醒した雛苺は己の変わり果てた姿を目の当たりにして号泣しながら逃げ惑う。
しかし、どこへ向かっても目の前には鏡の壁面があるのみ。自分自身から逃げる事は出来ない。
「雛、かわいいのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
聞き覚えのある叫び声を耳にした二人が部屋に飛び込んで目にしたものは、フランス人形の衣装を
身に纏った小さな「ひょっとこ」一体。
「トゥモエ〜雛なの。私雛なの〜」
「ひょっとこ」に泣き叫びながら胸に飛び込まれ、ショックの余り失禁して気絶する巴。
「ぅうそだあっ!こんなのが雛苺なわけがないっ!」そう叫んで部屋を後にするジュン。
巴が別室に運び出され一人になった「ひょっとこ」顔の雛苺。
上下左右全面が鏡。目を開ければ飛び込んでくる「ひょっとこ」面の自分。逃れようのない真実。
「私はかわいい」という誤った自己認識だけで生きてきた雛苺が内面に相応しい風貌を「取り戻した」
今回の施術。
しかし、強情な自意識ゆえ自己の内外面の統合に失敗した雛苺は統合失調症を発症してしまう(発狂した)。
両親に説得され、泣く泣く見世物小屋への譲渡書にサインする巴。
これから雛苺は浅草でフランス人も含む外国人観光客を相手に「ひょっとこ踊り」をして生きてゆくのだ。
それが彼女にとって最も相応しい在り方なのだ。
雛苺は、顔面矯正を経て真の自分を取り戻した。