オタク叩き・批判総合スレッドPART-19

このエントリーをはてなブックマークに追加
763おたく、名無しさん?
110日間の思考の末に、ついにオタク問題の混乱を収束へと導くための議論を展開するこ
とに成功!

[1]

オタクとは、その人が属する社会において、顔のつくり以外の外見全体、すなわち身なり
(髪型と服装)、表情、雰囲気、体型、立ち居振る舞い、話し方、およびそれらの全体的
な現れが異質(奇抜ではない)な人びとのことである。
「その人の属する社会」という点について注意してもらいたいのは、必ずしも相対性を主
張するものではないということである。
それは、第1に、人間は、生得観念、より具体的には(すでに社会が形成されていること
を前提にして)社会性の獲得を志向するという生得観念を持っている可能性があり(※1)、
したがって共同上の主観による評価が必ずしも個人の主観に還元されない可能性があるた
めであり、第2に、グローバル化が正当であるならば、ここでの社会は人間全体の社会、
より厳密にはこの世界における人間社会を意味するようになるためである。
764おたく、名無しさん?:2005/12/12(月) 02:19:02
[2]

わたしが、『漫画ブリッコ』1983年6月号に掲載されていた、中森明夫によるおたくの外
延的定義を読んだとき(といっても、当時に読んだわけではない)に引っ掛かったのは、
そこに即座には整合性が成立するかどうか判断できない2つのイメージを見いだしたため
である。
実際、わたしは、少し前に産経新聞に合成写真を投稿した人の地平に簡単に辿り着くこと
ができたが、中森明夫の地平に辿り着き、その誤りを指摘するために110日も費やした計
算になる(なんということだ!)。
さて、その1つは、わたしが冒頭で提示した内包的定義のようなものであり、もう1つが、
趣味にまつわるものである。
前者は、「マイコンショップでたむろってる牛乳ビン底メガネの理系少年」と「有名進学
塾に通ってて勉強取っちゃったら単にイワシ目の愚者になっちゃうオドオドした態度のボ
クちゃん」といった2つの文から判断することができ、後者は、それ以外の5つの外延的定
義から判断することができる。
(先に外見要素についての言及を持ってきたのは、彼がそちらを強調したいのではないか
と考えたためであるが)まず後者から見ていこう。
「趣味にまつわるもの」とはいったい何かということである。
少なくとも、いつのまにか有名になっていた「萌え」と関係づけることはできない。
というのは、「本棚にビシーッとSFマガジンのバックナンバーと早川の金背銀背のSFシリ
ーズが並んでる奴」、「ブルートレインを御自慢のカメラに収めようと線路で轢き殺され
そうになる奴」、「オーディオにかけちゃちょっとうるさいお兄さん」という3つの外延
的定義が含まれているためである。
あるいはまた、「2次元に萌えること」というところから解釈を広げて、「虚構世界に遊
ぶこと」(虚構と親和性の高いこと)でもない。
最初のもの(熱心なSFファン)や(アイドルは虚構化されることによって成り立っている
という捉え方が現在でも機能するならば)「アイドルタレントのサイン会に朝早くから行
って場所を確保してる奴」についてはともかく、後者2つ(熱心な鉄道ファンとオーディ
オ・マニアック)はよほど強引に解釈しない限り、したがって妥当性のない推論を展開し
ない限り当てはまらない。
765おたく、名無しさん?:2005/12/12(月) 02:20:17
[3]

それではいったい何なのだろうか。
(冒頭の内包的定義に次いで)ここでも異質=異常という概念を持ち出さざるを得ないよ
うに思える。
ここで異常(な趣味)とは何かという疑問があるかもしれないが、それを定義することは
できない。
それは、異常というのが正常でないことではなく、正常が異常の欠如を意味するためであ
る。
しかし、たとえば、虚構世界の美少女に(性的あるいは非性的に)萌えていても、あるい
はまた鉄道に熱を上げていたとしても、今も昔も変わらないのが、それらと緊密な関係に
ある職業に就いている人びとあるいは外見全体の良い人びとに対しては攻撃が相当に緩和
されるという事実である。
言うまでもなく、まったくなくなるということはない。
そういった種類、すなわち異常とされる趣味を持っていることが周囲に知られた場合には、
たとえそれが犯罪や他者に対して過剰に害悪になるものでなくとも、良くない、あるいは
悪い印象を抱かれる(軽く言えば、引かれる)ことはあるだろう(しかしながら、後者=
外見全体が良い場合、知られなければ、周囲の人びとは彼がオタクであるとは考えない)。
そして、この(2つの)ことがまさに、オタクがただ外見(全体)によって決定づけられ
ること、したがって中森明夫がおたくと名づけた人びとに対して抱いていたイメージの片
方が成立しないことを証明しているのである。
766おたく、名無しさん?:2005/12/12(月) 02:21:05
[4]

付言するならば、オタク=外見全体が異質な人びとがそのようになるのは、一般社会に共
有されている価値観に対する興味が薄く、(時間や労力を考慮したとき)それ=一般的価
値観に積極的にコミットメントするだけの価値を見いだしていない「傾向を有する」ため
ではないか(傾向であって、因果ではない)。
そして、定義に顔のつくりを含めなかったのはそのような理由からである(まさか、一般
社会に相応にコミットメントする意欲があるからといって、整形まではさすがにできない
だろう。そもそも、限度があるとはいえ、顔のつくりそのものが良くても、それ以外の点
について異質なところが多ければ多いほど、顔のつくりの良さの効力は殺されることにな
るため、一部を例外を除いて、社会からの排除という脈絡を想定する場合、顔のつくりが
取り立てて問題にされることはない)。

(;´Д`)ハァハァ  ……上の文章は中森明夫への批判でしかないという批判には、中森
明夫のイメージと今の「一般人」(※2)のイメージは大差ない(あるいは混乱ぶりが酷
似している)という理由により却下します(ビシッ)
(;´Д`)ハァハァ  ……オタクと虚構を関係づけて捉えることはできないということが
分かったならば、2度とそのようなことはしないように(ビシッ)
(;´Д`)ハァハァ  ……オタクの内包的定義に「人類史上」初めて到達したわたしの仕
事は、「オタク概念の整備」という言い方で表現されるのが適当であろう……
767おたく、名無しさん?:2005/12/12(月) 02:22:08
[注釈]

※1 「人間は、生得観念、より具体的には(すでに社会が形成されていることを前提にし
て)社会性の獲得を志向するという生得観念を持っている可能性がある」
これは、人間が社会性を獲得することを志向するという生得観念を持つ(可能性がある)
のは、すでに社会が形成されていることを前提にしているということである。
それは、いささか飛躍するが、自然界で生存している猿やチンパンジーなどの生態から推
測して、必ずしも人間の祖先が社会を形成したのは生得観念によるものではないとの信念
を持っているためである。

※2 「一般人」
わたし独自の戦略、すなわちオタクを一般人に回収して(まとめて)批判するという戦略
はここでも有効であると考える。
たしかに、少数派であることには相違ないが、「全体的には」非一般人と言えるほどの異
質さはない。すなわち、オタクのなかには非一般人も存在するが、オタクであるという理
由によって直ちに非一般人であるとは言えない。ただし、一般人か否かを単に多数派か否
かのみによって区別するという「一般人的」思考法に従うならばその限りではない。